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彩―隠し事 241

余韻 -9

健志に思いを打ち明けた彩は地鶏と野菜の蒸し物や唐揚げを頬張り、白い喉を上下してワインを飲み干しグラスを突き出す。
健志がグラスを満たすとすぐに口に含み、美味そうに嚥下する。
「どうなの、構わないでしょう??……同じモノを欲しいって言うかもしれない。クククッ、彼女はご主人が大好きだからプレゼントだと言って自分の身体をエロク飾りたいって言ったらどうする??そうだ、新規の注文が入ると彩にお礼が言いたいからもう一度お店に来てくれって言われるかもしれない」
地鶏料理やローストビーフを頬張り、よく冷えた白ワインを旨そうに飲みながら雄弁になる彩を見つめる健志の表情が緩む。
「彩が望むなら反対はしない」
「あまり嬉しくなさそうだね……それに今日の健志は食欲がないようだけど身体の調子が悪いの??」
「改めて彩に惚れているって気付かされた」
「そうなの??クククッ……彩と健志の関係で惚れるってルール違反なんでしょう??」

さりげなく意地の悪い言葉で健志を挑発する彩の表情から笑みが消えることはなく、胸の内を曝す健志はわざとらしくしかめっ面で話す。
「彩にはご主人がいるから好きになるのはともかく惚れちゃダメだと思っているし、それが関係を長続きさせる条件だと思う」
「身体を求めあうだけでいいの??健志は彩の身体が目当てなの??」
「今日の彩は絡むなぁ……オレの目の前にはスカートスーツ姿でいかにも清潔で仕事ができる風の女性がいる。話題も豊富、デートすると飽きることがない。ところがスーツの下にはムッチリとして妖艶な白い肌を隠して一度でも触れた男は離れることができなくなる。オンナの源泉からは芳しい香りを放つ花蜜が滴り、それを口にした男は好い処を見せようとしてある者は見栄を張り、ある者は自信に満ちた行いをするようになる」
「クククッ、すごい。それが彩のことなら、彩は魔性の女。近付く男を虜にしてある男は彩のために間違いを犯し、別の男は彩に接したおかげで自信満々になるの??……健志はどっちの男なの??」
「クククッ、自分で言うのはおこがましいけど、彩と付き合うようになって男として自信満々、嫌なヤツになっていないか心配するほどだよ」
「良かった、彩のせいで健志が嫌な男になっちゃうと困るもん……もう少し食べたいな。ワインじゃなくカクテルを飲みたい」
「時間はいいの??」
「そうだ、忘れていた。そんなに時間はないからカクテルは諦める」

ローストビーフ丼を食べ終え、アイスクリームを食べる彩は笑みを封印して真顔になる。
「急に食事をしたいなんて迷惑だった??」
「迷惑じゃないよ。嬉しかったって言うのは本当だよ。彩との出会いは他人に話すのを憚られるけど、一緒にいるだけで楽しい。彩を抱いて善がり啼きを聞くのも幸せだけど、それだけじゃないって思いもある。これからもオレから連絡することはないけど、いつでも歓迎だよ」
「ふ~ん、やっぱり健志は彩に惚れているね……クククッ、もう一度見せてあげる」

スカートを捲り上げてM字に開いた両足を開き、
「満足できる??」
「悪いけど不十分。淑女の彩と食事をして、娼婦の彩を記憶にとどめて独り寝の寂しさをオナニーで紛らすんだよ、これじゃぁ、出るモノも出なくなっちゃうよ」
「クククッ、彩を想い出して独りエッチするの??クククッ、そうだね、こんな彩を見ただけじゃスケベな健志は満足できないね」
壁を背にする場所に移動した彩は皺になる嫌だから脱いじゃうねと口にしてスーツを脱ぎ、重ねた座布団に座ってハァハァッと息を荒げる。
「こんなことをするために健志を誘ったんじゃないのに……見てね、恥ずかしいことをするから」
個室の入り口に目をやる彩に、
「大丈夫だよ。新規のオーダーだとか呼ばないと誰も来ない」

壁に寄りかかって目を閉じ、左手で胸の膨らみを擦り、その手の動きが徐々に卑猥さを増すと口はしどけなく開き乾いた唇に舌を這わす頃には健志の息も荒くなる。
右手は割れ目に沿って上下になぞり、乳房を揉んでいた左手が割れ目を開いて真っ赤に濡れそぼつ花弁を曝すと舐めて滑りを与えた右手指を股間に伸ばしてクチュクチュと滑り音を出し始める。
「アンッ、いやっ、こんなところでオナオナするのは彩のほかにはいない……そうでしょう、こんな事をする人はいないよね??」
「あぁ、いないよ。彩のほかに食事をしながらオナニーする人がいるわけがない。エッチでスケベな彩が好きだよ」
「アァ~ン、もっと言って、スケベな彩が好きだと言って、早く」
「スケベな彩が好きだよ。思いもしない場所でスカートスーツを脱いでオナニーをする彩が大好きだ」
「アウッ、ウッウッ……こんな風にすると気持ちいいの、オッパイもクチュクチュしちゃうの……」
右手は花蜜を溢れせる源泉に侵入して卑猥な動きを見せ、左手は再び胸の膨らみの先端を摘まんでコリコリ刺激する。

「ハァハァッ、気持ち善かった。ウフフッ、我慢できなくなっちゃった。食事だけでなく抱いてもらいたかったんだなぁって思う、笑わないでね」
「笑ったりしないよ。今の言葉はオレの琴線に触れる」
「そうなの、ねぇ、ここへ来て……ウフフッ、出してもいいよ。飲んであげる」
近付いた健志のズボンを下ろし、宙を睨んで先走り汁を滴らせるペニスを咥えた彩は上目遣いに見つめて思いもよらない言葉を口にする。
彩に咥えられて脳天にまで電気が走るような気持ち善さに浸る健志に我慢という言葉を口にする余裕がなく、両手を頭に添えて腰を前後し、アッと思う間もなく満足の証を吐き出してしまう。

健志の吐き出したモノをハンカチに吐き出して袋に入れ、バッグにしまい込んだ彩は嫣然と微笑んで身支度を整える。
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Author:ちっち
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