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彩―隠し事 295

淫 -22

予備のスーツとシャツや短パン、ジーンズをクローゼットに片付けた彩は翌日の出勤準備も済ませて満面の笑みを浮かべる。
「彩、風呂の用意が出来ているよ」
「うん、抱っこしてくれるでしょう??歩けない、オチリが変なの」
足元にスカートを落としてシャツを脱ぎ捨てた彩はハダカンボになって両手を広げ、抱っこしてバスルームに連れて行けと催促する。
健志も衣服を脱ぎ捨てて素っ裸になり半立ちのペニスをプルンと振って彩を抱き上げる。
「脱ぎ捨てた衣服はこのままでいいよ。明日、彩が出かけてから洗濯しとくから……パンツがないのが残念だけどね」
「ウフフッ、変態。彩のパンツに染みついた匂いが欲しいの??」
「変態かなぁ??嫌いになるか??」
「ウフフッ、分からない。一つ言えることは健志と付き合うようになって笑うことが多くなった……多分、幸せな証拠だよね。だから変態でも許してあげる。嬉しい??」

抱きかかえたままバスタブに浸かり、向かい合った彩を正面から見据えると、
「いやっ、恥ずかしい」
健志の胸に背中を預けるいつもの格好で全身を弛緩させて目を閉じる。
言葉で尽くせぬ思いもあり、無言のうちに身体を接することで気持ちが通じ合うこともある。
健志は左手で彩を抱き、右手は彩の手を求めて腕から先端に向かって擦り手の甲を包み込むように握る。
首筋に息を吹きかけ、乱れ髪を噛んで顔を振ると、
「痛いっ……このまま、ずっとこうしていたい」
「オレもだ。出来る事なら時間泥棒になって彩の時間を盗みたい」
「嬉しい、時間も身体も気持ちも彩のすべてを奪ってほしい」

言い終えた彩は、一瞬我に返る。
彩は健志といる時にだけ存在する。
改めて言わずとも、彩の時間も身体も気持ちも最初から健志だけのモノ。
今、感じているこの幸せを継続するためには彩と優子、二つの人格を混同してはならない。
「ウフフッ、彩は悪い女。悪い女でいる限り健志との幸せが逃げていくことはない……そうでしょう??違う??」
「そうだよ。何だかわからないけど、彩とオレが一緒にいることが幸せなら、彩の言うことはすべて正しい」
右手に力を込めると、
「痛いっ、手を強く握られたり、髪の毛を噛んで引っ張られたりと痛いと感じるたびに胸が熱くなる……やっぱり彩はMかなぁ??」
「ふ~ん、愛し合う二人にはSとMが同居する。嫉妬心はMに通じると思うし、束縛したいという気持ちはSに通じると思うよ」
「うん、そうかもしれない。どちらかが強いということはあっても、SとMのどちらか一方って言う人は少ないかもしれない……そうだよね」

ベッドに戻った彩はバギナとアナルの奥にかすかに残る鈍痛を不快なものと思わず、むしろ心地よく感じながら健志の腕を枕代わりにして直ぐに夢の世界の住人になる。
彩でいる時間を健志と幸せな気持ちで過ごせば優子は幸せになれる、優子が為すべき仕事で成果を上げて身体の関係は無くなったものの浮気をされても嫌いになれなかった夫と付かず離れずの関係でも気持ちさえつながっていれば支障なく彩に変身できる。
彩と優子、どちらかでも幸せを感じなくなればもう片方も不幸になるような気がする。

「おはよう」
「う~ん、おはよう……これじゃあ、起きられない。何か忘れている」
カーテンを開け放った窓は残暑を感じさせる陽光が照らし、目を眇める彩の可憐ともいえる笑顔に健志の股間が反応しそうになる。
改めて、おはようと言いながら彩の額に唇を合わせると、濃厚なキスを要求することもなく健志の首に手を回して上半身を起こす。
「テーブルに行く??それともここに運ぼうか??」
「どっちでもない、ベランダが好いな……タンシチューなの??ほんとに牛タンシチューがなくなるまで続くんだ、クククッ、顔を洗ってくるね」
鼻をクンクンさせた彩はシチューの匂いに呆れたような笑みを浮かべる。
「分かった、運んどくよ。コーヒーはインスタントしかないけど我慢してくれよ」
「彩も紅茶がいい。ミルクティでしょう??」

牛タンシチューとフレンチトースト、アボカドと生野菜にチーズのサラダ、ミルクティの湯気と共にミルクの匂いが食欲をそそる。
「キスで目覚めると朝食の用意が出来ているし脱ぎっぱなしの衣服は洗濯してくれる……ウフフッ、いただきます」
朝から健啖ぶりを発揮する彩を見ているだけで健志は幸せな気持ちになる。
ごちそうさまの後、健志がプラチナチェーン下着を穿かせて鍵を自らのシャツのポケット入れるのを見た彩は一瞬浮かべた淫蕩な笑みを消して出勤の準備をする。
「駅まで送るよ」
「駅まで??その先は??」
「彩からもう一人の女性に入れ替わるのに通勤電車が丁度いいと思うんだけど」

駅近くで車を停めた健志は、
「仕事で時々この街に来るって言っただろう、彩を見知った人に会うかもしれないからここで見送るよ……行ってらっしゃい」
「言葉だけ??……ウフフッ、行ってきます。帰りは何日か後になると思うけど、洗濯しといてよ」
健志が自らの唇に人差し指の腹をつけ、そのまま彩の唇に押し付けると破顔して行ってきますと車を降りる。
「彩、忘れ物だよ」
プラチナチェーン下着の鍵を手渡すと、
「健志が持っていてもいいのに……」
「彩とオレの家に帰ってくる日を待っているよ」

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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