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彩―隠し事 263

愛欲 -9

こうなると予期していたとはいえ目の前の出来事に困惑するばかりの優子は二人の痴態を前にして言葉を発することも出来ず、手にしたグラスが傾いて零れたのにも気付かない。
「あっ、ごめんなさい。ワインを零しちゃった」
直ぐにダスターで拭き取る優子の手元と表情を見る栞と松本は淫蕩な気持ちに水を差され、羞恥を浮かべた顔を見合わせる。
「文句を言うつもりはないけど水を差されちゃった……フフフッ、ねぇ……松本さんって止めない??私たちだけの時は愛美って呼ぶことにしようよ、優子もいいでしょう??」
「えっ……うん、もちろんよ。私のことは優子と呼んで……」
「私の大切な友達は優子と愛美……この部屋は天国だけど外は暑かったよね。シャワーを使ってもいいかな??」
「勿論よ、どうぞ。タオルは直ぐに用意します……封を切ってない買い置きの下着があるけど使いますか??」
「下着は持ってきたから大丈夫。愛美、汗をかいた優子を待たせちゃ申し訳ないからシャワーを一緒にね、いいでしょう」
淫蕩な笑みを浮かべる栞の言葉に抗うことなくコクンと頷く。

バスルームに向かう二人の後姿に肩をすくめた優子はフゥッ~と息を吐き、散らかったテーブルを片付け始める。
ポルチーニソテーに舌鼓を打ち、アサリの酒蒸しを食べて残ったチーズやサラミなどを一つの皿に盛り付け、ワイングラスを洗って片付け終わる。
二本目のロゼワインを入れたバケツに氷の残っていることを確かめて持ってきたバナナケーキをテーブルに置き、部屋の隅に視線を移して一度は片付けた空のワインボトルをテーブルに戻して卑猥な笑みを浮かべる。

バスルームから聞こえる二人の嬌声に卑猥な言葉が混じり始める。
「愛美のオッパイって想像よりも大きくて感度がいいね……こうすると気持ちいいでしょう??」
「イヤァ~ン、栞は意地悪なレズなの??ハァハァッ……ご主人がいるんでしょう??」
「旦那様はメインデッシュ、愛美はそうね……サイドメニューでオヤツ替わり。可愛がってあげる、オケケのショリショリは優子と二人でしてあげる」
「アァッ~、そんなこと……言葉だけで興奮する……泡まみれにされた身体を撫でまわされるって気持ちいい。立っているのが辛い、ハァハァッ」
「いいわよ、バスタブの縁に腰を下ろしなさい。もっと気持ち善くなりたいでしょう……足を開いて、ダメッ、もっと開きなさい」
「これでいいの??……アンッ、そんなところをシャワーで……ウグッ、気持ちいい」
「フフフッ、愛美は可愛い。もっと気持ち善くなりたいからって自分で足を開いちゃうなんて……愛美、オマンチョに指を添えてもっと開きなさい」
「ヒィッ~、急に舐めるなんて……お湯は掛けたけどまだ洗っていないのに、アンッ、気持ちいい」
「美味しい、洗う前だから愛美の匂いと味が残っている……このマン毛たちともサヨナラするんだよね」

シャッ~、シャッ~……ニュルニュルッ、アンッ、イヤッ、ニュルニュルッ……気配を潜めてバスルームのすぐそばで聞き耳を立てる優子は、シャワーの音に交じって泡にまみれた身体を擦る音や間断なく漏れる愛美の喘ぎ声に刺激されて動悸が激しくなり、ジーンズの中に忍び込ませた指先が滴る花蜜に触れて、アンッと声を漏らす。
「優子、どうしたの??いるんでしょう??聞こえる??……優子の声が聞こえたよね??」
「うん、アッとかエッとかそんな声が聞こえたような気がする」
「愛美は気付いていないかもしれないけど優子って案外と気が短くて我が強いから、早くシャワーを使わせろって催促しているのかもしれない。さっさと洗って出ようか」

「おまちどうさま。優子の番だよ」
素っ裸の栞に隠れるように股間と胸の膨らみを両手で隠した愛美はシャワーのせいだけとは思えないほど頬を赤らめて俯き、優子を見ることも出来ない。
「汗を流してくるね」
数歩で届くバスルームに進む途中で早くも愛美の甘い吐息が聞こえる。
「もうなの??少しでいいから休ませて……クゥッ~、そんなことをされたら、イヤンッ、たまんない」
「愛美は本当に感度が好い。お股をクチュクチュするだけで可愛い声を漏らす」
振り向きたくなるのを堪えてバスルームのドアを開け、全身を泡まみれにして汗を流す。
腰を撫でてもプラチナチェーンの感触はなく、健志に出会って始まった愛の彷徨が新たな世界に続いていると実感する。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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