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軽トラデート 


シノの股間から唇を重ねる位置まで移動し、キスを交わしたまま抱きかかえてタケが仰向けのシックスナインの体勢になる。
「ウフフッ、私のオチンポちゃん、ナメナメしてあげるね」
宙を睨んでそそり立つ竿を指で擦り、鈴口から滲み出る先走り汁を塗り広げて舌先で舐め取り、パクリと口に含んで顔を上下する。
ジュルジュルッ、ジュボジュボッ……「美味しい…ねぇ、気持ちいぃ??」
「ウッ、ウグッ…気持ち善いよ。温かくて柔らかい感触の口に飲み込まれてビクビクするほど感激しているのが分かるだろう??」
「ウグッ、ウッ…分かるよ。お口の中でピクピク跳ねて悦んでくれている」

ジュルッ……チュルチュル、チュゥ~……ヒィッ~、ダメ、イヤァ~ン……
赤い下着を脱がせることなくタケの舌が割れ目の奥の溝をジュルッとクリトリスまで舐め上げ、花芽を口に含んでチュルッと吸い上げたり甘噛みをしたりを繰り返すと悲鳴にも似た嬌声を漏らす。
悩ましい声を聴いてもクンニを緩めることはなく頭上の割れ目の縁に指を添えて大きく開き、小陰唇を咥えて顔を振り軽く甘噛みする。
「ヒィッ~…クゥッ~…ビラビラを…ウグッ、気持ちいぃ」
シノが上になったシックスナインから快感に負けて膝と肘が崩れ落ち、またもや股間をタケに覆いかぶせても嫌がる風もなく、大きく開いた口で小陰唇と一緒にクリトリスを吸い上げる。
「イヤァ~ン、何をされても気持ちいぃ……私のオチンポをナメナメできない。火傷しそうなほど熱いタケをナメナメしたいのに……」

タケは動きを止めてシノが動きやすくし、昂ぶりを隠そうともせずに宙を睨むペニスが口に含まれると、ウッと声を漏らす。
ジュルジュル、ジュボジュボッ、温かい口腔に包まれて柔らかな舌に翻弄される心地好さで無意識のうちに腰を突き上げてしまう。
「ウッ、ゲボッ、苦しい…急に喉の奥を突くんだもん、びっくりしちゃった」
「ゴメン、気持ち善くて、つい……ごめんね。お詫びの気持ちを形にしなきゃいけないな。直ぐに戻って来るからこのまま待っていてくれよ」

シノの下から這い出たタケは股間で隆々と宙を睨む分身を隠すことなく猛々しく揺らしながらキッチンに向かう。
「なに??なに??変なことをしちゃイヤだよ。タケを信じているからね」

朱莉にもらったリンゴジャムとコンポート、スプーンなどを持って戻ったタケは、
「朱莉さんにジャムで遊んでもらえって言われただろう??」と、告げてニヤリと微笑む。
「冗談だよ、冗談。朱莉はふざけて、揶揄ったのに決まっているよ。真に受けてないでしょう??」
「そうか、冗談だったのか……シノの可愛いサクランボにリンゴジャムが似合うって言っていたように思ったけどなぁ、クククッ」

「イヤンッ…ジャムをオッパイやオンナノコに塗られたくない」
「シノ、仰向けに寝なさい…従わないと縛っちゃうよ。そうそれでいい、可愛いよ」
スプーンで掬い取ったジャムを腹部に置いたタケはベロリと舐めて、満面に笑みをたたえる。
「イヤンッ、そんなじゃ、エッチくない……ハァハァッ」
再度、掬い取ったジャムを唇に塗り、舐め取りながらキスに変化してドロリと唾液を流し込むと、ゴクッと音を立てて嚥下する。
「ハァハァッ、昂奮する。もっと、もっとエッチィのが好き…私の身体で遊んでもいいよ」

胸の膨らみをリンゴジャムが飾り、摘まんだコンポートで唇をなぞると期待外れとも安堵ともとれる複雑な表情になる。
「美味しい…朱莉は食べるのが好き、料理をするのも好き。部屋選びもそうだけど私は合理的であることを重視しすぎかもしれない。食を楽しみ、住む場所を大切にする朱莉を見倣おうかなぁ……」
「生き方を変えられるか??大変だぞ……リンゴのコンポートをもっと食べてみたいだろう??」
シノの返事を待たずに手にしたコンポートで唇をなぞると食べようとして口を開くものの、遠ざけられて胸から腹部へと撫で下りて恥丘で円を描き、タケの舌がその後を追うように舐める。
「アンッ、いやっ…ゾワゾワとして変な感じ……」
「美味しいリンゴのコンポートを食べさせてあげるよ……食べなさい」
タケは右手でコンポートを持ったまま左手でオンナノコを開き、右手に力を込めるとリンゴは姿を隠す。
「誰にも盗られないように秘密のポケットに隠しといてくれよ。オレはジャムを味わうことにする」

胸の膨らみに塗り付けたジャムを舐め取ろうとすると、クゥッ~と艶めかしい声を漏らしたシノは右手を口に押し付けて喘ぎ声が漏れるのを防ぎ、意識の遠のいた両足はしどけなく開いてしまう。
膨らみの先端に塗ったジャムを舐めると、アンッと艶やかな声を漏らして秘密のポケットからコンポートの先端がソロリと姿を現し、目にしたタケは再び押し込んでいく。
「隠しといてくれなきゃダメだろう」
「イヤンッ、そんなことを言われても…オッパイの先端をクチュクチュされると気持ち善くなっちゃうんだもん」
「オレは意地悪だから嫌と言われると、もっとしたくなっちゃうよ」

みたび、掬い取ったジャムを左右の乳輪と周囲に塗り、乳首が隠れるほど飾り付ける。
「オッパイがフワフワパンケーキにされちゃった…ハァハァッ、興奮する。召し上がれ……」
二つの乳房の麓を鷲掴みして左右交互に乳輪の周囲を舐め、先端の突起に塗りたくったジャムを舐め取る。
「クゥッ~…イヤンッ、私もフランクフルトソーセージにジャムを塗って食べたい。いいでしょう??食べさせて……」

再びタケを跨いでシックスナインの体勢になったシノは右手指で掬い取ったリンゴジャムをほんの少しペニスに塗り、ペロリと舐め取る。
「ウフフッ、リンゴジャムが美味しい。ソーセージと一緒に食べると、どうだろう??」と、楽しげに話して残ったジャムを亀頭に盛り、指を使って竿に塗り下ろしていく。
「そんなにクチュクチュされるとくすぐったいよ。クククッ、お腹が空いたからリンゴを食べようかな」
頭上の割れ目の縁に指を添えて開いていくと、挿入されたリンゴのコンポートが姿を見せる。
「クククッ、シノが産んだリンゴを食べちゃうよ」
オンナノコに口を付けてジュルジュルと音を立てて吸い、先端が顔を覗かせると唇に力を込めて吸出して軽く噛み、出し入れを繰り返す。
「ヒィッ~、たまんない…ウッウッ、ウグッ……リンゴに犯されている気分」
「絵本だけど、1こでも100このりんご。果物屋にある1コのりんご、見る人の仕事や立場によって一つのリンゴに対する見方や感想がそれぞれ違う……オレには101こ目の感想がある。バナナやアケビ、エロっぽく見える果物があるけど、今のオレにはリンゴほどエロイ果物はないよ」




軽トラデート 


「あの日、狭い道への左折が苦手だというシノに会わせてくれた神さまにお礼を言いたい」
「うん、私も感謝の言葉を神さまに伝えたい。タケがあの自動販売機で飲み物を買うわずかの時間に通らなければ声を掛けることもなく他人のままだった」
「偶然、与えられた幸運をオレ一人じゃ手にすることが出来なかった。神さまだけじゃなく、缶コーヒーを飲みたいと言ってくれたシノにも感謝しなきゃいけないな」
「クククッ、意気地なしのタケは一目惚れした女を口説くことも出来ないから、私がはしたなく声を掛けた……私は後悔していない。タケは??」
「やっぱり、可愛いなぁ。オレが一目惚れするほどの女だよ」
「一目惚れするほどの女??上から目線がスゴイ……ウフフッ、でも、嬉しい。大好き」
「生意気な言い方をしちゃった、ゴメンね……チュルチュル、クチュクチュ」
上から目線を指摘されたタケは照れ隠しのようにオープンブラから突き出た、膨らみの先端を口に含んでわざとらしく卑猥な音を立てる。

「イヤンッ、遊ばれていると分かっても気持ち善くなっちゃう……いやっ、恥ずかしい」
突然、シノは俯せになって丸見えの胸を隠し、振り向いて背中越しにタケを見つめて顔を赤らめる。
そんなシノの背中に指を這わせるタケは、ブラジャーの縁をなぞって白い肌の艶やかな感触に酔い、ショーツの縁を撫でて普段は衣服で隠したムッチリとして成熟した女性らしい色っぽさに酔い痴れる。
「ガッカリしないよね。なんとか言って」
「シノがそんなことを言うと他の女性が嫉妬で怒り出すよ。衣服を着けた昼間のシノと並んで歩くときは誇らしく、夜の帳が下りて艶めかしい肌を晒すシノはオレの本能を刺激する」
「エッチなランジェリー姿の私はタケの本能を刺激するの??ウフフッ、楽しみ、可愛がってね」

ショーツの縁をなぞっていた指はガーターベルトに沿って撫で下り、赤いストッキングに包まれた太腿の裏側を擦り脹脛を優しく揉む。
「ウッ、イヤァ~ン、心臓がドクドクしている」
指が這うだけで妖しく身悶え、艶めかしい声を漏らすシノの反応を見たタケは、ブラジャーとショーツの間で剥き出しの背中に唇を這わす。
「クゥッ~、気持ちいぃ。何もしなくていいの??」
「何もしなくてもいいよ。目の前で横たわるシノを見て昂奮している」
「ほんとう??……ウフフッ、本当だ、火傷しそうなほど熱いし、今にも爆発しそうなほど膨れ上がっている。ハァハァッ、まな板の上のシノは料理されるのを待つだけ……」

首筋に息を吹きかけながら耳朶を摘まんで髪の生え際に舌を這わす。
「ベッドの寝心地はどうだ??期待通りならいいな」
「イヤンッ、今はそんなことを言わないで。私だけを見て、私だけを感じて欲しい」
首筋を刺激しながら左手は黒髪を撫で、右手は赤いショーツに包まれた尻を揉みしだく。
「ウッウッ、イヤァ~ン、もっともっと、私の身体で遊んで、気持ち善くなりたい」
「気持ち善くなるのが目的じゃないだろう??新しいベッドの感触を確かめたいって聞いたような気がするよ」
「いじわる……惚れた女の望みを叶えるのが紳士の役目でしょう??私はタケに抱かれて気持ち善くなりたいの。文句ある??」
挑発しようとして着けたランジェリー姿に羞恥を覚えてうつ伏せになっていたシノは居直ったように仰向けになり、見つめるとタケは剥き出しの乳房にむしゃぶりつく。

アァ~ン……艶めかしい喘ぎ声でシノはタケの欲情を刺激し、その成果で濃厚なキスを得る。
ヌチャヌチャ、ジュルジュルッ……舌先でつつき合い、重ねたり絡め合ったり、息を荒げながら続けた二人はついに唇を合わせて舌を出入りさせたり、上顎を擦ったり唾液を交換したりと息の続く限り貪りあう。
ハァハァッ……ハァハァッ……欲情の昂りは二人の瞳を朱に染めて見つめ合い、ゴクリと唾を飲む。

タケはキスに名残を残しながらも首から胸の膨らみへと唇と舌を這わせ、シノを上目遣いに見つめながら下腹部へと舐め下りていく。
「舐めて…私のオンナノコが舐め舐めされるの??ねぇ、そうなの??」
シノは欲望と期待を綯い交ぜにして挑発し、タケは挑発に応えて下腹部を撫でて恥毛を咥え、顔を揺する。
「ハァハァッ、イヤンッ、気持ちいぃ……オンナノコを、おねがい、もっともっと気持ち善くなりたい」

普段は恥毛の奥で清楚な佇まいのオンナノコが欲情を隠そうともせずに赤く腫れた入り口を晒し、悪戯されることを求めてしどけなく開いた両足をフルフル震わせる。
溢れ出る花蜜をジュルジュルと音を立てて舐め取り、蜜を滴らせる源泉に舌を侵入させる。
「ウグッ、クゥッ~……」
快感とも苦痛とも取れる声を漏らすシノは両手を固く握り、眉間に皺を刻み、顔を仰け反らせて白い喉を見せる。
そんな様子に気を良くしたタケの愛撫に熱がこもり、丸めた舌をペニスに見立てて出し入れを繰り返すと自然と鼻頭がクリトリスを刺激し、シノは予期せぬ快感に悦びの声を漏らして頭に手を添え、股間を突き上げて押し付ける。

股間を押し付けられて息も絶え絶えのタケは抗うことをせずに舌を伸ばし、小陰唇が作る溝をベロリと舐める。
「ヒィッ~、急に、そんなことを……ウグッ、クゥッ~」
襲い来る快感で股間を押し付ける余裕をなくしたシノはだらりと両足を開いてクンニリングスを催促し、割れ目で舌が踊る気持ち善さに両手はシーツを掴んで固く握り、足指もシーツを掴もうとするかのように折り曲げる。
「シノ、今は身体の要求に素直になりなさい……何も考えるんじゃない。火の点いた身体の要求に従うんだよ」
「分かった……アンッ、オチンチンをナメナメしたい。オチンポが欲しいの……上になりたい」

軽トラデート 


「やっぱり、自分の部屋に戻ると落ち着く。朱莉は好い女だもん」
「えっ、オレのことを信用していないの??」
「男女の仲って理屈じゃないでしょう??…奥様を愛しているのに私との時間も大切にしてくれる……私は疑り深いの。クククッ、汗を流すでしょう??」
意味深な言葉を残したシノは鼻歌と共にバスルームに向かい、戻って来ると顔を傾げて髪をかき上げながら嫣然と微笑む。
「どうしたの??私に惚れ直した??」
「軽トラの窓を開けて風で乱れた髪をかき上げたのは意識してだろう??」
「まだ、言ってる…そうだよ。タケは黒髪が好きでしょう??大切な男を悦ばせようとして自然と…癖になっちゃったかな」

「先に行っているよ。一緒に入るんだろう??」
「うん、そのために朱莉ンチを早くに暇乞いしたんだから……アンッ、濡れちゃう」

バスタブに浸かったタケは手足を伸ばして目を閉じる。
「ハダカンボの私に飽きたの??見たくないんだ、ガッカリだなぁ」
右手で胸の膨らみを覆い、股間を左手で隠したシノが目を閉じたタケを見て頬を膨らませて拗ねた振りをする。
「オレはシノんちでリラックスさせてもらえないのか、つらいなぁ」
「タケと二人でいるのが私の幸せだと知っているでしょう。そんな私を見ないなんて悲しいなぁ……クククッ、私を見ないタケに拗ねた振り。そんな私にリラックスできないと拗ねた振り、タケと一緒だと何をしても楽しい」

「おいで……」
しどけなく開いて伸ばした両足を閉じ、両手を開いて迎える仕種をするタケに誘われたシノは喜色を浮かべてバスタブを跨ぎ、両手を首に回して目を閉じ、口を尖らせる。
「大好きだよ」と囁いたタケが舌を伸ばして突き出した唇をつつくと、アァッ~と艶めかしい吐息を漏らして舌を伸ばす。
二人の舌が宙でつつき合い、絡み合わせてハァハァッと昂ぶりを感じ合うと唇を合わせて互いの口腔を出入りして欲情を貪りあう。
ジュルジュル…ウグッ、クゥッ~…押し付けた胸の膨らみがひしゃげるほどに変形することさえ、めくるめく悦びに変化して肌をまさぐりキスは濃厚さを増していく。

「イヤンッ、我慢できなくなっちゃう。立って、早く…洗ってあげるから何もしないでね。悪戯もダメだよ」
立ち上がったタケにボディソープを振りかけたシノは自らにも垂らして身体を擦りつける。
「泡踊りか、気持ち好いな……」
「えっ、なに??あわ、あわ何とかってなに??」
「えっ、あぁ、ゴメン。間違えた、忘れてくれよ」
「忘れてあげない。なに??なんなの??」
「絶対に怒らないでくれよ…ソープランドのサービスの一つで、男性にボディソープをかけて身体を密着させて洗うんだけど、女性の肌の感触を楽しむことが出来る」
「ふ~ん、他にはどんなサービスがあるの??」
「勘弁してくれよ」
「い~や、許さない。他にはどんなサービスがあるの??」
「自らの股間を使って腕や足を洗うのがたわし洗い。指を一本ずつアソコに入れて洗うのが壺洗い。マットを敷いて横たわった男にローションを振りかけてツルンツルン滑るように洗うのがマットプレイ。バスタブで男が縁に足をかけ突き出した股間をオシャブリしてもらうのが潜望鏡……もう、いいだろう」
「いやらしい……奥様も私もいるのに、いつ、行ったの??」
「もう、ずいぶん昔のことだよ。覚えちゃいないよ」
「ほんとう??奥様の代わりに問い詰めるのが私の役目」
「嘘じゃない。穴があれば竹輪の穴にでぶち込みたい若い頃のことだよ」
「ひどい、竹輪の穴にでも入れたいって……」
呆れたような表情のシノに向かって、「悪かった。今日は帰るよ、不愉快な思いをさせてごめんな」
「帰るって??怒るよ……満足させてくれないと嫌いになるからね…先に出て待っていてくれる??女は準備があるの??」

糸くず一本身に着けず素っ裸のままのタケはワインクーラーから取り出した氷を頬張り、極限近くにいた興奮を冷ます。
「今日の私はどう??」
「うわぁ~、スゲェ。ひれ伏したくなるほど色っぽい」
白い肌を朱に染めるのは風呂上がりのせいだけではなく、自らが用意した赤いオープンブラとショーツ、ガーターベルトとストッキングも真っ赤でタケを挑発する前に羞恥を感じたせいでもある。

「ムリしちゃった……恥ずかしい」
「似合っているよ。白い肌と赤いランジェリー、オープンブラも可愛いよ」
「このブラジャーは大きなオッパイじゃなくても着けていいのか不安」
「オープンブラに大きさは関係ないよ。それに大きくないかもしれないけど小さくはない、オレには丁度いい大きさだよ…エロ可愛くてシノの新しい魅力を発見した」
「ほんとう??言葉じゃなく態度、行動で証明してほしい??」
強く挑戦的な言葉を吐いたシノの声は震えを帯びて最後は聞こえないほど小さくなる。

ハァハァと息を弾ませて立っているのも辛そうなシノに手を伸ばすと、その手にすがるように近付いて目を閉じる。
チュッと軽いキスをするとシノの瞳は恨めしそうな光を宿し、タケはそれに応えるように囁く。
「可愛いよ。店でランジェリーイベントがあれば葵は永久ナンバーワンになるだろうな。それくらいエロかわいい……オレは嫌だけどな」
「どうして??」
「今でも競争相手が多いのに、永久ナンバーワンになったら相手してもらえなくなっちゃうだろう」
「ほんとに嫌な男。私がベタ惚れなのを知っているのに……足が震えるの、立っているのが辛い」

抱き上げたシノを真新しいベッドに横たえてオープンブラから突き出たオッパイの先端を口に含んで甘噛みする。
「ウッ、クゥッ~…気持ちいぃ。好き、大好き……」
タケの背中に回した両手に力を込めて、
「しばらくこのままでタケを感じたいの……アァッ~ン、身体の震えが止まらない」

軽トラデート


「フゥッ~、積み終えたから朱莉に連絡するね……もしもし、もうすぐ出発するよ……うん、気にしなくていい。15分くらいで着くと思うから、改めて電話する」
「冷たいモノを飲みたいけど、栞さんちまで我慢するか」
「うん、お茶も出さないってことはないだろうからね。でも、長居しちゃ嫌だよ」
「新しいベッドで早速……シノの相手をするのは大変だ」
「嫌だって言うの??」
「クククッ、可愛いなぁ…行くよ」
軽トラの荷台に積み込んだソファベッドを留めたロープを確かめた男はシノに声を掛ける。
バタンッ、バタンッ、ドアを閉めて朱莉の住むマンションをカーナビにセットした男はシートベルトを留めて軽トラを発進させる。

「タケに初めて会った時はこの軽トラに乗っていた。今日は軽トラデート、楽しいな」
「デート、違いねぇか。それじゃぁ、あとでドライブしようか??」
「軽トラドライブは今度、今日は午前中に届いたベッドの感触を試す約束だよ」
「クククッ、やっぱり、可愛いなぁ……」
「タケに可愛いって言われるとウキウキするけど、お店でお客様に可愛いとか美人って言われるとバカにされているような気がして、イラッとすることがある」
「おっ、怖いな……分かるような気がする。見た目だけじゃなく中身を見ろよって事だろう??」
「そうだよ……それはそうと、この間の電車、面白かったね」
「クククッ、オレはシノの言葉に大笑いしちゃったよ」

須磨シ―ワルドに行きたいというシノは帰りに寄りたい店があるから、車じゃなく電車が好いと言い、男はそれを承諾した。

つり革を掴んだ男に手を添えてシノは身体を支える。
ガタンッ……「きゃぁ~、あっ、ごめんなさい」
そばにいた女性が電車の揺れから身体を支えるために男の腕を掴む。
「大丈夫ですか??」
「ごめんなさい」
「どうしたの……」様子の分からないシノは言葉を交わす二人を覗き込むようにして男に声を掛ける。
ガタンッ……「きゃぁ~、二度もごめんなさい」
身体を支えようとして女性の手が男を掴むのを見たシノはニコッと微笑む。
「ごめんなさい。電車が揺れたので二度もご主人を借りちゃいました」
「えっ、いいのよ。私にとっても借り物ですから……」
「借り物って…えっ、あぁ、そういうことですか??」
「ハハハッ、オレは借り物か、ハハハッ、借りられモノなので気にしないでください」

「どうして、借り物なんて言ったんだろう??潜在意識が不倫ってことを気にしているのかなぁ??」
「着いたよ。ここでいいんだろう??」

「ありがとう。早かったわね」
「軽トラデートをもう少し楽しみかったけど、後の予定があるからね……早く運ぼうよ」
「後の予定って何??」
「ウフフッ、ひ・み・つ」
「このソファベッドを使ってみる??」
「新しいベッドを試してみたいの。それより早く運んで、なにか飲ませてよ。タケだけど喉が渇いたんだって」

「この部屋は3回目だけど来るたびに眺望のいい部屋も好いなって思う。便利さ優先じゃ味気ないかなぁ??どう思う??」
シノに見つめられたタケは、
「海と山、この街の良さが両方見える部屋も魅力的だけど、オレにとっては眺望よりもシノが大切だから窓がなくてもいいよ」
「嫌な男、朱莉が勘違いしちゃうよ。私の部屋では二人とも素っ裸でやりまくっていると思っちゃうよ…ねぇ、朱莉」
「えっ、そうなの??羨ましい。私なんか、My fingers are my lover」
「指が恋人かぁ……朱莉、もう一度、生田さんにお参りしようか」
「生田神社、二人でお参りした直後に葵はタケさんに出会って、今じゃ惚気まくり。今度は私のための願掛けだよ」
店での源氏名、葵と名乗るシノは破顔してタケを見つめ、
「分かっているって、幸せを独り占めするほど欲深くないよ、今度は朱莉の番……なにか飲ませてよ。早く帰りたいの」
「クククッ、欲求不満なの??タケさん、葵を満足させてあげてね……ショーレに凝っているんだけど、アプフェルショーレでいい??」
「タケはリンゴジュースが好きだからいいよ。車じゃない日は私ンチではシードルを飲んでいるし」
「リンゴのコンポートがあるけど召し上がりますか??」
「はい……いいえ、早く帰りたいらしいので遠慮します」
「ウフフッ、葵はやりたい光線出しまくり…ちょっと待って、コンポートとジャムを持って行ってね」
二つのガラス容器にリンゴのコンポートとジャムを詰めた朱莉は、シノに手渡しながら囁く。
「可愛いサクランボにリンゴジャムが似合うと思うよ……可愛がってもらうんでしょう??」
「あぁ~ぁ、セックスしか考えていないような言われかた……」
「じゃぁ、聞くけど他のことを考えている??」
「クククッ、タケとはいつでも会えるわけじゃないからなぁ…不満はないけど久しぶりに会うと、ねっ、分かるでしょう」

帰路に就いた軽トラの淫蕩な雰囲気を隠そうとするシノは窓を開け、風で乱れた髪に手櫛を入れる。
「うん、どうしたの??何かついている??」
「なぁ、今の髪をかきあげる仕種ってオレに見せようとしている??」
「ウフフッ、私はホステス。男性相手のお仕事で魅力をアピールする術も身に付いていると思うけど、惚れている男を相手にそんな余裕はないよ」
「そうか、リラックスしているってことか。今度、潮風を感じながらドライブしようか」
「うん、行きたい。お店の外での初デートは淡路島だった。ねぇ、軽トラじゃなく、私のフィアットでもなく、初デートの車でしょう??」

彩―隠し事 440

変転-18

「おはよう」
眩しそうに健志を見上げる優子の額に唇を合わせた健志は、
「食事の用意が出来ているよ」
「おはよう……こんな日が来ると想像もしなかった。ウフフッ、幸せ……起こしてくれないの??」
「甘えん坊の優子も可愛いな……早く顔を洗ってきなよ。それとも抱っこがいいか??」
「抱っこが好いけど自分の足で歩かなきゃね。健志に頼ってばかりじゃ嫌われちゃうかもしれないもん……」
朝日を受けて顔を紅潮させる優子に前日の憂いはなく、健志の知る成熟した女性の魅力を溢れさせる彩が居た。
その彩は一昨日、昨日と想像もしていなかった試練を乗り越えて幾つかの隠し事を捨て去り、優子として目の前にいる。

「優子……」
「えっ、なに??どうしたの??」
「呼んでみただけだよ。ウフフッ、その姿は眩しいな……」
「クククッ、惚れた女が手を伸ばせば触れる距離にいるのは嬉しいでしょう??健志のことは何でも知っているもん……ちゃんとした、おはチュウ~をして……」
健志のシャツをパジャマ代わりに着けた優子は胸の膨らみが見えているのも気にすることなく清潔な色気で琴線を刺激する。

キスに満足した優子は洗面所に向かう。
食事を済ませて出社準備を終える頃には任された仕事に向かう毅然とした表情になっていた。
「送ろうか??」
「駅まで歩いて電車に乗って行く。健志との隠し事の必要ない生活が始まることを実感したいの……」
「そうか、行ってらっしゃい。夕食を作って待っている」
「ウフフッ、本当に健志との新しい生活が始まるんだね…夢じゃないよね」

「栞、おはよう。今日も頑張ろうね」
「おはよう、優子……ふ~ん、昨日と違って生気が溢れている。健志さんの胸に…でしょう??」
「そう、私にとって最後の砦。無事に砦の中に駆けこんで、いい子いい子してもらったし、元気の出る注射もしてもらった」
「クククッ、表現が適切かどうかわからないけど災い転じて福となす。別れることになったご主人とは相思相愛でお似合いの夫婦だと思っていたけど、 禍福は糾える縄の如しって言うけど本当だね」
「難しいことを言うのね……でも、本当にそう思う。一昨日から昨日、そして今日の私を表現するのにピッタリ……あっ、課長、おはようございます」
「おはようございます」
「おはよう。今日も張り切っているね」

昼食は打ち合わせを兼ねて、優子、栞、松本愛美、吉田君の4人で摂る。
それぞれが担当する仕事の進捗状況を確認し、荒垣との窓口役の優子が翌週の早い時期に、この場にいる全員と顔合わせを兼ねて会食の場を設けると話す。その際に、もしかすると、荒垣との面談をアテンドしてくれた人も同席すると告げて栞を驚かす。

「健志さんをみんなに紹介する積りなの??完全に吹っ切れたようね。ねぇ、今日、新しい家に行ってもいい??」
「えっ、ウ~ン……確かめてみるね……もしもし、相談なんだけど、栞が私の新しい家に行きたいって言うの……いいの??怒ってないよね??……うん、ありがとう」
「好いって??」
「うん、夕食を用意して待っているって。でも、変なことを言うと怒るよ」
「優子の邪魔をするはずがないでしょう。優子のことをよろしくお願いしますって伝えるだけ」
「ありがとう」
「旦那様に連絡しなきゃ……もしもし、私。今日、優子ンチに行ってもいいでしょう??……引越ししたんだって……ウフフッ、ありがとう。優子次第でね。詳しいことは帰ってから話します」
「私次第ってなんなの??」
「泊ってきなさいだって、優しい旦那様」
「それは健志に確かめてみないと……正式に結婚していないから今の私は居候の立場なんだもん」
「クククッ、優子が甘い声でおねだりすれば直ぐに結婚できるのに……うん、ダメか。女子は半年経過しないと入籍できないんだったっけ??不公平、男女差別」
「2024年4月の民法改正で女性の再婚禁止期間が撤廃されて直ぐに結婚できるようになったんだよ」
「そうなの……クククッ、優子は直ぐに結婚したくて調べたんでしょう??」
「そうじゃないけど、念のためにね。健志は今のプロジェクトが成功裏に終わって、私が公私ともに落ち着けばプロポーズしてくれるんだって……プロジェクトの成功が条件だから今以上に力を貸してね……」

「ただいま。栞が一緒だよ……」
「お帰り……いらっしゃい。栞さん、大歓迎します」
「ありがとうございます。優子の新しい家を見たくて厚かましく付いて来ちゃいました」
「狭い部屋ですが隅から隅まで納得のいくまで見てください……家は狭いですが眺望は優子も気に入ってくれています。それと、決して優子を泣かせたりしないと約束しますよ」
「ウフフッ、良かったね、優子……学生時代からの親友で今は仕事も優子のお手伝いをする立場。優子の幸せは私の幸せでもあります。優子のことをよろしくお願いします」
「優子の笑顔を見るのが私の幸せ。栞さんのようなお友達がいてくれて心強いです……食事にしましょう。準備をするから汗を流してきなよ」
優子に視線を移した健志を見て栞は頬を緩める。

汗を流した優子はオフホワイトのパンツに健志の青いシャツを合わせて腕まくりし、栞は借りたラセットブラウンのスウェットの上下を着けて現れる。
溌溂として健康的な魅力に溢れる栞と視線が合った健志は頬を緩め、それを見た優子は頬を膨らませる。
「栞にはご主人がいるんだからね……あっ、主人がいた私は健志と付き合っていたんだ……」
「誤解だよ。優子の親友だと知っているから、これからも公私ともに仲良くしてくださいって伝えたいだけだよ。お腹が空いているだろう??」

「筑前煮、ほうれん草の白和え、タコマリネにさつま芋ご飯。これは、キャベツと竹輪を塩昆布で和えてあるの??味噌汁もついて、全部、健志さんの手作りなの??」
「いいでしょう??帰ってくると夕食の準備が出来ている……ウフフッ、今朝は食事の用意が出来たよってキスで起こされちゃった。ねぇ……」
「優子の笑顔を見るのがオレの幸せだからね」
「いいなぁ、うちの旦那様は私が男優に犯されるのを見て至福の表情。えっ、なにを言っているんだろう……いただきます」

夕食を終え、馬刺し、タコ刺し、キャベツと塩昆布の和え物などで冷酒を飲み始めると栞は一層能弁になり、自らのAV出演について話し始める。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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