2ntブログ

偽者 ~PRETENDER~ -60

佐緒里と内藤 -32

座る事も許されない佐緒里は身に着けていたシャツで両手を後ろ手に拘束されて立ち尽くす。
期待と不安で心が震え、新たな責めを待つ身体は艶めかしく輝く。
部屋は性感を刺激する香りで満たされ、身体と気持ちのバランスが崩れそうになる。

シャッターを下ろしたままカーテンを開けた内藤は佐緒里の背後に立って懐中電灯で照らす。
佐緒里を照らしながら距離を広げていくとぼやっとしていた影が、身体の輪郭をはっきりと窓ガラスに映す。
「イヤァ~ン、いやらしい。あそこにいるのは私なの??」
「そうだよ、窓ガラスの中にいるのは佐緒里だ。色っぽいだろう??踊ってごらん」
スローテンポで性感を刺激するような色っぽい曲に合わせ、両手を遣えない事を感じさせずに佐緒里は身体を揺する。
窓ガラスを鏡代わりにして仄かな灯りの中で影となって踊る佐緒里は艶っぽく、懐中電灯を放り投げて抱きしめたくなるのを内藤は唇を噛んで我慢する。
「自分で言うのもなんだけど、色っぽい。けっこうイケてる感じがする」
「感じがするんじゃなくて佐緒里は好い女。だから、さおり目当ての客が引きも切らず列をなす……ウフフッ、さおりがこんな格好でオレを挑発していると知ったらどう思うだろうな??」
懐中電灯を消した内藤は背後から佐緒里を抱きしめて耳元で囁く。
「イヤンッ、二人きりの時はさおりじゃなくて佐緒里なの。スケベでエッチ、このオチンポにご奉仕するいやらしい女なの」
両手を遣えない佐緒里は尻を突き出して内藤の股間に擦りつける。
「クククッ、くすぐったいよ」
「大きくなっているし熱い。熟睡したから元気になっている……腕枕されるのが嬉しくて興奮して眠れなかったのに、あなたは気持ち良さそうに寝ているの。癪に障るから息を吹きかけたり、くすぐったりしても気にする様子もなく寝ていたんだよ。男の人の寝顔を見るって、こんなに幸せなのかと思ったら余計に眠れなくなっちゃった」

「可愛いな。この姿勢を崩すんじゃないよ」
腰の辺りから手を回して内腿から鼠径部を撫でて割れ目の縁に指を這わせると顎を突き出して顔を寄せ、
「気持ちいい……失敗を一つしちゃったな」
「うん、どうした??」
「あなたを美香ちゃんのお客にしたのは失敗だったかも……」
「そのスリルが好いんだろう??」
「堂々と、この人は私の彼氏ですって言えないのは少し辛くなっちゃうかも。少し意味が違うけど……しのぶれど、色に出にけり、わが恋は、ものや思うと、人の問うまで……美香ちゃんに好きな人が出来たでしょう、会わせてって言われるたらどうしよう」
「平兼盛の歌だね……やっぱり、三人でやっちゃうしかないか」
「……それはダメ。美香ちゃんが男性不信になるような事は出来ない。やっぱり秘めたセックスで済ませるしかないね」
自らの言葉に酔い、切ない思いで性感を高める佐緒里は下半身を蠢かして性欲を貪ろうとする。

うなじに息を吹きかけ、髪の生え際を舌先でなぞりながらショーツ越しに割れ目を擦ると、滲み出た花蜜がねっとり指先に絡む。
「いやらしいな、もう嬉し涙を流しているぞ」
「好いんだもん。あなたの腕の中で啼けるなら、こんなに嬉しいことはない、もっと」
首筋をベロリと舐められると全身の産毛まで逆立ち、汗腺から悦びが噴き出す。
「ヒィッ~、たまんない」
崩れ落ちそうになる身体を股間に伸ばした内藤の手で支えられて胸の膨らみを揉みしだかれる。
乳房が感じる痛痒い快感で身体を捩らせると、股間に添えた手が微妙な動きをして疼く身体に淫らな悦びを与える。
荒々しく乳房を揉みしだいていた手がピンクの乳首を摘まんでコリコリ転がし、全身に散らばる性感帯を揉み解されて言葉で表現できない悦びが湧いてくる。

「窓ガラスの中のスケベな女を見なさい。目を閉じちゃ見えないだろう」
「上品な女性かと思ったけど成熟した身体は魅力的だと思う。男性の目にはどう映るんだろう??」
「他の男は知らないけど、オレには十分に魅力的でそそられるよ。確かめてみるかい??」
後ろ手に拘束された手で背後から抱きかかえる内藤の股間をまさぐると、嘘ではない証拠がそこにある。
「クククッ、大きくなっているし火傷しそうなほど熱い……ハァハァッ、ご褒美に大切なモノを見せてあげようか??見たい??ねぇ、見たいでしょう??」
「あぁ、見たいよ」と言いながら、シャツの結び目を解いて両手から抜き取ると、やにわに向きなおって首に両手を巻いて唇を押し付ける。
股間を押し付けてジュルジュルと淫らな音を立て、貪るようにキスをする佐緒里の股間から滲み出る花蜜はショーツにはっきりと染みを作る。
股間に添えた内藤の手にも滑りが伝わり、指先を押し付けて掬い取り佐緒里の唇に擦りつける。
「いじわる……でも、いやじゃない。自分で脱ぐの??それとも、脱がせてくれる??」

そんな佐緒里を無視してシャッターを上げて陽光を導き入れる。
横抱きに抱きかかえてベッドに運び、
「佐緒里の本当の姿は明るい処が似合う。産毛一本まで見逃さないよ」
「恥ずかしいけど嬉しい。最初は優しくしてね」

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード