囚われて-51
男は穂先の柔らかい化粧ブラシで乳房を可愛がり、隠し持っていた爪楊枝で乳首をつつく。
ウッ、ウゥッ~、フンッ、ウゥゥ~・・・ガシャガシャッ・・・跡を残さない程度の力加減とは言え、視覚を遮られたままの詩織の恐怖を煽るには十分な刺激となる。アナルパールを含んだままの口から胸を締め付けるような声を漏らし、身体を捩って逃げようと足掻き、SMチェアは声にならない気持ちを代弁して軋み音を立てる。
ブラシと指が二つの乳房に愛撫を続け、乳輪や乳首周辺への刺激を繰り返す。
忍は新たなローションを垂らしてアナルスティックを挿入する。
「分かる??抵抗なくオモチャを飲み込むから感じてないのかと思っちゃった」
「アンッ、細いのが奥まで入ってる・・・くすぐったい」
「あらあらっ、詩織は太いのが好きなんだ・・・大丈夫だよ、この人がお尻に入れたいって言ったのを聞いたでしょう」
「そんな・・・お尻にオチンチンは入らない・・・壊れちゃうよ」
「そうなの、じゃぁ止めようか・・・折角、浣腸でお尻の穴を綺麗にしたし、オチンチンが入るように慣らしてる最中だけど、詩織が嫌がるんじゃ止めるしかないね・・・ねぇ、手と足の拘束を解いてくれる」
分かったよ・・・手を拘束するベルトに手を伸ばした男を拒否するように、詩織は激しくかぶりを振り、
「いやっ、どこまで意地悪なの、二人とも・・・苛められたい。忍にアナルを可愛がってもらって・・・最後は・・・最後に、あなたのオチンポをお尻に入れて欲しいの・・・いやっ、こんな事を言わされるなんて・・・」
「素直な詩織が大好き・・・可愛い女の子。私が抱いた女の子の中でも間違いなく三本の指に入る」
二本目のアナルスティックを挿入してプルプル揺らし、両手に持って互い違いに出したり入れたりと嬲るように刺激する。
羞恥の只中で浣腸液を排出させられ、アナルを弄られながら乳房を愛撫されるうち不快な刺激としか感じなかったものが、何度も繰り返されるうち不快感と快感との狭間で揺れ動き、ついには快感へと変化していく。
単純なアナルへの刺激が薄い粘膜を通じてバギナに伝わり、いつの間にか直接刺激されていないにも拘らず熱を持ったことを意識する。
「熱いの、オマンコがムズムズするの・・・どうして??たまんない・・・」
忍はアナルスティックを左手で操作しながら右手でバギナを擦り、十分に馴染んだのを確かめて膣口に沈めていく。
「ウググッ、ウゥ~ン・・・アウッ、いやぁ~ん、前も後も両方嬲られてる・・・可哀そうな私・・・クゥッ~、そんな、気持ちいぃ」
指を二本に増やしてバギナの入り口付近で出し入れを繰り返すと、もっと強い刺激を求めて拘束されて不自由な身体を押し付けようとして腰を突き出す。
「あらあらっ、そんなに焦んなくても可愛がってあげるのに・・・これはどう??気持ち良いでしょう??」
バギナに挿入した指でアナルとの境の膣壁を擦ると、その刺激はアナルスティックに伝わり、快感は下半身から突き抜けるように全身に広がっていく。
ニュルニュルッ、グチャグチャ・・・ウッ、いやぁ~ン・・・ギシギシッ・・・二つの穴をオモチャと指で責められ、喘ぎ声を漏らしながらチェアが歓喜の軋み音を立てるほど身悶える。
男はニップルクリップを手に取り、詩織の頬を撫でる。
「詩織、これは何だか分かるか??」
「なに??何なの??・・・分りません」
「そうか、こうすれば思い出せるか??・・・憶えがあるだろう??」
クリップを開いて髪の毛を挟んで見せる。
「あっ・・・昨日の乳首用のクリップ・・・痛い事はしないで」
クリップは乳首を咥え、詩織は目隠しの下で顔を歪める。
二人の会話に微笑んで見せた忍は男を見つめて眉毛を上げ、視線をクリトリスに向ける。それを受けて男は口元を緩め、ローターを手にして、これで良いかと言葉を発せずに口の動きで問いかける。
忍の動きが激しくなって左手で日本のアナルスティックを器用に操り、膣口から侵入した右手がクリトリス側、反転してアナル側の膣壁をリズム良く刺激する。
「アワワッ、クゥッ~・・・どうして、そんな、アァ~ン・・・」
詩織の口は意味不明の言葉を吐き出し、両手は宙を掴み、足指が何かを求めて曲げたり伸ばしたりを繰り返す。
クチャクチャ、ヌチュヌチュ・・・ギシギシッ・・・ヒィッ~、クゥ~、たまんない・・・忍の指に絡む愛液が卑猥な音を立て、詩織の口から間断なく喘ぎ声が漏れる。
「ねぇ、口枷を噛ませてくれる??・・・静かにしてもらおうよ」
ウググッ、グゥッ、ウグッウグッ・・・・ギシギシッ、ガチャガチャッ・・・
口をこじ開けられてボールギャグを噛まされた詩織は呻き声を絞り出し、拘束された手足で懸命に足掻く。
それは忍の嗜虐心を満足させ、喜色満面で膣に挿入した右手とアナルスティックを操る左手の動きが激しく軽やかになる。
「ヒィッ~、ウググッ、ウゥッ~・・・マンちゃんもお尻もジンジンする・・・イヤァ~ん、そこ、そこっ、もっとしてぇ~」
囚われて-52
アナルとバギナ、二つの穴を同時に可愛がられる詩織は言葉で表現しようのない快感がどこから来るのか分からず、ただただ身悶える。
アナル側の膣壁を擦る指がアナルスティックの動きに変化を与え、予期せぬ快感がアナルを通じて詩織を苛む。
それは、これまで経験したことのない全身がしびれるような快感であり、隠しようのない悦びが全身に現れる。
アナル側の膣壁を擦っていた指が反転して蠢くと刺激はクリトリスに伝わり、疼きが限界に達する。
ウゥ~、クゥッ~、ウググッ・・・クリトリスへの直接的な愛撫を求めようとしてもボールギャグを噛まされた口では言葉を発する事も出来ず、強い刺激を求めて股間を指に押し付けようとしても両手両足を拘束されているので、それも叶わない。
ガタガタッ・・・動く限りに精一杯、腰を上下させてクリトリスへの愛撫を催促する。
綻んだ割れ目から覗くクリトリスは、これ以上ないほどに膨れあがり赤みを帯びる。
ローターを手にしたまま詩織が身悶える姿に見入っていた男は忍に促されてスイッチを入れる。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・何??なんの音なの??・・・何かを問いかけたそうな詩織の視線を無視してクリトリスは勿論、包皮にも触れることなくクリトリスに近い大陰唇を刺激する。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・ングッ、ンッンッ、グゥッ~・・・くぐもった声を漏らしながら目隠しのために見えるはずのない目を見開き、首を激しく振って襲い来る快感を堪える。
詩織の反応に満足した忍は、バギナに挿入した指がクリトリスを刺激するように意識して膣壁を擦る。
バイセクシャルの忍はこんな時のために爪を短く切りそろえているので不快感を与えたり傷付けたりする事はない。
ウググッ、グゥッ~・・・ガシャガシャッ・・・突然、詩織は拘束された身体を振りほどこうと激しく抗い、痕が残るほど唇を噛む。
「いいのよ、気持ち良くなりなさい・・・何も見えないでしょう??周りを気にする事はないのよ」
クチャクチャ、ヌチャヌチャ・・・ウッ、ウグゥッ~、ウググッ・・・溢れ出た蜜が忍の指に絡んで粘着質の卑猥な音を奏で、詩織は苦しげな喘ぎ声を漏らして身悶える。
男が操るローターも直接クリトリスを刺激し、乳首を挟むクリップを引っ張り、あるいは弾き、苦痛とも快感とも区別のつかない刺激を与える。
詩織はアナルや膣、クリトリスや乳首に与えられる刺激に呻き声に似た喘ぎ声を漏らして淫らで露骨な痴態を晒し続ける。
グゥ~、ンッンッ、ウググゥ~・・・ヌチャヌチャ、グチュグチュ・・・指の動きが激しさを増し、ついには、シャッシャッ、シャァッ~と液体を噴出させる。
忍はアナルスティックを操作していた左手で目隠しを外して詩織を見つめ、
「詩織、逝っちゃたの??気持ち良かった??・・・そう、私の指で気持ち良くなってくれたんだね、好きだよ」
イヤッイヤッ、とばかりに顔を歪め、うっすらと涙を浮かべた詩織は二人から視線を外して顔を背ける。
仰向けの姿勢で顔だけ横を向いた詩織の口元から涎が、スゥッ~と糸を引くように流れ落ちる。ボールギャグを噛まされているために口に溜まった唾液を飲み込むことが出来ず、横になった途端に穴から滴り落ちたようだ。
それもまた妖気が立ち上るような淫靡な魅力を醸し出し、男は股間が痛いほど興奮するのを意識して苦笑いを浮かべる。
ボトッ・・・ボトッ・・・忍が手を離したため、昇りつめて弛緩した詩織のアナルからスティックが抜け落ちて間の悪い音を立てる。
クゥッ~・・・羞恥に苛まれる詩織はスティックが落ちた音にさえ反応して新たな涙を滲ませる。
男が頬に滲む涙を唇と舌で拭き取り、閉じた瞼にそっと唇を合わせると真っ赤に染めた瞳で見つめ、何かを訴えるように顔を振る。
「どうしたの??この人に何か何か言いたい事があるの??」
コクンと頷く詩織を見た忍は目隠しに続き、ボールギャグも外して、苦しかった??と優しい声を掛ける。
「ハァハァッ・・・うぅうん、大丈夫。目隠しされて口枷を填められてハダカンボで縛られる・・・そんな自分の姿を想像するだけで濡れちゃいそうだった・・・私って変なの??」
「変じゃないよ・・・目隠しや口枷、縛られたりする事で快感を得る人がたくさんいるから、こんなオモチャが用意されているんだからね。詩織だけが悦ぶんなら、売ってないよ。安心しなさい・・・決しておかしくないし、詩織だけじゃないのよ」
「うん、私だけじゃないんだよね、安心した・・・あのね・・・笑わない??笑わないでね・・・お尻にオチンチンを入れられたい・・・恥ずかしいけど我慢できないの・・・」
囚われて-53
SMチェアに拘束されて洗面器に浣腸液を噴出すると言う痴態を晒し、アナルを弄られながらバギナやクリトリスを愛撫されて歓喜に震えた挙句、乳首をクリップで責められながら昇りつめてしまった。
浣腸の後、アナルパールやスティックで掻き回されるうち、ペニスを受け入れてみたいと言う衝動を抑えることが出来ずに挿入して欲しいと口にしてしまった。
今は、おどろおどろしい地下室を出て寝室に向かっている。
部屋を出る前、これもこの人のを受け入れる準備だからねと言われて挿入されたアナルプラグが与える違和感に詩織の歩みはゆっくりとなり、ついつい内股になってしまう。
犬用の首輪を付けたまま、リードをニップルクリップに繋がれ先を歩く忍に遅れまいと必死について行く。
家の中とは言え、シャツの前をはだけてふくよかな乳房の先端から伸びるリードを引かれ、前日刈り取られた恥毛がポツポツと伸び始めた姿を見られる惨めさの中にゾクゾクする快感が目覚め始め、もっとたくさんの見知らぬ人に見られたい。嘲りの声を浴びながら快楽責めをされてみたいと言う悪魔の囁きが心の中で大きく反響し始める。
詩織が階段を一段、また一段と上ると、背後を歩く男の目にはプラグがアナルを苛む様子や張りのある白い尻がプリプリと左右に揺れるのが見える。
ヒィッ~、いやんっ、痛い・・・一階に通じる階段を上り切って安堵した瞬間に躓き、乳首が千切れんばかりの痛さに悲鳴を上げる。
「大丈夫??痛い事をするのが目的じゃないから、我慢する事はないんだよ」
「うん・・・目隠しをされて思ったんだけど、恥ずかしい姿を見られるのって、すごく感じる。自分が今どんな風に見られているのかなって想像するとドキドキして身体中が熱くなるの・・・おかしいのかなぁ??私は変??」
「変じゃないよ・・・この人に聞いてごらん、面白い事を言うから・・・いつものを聞かせてあげて」
「そんな言い方されたら、屁理屈屋みたいに聞こえるけど、まぁいいや・・・食欲と性欲は生きるために欠かせない欲求。食べる事はエネルギーを生み活力の元、動物であれ植物であれ広義のセックスをしないと種は滅びてしまう。人間は神様から色々な生きる楽しみを与えられた。例えばギャンブル、読書など、それは食欲についても同じ、生きるために食べるのではなく、生きる楽しみとしての食事もある。食事で許されるなら、セックスでも許されるはず。人それぞれに性的な嗜好があっても不思議な事じゃないし、許される事だと思うよ。セックスも種の保存のためだけではなく楽しみとしての行為を許された。コンドーム、ペッサリー、避妊用ピルなど種族保存のためのセックスからは邪道だけど神さまは許してくれた。羞恥が快感につながるのも一人で生きているのではなく他人との関わりの中で生きている証拠、決して変な事じゃない・・・と、思うよ」
「だって・・・理解できる??でもね、この人は大切な人がいても他の人を愛せる都合の好い生き方をしてるんだよ・・・信じちゃダメだよ」
理性を混乱させて合理的な考えを出来ないようにしているとしか思えない話は、羞恥と快感の狭間で揺れる詩織の当惑を深くする。
穏やかな陽光が差し込む寝室は清潔な香りに溢れ、素っ裸に男物のシャツを羽織り犬用の首輪を巻いてニップルクリップにつながるリードを引かれて入室した詩織は、たじろぎアナルプラグの存在を意識する。
ベッドに引き立てられた詩織は、忍の手でリードを外されてニップルクリップも外される。
顔を突き出して首輪を外されると一抹の寂しさが脳裏をよぎる。
四肢を縛られて視覚を奪われると身動きできない身体だけではなく、すべての行動を支配されて心まで拘束されたような気持になる。それは決して嫌なものではなく詩織と男にすべてを委ねるのは不自由な中で感じる自由もあった。
金曜日の夕方、男に会うまでは今、思うと自由だった。しかし、その自由は習慣や常識、あるいは道徳の制約を受ける窮屈さもあった。
素っ裸で手足を縛られて目隠しをされ、二人から性的な責めを受けて身悶え喘ぎ声を漏らす時、どのような制約も感じなかった。身体が感じたまま、気持ちの赴くままに身悶え喘ぎ声を漏らしていた。それもまた自由と言えるのではないかと思う。
ピシッ・・・そんな詩織の心の中を見透かしたように忍は尻を打ち、詩織は物思いから現実に戻る。
忍は仰向けに寝る詩織を見つめながら身に着けた衣服を脱ぎ、下着も取って素っ裸になる。忍を見上げる詩織の瞳は興奮で霞がかかったように潤み、股間の陰りに視線が引きつけられる。
「どうしたの??私のマン毛が気になるの??・・・詩織の股間はポツポツ伸びてきたね、後できれいに剃ってあげる」
忍は詩織に覆い被さり、髪を撫で頬に手を添えて、耳元で可愛いと囁く。
詩織は、ただ一枚身に着けているシャツの上から乳房を揉みしだかれ、乳首を口に含まれる。
囚われて-54
同性の身体を扱い慣れた忍の愛撫はツボを外すことなく執拗に続く。
詩織の反応を確かめるように指先がゆっくりと這い回り、その後を温かくて柔らかい舌と唇がネットリと愛撫する。
忍の手は肌から離れることなく刺激を続け、詩織が喘ぎ声を漏らすと同じ場所を焦ることなく、意識してゆっくり優しく愛撫する。別れたばかりの男は、詩織が反応すると刺激が強くせっかちになり、そうじゃない、今までと同じく優しく愛撫を続けて欲しいと思った事が何度もあった。
男性と違い細くて柔らかな手の平や指が肌を這う感触が心地良い。
女性に愛されるのが初めての経験で不安も残っていたが、今は芽生え始めた妖しいときめきに身体の火照りを止めることが出来ない。
焦らすのではなく、詩織の反応に合わせてゆっくりと這い回る指や舌に与えられる刺激で身体の芯が熱くなってくる。
一度火が点いた身体は些細な愛撫にも反応し、地下室でのような痴態を晒すまいとする詩織は指を噛んで堪え忍ぶ。
ウッウッ、アンッ、いやっ・・・心が拒否しようとしても、疼きが限界に達した身体は愛撫に屈服し、口に含んだ指の間から自然と甘い吐息が漏れる。
ンッンッ、クゥ~、いいの、そこ、そこッ・・・気持ちいぃ~・・・抵抗しながらも快感の淵に追いやられると、堰が切れたように間断なく喘ぎ声が漏れ始めて白い肌が朱に染まる。
優しさを込めた視線が近付いてくる。
興奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、胸が張り裂けそうなほどドキドキする鼓動を隠して見つめ返すものの、心の内を探るような視線に気圧されて顔を背けて瞳を閉じてしまう。
「どうしたの??恥ずかしいの??・・・怖くはないでしょう??」
静かな声が心に染み入る。
忍の手が頬を撫で、額に掛かる乱れ髪を整えてくれる。
見つめられる瞳の眩しさに耐えられなくなり、顔を背けると男の視線が絡んで気持ち良いかいと問いたげに眉をそびやかす。
男に焦点の合わない視線を向けたままの詩織は口がしどけなく開き、アッ、アンッ、と男の股間をくすぐる艶めかしい吐息を漏らす。
覆い被さった忍は脇腹を撫でながら耳元で、
「感じてる姿を見てもらって嬉しいの??詩織の身悶える姿を見れば、この人も興奮する・・・これ以上はないほど大きくなったチンチンでお尻の穴を可愛がってもらえるわよ・・・嬉しい??興奮するでしょう??」
「アウッ、うそ・・・そんな事・・・そんな事は期待してないのに・・・」
やっとの思いで言葉を絞り出してアナルを犯される姿を想像し、瞳を閉じて半開きの唇から、アァッ~ン・・・と、甘く切ない吐息が長く尾を引く。
糸屑1本とて身に着けずに白い肌を晒す忍は股間の陰りで詩織の腿を擦る。
「気持ち良いでしょう??・・・女の身体は指や舌、オマンコだけじゃなくマン毛や髪の毛一本に至るまで武器になるし性感帯にもなる・・・詩織は私の前で全身が性感帯となるの」
耳元で囁く忍の声が頭の中で響く。
言葉の愛撫が全身を熱くさせ、手の平や指、唇や舌、忍の身体が上下すると垂れた髪の毛さえもが肌を撫でて得も言われぬ快感を与えてくれる。
アッアッ、イヤッ、アッアァ~ン・・・男に与えられる愛撫と違い、どこまでも優しく柔らかな感触に蚊の泣くような切ない吐息を漏らす。
アンッアンッ、ウッ、クゥゥッ~、もっとぉ~・・・決して急ぐことのない優しい愛撫に詩織はじわじわと昇りつめていき、手と足が忍の身体に艶めかしく絡みつく。
それは見つめる男の視覚を刺激し、思わず窓外の景色に目をやると淫靡な喘ぎ声が聴覚をくすぐり、我慢が限界に達して忍に確かめる事もせずにベッドに上がる。
「クククッ・・・詩織。詩織のエロッポさに我慢できなくなったようよ。二人で可愛がってもらえるなんて幸せな女ね、詩織は・・・」
「あぁ~ン、色っぽいの??私はエロいの??・・・二人に責めてもらえるなんて・・・ねぇ、キスして」
静かに目を閉じると男が覆い被さり、温かい唇を押し付けられて、やがて舌が口腔で蠢き始める。
アンッ、ウッウッ~・・・二人の舌が絡み、口の中でダンスを始めると下腹部を撫でていた忍の指が割れ目の周囲を擦り、唐突に膣口に侵入する。
ウグッ、アワワッ、クゥッ~・・・ヒィッ~・・・キスをしながら侵入した指に秘部を掻き回され、くぐもった声を漏らした詩織は男の指が乳首を摘まむと悲鳴にも似た歓喜の声を漏らす。
忍は秘部に挿入した指をピストン運動させたり膣壁を掻いたりと、先ほどまでの優しくゆっくりとした愛撫を忘れたかのように激しく刺激する。
「ウググッ、きついっ・・・二人で責められると・・・ヒィッ~、いやっ、すごいの・・・イヤッ、イヤッ、やめて、そこは、イヤッ・・・」
「詩織、本当に止めても良いの??・・・答えなさい」
「・・・アンッ、弄って欲しい・・・後ろの穴も苛められたい」
「後ろの穴じゃ解らないでしょう・・・何の事なの??」
「忍は意地悪・・・お尻を、お尻の穴を苛められたいの・・・」
囚われて-55
ニュルニュル、グジュグジュ・・・アウッアワワッ、クゥッ~・・・ドロドロに蕩けきったバギナを出入りする忍の指は、溢れる蜜に絡んで淫靡な音を奏でる。指に押し付けるように腰を突き上げ、意味不明の喘ぎ声を漏らす詩織の目は吊り上がり、本来の清楚な美しさが姿を消して悦楽のためなら全てをかなぐり捨てる覚悟が芽生えたように見える。
「入れて・・・お尻に指を入れて、浣腸までされたのに、このままじゃ嫌っ・・・」
「クククッ・・・アナルを可愛がって欲しいの??ウンチを出す穴だよ、何かを入れるところじゃないよ。良いの、入れても??」
「いじわるっ、お尻の穴が気持ち良い事を教えたのは忍なのに・・・早く、早く入れて・・・」
バギナに右手を挿入したまま詩織の腰に枕を差し入れ、窄まりにローションを垂らして左手の指で馴染ませる。
クチュクチュ、ヌチャヌチャ・・・指先が割れ目を上下してローションを伸ばし、窄まりの周囲を這い回るとヒクヒクと息をするように蠢き、乳白色の下腹部を上下させながら息を荒くする。
「入れるよ、詩織・・・」
ニュルッ、グググッ・・・ニュルッといやらしい音をたてて指はアナルに吸い込まれていく。
膣口に沈めた右手とアナルに挿入した左手を互い違いに出入りさせるという単純な刺激を繰り返す。
「アウッ、ウッウッ・・・すごいの、やめて・・・ヒィッ、もっと奥まで・・・」
詩織は意味不明の言葉を漏らしながら身悶えて上半身を仰け反らせ、白い喉を見せて唇を噛む。
薄い膣壁を通じて二つの穴を出入りする指がこすれ合い、経験したことのない刺激に耐える術もなく禁断の快感に身を委ねる。
バギナに挿入した右手を抜き取った忍は、見せつけるようにしながら中指と人差し指の二本を重ねてローションを垂らす。
「分かるでしょう・・・この二本の指をどうすると思う??答えなさい」
「いやっ、こわい・・・許して、指は二本もお尻に入らない。壊れちゃう・・・」
答える声は上擦り、股間を覗き込もうと精一杯、顔を持ち上げる。
「ウフフッ・・・そうなの、オマンコを可愛がってあげようと思ったのに、詩織はアナルを犯して欲しいんだ、二本の指で・・・良いよ、息を吐いて力を抜きなさい」
ハァハァッ・・・フゥ~フゥッ~・・・グニュグニュ、ズブッ・・・アワワッ、ヒィッ~、壊れちゃう・・・期待と興奮で荒い息をする口を尖らせて息を吐くと身体の緊張が一瞬ほぐれ、二本の指が窄まりを押し広げてアナルに侵入する。
「ヒッ、ヒィッ~・・・ウググッ、そっ・・・そんな奥まで・・・アワワッ、壊れちゃう、裂けちゃうよぉ~・・・ウググッ」
忍はアナルに二本の指を飲み込んで動く事もままならず、ヒクヒク息をする窄まりに指が馴染むのをじっと待つ。
アナルの奥がうねり始めたのを感じた忍はゆっくりと指を蠢かす。ピストン運動をするわけではなく、重ねた指を開くのでもなく、動いているのが感じられない位ゆっくりと蠢かす。
「アッアッ、あぁ~ン・・・いやっ、動いてる。指なの??何だか分からないけど動いてる・・・いっ、いやぁ~ン・・・」
「詩織、嫌な事は嫌って言うんだよ。我慢する事はないからね・・・指を二本入れても大丈夫??・・・そう、大丈夫なのね。じゃぁ、これは??」
重ねて挿入した指先を僅かに動かしても平気なようなので、ほんの少し引き抜き、そのまま根元まで押し込む。
乳首を愛撫していた男がローターを手にしてクリトリスを刺激する。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・「アウッ、アワワッ、なに、何??・・・だめっ、クゥッ~・・・気持ちいぃ」
クリトリスに与えられる快感で身悶える詩織にとどめを刺すようにアナルを犯す指が大胆に出入りする。
「詩織、どこが気持ち良いの??」
「ローターが・・・クリをローターで苛められるのが良いの・・・ウググッ、すごい」
クリトリスが気持ち良いと言う詩織に嫉妬した忍は指を引き抜いてしまう。
「アウッ、クゥ~・・・だめっ、どうして??・・・お尻、お尻が良いのに・・・」
「あら、そうなの??クリトリスが良いって言うからアナル苛めは嫌いかと思った・・・」
「あぁ~ん、いじわる・・・お尻を苛められながらクリを可愛がってくれるから良いの・・・お願い、お尻を苛めて・・・早くッ」
「詩織のお願いだから、苛めてあげる・・・想像してごらん。見知らぬ男や女たちに囲まれた中でアナルを責められて身悶える姿を・・・嫌らしい男や女の視線に恥ずかしい姿を晒して逝っちゃうんだよ・・・想像できる??」
「ハァハァッ・・・だめっ、そんな事は出来ない。恥ずかしすぎる・・・忍たちが相手だから気持ち良いの。知らない人になんか見られたくないし想像もしたくない」
言葉の罠にはまり、追い詰められている事を詩織は気付いていない。