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堕ちる

堕ちる-1

バタンッ・・・ドアの閉まる音が早朝の静けさを破る。
リビングルームまで歩を進める気力もなく、玄関で座り込んでしまう。

840万円賭けたプレイヤーは4と3で7、バンカーは絵札と9で勝負はあっけなく終わった。
10時間余り前に家を出る時、バッグに入れた100万円は50万円になり、カジノに1500万円の借財が出来た。

壁にもたれかかって目を閉じる。
「どうされますか??・・・続けますか??」
「いえ、終わりにします」
「分りました。それでは別室にご足労願えますか・・・幾つか、補足の説明をさせていただきます」
そこで受けた説明は予期していたこととは言え、話しの進行につれ血の気が引き動悸が激しくなるのを感じていた。

「今日は残念な結果になりました。勝負は時の運と言いますが、本当にお気の毒な結果になってしまいました。とは言え、会員になられる際に説明いたしましたように、明日、いえ、もう今日ですが、正午を期限としてご返済いただきます・・・それが適わぬ際は、貴女の身体を私どもに提供して頂きます。これは男女を問わず共通のルールでございます・・・貸金ですから、金利も頂戴いたします。1500万円という金額ですので、簡単なアルバイトでというわけにも参りません。貴女のその素晴らしい身体を使ってご返済いただきます・・・ご理解いただけましたでしょうか・・・」

有無を言わさず淡々と事務的な説明を聞くうちに諦めと共に、夏樹や前回の男二人を相手に嬌態の限りを尽くしていた有紀を思い出していた。
キャバ嬢として好きでもない男に好意を持って接する振りに疲れてもいるし、セックスは嫌いではない。
新田の事は気になるが、セックスの限りを尽くすのも悪くないと思い始める。
次の瞬間には、私は何を考えているの。そんな事を喜んで受け入れるべきじゃないと、もう一人の自分が言う。

座り込んだままで手の中のケータイを玩び、新田に連絡しようかと逡巡する。
新田に注意されていた事を目の前にして、今連絡すれば即座に嫌われる。嫌な気分のままカジノにこの身を捧げるよりも、きれいな想い出を残してセックス奴隷になった方が良いと結論する。

シャワーを浴びて汗と共に不快な気持ちも流し去り、束の間の惰眠を貪るために裸のままでベッドに横たわる。
「明日、正午丁度に融資金の回収のため、お伺いいたします。万一、回収不能の場合は、その場で方法を相談させていただきます。留守などで連絡が取れない場合はキツイ事になると覚悟しておいてください。念のため申し上げておきますが、逃げることは絶対に許しません。そのための調査はしていますので・・・よろしいですね」
言葉を荒げることなく淡々と説明された最後の言葉が蘇る。

キャバクラの仕事を終えてから行ったカジノ。身体は疲れているのに頭の芯は時間の経過と共に冴えてくる。
目を閉じては寝返りを繰り返し、大きく開いた瞳で暗い天井を睨む。
手元に現金が150万円あるし、将来のために蓄えた預金もある。
1500万円の内、数百万円を返済しようか、それとも蓄えはすべて残して1500万円のすべてを、この身体で支払うのが良いかと迷う。

複数の男を相手にしてバギナと口腔はもちろん、アナルさえも犯される夏樹や、会社の上司二人に凌辱される有紀の姿が走馬灯のように脳裏をよぎる。
記憶の中の夏樹と有紀は恍惚の境地で身悶えるばかりで嫌がっているようには感じられず、見ているだけで動悸が激しくなって身体の芯が疼くような切なさに襲われた。
有紀の凌辱シーンを見ながら新田に背後から貫かれてアナルに指を挿入された時の深い快感は、今、思い出しても膝が震え自然と指が股間に伸びる。
クチュクチュ、ヌチャヌチャ・・・バギナは早くもぬかるみ、指を温かく包み込む。

450万円で買われた夏樹が男根を受け入れることが出来る三つの穴、バギナとアナルに口。
三人の男たちが三つの穴を順に犯しながら言葉で嬲る。凌辱される夏樹は嫌がっている風ではなく言葉で男たちを煽り、嬉々として三十本の指が肌を這い回るのに任せ、侵入した三本の男根の男汁を吸い取っていた。
同じ事をされても耐えることが出来るだろうか。
えっ、バカな事を。どうして三人の男に犯される事を考えなければいけないの・・・でも、1500万円を返済する充てがない。
グチャグチャ、ヌチャヌチャッ・・・紗耶香自身が意識しない内に指の動きが激しくなり、せり上がった腰が深い快感を求めていることを意識する。
アンッ、イヤッ・・・どうして・・・こんな時に・・・1500万円の工面方法を思い浮かばず、衆人環視の中で慰み者になる姿を想像する。

堕ちる

独りで-18

男は無駄な言葉を掛けることなく、紗耶香をカジノルームに案内するため先に立つ。
別室で新田と二人、紗耶香の痴態を見ていた事は露も感じさせず、秘密を一言も漏らしませんと背中で語り掛ける。

VIPルームに戻った紗耶香はバーカウンターに座り、濃い水割りを飲みながらバカラ台やルーレット台に目をやって夏樹への思いが消えていくのを待つ。
性的な邪念が消え、身体の疼きも収まった事を感じた紗耶香はバカラ台に向かう。

バカラ台に座った紗耶香はディーラーや他の客に気付かれないように目を閉じて大きく息を吸い、ゆっくり吐き出す。
フゥッ~・・・それだけの事で落ち着きを取り戻す。
陸上競技のトラック種目をやっていた紗耶香はスタート前の緊張感の中、号砲を前にして目を閉じて大きく息を吸い込み、ゆっくり吐き出すと邪念と共に不安も霧散して実力を発揮できた。無意識の内に、そんな習慣を思い出していた。
ノーモアベット・・・ディーラーの声にも反応せず、一度目は決めた通りにケンする。

プレイヤーに60万ベットして勝ち、バンカーに60万ベットして負けた。
勝ったり負けたりを何度か繰り返して、次は勝つ番だと思い定めてバンカーに100万ベットする。
ノーモアベット・・・プレイヤーは2と3で5、バンカーは絵札と8でバンカーの勝ち。
紗耶香のチップは140万に増えた。
その時、紗耶香の隣席にいた客が500万の借り入れを申し込むのを聞いた。

次はバンカーに100万ベットして負けた。
ミニマム50万のハイレートルームで、およそ40万円に減った紗耶香に男が声をかける。
「いくらご用意いたしますか??・・・500万でよろしいですか、それとも1000万にしますか??」
当たり前のように、500万、1000万の金額を口にする男に、つい1000万円お願いしますと答えてしまう。
今日は50万をチップに替えて、この勝負の前には140万になっていた。新田と来た時も、一人で来た前回も勝ったことだし、たまたま100万のベッドの今回が負けただけ。すぐに取り戻せるはずだし、ここで逃げ帰るのはいかにも悔しい。
新田の描いたストーリー通りに事が運んでいるのを紗耶香は気付いていない。

50万チップを20枚受け取った紗耶香は、100万ベットして負け、次も100万ベットして勝ったため損を取り返した。
これじゃダメだ、負けを取り返すだけで勝つことはできない。そうだ、100万賭けてダメなら次は200万にしょう。それで勝てば100万の勝ちになる。うん、名案に違いない。
紗耶香は誰に教わったわけでもなく、ギャンブルの賭け方として有名なマーチンゲール法を思いついた。
テラ銭を除けば、100万賭けて勝てば100万の儲け。負ければ次に200万賭ける、勝てば払戻は400万で二度の賭け金300万を引いて100万の勝ち。二度目も負ければ三度目に倍の400万を掛ける、勝てば800万を得て、三回の掛け金合計は700万なので100万の儲けになると言う方法である。
計算上は必勝法と言えそうであるが、四度目には800万をベットする必要がある。しかし、その時点で紗耶香の手元には300万しか残っていない。
それ以上に、勝つか負けるか確率は常に1/2。三度連続で負けても四度目に勝つ確率は1/2である。四度続けて負ける確率は1/16であるが、勝つ保障とはならない。
なにより、カジノ側は紗耶香に借金を背負わせようとしているのだから勝てるはずがない。
それを紗耶香は気付いていない。
その前に、マーチンゲール法が必勝法というのは間違いである。ギャンブルをする人間の欲と資金を考慮していない。

100万円をベットして負け、200万でも負け。
50万のチップを8枚手にして、バンカーに賭けようと思ったものの、二度続けて外しただけに迷いが生じてしまう。
逡巡したままディーラーの声に誘われるように、バンカーではなくプレイヤーに賭けてしまう。
ドキドキしながらカードを見つめ、バンカーの勝ちを確認すると全身の力が抜けてしまい目の前が真っ暗になる。
残った340万円分のチップを手にした紗耶香は、カジノの男に声を掛ける。
「もう500万円お願いできますか??」
「承知いたしました、すぐに用意いたします」

840万を掛けて勝てば1680万円。借りた1500万円は返済できるし、100万円ほどの勝ちになるはずだ。
迷うのは良くない。先日は女性ディーラーに、迷いがなく自信を持って賭けるのが素晴らしいと褒めてもらった事を思い出す。
チップを持つ手が汗ばみ、動悸が激しくなる。
ディーラーの声が遠くに聞こえ始める。
大きく息を吐き、息を吸い込む。もう一度繰り返す。
ディーラーの声がはっきり聞こえる。
プレイヤーに840万のチップ全てをベットする。

堕ちる

独りで-17

男の腰を支えにして身体を上下する夏樹は下唇を噛み、眉間に寄せた皺を深くする。
「ウッウッ・・・だめ、もう、ダメッ・・・」
男の胸に突っ伏しそうになるのを別の男が抱きかかえ、指で円を描いてアナルにペニスを飲み込んだまま向きを変えろと指示する。
俯いたり宙を睨んだり、時には目を閉じたりとアナルに与えられる想像以上の刺激を堪えながら少しずつ、ゆっくりと剛棒を支点にして身体の向きを変える。下からアナルを突き刺す男に重なるように天井を向いた夏樹は両足を踏ん張り、後ろ手に両手を伸ばして身体を支える。
「これで良いの??恥ずかしい。見ちゃ嫌っ・・・お尻を犯されて悦んでるなんて・・・」
「夏樹、好い事を教えてあげようか・・・壁の大きな鏡はマジックミラーだって事は知っているだろう??赤いランプが点いているところは夏樹を見ているっていう印だよ。正面で見ている人はどんな人だろうな??もしかすると同性かな??男三人を相手にするのを見て羨ましいって思っているかもな??」


紗耶香は自分が女であることをどうして知っているんだろうと、誰もいない部屋で顔を赤くする。
そんな事はない。もしかすると、と言っているし、独りエッチをしながら見ている事が分かるはずがないと結論付ける。
「ハァハァッ・・・夏樹さんと一緒。お尻を犯されているし、私はオマンコにもチンチンをぶち込まれている・・・いやぁ~ン、新田さんは激しすぎる」

隠しカメラで新田が見ているとも知らずに二つの穴に挿入したディルドを激しく操り、名前を呼びながら昇りつめていく。


「夏樹、オマンコからマン汁がダラダラと滴り落ちて、涙のようだぜ。何が悲しいのだ??それとも嬉し涙を流しているのか??」
「いやっ、からかってばかり。お尻を犯されて嬉し涙を流すオマンコを見て笑ってるの??寂しいからチンチンをぶち込んでよ。男が二人も余ってるんだから何とかして・・・早く」
「分かった・・・マンコを俺のチンポで串刺しにしてやるよ。覚悟しろ」
「早く、言うだけなら誰でもできる・・・早くぶち込んで・・・啼かせて頂戴」

いくぞ、喰らえっ・・・夏樹の腰を掴んだ男は先走り汁がダラダラと滲み出るペニスを膣口に押し当てて馴染ませ、掛け声と共に突き出す。
「ウググッ、アワワッ・・・ヒィッ~、壊れちゃう。裂けちゃう・・・うががっ、ギャァ~・・・」
アナルが裂けてしまいそうなほど犯し続ける剛棒と薄い壁を通じて擦り合ってペニスはバギナの奥深くまで侵入していく。
「ヒィッ~・・・ゴリゴリ音を立てて擦れてる。そんな・・・だめっ、すごいっ・・・ウグッ、アギャギャッ。壊れる、裂けちゃうよう~」
「うるさい、これを咥えて静かにしろ」
三人目の男が夏樹の髪を掴んで引き寄せ、怒張を突きつける。
「アハッ、舐めればいいの??いいよ、しゃぶらせて・・・」

フグフグッ、ピチャピチャ・・・グチャグチャ・・・アァ~、きつくていいぞ。尻の穴に入っているチンポと擦れてたまんない・・・ヌチャヌチャッ・・・ウッウッ、夏樹はスゲェよ、俺たち三人を相手に怯むことがないんだから。喰らえっ・・・ウッ、ウググッ、そんな、そんな奥を突かれると壊れちゃう・・・

「あぁ、いぃ、気持ち良いよ・・・逝くぞ・・・」
「待て、俺もマンコに入れるんだから中出しなんかするんじゃないぞ・・・俺のを抜くから口に出せよ」
「よし、分った・・・」
口腔を犯していた怒張が引き抜かれ、バギナから引き抜いたペニスが唇を割って入り込むと同時に発射する。
「ウッ・・・ウッ、ウグッ・・・ウゲッゲッ・・・すごい、喉の奥までピュッピュッって飛んできた・・・待って、きれいに舐めてあげる・・・アガガッ、グッ・・・いやんっ、休ませてくれないの??」
バギナで満足した男は、その証を喉の奥深くにまで迸らせ、目に涙を浮かべた夏樹が精液にまみれたペニスを舐めていると、口腔を犯していた怒張がバギナを突き上げる。

三人の男は、いつ果てるともしれぬほど三つの穴を弄び、呻き声と間違えるような喘ぎ声を漏らし続ける夏樹は逃げることなく責めを受け続ける。

マジックミラー越しに夏樹が昇りつめていくのを見ながら、命の宿らないディルドを新田に見立てて二つの穴を自ら凌辱する紗耶香も頂上に向かう。
三人の男は頂上に達すると唇を割って口腔に満足の証を吐きだし、夏樹は音を立てて嚥下する。
二つの穴は朱に染まって腫れぼったく、痛々しく見えるものの男たちは穴を変えて再び怒張を捻じ込んでいく。

ハァハァッ・・・蹲って満足の荒い息を漏らすだけになった紗耶香はのろのろと立ち上がり、鏡を前に化粧を整えて衣服を確認し、部屋を出た男を呼ぶ。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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