欲情
バスローブを脱ぎ捨ててナイトウェアに着替えた柏木は窓辺に立って青葉山公園に視線を向ける。
遮る建物はないものの2㎞程も離れていては木々が邪魔をしなくても政宗公騎馬像は見えるはずもない。
「何を見ているの??」
静かに近づいて背後から抱きついた桜子は背中に顔を埋めるようにしてくぐもり声で問いかける。
「伊達政宗像を探したんだけど見えないな」
振り向いた柏木は驚いた表情で桜子の肩に手をかけて距離をとり、青いペイズリー柄のキャミソールとショートパンツで飾る姿を見てゴクッと唾を飲む。
「どうしたの??……似合わない??それとも、こんな格好は嫌い??」
風呂上がりの上気した顔で小首を傾げ、言葉とは裏腹に自信に満ちた態度で
蠱惑的な美貌と姿態を柏木に見せつける。
青い空はこの世の善悪すべてを包み込み、青い海は果てのない遠くまで続く。
青色の魅力を身に着ける桜子に見つめられると抗しきる自信が揺れる。
「家でも桜子はこんな格好しているの??」
「家では普通の長袖パジャマ。この間、シーワールドに行った日だけど、送ってもらって部屋に来てくれるかと思って用意しておいたの……やっと着ることが出来た。似合わない??」
「桜子が想像する以上にオレのハートをぶち抜いたよ。白い肌によく似合っているし清潔な色気が溢れている」
「本当は腰から太腿がもう少しムッチリ感がある方が好いんでしょう??そう言ったよ」
「もう少しムッチリした方が抱き心地が好いのかなって思うけど、桜子は今のままでいい。オレ色になんか染まんなくていいんだよ。見たまま、感じたままの桜子に惚れたんだからね」
「クククッ、どんな言葉でもあなたの口から出ると私を蕩かしてくれる。ねぇ、もう一本ワインを開ける??」
「その風呂で飲んだ残りでいいよ。氷を入れればいいだろう」
「氷を持ってくるね」
空のグラスと氷で一杯にしたグラス、飲みかけのスパークリングワインをトレーで運んできた桜子は、椅子に座りオットマンに足を伸ばした柏木の太腿を跨いで正対する。
「重い??大丈夫??」
「眩しいな……」
「眩しい??夜だよ……えっ、もしかすると、私??」
はにかんで俯く姿が愛おしく、二か月前には存在も知ることのなかった桜子が手を伸ばせば抱きしめられる距離にいることに頬が緩む。
「どうしたの??急に笑った。笑われるようなことをしていないのに……」
「こんなに可愛くて魅力的な桜子が手を伸ばせば届く距離にいる。笑顔になるのはしょうがないだろ」
「ウフフッ、嬉しい……シュワシュワを飲みたい」
グラスに氷を入れてスパークリングワインを注ぎ、桜子の口に近付けると頬を膨らませて首を振る。
ハハハッ……柏木の微笑みはついに破顔大笑するまでになる。
「聞かせてくれないか……桜子と付き合っている積りだけど桜子はどう思っている??返事を聞いてないよ」
「付き合っているかどうかなんて確かめる必要ないでしょう。私は惚れているの、大好きなの。仙台まで来ないかって言われて嬉しかったんだよ」
「ありがとう」
柏木がワイングラスに口を近付けると桜子は目を閉じ、わざとらしく突き出した口を尖らせる。
口移しでワインを流し込むと柏木の背中に回した両手に力を込めてキスをねだる。
舌を絡ませたり重ねたりして自在に蠢き、桜子は切ない思いを両手に込めて背中を擦り、柏木の左手は桜子を支えて右手は頬を擦り、乳房を掬うように揉み始める。
アウッ、ウッ……ハァハァッ……舌が激しく踊り、唇を甘噛みして吐息を漏らし、息を荒げて伝えきれない思いをキスに込める。
桜子は胸を押し付けて上半身を揺すり、乳房で快感を得ようとして動きに激しさを増す。
ワインを飲み干して二杯目を注いだ柏木は氷を摘まんでキャミソールのストラップを氷でなぞる。
「アンッ、冷たい……クククッ、もっとやって」
氷が溶けてなくなるまで左右のストラップをなぞり、唇を押し当ててチュ~チュ~音を立てて吸い取り、グラスのシャンパンを胸に垂らす。
「アンッ、ウフフッ、あなたを挑発しようと思って用意したキャミソールなのに、こんなにされちゃった……ビショビショで気持ち悪い」
太腿を跨ぐ桜子と入れ替わって椅子に座らせ、柏木はオットマンに腰を下ろす。
二つ目の氷を摘まんで複雑なペイズリー柄をなぞるように這わせる。
「クククッ、冷たい」
「似合っているよ」
「二度目にお店に来てくれた時のネクタイはバレンシアガのペイズリー柄だったでしょう。調べてみると今は製造していないデザインだった。大切な人からのプレゼントか好きなデザイン……私は後者に賭けたの、気に入ってくれた??」
「プレゼントじゃないよ、バレンシアガのペイズリー柄は今でも何本か持っているけど十年以上も新作がないのが残念だよ」
「私の身体で遊んで、楽しそうにしているあなたを見ると私は幸せな気持ちでいられる……それに、気持ち善くなりたいし」
桜子を抱きしめて唇を合わせ、濃厚なキスで息を荒げると胸にむしゃぶりついてキャミソールを濡らすワインを吸い取ろうとする。
「クククッ、くすぐったい……イヤンッ、そこも濡れているの??そんな事をされたら気持ち善くなっちゃう」
チュゥ~チュゥ~……胸の膨らみの先端を口に含んで音を立てて吸いつくと艶めかしい声を漏らして柏木の髪を掴んで胸に押し付ける。
「フゥッ~、苦しい、息が出来なくなっちゃうよ」
桜子を抱き起して背中に覆い被さるようにして窓に押し付ける。
「イヤンッ、見られちゃう。他の人に見せたいの??」
「こんなに可愛い桜子だから、それもいいな」
髪に髪を埋めて息を吸い込み、窓に押し付けたまま尻を鷲掴みして、キャミソールと背中の縁に舌を這わせる。
「アウッ、クゥッ~、気持ちいい」
背中から首筋に沿って這い上がった舌が耳をくすぐり穴に入り込む。
ハァッ~、丸めた舌で耳穴を刺激して息を吹きかけると、ヒィッ~と悲鳴にも似た悦びの声を漏らし、全身が総毛だつような気持ち善さに襲われる。
尻を掴んでいた手がキャミソールの裾を捲り上げながら脇腹を撫で上がり、首まで押し上げて噛んで落ちないようにする。
指が顎を撫でて唇を刷くと自然と口が開いて指を舐め始める。
桜子はファラチオを施すような気持ちに酔いしれ、ピチャピチャと音を立てる。
キャミソールの背中側は首まで押し上げられ、ワインをかけられて肌に密着する腹部側も引き上げられて脱がされてしまう。
剥ぎ取ったキャミソールで両手を後ろ手に縛り、痛くないかと静かに問いかける。
「痛くない。優しくしてね……ハァハァッ、昂奮する……ハァハァッ、息をするのさえ苦しい」
何も身につけずに窓に押し付けられた上半身は冷たく感じるはずなのに、身体の火照りのせいで気持ちいい。
ひしゃげた胸の膨らみさえもが心地好く、秘所が嬉し泣きして蜜を滴らせるのを感じる。
挿入
「青いキャミソールを着けた桜子も魅力的だけど白い素肌も色っぽくてそそられる」
「本当??腰から太腿がもう少しムッチリした方が好いんでしょう??」
「桜子は今のままでいいよ。バランスが崩れちゃうだろう??」
「ほんの少しムッチリするだけで??」
「美人もそうでない人も、鼻、口は一つ、目は二つ。大きい小さいって言ってもそれほど差があるわけじゃない。福笑いでもそうだけど、ほんの少し場所が変わるだけで印象は大きく変わる。今のままの桜子が好きだよ」
「今のままの私が好いと言われると安心して気持ち善くなれる……あなたが大好き」
柏木の指が脇腹を撫で下りると両手を後ろ手に縛られた桜子は額を窓に押し付け、くすぐったいようなむず痒いような奇妙な快感に上半身をくねらせる。
ビィーナスのえくぼをなぞり、
「桜子の美しさは神様から与えられただけではなく、努力していることも想像できる。だから生き生きしている、そんなところが好きだよ」
「そんな風に言ってもらったのは初めて、スタイルが好いとかきれいだと言ってくれる人がいるけど、そんな褒められ方は嬉しくない。何もしていないみたいだもん」
桜子を窓に押し付けたまま髪に手櫛を入れて首筋に唇と舌を這わせ、意地悪な言葉を囁く。
「窓ガラスは冷たい??」
「火照った身体に冷たいガラスが気持ちいい」
「後ろ手に縛られて不安になる??」
「縛ったのは、あなた。不安に思うどころか期待でドキドキしている。確かめてもいいよ」
クククッ……窓と右乳房の間に手をこじ入れようとしても身体を窓に押し付けて許そうとせず、楽しそうに含み笑いを漏らす。
力ずくで手を差し入れて鼓動を確かめることはできるだろうが、それではつまらない。
首筋に息を吹きかけると、イヤンッと甘い声を漏らして全身が弛緩し、そのすきに手を差し入れて右乳房を包み込む
「アンッ、オッパイを掴まれちゃった……分かる??ドキドキしているでしょう」
「うん、ドクドクしているのが分かるよ。オレのアソコもドクドクと昂奮しているのを確かめてみたいだろう」
後ろ手に縛った桜子の手に股間を押し付けると、
「クククッ、嬉しい。こんな格好で嬲られて何も反応してくれないと悲しいもん。あなたが私の身体で昂奮してくれる、ウフフッ」
背骨に沿って指先が這い下り、ヴィーナスのえくぼでクルリと円を描いて尻の割れ目に沿って滑らせる。
「ヒィッ~、いやん、変な感じ……気持ちいいけど、恥ずかしい」
「桜子が嫌がることはしないよ」
「ごめんなさい……」
「謝ることはないよ」
柏木の指は産毛の感触を確かめるようにゆっくりと、触れるか触れないかの繊細な動きで背中を撫で上がる。
「可愛い桜子が気持ち善くなってくれるとオレは嬉しい。緊張したダメだよ、刺激をそのまま受け入れなさい」
スゥッ~……ハァッ~……ゆっくり深呼吸した桜子は目を閉じて柏木の指がなぞる背中に意識を集中する。
ウッウッ、クゥッ~ン……歯を食いしばって閉じていた口がしどけなく開いて甘い吐息が漏れる。
立っているのも辛そうに膝が落ちそうになり、再び額を窓に押し付け縛られた両手を固く握る。
「ウッ、イヤッ、気持ちいい」
指が撫でた後をなぞるように唇と舌が愛撫し、桜子が艶めかしい声を漏らして身体を捩ると柏木の手が腰を抱いて股間に伸びる。
「ショートパンツ越しでも分かるよ。桜子にも分かっているだろう、ベチョベチョに濡れていることを」
「あなたが気持ち善くしてくれたからだもん、責任取ってくれるでしょう??」
桜子の背中で指が這い回る。
「ウフフッ、分かった……さくらこ、って書いたでしょう。続きを書いてくれる??それとも終わりなの??ガッカリしちゃう」
「クククッ、続きを書くよ」
指が背中を這い、桜子はくすぐったいのか身体を捩る。
「そんなに動くと分からないだろう??」
「書いた字は読めなくても私は心眼で感じることが出来るはず……違う??」
「オレの気持ちが分かればね」
「ふ~ん、じゃあ、分かる……二文字だったから、スキ、って書いたでしょう」
「正解、ご褒美を上げなきゃいけないな」
繊細な動きの指が脇腹を撫でて唇が肩から首筋を這い、股間を太腿に押し付ける。
「熱い、鉄の棒を押し付けられているみたい。私の身体で昂奮してくれると嬉しくてゾクゾクする……」
ハムハムと肩を甘噛みし、小さな虫が這い回るような繊細な刺激を繰り返す唇と舌が背中を這い回る。
ゾクゾクするような快感に崩れ落ちそうな身体は柏木に支えられ、嬉し涙を滲ませる股間は刺激を求めて妖しく蠢く。
背後から抱きかかえるようにして動きを封じ、ただ一つ桜子を守るショートパンツに指をかける。
「スッポンポンに脱がされるのは怖い。見えない??見えないよね??」
「見えないよ、桜子ほどの好い女がオレのモノだって自慢したい気もするけど見えないよ……オッパイが冷たい窓ガラスに触れて気持ち好いんだろう。ジュルジュルのオマンコも気持ち善くなるよ」
「アンッ、ハァハァッ……触って、グジュグジュのアソコを掻きまわして欲しい」
ズルッとショートパンツを膝まで下ろして抱きかかえたままの両手を股間に伸ばし、嬉し涙を滲ませる綻びの縁を指先で撫で始める。
「ハァッ~、アウッ……気持ちいい、もっと激しくされたい」
割れ目の縁に添えた指を動かしてパクパク広げたり閉じたりを繰り返し、右手中指を予告もなく膣口に擦りつけてズルッと侵入させる。
「ヒィッ~、たまんない、そんな事をされると、クゥッ~……」
「そんな事をされると、どうした??はっきり言わないと分からないよ」
「いやっ、恥ずかしいからいえない」
「そうか、こうするとどうだ??」
中指に加えて薬指を挿入しても、ジュルジュルに濡れそぼつバギナは抗う事もなく膝を開いて中腰になり、奥深くまで向かい入れようとする。
二本の指を奥深くまで挿入して膣壁を擦り、親指でクリトリスを刺激する。
二本の指と親指は互いの動きに連動して入り口までも刺激し、桜子は頬を窓ガラスに擦りつけて与えられる快感を貪る。
窓に映る桜子の表情は悦びに震え、しどけなく開いた口は間断なく喘ぎ声を漏らす。
「アッアウッ……クゥッ~、そんな事をされたら壊れちゃう、もっと、ンッンッ、アゥ、アワワッ……」
後ろ手に縛られて自由を奪われた両手がペニスを求めて妖しく動き、
「居ない、どこ??私のオチンチンに触りたい」
「どうだ、いただろう。桜子が大好きな、ぶっといチンポだよ。オチンチンじゃなく、チンポって言ってみろ。言わないと桜子のモノにならないよ」
「イヤッ、恥ずかしい。そんなこと言えない……オチ、オチンポ」
羞恥を堪えて囁くような声でオチンポと言う。
「ダメだ、聞こえないよ。もう一度」
「いじわる。チンポ、私のオチンポを頂戴」
ペニスを求めて桜子は叫ぶ。
「よし、くれてやるよ。壊れるほど奥まで挿入するよ」
膝に引っかかるショートパンツを剥ぎ取るように脱がせて右足を抱え上げ、腰を蠢かしてダラダラ先走り汁を滴らせるペニスを膣口に擦りつける。
「ハァッ~、つながるの??あなたのオチンポを入れてくれるの??」
「そうだよ、ンッ、クゥッ~……」
「ヒィッ~、来る、奥まで、すごいっ、ゆっくり突いて」
力を込める必要もなくペニスはあっけなく姿を消していく。
座位
抑えきれない欲情の昂ぶりを桜子の右足を抱え上げた背面立位でつながることで満足したはずの柏木は、あまりの気持ち善さでさらなる満たされない感情が沸き上がり、荒々しく出し入れを繰り返す。
「ウググッ、グゥッ~……きつい、壊れちゃう」
片足立ちの桜子を支えて背後から子宮めがけて突き入れる不安定な体位でペニスの出し入れを続けることもできず、つながったまま椅子に腰を下ろして背面座位に変化する。
「昂奮を抑えることが出来なかった。乱暴すぎたかなぁ、ゴメン」
背中越しに身動きできないほど強く抱きしめられて柏木の鼓動を感じ、吐く息と共に囁き声で耳をくすぐられるとこの上ない幸福感に包まれる。
幸せだと思えば思うほど、柏木の言葉に嘘はないかと確かめたくなるのはどうしてだろう。
「私の魅力に堪えがたい衝動が芽生えた??それなら嬉しいんだけど……ウフフッ、冗談だよ。そんな自惚れ屋さんじゃないから」
「桜子は自惚れ屋さんじゃないよ。桜子にどんどん惹かれていくのを感じる」
「本当??ねぇ、私のことが好きなの??」
「オレが桜子の事を好きだって気付いているだろう??手の拘束を解くよ」
自由になった両手を背中に回して柏木を確かめるようにアチコチ撫でまわす。
「手の自由を奪われるのは、あなた色に染められるようで嫌じゃないし、背後から貫かれて身動きできないほど抱きすくめられると幸せな気持ちになる」
顔は見えなくても身体はつながり、心は通じていると実感する。
柏木の手が乳房の麓から頂上に向かって掬うように揉みしだき、首筋から耳に温かい息を吹きかけながら、
「薄っすらと窓ガラスに映っている桜子を見ると幸せな気持ちになるよ」
「恥ずかしい……ウフフッ、私のアソコがこんなに貪欲だと知らなかった。あなたのモノを美味しそうに飲み込んでいる」
乳房を揉み上がり先端をクチュクチュ摘まむと身体を捩り、いやぁ~ンと艶めかしい言葉を漏らす。
「可愛い桜子、オレのチンポに犯されて気持ち好いんだろう??ダラダラ嬉し涙を流したオマンコが精一杯頬張っているのを確かめなさい……手を伸ばしなさい。窓に映るのを確かめながらオレのモノを触ってごらん」
そんなことは出来ないとでも言いたげに桜子は手を握り締めたものの、性的好奇心を抑え続けることもできずに手は結合部に向かい、握った手が解けてくる。
ハァハァッと息を荒げて人差し指が伸び、ぬらつくペニスの竿に触れて蛇が巻き付いたようにゴツゴツする血管をなぞる。
「ハァハァッ、すごい……こんなのが私の中に入ってくるの??」
「そうだよ、指を触れたままにして確かめてごらん。目も逸らしちゃダメだよ」
結合部が良く見えるように跨がせた足をわずかに開き、桜子の尻に手を添えて身体を支えゆっくりと出し入れを繰り返す。
「アウッ、ウッ……ベチョベチョのオチンポが私の中に入ってくるとき、アソコの縁が巻き込まれていく……クゥッ~、抜かれる時はオマンコ汁が掻き出されてニュルッとする。アソコが貪欲な底なし沼になっちゃった……」
「オレの男エキスを吸い取ってますます好い女になるんだな……オッパイはオレが可愛がるから桜子はクリを弄りなさい」
「イヤンッ、窓ガラスに映るでしょう??そんな恥ずかしいことはしたくない……どうしてもって言うなら、命令してほしい。自分の意思でそんな恥ずかしいことは出来ない」
「桜子、もっと気持ち善くなりたいだろう??チンポを触りながらクリも弄りなさい」
「アンッ、大好きなあなたの言葉だから逆らえない。恥ずかしいけれどクリちゃんをクチュクチュしちゃう……見える??」
「あぁ、見えるよ。窓ガラスの中に桜子によく似たドスケベな女性がいるのが見える。いやらしいなぁ……クチュクチュ、ニュルニュルって卑猥な滑り音が聞こえ始めた。桜子も聞こえるだろう??」
「ウッウッ、イヤンッ、ハァハァッ……いやらしい音が聞こえる。あなたの言う通り、窓の中にスケベな女がいる……こんなにすごいオチンポがスケベ女の中に入っている。クゥッ~……」
結合部を指で確かめ、クリトリスを弄って上半身を仰け反らして柏木にすべてを預けて寄りかかる。
柏木は右手を乳房に添えてヤワヤワと揉みしだき、左手は桜子の手を掴む。
「マンチャンはぶっといモノを突き入れられることに慣れてきたけど……ウフフッ、あなたの男と私の女がつながり、手をつないでくれる。身体も心もつながっている……もう限界、子宮がドクドクしてきた」
背面座位から対面座位に変化し、こみ上げる欲情を抑えて静かに長いキスをする。
「後ろから突き入れられると私の身体で満足してくれたようで嬉しい。顔を見ながらつながると愛されていると感じられて幸せ」
「桜子が幸せになるのは分かったけど、オレはどうすれば幸せになれるんだ??」
「私とつながったまま抱き合ってキスしても満足できないの??欲張りね……これで満足できる??」
結合を解いた桜子は椅子に座ったままの柏木の足元に跪き、上目遣いに見つめながら両足の付け根から膝まで撫でてクルリと反転して内腿をゆっくりと撫でていく。
舌が唇を舐め、見つめる瞳は獣欲で妖しく揺れる。
内腿を付け根まで撫でた指は鼠径部を上下し、愛撫を催促するようにペニスがピクンと反応すると、
「どうしてほしいの??舐めてほしいの??言葉にしないと分からない」
「舐めてほしい。マン汁まみれになったオレのモノをナメナメしてほしい。桜子のフェラチオで気持ち善くしてくれ」
「クククッ、いやらしい。男性不信になりかかっていた私に愛する悦びを思い出させてくれたから、ナメナメしてあげる」
宙を睨んで猛々しいペニスを摘まみ、ジュルジュルと音を立てて根元から先端へと滑りを舐めとっていく。
上目遣いに見つめて怒張に舌を這わせる妖艶さにペニスの反応は止まる事を知らず、ピクピク、ヒクヒクと震え、柏木はゴクッと唾を飲んで襲い来る快感を堪える。
「可愛い、オチンポの竿に舌を這わすだけでヒクヒクしてくれる……タマタマをコロコロすると気持ちいい??」
滑りを舐めとった竿を握って上下にしごき、反対の手の平で陰嚢をヤワヤワと刺激する。
ジュボッ、ジュルジュル、ジュボジュボッ……陰嚢に手を添えたまま竿をパクリと口に含み、顔を上下して味合うようにフェラチオに興じる。
柏木は両足の力を抜いてだらしなく投げだし、得も言われぬ快感に酔いしれて目を閉じる。
正常位から横臥位
「プファ~……ぶっといチンチンが私の口の中で弾けそうになるくらい大きくなって暴れるの、舌も唇も顎もすべてが性感帯になったようで気持ち善かった。ファラチオってあなたを悦ばせるだけじゃなく、私も気持ち善くなれるんだよ」
「オレのモノをオシャブリしてもらって気持ち善くなってくれる、こんなに嬉しいことはないよ……おいで」
抱き上げた桜子の頬を両手で挟んで口の周囲に滴る汚れを舐めとり、そのままキスをする。
「チンチンを舐めた汚れだよ、舐めとってもいいの??」
「よその男じゃなくオレのチンポをナメナメしてくれたんだろう、汚いなんて思うわけがないよ」
桜子を横抱きにしてベッドに運び、そっと横たえる。
「クククッ、お姫さま抱っこって記憶の中では初めて、あなたは何もかも私にぴったり嵌る。凸と凹やボルトとナットのように……ウフフッ、こんな事を言うと重い??」
「重いなんて思わないどころか嬉しいよ。アソコがどうなっているか見せてもらうよ」
「見てもらいたいけど、入れてほしい。もう我慢できないの……何回か大きな波に飲み込まれる悦びを与えてもらったけど、あなたが吐き出した満足の証を受け止めたいの。いいでしょう??」
柏木は体重をかけないように気遣いながら恥ずかしそうに見つめる桜子に覆い被さり乱れ髪を整えて頬を擦る。
唇を重ねて唾液を交換するような濃厚なキスをする。
「キスが好き。何度もキスをしてくれる、あなたはもっと好き」
「桜子が食事をしたり話をしたり息をすることもある大切な口だろう、その口に挨拶するのは幸せだよ」
「フフフッ、アッ……最近、こんなに笑ったことはなかったかもしれない。鴨川に行った時もそうだったし、インフルエンザで寝込んでいたときもシャチのショーでビショビショに濡れたことを思い出して独りで笑っていた。あなたといると楽しいの」
「桜子が喜んでくれるとオレも楽しい。桜子の笑顔を見ると気持ちが和むし幸せな気分になる」
「もっと、もっと私を気持ち善くしてほしい……入れて」
頬を擦り、額を撫でてキスをする。
アフッ、ウッ、イヤンッ……唇を合わせて甘噛みし、舌を絡ませて唾液を交換する。
四本の手が肌をまさぐり、息を弾ませる。
「もう我慢できない、入れるよ」
「私も我慢の限界、これ以上待たされたら噛みついちゃいそう」
自らのペニスを摘まんで膣口に擦りつけ、十分に馴染ませて腰を突き出すとあっけなく姿を消していく。
「アウッンッ……クゥッ~、入ってくる……窓際で立ったまま背後から入れられるのもいいけど、これが好い。あなたの顔が見えるから安心できる」
割れ目の縁を巻き込むようにしてペニスが侵入を続けると柔和に見えた桜子の表情が険しくなり、両手を背中に回して柏木を抱き寄せ、狂おしい気持ちを露わにして両足も妖しく絡ませる。
「スケベな桜子が身体を密着させるだけで満足できるのか??」
「アンッ、いじわる……まだ足りない、もっと気持ち善くなりたい」
正常位でしがみつくように抱きつく桜子の首に左手を回し、右手を尻に回して抱き寄せ恥骨をぶつけるように股間を押し付ける。
小刻みに腰を蠢かしてバギナの入り口を刺激し、桜子の口がしどけなく開いて喘ぎ声を漏らし始めると唇を重ねる。
狂おしい思いを込めて貪るようにキスする桜子は上気して瞳は赤く燃える。
子宮口をつつくほど奥深くまで挿入していたペニスをゆっくりと引き抜いていく。
ペニスのカリ部が膣壁を擦り、内臓まで引き出されるような快感で桜子は白い喉を見せて仰け反る。
膣壁を擦りながら全容が見える寸前まで引き抜かれたペニスは、大陰唇を巻き込むようにしてゆっくりと押し込まれていく。
「クゥッ~、激しく出し入れされるのもいいけど、内臓が抉りだされるように、ゆっくりされるのはもっといい」
「桜子がオレと二人だけの時に気持ち善くなってくれるのは嬉しいよ。もっと、もっと気持ち善くなろうな」
激しくはなく、ストロークも大きくはなく静かに出し入れを繰り返す。
リズムを変えることなくゆっくり出し入れされると桜子の身体は柏木に同調し、性的欲求を満たすことだけを意識する。
拍動や呼吸も同調して身体だけではなく気持ちも満たされて表情が柔和になってくる。
「アァッ~、気持ちいい……変化をつけて激しくされるのも昂奮するけど、ゆっくり同じリズムで出し入れされると身体の芯がじんわりと熱くなってくる」
アゥッ、アッアッ、いぃっ、たまんない……ヌチャヌチャ、グチュグチュ、ニュルニュルッ……ゆっくりと同じリズムで膣壁を擦る内に子宮は堪えがたいほどに熱く疼き、
「イヤッ、何とかして。熱くて我慢できない、狂っちゃう……」
柏木を見つめる桜子の瞳は妖しく濡れて焦点が合わなくなり、うっとりするほど悩ましい。
両手から力が抜けてシーツに投げ出され、絡めていた両足も弛緩して顔は嫌々をするように左右に揺れる。
股間を押し付けて優しく円を描くように蠢かし、負担をかけないように気遣いながらも身体を密着させて鎖骨の窪みを舌先がなぞり、肩をハムハムと甘噛みする。
「可愛いよ……」
温かい息を吹きかけながら唇が肩から首を這い、耳元で優しく囁く。
ゾクゾクするような快感で桜子の身体がブルッと震えると、柏木は手をつなぐ。
シーツに投げ出されていた右手に指を絡められると宙を彷徨い焦点が合わずにいた桜子の瞳に光が宿り、羞恥を宿して柏木を見つめる。
「イヤッ、そんなに見つめられると恥ずかしい」
桜子の左足を抱え込んで腰を突き出すとペニスの進入角度が変化して予期せぬ快感に襲われる。
抱え込んだ左足を跳ね上げて肩にかけ、桜子の右足を跨いで奥深くまで突き入れる。
「桜子の中は温かくて優しく包み込んでくれる。うっとりするほど気持ちいいよ」
「ウッ、クゥッ……口から内臓が飛び出ちゃうほど突かれてキツイ。ウグッ、クゥッ~」
桜子に苦痛の色を感じた柏木は肩に掛けた足を外して背面即位に変化し、乳房を手の平で包み込む。
「アァ~ン、気持ちいい。あなたに背後から抱きかかえられると安心できるし、このまま逝かせてほしい」
自在に出し入れできる体位ではないものの、髪に顔を埋めて桜子の香りを吸い込み、耳元で愛を語り甘噛みをする。
「こんなに可愛い人がオレの腕の中にいる。オレの桜子だよ」
「アウッ、クゥッ~、小さな波が何度も何度も私のハートをくすぐっていく……熱いの、身体が熱いし、ドキドキが止まらない」
「桜子がドキドキするのが伝わって逝っちゃいそうだよ。温かくて気持ちいい」
「逝くときは一緒だよ、私も逝っちゃいそう……ねぇ、もう少し奥を突いてみて、あなたを子宮で感じながら満足したいの」
柏木は桜子の腰を掴み、身体の密着感を解いて腰に自由を与えて奥深くまで突き入り、
「逝くよ、出ちゃうよ、いいんだね」
「あぁ~、すごい。子宮であなたを感じる。クゥッ~、逝く、逝っちゃう。一緒に、ねっ、一緒だよ」
最後に突き入れた柏木は、ウッと呻いて快感を解き放つ。
「ヒィッ~、アウッ、アゥアワワッ……熱いのがピュッときた。嬉しい……」
ハァハァッ、腹部を上下して身体が鎮まるのを待った柏木は桜子を抱きかかえ、
「気持ち善かったよ……もう少しこのままで……」
と、囁いて抱きかかえる両手に力を込める。
「イヤンッ、そんなに強く抱かれたら壊れちゃう。ウフフッ、もっと強く抱きしめて……」
期待
熱い迸りを受け止めた桜子は何かが身体の中で爆ぜるような気がして、めくるめく悦びに浸り緊張していた身体が弛緩する。
柏木は満足の証が出口を求めて狭い通路を走り出る快感で桜子を愛おしいと思う気持ちを再確認する。
「クククッ……抱きしめられるのは嬉しいけど、強すぎる。私は女の子だよ、壊れちゃうよ」
「ごめん、桜子にオレの気持ちを上手く伝えられなくて、つい抱きしめる手に力が入ってしまう」
「ウフフッ、ほんとう??嬉しい……あっ、また笑ってた。あなたといると素直な気持ちでいられる。迷惑??」
「迷惑なわけがないだろう。オレの気持ちを分からないかなぁ??」
桜子の乱れ髪に手櫛を入れて髪を擦り、じっと見つめる。
「もう、見つめられるのは恥ずかしいし、慣れていないって言ったのに……何かついてる??それとも変な顔をしてる??」
「桜子の虜になっちゃったようだよ。桜子を見ているだけで幸せな気持ちになる」
「嬉しい、そんな風に言われても見つめられるのは恥ずかしい。ねぇ、キスして」
萎れ始めたペニスが抜け落ちないように意識しながら唇を合わせて濃厚になることなくキスをする。
「イヤンッ、抜けちゃう」
柏木はナイトテーブルに手を伸ばしてティッシュを取り、結合部に押し当てる。
「抜くよ」と告げて、腰を引き、新たなティッシュでペニスを覆ってバスルームに向かう。
じゃれ合うようにして汗を流し、窓際のソファに座る柏木に抱きかかえられるようにして窓外の景色に見入る。
国分町や仙台駅など華やかな夜の景色は見えず、青葉山公園の静かな夜景を目にして自然と心が落ち着く。
背中越しに抱きかかえてくれる柏木の腕に手を添えて目を閉じる。
170㎝の身長のせいもあって男性にとっつきにくいと言われることもあり、店でもプライベートでも自然と笑うことを忘れていたような気がする。
幼少期は明るいと言われていた記憶があるものの学生時代に付き合っていた男性から、身長が同じくらいの桜子がヒールの高い靴を履くと僕が貧相に見えて嫌だと言われた。
それが原因で目立たない服装や話し方などを意識するようになり、独りで行動することが多くなった。
夜の仕事に就いた早い時期に、デケェ女だなぁと言われた事が切っ掛けで笑うことが無くなった。そのお客様は決して否定的に口にしたわけではなく、背が高いからスタイルも好いしモテルだろうと言ってくれたのだが、いつまでも忘れることなく
気持ちのどこかに引っかかっていた過去のトラウマがデケェという言葉に過剰反応してしまった。
そんな時、柏木の友人でもある高浜が、美人でスタイルの好い桜子ちゃんに笑顔を忘れたような表情は似合わないよと言われたので、好い男を紹介してよと話して口を尖らせた。
「その表情は可愛いな。桜子ちゃんにサイズ負けしない好い男を連れてきてやるよ」と言って、紹介してくれたのが柏木だった。
「ねぇ、私の第一印象はどうだった??」
「容姿端麗、座る姿勢も好いし水割りを作ってくれる所作も無駄がないし、見ているだけで気持ちが好い。こんな女性と付き合う男は幸せだろうなと思った」
「ウフフッ、じゃぁ……もう一度、連れてきてほしいって高浜さんにお願いした時はどう思った??」
「何かを期待したわけじゃないけど嬉しかったよ」
「期待しなかったんだ。私の片思いだったんだ……じゃあ、連絡が欲しいって書いたメモを渡した時は??」
「ほんの少し期待したし嬉しかったよ。だから翌日電話した」
「もう少し待っていれば、あなたが誘ってくれた??」
「多分、誘わなかったと思う。桜子は高嶺の花だと思っていたからね」
「そうか、はしたないかなと思いながら誘ったのは間違いじゃなかったんだ。そうだよね」
「申し訳ないけど、その通りだよ……桜子とオレ、住む場所などで交わることのなかった二人が今、こうしているのは桜子のお陰だよ。ありがとう」
手を添えるだけだった柏木の腕に頬を押し当ててうっとりと目を閉じる桜子は、ニヤッと笑みを浮かべて振り返る。
「明日、帰る前に持ちきれないほど買い物をしようかな……車じゃなく新幹線だから荷物が多くて困っている私を東京駅で放り出したりしないでしょう。当然、私の部屋まで送ってくれる……この間はコーヒーを淹れると言ったのに部屋に来てくれなかった。そうだ、そうしよう」
「えっ、そうだなぁ……」
「イヤなの??私とこれ以上親しくなりたくないの??そうなんだ、私は都合のいい女、身体だけが目当てなんだ」
「可愛いな、桜子は。何をしても何を言っても可愛いとしか思えない」
「もう、真面目に答えてよ。あなたにとって私は都合のいい女なの??」
「分かった、桜子は明日もう一泊する。但し仙台ではなく、オレの部屋だよ……明後日、桜子の家に送る。これで納得してくれないかなぁ」
「クククッ、大好き。約束だよ……それじゃぁ、寝ようよ。眠っちゃうと今日が終わるから嫌だなぁって思っていたけど、あなたの家に行けるなら明日が待ち遠しいもん。早く寝ようよ」
翌朝はモーニングエッチは許してあげるという桜子の言葉に苦笑いを浮かべ、仙台の街をのんびり散策して12時頃の新幹線に乗車した。
柏木の気が変わると嫌だから早く行こうと急かされて15時半頃に到着した。
「着いたよ。このマンションだ」
「ふ~ん、予想通り。装飾が少なく必要最低限の家具しかないシンプルな部屋」
「この部屋に彩りが必要と言うなら桜子がいれば解消できるだろう??」
「本気??名案だと思うよ、私が住みやすい部屋にしてあげる」
「毎日じゃなくてもいいから、来てくれると嬉しい。桜子の家にも店にも高速利用で1時間もあれば大丈夫だろう……深夜でも平気だよ」
「クククッ、あなたは私に惚れている。そうでしょう??正直に言っちゃいなよ」
「あぁ、オレは桜子に惚れている。文句ある??」
「クククッ、正直な人が好き。ご褒美をあげる……殺風景な部屋に彩りを与えてあげる」
留守にしていた部屋の換気で窓を開けっぱなしなのも気にせず、頬を紅潮させた桜子は下着まで脱ぎ捨てて素っ裸になってしまう。
「きれいだよ。殺風景な部屋に色気が加わった」
クローゼットを開けて品定めしながら、
「あなたのシャツをルームウェアにしてもいいでしょう??」
光沢のあるブルー系のシャツを身に着ける。
背の高い桜子は袖を3回まくりでリラックスした雰囲気と可愛さを醸し出す。
「どう??似合う??」
「可愛いよ。オレの息子に昂奮するなって必死に諭しているよ」
確かめるよと言い、股間に手を押し当てて破顔する。
焦ることなく、穏やかな気持ちで互いを理解する時間はたっぷりとある。
「お腹空いてないか??食べに行こうよ」
<<< おしまい >>>