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偽者 ~PRETENDER~ -59

佐緒里と内藤 -31

「えっ、ウフフッ、なんか照れちゃうし、雰囲気に酔っちゃう」
これ以上はないほど磨き上げた身体にシンプルなデザインのピンクのショーツと内藤の白いシャツを着けた佐緒里は、真っ暗な部屋で揺らめくローソクの炎に歓声を上げる。

先に出た内藤は窓のシャッターを下ろしてカーテンを引き、アロマキャンドルを点けてお香を焚いた。
キャンドルとお香から漂うムスクベースのオリエンタルノートの香りは、バスルームの性的遊戯でくすぐられていた佐緒里の性感に火を点ける。
内藤の身体が炎の揺らめきに同調し、佐緒里の性感も妖しく揺れる。
「暗いし妖しい匂い……期待と不安でクラクラする。どうにかなっちゃいそう」
「どうにかなっちゃいなよ。佐緒里が乱れる姿を見せてくれるね??」
「イヤッ、そんな恥ずかしい事に答えられないし、女は男次第でどうにでもなるって言ったでしょう」
「よし、それじゃ、オレの佐緒里への思いを受け止めてもらおうか……オレの前で立ってくれ」
「ハァハァッ、立たなきゃダメなの??クラクラして立っているのが辛い」
佐緒里の声は上ずり、足が震えて上半身が揺れる。

「縛っちゃおうか……と、言っても、ここじゃ無理だな。昨日のレンタルルームなら佐緒里の手首をまとめて縛って、天井から下がる鎖につなげばいいんだけどな」
「いやっ、ハァハァッ、昨日の部屋を思い出しちゃう。今度、あの部屋に行くときは私が先に入って、あなたに連絡しなきゃダメなんだよね??意地悪なあなたは、そう言ったよね」
「そうだよ。縛られたり吊るされたりしたい時やオモチャで嬲られたり蝋を垂らされたい時は、佐緒里が部屋を取ってオレを呼べばいいんだよ」
「お店の人にバレない??エッチでスケベな女だって分かっちゃうんじゃないの??」
「仕方ないだろう。SMルームを指定するんだから、こんなに好い女なのに変態のスケベなんだって思われるのは……嫌なのか??」
「アァッ~、いやっ、ドキドキする。私が連絡したら本当に来てよね。素っ裸で待ってろって言われれば従うし、待っている時も昂奮して待ちきれないかもしれない」
「その時は、オモチャをオーダーすればいいんだよ。嬲ってくれる男を待っているんだけど、待ちきれないからオナニーグッズを大至急持ってきてくださいって……」
「ハァハァッ、待ちきれない時はそうする……早く、我慢できない」

内藤の言葉に従って立ち尽くす佐緒里の背後に立ち、うなじに息を吹きかけると、ヒィッ~と悲鳴に似た悦びの声を漏らす。
背中越しに胸に回した手で胸の膨らみを優しく揉むと上半身を捩り、シャツのボタンを外していくと、ウッウッ、クゥッ~と艶めかしい声を漏らす。
「クゥッ~、いや、やめて。怖い……」
全てのボタンを解き放ってシャツ越しに乳房を擦り、先端を指の腹で転がすと尖ってくるのが伝わってくる。
「佐緒里、怖いと言いながら声は悦びで震え、乳房の先端が膨らんでオレのチンチンのように勃起しているぞ、クククッ」
肩を抜いたシャツを脱がせることなく背後で結び、後ろ手に拘束したように手の自由を奪う。
「イヤッ、ハァハァッ、昨日の部屋に行かなくても拘束されてオモチャにされるの??」
「マゾの佐緒里はそれが好いんだろう??違うなら止めても好いんだよ、どうする??」
「そんな事、答えられない。私はあなたが好き、あなたがしたいって言うなら私は我慢する。命令して欲しい」
別れた亭主にも隠していた被虐心を露わにして内藤に責めを催促する。

晴れた日の朝で窓を開ければ清々しい陽光が差し込むはずの部屋はシャッターを下ろし、アロマキャンドルの灯りとオリエンタルノートの艶めかしい香りで妖艶な雰囲気を醸し出す。
「立ってなきゃいけないの??ドキドキするし足が震えて辛い……ウフフッ、我慢すれば気持ち善くなるんだよね、私はあなたに責められて悦ぶマゾっ子だから……ハァハァッ、フゥッ~……スゥッ~」
息を荒げる佐緒里は自らを落ち着かせようとして息を吐き、空になった胸いっぱいに吸い込むと艶めかしい香りが身体中を駆け巡る。

「キャンドルの灯りだけの中に立つ佐緒里の妖艶さを自分でも気付かないだろう??オレだけの景色だな……きれいだよ」
「イヤンッ、言葉の愛撫で逝っちゃいそう」
内藤の手の平が背中を這い、後ろ手に拘束した腕を撫でて腹部を撫で、上に行こうか下に行こうか一瞬の逡巡の後に胸を目指す。
膨らみを確かめるように胸を撫でると目を閉じて乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、顎を突き出すようにキスをねだる唇を指先でつつく。
「佐緒里はここも可愛いよ」
「言葉だけじゃ嫌、私に魅力がないの??」
閉じた目を開けて挑発するように睨む佐緒里に唇を合わせると再び目は閉じられる。
唇を合わせたまま内藤の右手は佐緒里の身体をまさぐり、左手はシャツを巻き付けた腕を擦る。
「気持ちいい……」
「今日はSM遊びをしないよ。佐緒里の身体を味わうだけにする」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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