囚われて-41
三連休の二日目、日曜日の朝は男にとって唐突に始まった。
「アンッ、いやぁ~ん・・・そんな事・・・」
詩織の嬌声で目覚めた男は眠そうに目を擦り、声が聞こえる方向に視線を巡らす。声はベッドから聞こえ、一瞬の内に官能に溺れた前日を思い出した男は、ソファに寝ている事を思い出して苦笑いで歪めた顔を向ける。
ベッドカバーを掴み顔の半分が隠れるほど引き上げた詩織と、姿は見えないけれど下半身を悪戯する忍が蠢く様子が見える。
アンッ、アッ、いやぁ~ン・・・頬を紅潮させて目を閉じた詩織は唇を噛み、見つめる男を気付かぬ気に甘い吐息を漏らす。
「ここを弄ると、どんな気持ち??・・・うわっ、ベチョベチョ、いやらしい」
「アンッ、そんな・・・うっ、動かしちゃ嫌っ」
姿が見えない忍の声はくぐもり、詩織は羞恥を浮かべた表情を男に向けて、動かしちゃ嫌と口にする。
ベッドカバーが隠す二人の痴態を想像する男は股間が痛いほど硬直しているのを感じて毛布を掛け直す。
まだまだ若いなと心の中で独り言ちて下半身を見ると、毛布を突き上げて山のようにそそり立っているのが見える。
下着を穿いていないからで、押さえるものが何もないから突き上げているのだろうと思う事にする。
忍の甘い悪戯を堪える詩織は顔を仰け反らせて白い喉を見せ、男の股間が毛布を突き上げているのを見つめる。
「忍、見て、アウッ・・・すごいものが見えるよ・・・アンッ、ダメッ」
シーツをはぐった忍は詩織を見つめ、その視線を追って男の股間の辺りの膨らみに笑みを浮かべる。
「クククッ・・・私とした翌日、そんなに元気なチンチンを見た事がないなぁ・・・相手が変わったから??それとも、私より詩織の具合が良いの??」
「んっ、何か言った??・・・今日も天気は良さそうだな」
二人を覆っていたシーツやベッドカバーを外し、熱かったのかフゥッ~と大きく息を吐いた忍は拗ねた振りをする。
カーテンの隙間から這い入った陽光が詩織と忍の隠微な遊びに加わろうとして露わになった二人の身体を覆い尽くす。
陽の光に照らされた詩織の肌は被虐美を漂わせて艶めかしく輝き、昨日、剃り落されたばかりでツルツルした股間は幼ささえ感じさせる。それでいて要所々々は成熟した女性らしくムッチリとした身体に男は視線を逸らすことが出来ない。
そんな男に嫉妬の様子を浮かべる事もなく忍は詩織の身体に取り付き、白い肌に唇を這わせる。
「アンッ、いやぁ~ン・・・まだ、朝なのに、起きたばかりなのに・・・イヤッ、気持ち良くなっちゃう」
アウッ、アンッ、いやっ、良くなっちゃう・・・静かな朝。ゆったりと時を刻む時計の針の動きに合わせ、ゆっくりとした愛撫に静かに喘ぐ詩織は両手両足を忍の身体にまとわりつかせて、卑猥に身体をくねらせる。
ゴクッ・・・糸くずさえも身に着けることなく全裸で絡み合う二人を見つめる男は、卑猥な気持ちで見ていたのが崇高で気高いものに感じ始めて声を発する事も躊躇われ、ただ唾を飲む。
男の視線の中で快感に打ち震える詩織は突然そうなったわけではなく、身体を這い回る忍の手の動きを意識することから始まった。
手の指を揉まれ、腕から肩まで擦られる気持ち良さに再び目を閉じる。
女の身体を知り尽くした忍の愛撫は決して焦ることなく、手から足へと移り足先から脹脛を経て腿までゆっくり揉みほぐしていく。
前日の疲れが忍の手の動きと共に抜けていき、足首から脹脛は強めに、太腿は繊細にとマッサージされると身体が徐々に熱を持つのと共に性感も増していく。
アンッ、ウッウッ・・・忍の指が腿の付け根を擦ると漏れそうになる吐息を我慢できなくなる。一度、快感を受け入れると後は堰を切ったように身体中が新たな刺激を求めて自然と蠢き始める。詩織の意思を無視して身体が快感を求め、喜びの声を間断なく漏らし始める。
そんな時漏らした、「アンッ、いやぁ~ん・・・そんな事・・・」と言う喘ぎ声が男を目覚めさせ、舐めるような男の視線に身体の芯が熱くなる。
男の視線に犯され、忍の指や唇で高みに追い上げられる詩織は見られながら昇りつめる快感を知る事になっていく。
「熱い、身体が熱いの・・・忍の指が気持ちいぃ、優しく愛撫されるのが良いの。身体の芯から火照ってくるような気がする」
「そう、これで好いのね・・・見られるのはどうなの??見られながら気持ち良くなるのは恥ずかしくない??」
「ほんとうは恥ずかしい・・・でも、お口の中で気持ち良くなってくれたし、オシッコするところやアソコを剃られるところを見られちゃったし、もっともっと、ほんとうの私を見て欲しい気もする」
「ウフフッ、そうね・・・ほんとうの詩織、いやらしい詩織を見てもらおうね。この人だけじゃなく、たくさんの人がいればいいのにね・・・」
「いやぁ~ン、ここにいる三人だから良いの」
詩織自身が考えた事もなく、心の奥底に隠れている卑猥な思いを確かめられている事に気付かない。
囚われて-42
指先から肩を這い回った忍の手は足に移動し、足指を揉み脹脛から腿へとマッサージする。
前日の甘い疼きが残る身体を絶妙な間合いと強さで揉まれると心も身体も解れていき、解き放たれた心が感じる身体への刺激は徐々に妖しいときめきを芽生えさせる。
忍が与えてくれる刺激は性的なものではないのに、全身の血がたぎり甘い疼きが身体を満たして平静ではいられない。
「お願い・・・気持ち良くして、オッパイやアソコを可愛がってくんなきゃ嫌」
忍が触れる場所はすべて性感帯と化し、息を吹きかけられても悦びに震えるようになる。
アンッ、アッアァ~ン、ウググッ、クゥッ~・・・自然と声が漏れ、快感に溺れていく詩織は見つめる男の視線も愛撫になるようで、女に生まれた悦びに満たされていく。
「詩織、私のオチンポを入れてあげるね」
男とのセックスよりも同性を抱く回数が多い忍は爪にも気を遣い、膣に挿入しても傷付けないように短く切り揃えて手入れも行き届いている。
親指と小指を除く三本の指で膣口の辺りをクチュクチュと刺激し、詩織の下半身が恐怖と緊張や好奇心で震え、顔を上げて股間を覗き込むのを確かめて中指だけをグググッと押し込んでいく。
「詩織、目を閉じて・・・私の硬くてぶっといオチンポを入れるよ・・・どう、入っていくのが分かる??」
「アンッ、いやっ・・・太くて長いオチンポが、忍のオチンポが入って来る・・・アァ~ン、好いの、もっと激しく、掻き回して、クチュクチュされたい・・・」
膣壁を擦りながら指は激しく出入りを繰り返し、詩織は指を食い込ませて枕を抱きしめ、股間を押し付けて下半身を揺する。
「フフフッ、気持ち良さそうね。こうするとどうかな??」
忍は中指を引き抜いて親指を挿入し、薬指に溢れる蜜を絡ませて拒絶する暇も与えずにアナルに侵入させる。
「アワワッ、クゥッ~・・・そんな、急にお尻に入れるなんて・・・アンッ、動かしちゃ嫌」
クチュクチュ、グチュグチュ・・・二本の指は薄い壁越しに互いの存在を確かめるように擦り合いながら出入りを繰り返す。
「いやらしい音がする。詩織は本当にスケベ・・・ねぇ、あなたもそう思うでしょう??」
ヌチャヌチャ、グチャグチャ・・・ウッウッ、そこ、そこっ、もっとぉ~
「詩織がスケベなのか、忍の女好きがすごいのか・・・私には分からないよ」
前後の穴に挿入した指は繊細な動きを続け、忍は股間に顔を埋める。
「ムァッ、クゥッ~・・・たまんない、そんな、クリを・・・クゥッ~」
包皮を突き破って尖りきるクリトリスの周囲を舌でなぞり、先端を舌で叩き吸い上げたり甘噛みしたりと強く刺激した後は、唾液を溜めた口に含んで温かい息を吹きかける。
「ヒィッ~、だめっ、許して・・・クゥッ~・・・ウッウッ、いいのぉ~・・・」
刺激を堪えるためシーツを掴んでいた手が忍の髪を掴み、眉間に皺を寄せて襲い来る快感に酔いしれる。
右手の二本の指でバギナとアナル二つの穴を弄られ、唇と舌でクリトリスを刺激される詩織は切ない喘ぎ声を漏らして必死に耐える。
そんな詩織の様子にクリトリスを含んだままの忍は頬を緩め、左手を乳房に伸ばす。
ヤワヤワと乳房を揉み、麓から先端に行きついた指は乳首を摘まみ、上目遣いに歓喜に浸る表情を確かめた忍は思い切り捻る。
「ウググッ、クゥ~・・・いったぁ~い・・・」
「痛いの??可哀そう・・・ごめんね、お詫びの印に逝かせてあげようか・・・」
前後の穴に挿入した指をリズム良く出し入れしながら顔を上げた忍は、男に向けた視線をナイトテーブルに移して何やら催促する。
頷いた男はナイトテーブルからローターとローションを取り出し忍に手渡す。
バギナの上部に垂らしたローションがクリトリスを濡らし、スイッチを入れる前のローターで撫でると詩織は背中を反らして期待に震える。
「イヤンッ、焦らしちゃ嫌・・・見てる??忍に意地悪されてるところを見てる??」
あぁ、見てるよ・・・男は詩織の手を握り、指をマッサージする。指を一本ずつ揉み、指の股を挟んで押すようにして刺激する。
「クククッ、この人のマッサージは気持ち良いでしょう??・・・舐めてあげて」
男は詩織の手を口に運び、指を一本口に含む。
温かい口に含まれるだけでも気持ちが良いのに舌が包み込むようにまとわりつき、クリトリスを舐められる感触とは違う快感を味わう。
「クゥッ~、ウッ、アァ~ン・・・男の人がフェラチオされるとこんな感じなのかなぁ??・・・温かくて気持ちいぃ」
ビィ~ンビィ~ン・・・クリトリスを撫でていたローターが唐突に振動する。
「ヒィッ~、いやぁ~ん、クゥ~・・・気持ちいぃ、こんな・・・私だけ・・・恥ずかしい」
ビィ~ンビィ~ン・・・グチャグチャ、ヌチャヌチャ・・・ローターはクリトリスの愛撫を続け、膣口からアナルまで滴りローションが二つの穴に出入りする指に絡んで卑猥な音を奏でる。
指をマッサージしていた男の手が両方の乳首を摘まみ、詩織の喘ぎ声が間断なく漏れ始める。
「アウッ、ウググッ・・・ウッウッ、気持ちいぃ・・・ヒィ~、逝っちゃう、逝っちゃう・・・良いの、逝っても良いの??・・・」
囚われて-43
忍の責めで昇りつめた詩織は目を閉じて横たわる。
素っ裸のまましどけなく足を開き、恥毛を剃り落された秘所を隠す事もなくあからさまに晒して白い腹部と胸を上下させ、満ち足りた思いで余韻に浸る。
忍と男は手早く朝食の用意をする。
男はフレンチトーストを作る。パンはバゲットを使い両面を焼いて最後に溶けるチーズを載せて仕上げ、プレーンオムレツにソーセージと生野菜添えてテーブルに運ぶ。
忍は生ハムとオニオンサラダ、紅茶、アボカド・リンゴジュースを手際よく作る。最後に冷凍保存しておいたシチューを用意して出来上がり。
素肌に男の青いシャツを着けた忍はベッドルームに入り、白いシャツを手に取り詩織に近付く。
「どう??落ち着いた??・・・食事の用意が出来たよ・・・食べさせてあげようか??」
「うぅうん、大丈夫・・・その前に・・・」
「その前に、どうしたの??・・・私の愛撫で昇り詰めたんでしょう??もう隠し事をする必要はないでしょう??」
「いやっ、恥ずかしい・・・オシッコ、トイレに行ってくる」
「そうなの・・・そうだ、一緒に行ってあげる。さぁ、行こう・・・漏れちゃ困るでしょう・・・」
素っ裸のままの詩織の手を取りバスルームに向かう。
「まさか??・・・いやっ、許して。忍に恥ずかしい姿を見られたくない・・・お願い、許して」
「詩織、オマンコだけではなく尻の穴も可愛がって上げた私に秘密にする事なんて何もないでしょう??・・・それに、あの人には見せたんでしょう??オシッコを漏らすところを??どうなの??」
「そんな・・・好いわ、見れば良い。私の恥ずかしい姿を見て笑えばいい・・・きらいっ、忍はきらい」
嫌いと言う詩織の声は甘く震えを帯び、嫌がっているようには聞こえない。
「出していいよ・・・オシッコするところを見てあげる。私と詩織、二人の秘密・・・」
シャァ~シャァ~・・・バシャバシャ・・・股間からの迸りが床を打つ音と共に羞恥から解放されたように柔らかな表情に変化していく詩織は渦を巻くようにして排水口に吸い込まれる尿を見つめる。
「ほっとしたようだね。気持ち良かった??・・・きれいに洗ってあげるから縁に座りなさい」
バスタブの縁に座った詩織の膝に手を添えて大きく開かせた忍は、滑りの残るバギナに指を伸ばす。
「イヤンッ、そんな事・・・また気持ち良くなっちゃうよ。やめて・・・」
「そうだね、お腹を空かして待っている人がいるしね」
詩織は滑りと共に尿を洗い流され、忍の手によって男の白いシャツを羽織らされる。
三人は朝食の用意が整ったテーブルに着き、進められるままに詩織は陽光を背にして男の前に座る。
太陽のせいなのか、それとも自分を見ての事なのか眩しそうな顔に自然な笑みを浮かべた男を見るとドキドキしてしまう。
「うん??どうしたの??・・・詩織、顔が赤いよ、興奮が冷めないの??」
「美味しそうな食事を用意してくれたのに私は・・・ごめんなさい。お手伝いせずに・・・」
「何だ、そんな事か・・・私を見て顔を赤らめているのかと喜んだのに・・・ウフフッ、思い上がりだったようだ。すまない・・・」
「いえ、そんな・・・思い上がりだなんて・・・」
密かにほほ笑む忍は、詩織に感付かれないように快活に声を出す。
「何、言ってんの・・・さぁ、食べようよ、お腹空いた・・・いただきます」
紅茶を飲み、フレンチトーストを頬張ったままソーセージにフォークを突き刺す。
わざと苛立った様子を演出して空腹を強調する忍の行為が、わずかに残っていた詩織の羞恥や緊張を解き、食事の雰囲気が和やかなものになる。
楽しく食事を終えて片付けもすませ、休日だから構わないだろうと冷えた白ワインとチーズ、チャイブクラッカーを用意する。
チーズには赤ワインが合うと言うが、忍は男の趣味に合わせてチーズや肉料理でも白ワインにする。今ではシャブリなどと贅沢は言わなくても、よく冷えた辛口の白があれば満足できる。
独特の歯触りを生む全粒粉とほのかなネギの香りのチャイブクラッカーが濃厚なチーズの味を際立たせる。
燦々と降り注ぐ陽光を窓越しに浴びながら、ゆっくり時を刻むのに身を任せて冷えた白ワインを飲み、チャイブクラッカーとカマンベールチーズを食する。
詩織は金曜の夜からの想像だにしなかった出来事を思い出して身体を熱くし、忍は詩織をどのように可愛がろうかと想像を巡らしてほくそ笑む。男は、そんな二人の思いを知らぬげに窓の外の青い空を見ながらワインを味わう。
囚われて-44
淡々と過ぎ行くだけの時間に詩織の心は騒めいて不安が芽生え、それは徐々に大きく育ち始める。
「どうしたの??・・・詩織、オシッコをしたいの??落ち着きがないように見えるのだけど」
「そんなんじゃない・・・自分でも分からないの。何か、心の奥と言うか身体の芯と言うか、モヤモヤしたものがあるの・・・」
「そうなの??・・・困ったわね。あなたは詩織の事をどう思う??」
忍に問われた男はグラスのワインを飲み干し、何かを思案するかのように遠くを見つめる。
男の視線の先には青空が広がり、飛行機雲が長く尾を引いて伸びて行く。
「飛行機は見えないのに飛行機雲は、はっきりと見えるんだなぁ・・・詩織の心の中は見えないけど、身体は何かを語り掛けている・・・」
「うん・・・詩織のコアの部分、心の中が飛行機で身体に現れる変調が飛行機雲なんだ・・・自分でも、その正体が分からないって事があるんだね。詩織はどうしちゃったんだろう??」
忍と男の禅問答のような掛け合いを聞く詩織はワインのせいもあって身体の火照りを意識する。
全身を包む心地いい気だるさに眠気を催した男はソファに座ったまま舟をこぐ。
人差し指を立てて、シィッ~と囁いた忍は、詩織に身体を密着させて座り、男を指さしてウフフッと小さく笑う。
「ウフフッ・・・昨日は詩織の口に発射して、そのあとは私に・・・疲れたんだろうね。寝かしといてあげようよ・・・」
「そうだ、思い出した。ずるいよ忍は、私の中で大きくなったチンチンを横取りしちゃうんだもん」
「そうだったっけ??ごめんね・・・私が詩織の事を気持ち良くしてあげるから許してくれる??」
「クククッ、いいよ。何もしなくても良い、怒ってないから・・・イヤンッ、くすぐったい」
抱きしめて、キスしようと唇を尖らせる忍から逃れようと足掻くと、手だけではなく足も絡ませて抱き寄せようとする。
手を突っ張り、身体を捩って逃げようとすると、シャツ越しに乳房を鷲掴みにする。
ウッ、痛い・・・男を気遣い小さな声で抗議した詩織は無言で忍に掴みかかる。
「うっ、やるか??・・・私が勝つと詩織は酷い目に合うよ。心してかかって来なさい・・・ウフフッ」
「私だって負けないよ。クククッ、忍が思っているより力が強いんだからね・・・」
うっ、ウッ・・・クゥッ~、ウググッ・・・まだまだ、ウゥ~ン・・・ガサガサッ・・・・・
力が強いと言った詩織も忍には敵わず、馬乗りになられて手首を掴まれソファに押し付けられる。
「お尻の穴を苛められるの??」
「クククッ・・・明日のお楽しみ。浣腸して、お尻の穴をじっくりと馴染ませて、最後はオチンチンを入れてもらおうね、楽しみでしょう・・・って、昨日、言ったのを覚えていたの??・・・そうなのね、それで落ち着かなかった??違う??」
「・・・違わないけど・・・お尻を弄って欲しいわけじゃないの。オチンチンを入れられたことがないから、怖いの・・・」
「弄られたくないって言わないのね・・・どうして??」
「分からない・・・嫌だって言えばいいんだよね。でも言えないの・・・ねぇ、私は変なの??すごくイヤラシイ女なの??」
「どうだろうね・・・詩織を知ったのは昨日、そこまでは分からない。試してみる??」
「痛いし、重い・・・私は、かよわい生贄。良いよ、忍がしたい事をしても・・・」
「そうだね・・・私の意思でしたって事にすれば、何があっても言い訳できるもんね・・・可愛がってあげる・・・ちがう、苛めてあげる。覚悟してね」
「あぁ~ン・・・ハァハァッ~・・・優しくしてね。痛い事はしないで・・・」
手首を握られて押さえつけられていても、キラキラ光る瞳で忍を見上げて視線を逸らすことなく、手を固く握り唇を噛んでもひるむ様子はなく射るような視線で見つめる。
忍が馬乗りで手首を掴んだまま唇を近付けると、目元を朱に染めて迎える。
ついばむように唇を何度も合わせると見開いていた瞳が閉じて、握られた手から力が抜ける。
忍は馬乗りの姿勢から体重を掛けないように気遣いながら覆い被さり、髪を撫でて可愛いよと男が口にするような言葉を囁き、唇を重ねる。
柔らかく温かい舌が口腔を這い回り、腰や腹部を撫でていた手がシャツのボタンに伸びて白い腹部や胸を露わにする。
髪や頬を撫でられて二の腕の内側や腋窩を刺激される心地良さに、ウッウッ、アンッアァ~・・・と、詩織は艶めかしい声を漏らし始める。
閉じていた足がしどけなく開き、両手を忍の背中に回して無意識のうちに抱きよせようとする。眉間に皺を寄せ、興奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与える。
囚われて-45
ウッウッ、イヤッ、アウッ、アァ~ン・・・忍の手と唇が肌を撫で、舌が産毛を逆立てるような精細なタッチで這い回ると、詩織は手で口を覆って押し殺した喘ぎ声を漏らす。
視線は眠ったままに見える男に注がれ、声を漏らすまいと手を噛んで耐える。
「気になるの??この人に聞かれないようにベッドルームに行く??・・それとも地下へ行く??声を聞かれないのは地下室だけど、どうする??」
「いじわる・・・どうせ、忍は私を苛めてよがり声を出させたいんでしょう??・・・地下室へ連れて行きたいなら、そう言いなさいよ」
開き直ったような蓮っ葉な言葉遣いになっても瞳は熱を帯びて爛々と輝き、しきりに唾を飲み、舌を唇に這わせる。
「クククッ、なんか勘違いしているようね、私が詩織を苛めるわけはないでしょう。地下室に行くのは止めとこうか・・・」
焦る様子もなくワインクーラーからボトルを取り出し、ワインをグラスに注いだ忍は、詩織も飲む??と、問いかける。
「喉が渇いたから飲みたい」
飲ましてあげると言い、口移しに飲ませて、舌を挿入しながら乳房を揉む。
「アンッ、そんな事・・・気持ち良くなっちゃう」
「そうなの??じゃぁ、止めてあげる・・・私も飲むね。グラス代わりに詩織の肌を借りるよ」
シャツを大きく開いて胸と腹を露わに晒し、忍の指が胸の谷間から鳩尾を経て下腹部へと撫で下ろす。
「せっかくの美味しいワイン、飲むなら相応しいグラスを使わなきゃね・・・詩織、動いちゃダメよ」
ハァハァッ・・・期待と興奮で息を荒げる詩織は胸と腹部を激しく上下させる。「ダメッ、自然と身体が・・・勝手に動いちゃう」
「そうなの、しょうがないね・・・大きく息を吸って、そう・・・吐いて・・・吸って・・・吐いて、どう??少しは落ち着いた??」
うん・・・ワインのせいだけではなく朱に染めた顔でコクンと頷き目元を緩めて見せる。
グラスを傾けてワインを胸の谷間に滴らす。
「イヤンッ・・・冷たい。ウフフッ・・・舐めて、私の身体にワインは似合う??」
「似合うよ。濃厚な赤が熟女の色気なら、良く冷えた辛口の白はエレガントな詩織のようだよ」
チュルチュルッ・・・胸の谷間に垂らしたワインは臍の窪みに水たまりを作り、忍は音を立てて舐め取る。
ナメクジが這った後のようなワインの跡を舌は舐めあがる。
クククッ、くすぐったい・・・我慢しなさい
グラスのワインを詩織の身体に垂らして飲み干した忍はボトルを手に取って詩織の目の前にかざす。
「少しだけ残ってるでしょう・・・オマンコグラスで飲んでみようかな??」
「えっ・・・大丈夫なの??酔っぱらわない??」
「大丈夫だよ。アナルは吸収するかもしれないけど、オマンコはそんな事はないでしょう・・・飲んでも良い??」
「う~ん・・・怖い・・・良いよ、いやだって言えばすぐに止めてよ」
「分かった・・・じゃぁね、ソファの肘掛を支えにしてオマンコを天井に向けてみて・・・」
これで良いの??・・・と言う詩織は肘掛で腰を支えて手を添え、足と共に股間を宙に向けて顔を赤く染める。
それは羞恥のためなのか、興奮からなのか、あるいは足よりも頭を下げているためなのか詩織本人にも分からない。
「クククッ、恥ずかしい恰好を平気でするんだね、詩織は・・・私が思っているよりも、もっとエッチでスケベ」
「イヤンッ、苦しいんだから早くして・・・からかってばかりだと、止めちゃうよ」
前日、恥毛を剃ったばかりの股間は薄っすらと無精ひげのような黒いものが見え、指先を這わせるとチクチクするような感触がある。
「ここをきれいなツルツルしなきゃね。だらしなく思われるのは嫌でしょう??」
ソファのそばに蹲った忍は割れ目の上部にワインを垂らし、流れ落ちてくるのを鳩尾の辺りで舐め取る。
「ねぇ、美味しい??グラスで飲むより美味しいの??」
抑えきれない好奇心と興奮で上擦った声を忍に向ける。
「美味しいよ・・・詩織グラスでワインを売れば大儲けできそう・・・」
ボトルの底にわずかに残ったワインは、指を添えて開いたバギナに流し込む。
「全部、一滴残らず飲んでくれなきゃ嫌だよ」
ソファの背と忍の肩に手を突いて支えとする詩織は、ゆっくりと身体を起こし立ち上がる。
膝を閉めて太腿をこすり合わせるようにしてワインが滴り落ちないように気遣う様は滑稽に見えるが、詩織は唇を噛んで必死の形相になり、薄目を開けて見る男は笑いたくなるのを必死に我慢する。
忍は仰向けに寝転び、詩織はワインを零さないように内股になって顔を跨ぐ。
「飲んで・・・」羞恥と興奮で詩織の声は裏返る。
「うん・・・飲んだ後はマンコグラスの中を舌できれいにしてあげる」
ハァハァッ・・・チュルチュルッ、ジュルジュル・・・アンッ、アワワッ、気持ちいぃ・・・・・