栞 新たな一歩 -19
監督の言う一番好い男の顔が目の前にある。
優男というよりも男っぷりの好い雰囲気を醸し、スーツ姿の時に胸がときめいた妖艶なムスクの香りが仄かに立ち昇る。
出し入れを繰り返すペニスは決して太くはないものの十分すぎる長さを持ち、刀のように上向きに反った亀頭が膣壁の上部を擦り得も言われぬ快感を与えてくれる。
「ウグッ、奥さんの興奮が舌や唇を通じてオレのチンポに伝わる。好い男だろ、見た目だけじゃなく上反りのチンポが自然にGスポットを刺激する幸運な色男で羨ましい奴だよ」
「クククッ、神様がオレに与えてくれた宝物だよ、チンポと呼ぶのは我がことながら失礼、まさしく宝刀だな……奥さん、宝刀の味を楽しんでくれ」
技巧を凝らすことがなくても反り返ったペニスが出入りするだけで亀頭が性感帯の集まる膣壁上部を擦り英子は顔を顰めて与えられる快感に酔いしれる。
全身を男たちの手が這い、乳房を揉まれて先端を摘ままれる。
「ウッウッ、イヤッ、ダメッ……ウググッ、グゥッ、ゲボッ……」
「クゥッ~、ダメだ、我慢の限界だ。奥さんは口マンコも最高だよ……受け止めろ、出るぞ」
「ウグッ、ウッウッ、ゲボッ……ウグッ、グッ、ハァハァ」
喉が詰まるほどの迸りを受け止めた英子は涙目になって苦しさを堪え、それがまた複数の男たちに襲われて弄ばれる悲劇の主人公になったようで被虐感を募らせる。
口を満足の証で汚した男が笑みを浮かべて離れるとすぐに別の男が先走り汁でベチョベチョに濡らした怒張を捻じ込み、英子の頬に手を添えて抗うことを許さず喉に向けて突き入れる。
「ウッ、ゲボッ、ウググッ、ゲボッ……」
息をするのも苦しくなるほど責め立てられても喉の力を抜いて抗うことを止めると苦しさはほんの少し弱まる。
股間を犯す男は英子の様子に天性のセックス好きと男を満足させる資質を見出して満足し、腰を掴んで膣壁を擦る亀頭に意識を集中して激しく出入りを繰り返す。
「ウグッ、グゥッ~……」口腔を犯されたまま目を見開いて快感に酔う英子の股間から、ピシュシュゥ~と液体が飛び散る。
「ウワァ~、奥さん、スゲェな。潮だよ、潮を吹いたよ」
男たちのはやし立てる声を聞きながら、苦痛と快感の狭間で身悶える妻を見つめる夫は歯を食いしばり両手を固く握って瞳は嫉妬で赤く燃えている。
そんな夫を視線の隅で捉えた男は十分な長さを持つ自らの分身を奥深くまで突き入れて子宮めがけて男汁を浴びせる。
「ウグッ、グゥッ~……ゲボッ、クゥッ~……」
言葉で快感を発散したい英子は猛り狂う怒張で口を塞がれていてはそれも叶わず、呻き声に似た悦びの声を漏らす。
ドロッ、ニュルッ……子宮めがけて精液を吐き出した男は、気持ち善かったよと声をかけて屹立したままの分身を勢いよく引き抜くと栗の花のような臭いを撒き散らす男汁がドロッと会陰部からアナルにまで滴り落ちる。
新たに加わった三人目の男が満を持して近付き、色男に責められて仰向けでハァハァッと荒い息を漏らす英子を四つん這いにさせて獣の姿勢で怒張を突き入れようとする。
太さも長さも人並み以上のサイズを誇り、特に亀頭は木の瘤を付けたように禍々しく見えて初めての女は後背位でないと恐怖を覚えて受け入れることができなくなってしまう。
「ウグッ、グゥッ~、きっつい、温かくて柔らかもあるからオモチャとは思わないけど……えっ、うそっ、こんなのを捻じ込もうとしているの、壊れちゃう。ウッ、クゥッ~、ウググッ……フゥッ~、フゥッ~」
手を背後に伸ばして挿入を試みる怒張に触れた英子は不安と期待が入り混じって声は上ずり、両膝を開いてわずかに腰を突き出し、深呼吸を繰り返して挿入の瞬間を待ちわびる。
男は尻に手を添えて左右に押し広げるような動きと共に、
「息を吐け、全身をリラックスさせて力を抜け」と言いざま、腰をグイッと突き出す。
「ウガガッ、グゥッ~……ヒィッ~、ゆっくり、初めはゆっくり動かして……フゥッ~、フゥッ~……気持ち…いぃ」
木の瘤のような亀頭がメリメリと膣口を押し広げて侵入すると英子は伸ばした右手で宙を掴んで苦痛に耐え、口腔を犯す怒張を吐き出して悲鳴とも喘ぎ声とも区別のつかない声を漏らす。
「奥さん、俺のモノを咥えて静かにしろ」
四つん這いで獣の格好で犯される英子が吐き出した怒張を再び咥えさせ、見つめる夫を気にすることもなく髪を掴んで腰を振り、
「ウッ、ウグッ、奥さん、俺のモノを口で受け止めてくれ……飲み込まないで溜めろよ……ウッ、逝く、受け止めろ」
「ウッ、ウッ、ウグッ、クゥッ~……ウッ……」
頬を膨らませたりへこませたりして受け止めた白濁液を口に溜める。
「ウッウッ、ハァハァッ……」
肩を上下して荒い息を漏らす英子の口元から粘度を保ったままの精液がドロッと滲み出て凄惨な色気を撒き散らす。
栞 新たな一歩 -18
「ウグッ、ジュボジュボッ……ウググッ、クゥッ~……気持ちいい。こんなにたくさんの男性に可愛がってもらえるなんて、ジュボジュボッ……」
仁王立ちでオシャブリに目を細める男の股間で隆々と聳える怒張は英子の上顎を擦り、嘔吐しそうなほどの不快さと同時に被虐感を刺激されてこの上ない悦びに浸る。
怒張を咥えたまま視線を巡らすと愛妻が男たちの餌食になっている様子に目を血走らせて固く手を握る夫と視線が絡む。
英子の表情は一瞬怯み、それに気づいた夫は優しく微笑んで気持ち善くなりなさいと視線で伝えてくれる。
髪を掴んで逃げることを許さずに口腔を犯す怒張と全身を這い回る十四本の手で与えられる快感に全てを委ねて全身の力を抜く。
「奥さんのオシャブリは最高だよ、気持ちいい……祭りを始めようか」
英子の口から怒張を引き抜いた男は仁王立ちのまま下着一枚残さず素っ裸になる。
「ウグッ、グッ、ハァハァッ……」
口いっぱいに頬張らされていた怒張から解放されて英子は肩を上下させ、腹部を膨らませたりへこませたりしながら荒い息をしながらも隆々と宙を睨む怒張から視線を外すことがない。
両手を後ろ手に拘束されているために男の太腿に頬を寄せ、うっとりした表情で上目遣いに見つめられると女に慣れているはずの男が照れ笑いを浮かべて取り囲む男たちの外側に後退る。
両手を拘束するネクタイを外されて仰向けに寝かさた英子は誰のモノか分からない唇や手が肌を這う心地好さに早くも喘ぎ声を漏らす。
「イヤンッ、ダメッ、こんなにたくさんの男の人に、ウッウッ、クゥッ~……」
気持ち善さを漏らしていた口はキスで言葉を奪われて侵入した舌が口腔を這い回り、上顎を舌先が刺激すると脳天まで電気が走り全身が弛緩する。
手を掴まれて繊細なタッチで二の腕を舐められるとクゥッ~と声が漏れ、音を立てて腋下に吸い付かれると羞恥と快感で口腔に侵入したままの舌を求めて自ら絡ませる。
太腿の内側を触れるか触れないかのタッチで舌が這うと英子の手はペニスを求めて近くに居る男の股間に手を伸ばし、下着越しにペニスを擦り始める。
「ウッ、ウグッ、オチンポ、パンツは邪魔、早く脱いで……はやく」
男たちは英子の肌に触れたまま片手でパンツを脱ぎ捨て、早くも屹立したペニスを英子の肌に押し付ける。
両手で二本のペニスを掴むと三本目が唇に押し付けられて咥えることを強要される。
「ウグッ、グゥッ~、フグッフグッ……ジュルジュル、ジュボジュボ……」
ブラジャーを剥ぎ取られて胸を揉みしだかれ、先端の突起を口に含まれても同じ男なのかどうかも分からないほど男たちは折り重なるように群がり全身を愛撫される。
指が下腹部から恥丘や割れ目の縁を撫で左右の内腿は二人の男の指が這い、舌が付け根に向かって舐め上げる。
脹脛を揉まれても日頃の疲れが揉み解される心地好さを与えられるだけで済むはずもなく、足指を口に含んで一本ずつ舌を絡ませ指の間をベロリと舐められる。
左右十本の足指を同じように愛撫されると羞恥と快感の狭間で痺れるような快感に襲われて身体のすべてが性感帯だと意識する。
口腔は押し入った怒張に蹂躙されて口元からは唾液と先走り汁が混じった卑猥な液体が滴り胸の膨らみは揉みしだかれて先端を口に含まれて甘噛みされたり吸われたりと心地好い痛痒さに身悶える。
両手を覆いかぶさる男たちの背中に回そうとしても、足指と同じように二人の男の口に含まれてフェラチオを施すように唾液交じりの舌に翻弄されてはそれも叶わず為す術もなく快感に酔いしれる。
内腿を愛撫していた男が英子のオンナに向かって舌を這わせ、指先が鼠径部から恥毛を刈り取ったツルツルの大陰唇や恥丘を撫でる。
「ウッ、ウグッ……ジュボジュボッ……」
口は怒張に塞がれたままで悦びの声も呻き声も漏らすことを許されず刺激が及ぼす快感は身体の奥深くに溜まっていき爆発の機会を待っている。
「奥さん、チンポは好きだろう??……口を蹂躙されても返事は出来るだろう??これを欲しくないか??」
スーツ姿で英子の唇を奪って羽化登仙の境地に誘い、仁王立ちでフェラチオさせた男が股間で隆々と宙を睨むオトコを突き出す。
人並み以上の長さを持つペニスは男の見かけに似て凶暴さはなくスマートにさえ見えて刀のように反り返っている。
別の男の怒張を咥えたまま目を大きく開いてウンウンと頷くと足に群がっていた男たちは退き、正常位で貫かれる、
「ウッウッ、クゥッ~……くる、奥まで来る、アウ、アワワッ、気持ちいい」
「奥さん、最高だよ。口マンコも温かくて気持ち善かったけどオマンコはそれ以上だよ。ウネウネ蠢いて奥へ引き込まれる、ウッ、たまんないよ」
栞 新たな一歩 -17
「栞、大丈夫??尻の穴がポッカリ開いたままだよ。この後は栞のオマンコだけではなく口や尻の穴にもチンポをぶち込まれちゃうんだよ。僕がキスをする口もクンニするオマンコも……そのうえ尻の穴も弄ばれるって想像するだけで興奮する。そうだ、休憩は30分だよ、シャワーを浴びなよ。何か食べる??」
「ありがとう、アイスクリームがあったよね」
シャワーでローションの残滓や自らの愛液や汗を流した英子はうまそうにアイスクリームを食べ、
「甘くて冷たいのが美味しいし身体も心も落ち着く……私が何を言っても怒らないって約束してくれる??」
「約束する。僕は何があっても栞の味方だよ」
「あなた以外の人とエッチしたのがばれて責められたのが始まりだったでしょう。エッチ場面を録音しろと言われて、その人との最後のエッチをあなたに聞いてもらった。今回は偶然会った昔の知り合いがAV業界で仕事をしていると知って私を出演させた。私があなたを裏切ったから罰を受けるのはしょうがないけど、ほんとに嫌いにならない??約束してくれる??」
「栞が僕以外の男と寝たのを知ったのがきっかけだったけど、罰じゃないよ。正直に言うと嬉しかった。大切な栞のことを男たちが可愛い、エッチしたいと思うのは自慢だよ。それほど自慢の妻だもん、信じてくれるね」
今日のことは私が企んでこうなるように仕向けたことだと気付いていないことに安堵し、改めて夫の愛を確かめて最後の乱交シーンも心置きなく楽しめるとほっとする。
最後のシーンのために用意された衣装はベーシックなデザインの紺色スカートスーツと白ブラウスだった。
「栞にはもう少し華やかな感じが似合うと思うけど地味なスーツ姿も悪くない」
「うん、いかにもOLって感じで嫌みがないよね……オマンコだけじゃなくお尻もお口も同時に犯されるって想像するだけで濡れちゃう、興奮する」
「ハァハァッ、栞の口から今の言葉を聞くと僕の妄想が止まらないよ。僕とキスをする口、オマンコや尻の穴だけではなく全身をドロドロにされた栞を僕の胸に抱きしめるって約束する」
トントン……「英子さん、おねがいします……我慢しないで嫌なことは嫌だと言ってください。口を塞がれていて言葉を出せなければ目で合図してください。私の責任で止めますから、いいですね??」
撮影再開を伝えに来た雨宮は身振りを交えて栞を気遣う気持ちを伝え、無理やり笑みを浮かべて夫に会釈して戻っていく。
スカートスーツを着けてフェイスマスクという珍妙な姿で先ほどの部屋に戻るとマットレスは入れ替えたわけでもないだろうに汚れはきれいに拭き取られて次の撮影に備えられている。
「スーツは英子さんには少し地味だったようですね、申し訳ない……開けてくれ」
監督の指示に従い雨宮が間仕切り用の引き戸を開けると先ほどのまでの五人と新たに二人が下着一枚を着けた姿で立っている。
「えっ、七人も相手をするの??壊れちゃうかも……」
「もう一人用意したので八人で英子さんを犯しまくる。最初の五人はオマンコと口マンコにすでに放出したけど回数に自信のある男優で、新たな男優はチンポのサイズ自慢、まだ姿を見せていない一人はデカチンで飛びっきりの好い男を用意したから英子さんのテンションも上がると思うよ」
七人の男たちがマットレスのそばに立つ英子を取り囲む位置に移動すると背後に隠れて見えなかったソファや課長との思い出が蘇るSMチェアが鎮座している。
「ハァハァッ、SMチェアに縛られて八人に犯されて啼かされるんだ、イヤッ、興奮する」
「おいっ、ビデオは回していたか??……回していた、ウンウン、いいぞ、出来した。英子さんが荒い息で啼かされるって言った場面を巧く編集でつなぐことにする。最後の乱交シーンを始めよう。キスシーンから始めてトロトロになった英子さんをみんなで可愛がる……スタート」
陰に隠れていた最後の男がスーツ姿で現れて有無を言わさず英子を抱きしめてキスをする。
仕事を終えたOLが愛する男の胸で疲れを癒す設定なのだろうか……濃厚なキスから解放されて男の匂いを吸い込むと妖しい香水の香りが胸を満たす。
爽やかな香りの奥にムスクの妖艶な香りが隠れて英子のオンナを刺激する。
監督の言う通り好い男、見た目で男性を判断する質ではないが、この場では嫌な気がしない。
英子を抱きしめてうっとりさせたまま男は上着を脱ぎ再び唇を合わせて腰や尻を擦り、胸の膨らみを揉みしだく。
「アンッ、優しくしてね。気持ちいい……ウフフッ、恥ずかしい」
男は手慣れた様子で英子の上着を脱がせてチュッチュッと唇が首や鼻頭や額にキスの雨を降らせ、気付くと下着だけ残した姿にされている。
英子の両手を背中に回して掴み、外したネクタイで拘束して肩を押して跪かせる。
股間を押し付けられた英子は目の縁を朱に染めて、
「オシャブリさせてください」
口を器用に使ってベルトを外して下着ごと引き下ろし、陰毛に隠れたままの男根に舌を這わせるとムクムク起き上がる。
「えっ、うそ……こんなに大きいの??まだ半立ちでしょう……ハァハァッ、興奮する」
咥えようとして開いた口を近付けると唇に触れた瞬間ペニスはピクンと反応して一層激しく勃起する。
両手を使えないもどかしさで息を荒げ、膝立ちになって怒張を咥えるとそれを待っていたかのように七人の男たちが英子に群がり胸や下腹部だけではなく全身を撫で回す。
栞 新たな一歩 -16
「ハァハァッ、たまんない……ツルツルマンコの赤ちゃんみたいにされちゃった。ねぇ、あなた、こんな妻でも愛してくれる??」
「いや、まだダメだ。僕の妻は、昼間は淑女で夜は娼婦。五人の男の責めで善がり啼くところを見せてくれるだろう??」
「あなたが望むことならどんなことでもできる……見てね、いやらしい私を、ウフフッ」
夫を見つめ、取り囲む男たちに一瞥をくれた英子はカメラに微笑んで見せて転がっているバイブを手に取る。
ハァハァッ、ハァハァッ、ウッウッ、クゥッ~……ズズズッ、ズボッ……二ュル二ュル、グチャグチャッ……ヴィ~ンヴィ~ン……いぃ~、気持ちいい、クゥッ~……羞恥と興奮で息を弾ませる英子は刈り取られた飾り毛の跡を擦って割れ目を開き、手にしたバイブを擦り付けて馴染ませる。
「ゴクッ、ハァハァッ、すごいな、奥さん。見るだけで暴発しそうだよ」
女の裸やオナニーを飽きるほど見てきた男優が食い入るように股間を見つめ、思わず伸びそうになる手を思いとどまり固く握りしめる。
そんな男優から視線を逸らすことなくわずかに開いた唇に舌を這わせて滑りを与え、両脚をM字に開いたまま膣口で戯れるバイブを真っすぐ立てて膝を左右に広げると何の抵抗もなくバイブは泥濘に吸い込まれていき二ュル二ュル、グチャグチャッと卑猥な音を立てる。
「見るだけなの??女の私に恥をかかせて平気なの??善がり啼きさせてくれるのでしょう??」
男たちを順に見つめて欲情を煽り、愛液が湧き出る泉に深く没したバイブのスイッチを入れてしどけなく開いた口から喘ぎ声を漏らす。
男の一人がバイブを奪って欲望をぶつけるように激しく出入りさせ、それを機に残る男たちもバイブや電マを手に取り英子の身体に群がる。
ウィ~ンウィ~ン、ヴィ~ンヴィ~ン……バイブは胸の膨らみの麓から頂上に向かって刺激し、下腹部を刺激した電マは飾り毛を刈り取られた恥丘を擦り振動を弱くしてクリトリスで戯れる。
「ウググッ、クゥッ~、気持ちいい、オッパイもオマンコもいいの……もっと気持ち善くなりたい、ウグッ、クゥッ~」
ローションで塗らつくマットレスを掴もうとしても叶わない両手を固く握り、両足を踏ん張って仰け反り襲い来る快感を堪えようとする。
「クククッ、奥さん、ここを弄るとどうなる??」
腰を枕に載せたままのためにアナルは無防備なまま姿をさらし、バイブが窄まりの中心に押し付けられて振動を与える。
「ヒィッ~、そんなこと、ダメ、許して……アァッ~、いやっ~、ダメッ……」
アナルを守ろうとして抗い身体を捩って逃げようとすると偶然とはいえ侵入を許すことになり、甘い声を漏らして抵抗は止みぐったりと横たわる。
ニュルニュル、ウィ~ンウィ~ン、グチャグチャ、ヌチャヌチャッ、ツルツルの恥丘に垂らされた新たなローションは電マの振動でバギナから会陰部、突き出した窄まりへと滴り落ちていく。
バイブや電マが英子の二つの穴と胸の膨らみを凌辱し、一人の男の手の平がローションの滑りに乗って英子の肌を自在に這い回る。
ヴィ~ンヴィ~ン、電マは英子のオンナを妖しく愛撫し、ウィ~ンウィ~ン、ヌチャヌチャッ、グチュグチュッ、二人の男が操るバイブは前後の穴で出入りを繰り返す。
「ヒィッ~、イヤンッ、ウッウッウゥッ~、狂っちゃう。気持ちいいけど、どこがいいのか分からない、ヒィッ~」
二つの穴を出入りするバイブは激しさを増して薄い壁を挟んでごつごつと擦れ、二つの電マがクリトリスと乳房を刺激する。
肌を這い回っていたローションまみれの男の手が下腹部を揉み、泥濘に侵入したバイブが膣壁を擦り振動を強くした電マがクリトリスに押し付けられると限界に達した英子が悲鳴と共に叫び声を上げる。
「ウグッ、ウググッ、いやっ、壊れちゃう……クゥッ~、ダメ、洩れちゃう、やめて、ダメッ、ヒィッ~……」
「お洩らしを見せてもらうよ、奥さん。恥ずかしがることはない……」
アナルのバイブを根元まで突き入れ、膣口に姿を隠したバイブは膣壁を擦るようにしてグイッと抜き取ると愛液が飛び散り、ヒィッ~と叫ぶと同時にシュッシュッゥ~と音を立てて迸る。
「奥さん、いい画が撮れたよ。30分休憩しよう、次は最後のシーンで奥さん一人に性欲をぶちまける……堪えられる限界までやってみよう」
声もなく支える夫に抱きかかえられて控室に戻った英子がバイブに蹂躙されたアナルに手を伸ばすと閉じることを忘れてぽっかり穴が開いたままになっている。
栞 新たな一歩 -15
「奥さん、尻の穴を可愛がってほしければ四つん這いになりな」
ハァハァッ、ウゥ~ン……首と肩で身体を支えて足を突き上げる窮屈な恰好から解放された英子はよろよろと四つん這いになり息を弾ませる。
ウィ~ンウィ~ン、ヴィ~ンヴィ~ン、ショーツに支えられて抜け落ちることのない二本のバイブは卑猥な音と共に尻を振り、英子のオンナとアナルを嬲り続ける。
ピシッ……「奥さん、尻を突き出さなきゃだめだろう」
四つん這いの英子は両足をじりじり開いて尻を振り、尻を突き上げて責めを乞う。
「奥さんはスタイルが好い女だと思っていたけど、こうして見ると尻から太腿の裏側はムッチリとして俺たちを誘っているようだな」
「ほんとうだ、俺も奥さんの立ち姿を正面から見た時は美人だし連れて歩くには最高のオンナだと思って旦那が羨ましかったけど、ベッドでも好い女のようだ」
「セックス好きで責められ上手というだけではなくこの尻はこんな風に何度でも叩きたくなる好い女だよ」
ピシッ……「イヤンッ……」
ピシッ……「痛痒いのも気持ちいい、もっと打って。痕が残るほど打たれたい」
ピシッ、ピシッ……ゴクッ……愛する妻が複数の男たちに凌辱されるシーンを見守る様子を顔が判別できない条件で撮影してもいいと言った夫はゴクッと唾を飲み、背後のカメラに気付かないほど大切な妻の痴態に見入る。
打たれた尻は朱に染まり、あろうことか男優の指の痕が付いている。
愛する妻が複数の男たちに嬲られて甘い声を漏らし、それを見つめる夫の股間はズボンを突き上げて勃起している。
大切な妻を見ず知らずの男たちが魅力的な女性と認めて嫉妬するほど可愛がってくれている。
寝取られ願望が夫の中にあることを気付いている。それは愛する妻を嬲者にされる被虐感のなせることなのか、それとも妻の魅力を見ず知らずの男たちと共有したいと思うことがきっかけなのか自分でも分からない。
股間のモノが下着ごとズボンを突き上げて痛いし、止めどなくにじみ出る先走り汁がニュルニュルして気持ち悪い。
男たちが前から見た時のスタイルの良さに気を取られ、尻から太腿の裏にかけてのムッチリ感にそそられると言ったことを想い出し、やっと気付いたかと笑みが浮かぶ。
夫だけが知る妻の秘密がある。男たちが言う普段のスタイルの良さがセックスで満足すると尻周りがムッチリと色っぽく見え、その後もう一つの秘密が現れる。
愛する妻の身体が秘める隠し事を知るのは夫、ただ一人。
プロの男優がもう一つの隠し事もあからさまにするか興味がある。
「奥さん、俺は今の今まで気付かなかったけど昼間の奥さんは美人でスタイルがいい。夜になると一転して艶っぽい視線で男を見つめてその気にさせ、尻から太腿のラインのムッチリ感で男を惑わせる」
「そうだな、俺たちは気付くべきだった。旦那に見られながら責めてほしいと言ったことや浣腸液を旨そうに飲んだ尻の穴の淫乱さに奥さんの正体を理解すべきだった……奥さんと旦那の思惑に乗ってみようぜ」
目の前の出来事が現実なのかアダルトビデオの撮影なのか区別がつかなくなってくる。
ピシッ、またもや尻を打たれてショーツを下ろされる。
バギナとアナル、二つの穴に頭をこじ入れたバイブはショーツによる束縛から解き放たれ、ヴィ~ンヴィ~ンと卑猥な音と共にバイブ自身が意思を持つかのように妖しく胴体をくねらせる。
「クゥッ~、たまんない。あなた、見ている??こんなにいやらしい妻でも愛してくれる??アウッ、ウゥッ~……」
「見ているよ。いやらしい英子に惚れているのを知っているだろう??オマンコに入り込んだバイブをよく見たいからマン毛を剃ってもらいなさい。英子、おねがいしなさい」
「ハァハァッ、興奮する。ねぇ、飾り毛を剃っちゃってくれる??ハァハァッ」
「分かった、俺が奥さんを赤ちゃんの昔に戻してあげるよ……道具を用意してくれ」
バイブを引き抜かれて両足をM字に開き仰向けに寝た英子の腰は枕に載せられて股間を突き出す格好にされる。
飾り毛が隠れるほど塗られたシェービングフォームはカミソリが滑るごとに肌が露わになり、白い泡がなくなると恥毛もなくなっている。
温めたタオルで割れ目の周囲を拭われ、鏡で変わり果てた姿の股間を見せつけられた英子は、
「アンッ、可愛い。私じゃないみたい……」と声を上ずらせて羞恥と興奮で顔は上気する。