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彩―隠し事 276

淫 -3

昇りつめそうだという健志の言葉に嘘はなく、腰を引いて逃げようとする。
「ジュルジュルッ、ジュボジュボッ……ウッ、だめっ、我慢しないで彩のお口で満足してほしい。他の人を抱いていないというのが本当ならたくさん出るでしょう。零さずに全て受け止めたいの……ジュルジュルッ、おいしぃ……」
健志を見つめて思いの丈を伝えた彩のフェラチオは激しさを増し、会陰部から尻の割れ目を撫でていた右手を腰に添えて逃げることを許さない。
「ダメだ、そんなことをされたら逝っちゃうよ。口に出しちゃうよ、いいのか??」
「ジュボジュボッ……フグフグッ……ウグッ、グゥッ~」
ペニスを頬張ったまま額にかかる髪を掻き上げて朱に染まる瞳で健志を見上げ、出していいよ、全て受け止めてあげると言わんばかりに頷いて見せる。

仁王立ちの健志はあまりの気持ち善さに足元がふらつき背後の壁によりかかる。
ほんの少し腰を落として彩の髪を掴み、染み一つない背中を見つめて理由のない嗜虐心を募らせ腰を突き出すと、喉を突かれる苦しさで、ウグッ、グゥッ~と苦しそうな声を漏らしてペニスを吐き出す。
ウッ、ウグッ、グゥッ~……見上げる彩の瞳に涙が滲み、やり過ぎたと反省する健志が抱き起そうとすると首を振り両手で太腿を抱えて宙を睨むペニスにむしゃぶりつく。
一瞬閉じた目を開けて遠くを見ると煌びやかな夜景が見え、それらが作る影の中で生きるいかがわしく妖しい思いが蘇る。
「彩の口を汚しちゃうよ。いいんだね??」
「うん、彩のお口に出して。健志の満足の証を受け止めてあげる……健志を感じたいの」

壁に背中を預けて暗い空で輝く月を見つめ、彩の髪に手を添えてペニスにまとわりつく温かい舌の感触に酔いしれる。
ペニスを飲み込んだまま彩の顔が前後する度に尻から頭の天辺に向かって駆け上がるようなゾワゾワする快感に襲われ、口はしどけなく開いて閉じることを忘れて、アウッ、ウゥッ、気持ちいいと自然に悦びの声が漏れる。
健志が漏らす忍びやかな喘ぎ声を聴くとフェラチオは激しさを増し、ジュルジュル、ジュボジュボッ、ニュルニュルッと口腔とペニスが擦れる音に交じってペニスの根元に添えた手がしごく卑猥な滑り音がベランダを支配する。

「ウグッ、大きくて頬張るのが苦しい…いいの、彩のお口に吐き出して……」
「大きくなってないと不満を口にされたけど、やっと満足してもらったようで嬉しいよ……ウッ、ダメだ。そんなに激しくされちゃ我慢できない。出るよ、出ちゃうよ……可愛い口で受け止めてくれ。ウッウグッ、クゥッ~」
「ウッウッ、ウグッ、グゥッ~…ウッウッ……フゥッ、ハァハァッ……ウゲッ……ペッ……すごい、ドロドロと濃いのが喉に向かってピュッて。ほら見て、摘まめる精子だよ。こんなに濃くてネバネバ、くっちゃいのを彩の口に吐き出すなんて、ウフフッ」
「ごめん、出るよって言ったのに。ティッシュを取るから離れるよ」
「いいの、飲んじゃう。他の女を抱かずに彩のためにドロドロ、粘々でクッチャイのを溜めといてくれたんでしょう。見て……ズルズルッ、ズルズルッ、ごくっ……ふぅっ~……ベロペロッ、ゴクッ。美味しかったよ」

左手で太腿を抱えて離れることを許さず右手を添えたペニスに仕上げのフェラチオを施し、喉の奥めがけて迸る満足の証を受け止めた彩は広げた手の平に全てを吐き出して指でつまむ。
満足した証拠で濃厚な卵の黄身のように指でつまむことができる精子は栗の花のような匂いを発散し、再びズルズルと音を立てて吸い取った彩は舌を伸ばしてベロリと舐め、跡形もなく自らの胃袋に収めて満足そうな笑みを浮かべて美味しかったと呟く。

脚をふらつかせて生気を吸い取られたように見えた健志は我に返り、彩を抱き寄せて、ありがとう、気持ち善かったよと囁き、顔を近付けるとスルッと抜け出てグラスに残ったワインを含んでクチュクチュと口腔をワインの香りで満たす。
「クッチャイお口のままキスされるのは恥ずかしい。たとえ健志の匂いでもね……いいよ」
両手をだらりと垂らした彩は目を閉じる。
頬に両手を添えて、「目を開けてごらん」と囁くと恥ずかしさを隠そうとしてわざとらしくアヒル口を真似てキスをねだる。

華やかな夜景を背にしても艶めかしい肌の魅力は埋没することなく輝きを増し、糸くず一つ身にまとっていないのに蕩けるような美しさで健志の心を鷲掴みする。
「どうしたの??キスしてくれないの??栗の花の匂いはワインで消えたはずだし、口にとどまっていた精子はワインと一緒に飲み込んじゃった」
「煌びやかな夜景にも負けない彩の身体の美しさに見惚れていたんだよ」
満面の笑みで見つめられる眩しさに気圧される健志は怒ったような表情で顔を近付け、唇を合わせる。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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