彩―隠し事 214
栞 新たな一歩 -3
ここまでの成り行きで栞のAV出演話について夫は偶然の成り行きと思っているようだが、すべて栞が企てたことで、
「雨宮君、今度会いたいな。偶然を装ってデート中の私と旦那様とお茶をしてほしいの……いいでしょう??」
ねっとりと夫を見つめる栞の視線に雨宮は付き合っていた昔を思い出し、結婚の対象として見てはいけない女性だったと安堵する。
見た目のスタイルの良さと明るく積極的な栞に惚れて口説いてみたものの、身体の奥に隠している性的好奇心の強さに驚かされるばかりではなく満足させることができなかった。
「栞さん、エイズ検査などいくつか性病検査をしてもらわなきゃいけないし、何よりも他人に見られながらカメラの向こうにいる人達を満足させるようなセックスをしなきゃいけないんだよ。できる??」
「旦那様とのセックスライフに憂いを残したくないから、この間、エイズ検査を受けたばかりだし避妊用ピルを飲んでいるから撮影のために手間がかかる女じゃないと思うよ」
「分かりました。私の一存で決められることじゃないけど会社に勧めてみます……深沢さん、先ほど条件があるとおっしゃいましたがそれを聞かせていただけますか」栞の夫に視線を向けた雨宮はしっかりと見つめて質問する。
「はい。栞には仕事があるし遣り甲斐を感じているようです。今後の仕事に差し支えがあるといけないので栞と分からないようにしてもらいたいのです。それと出来れば調教ものというか、縛られて複数の男たちに嬲られるようなSMチックな内容がいいのです。それと、撮影現場に立ち会わせていただきたいのですが、どうでしょうか??」
「そうですね……会社に相談してみないとわかりませんが、ご希望に添えると思います」
「良かったな、栞。いっぱい苛めてもらってヒィヒィ可愛い声で啼くんだよ、僕はAV女優となってセックスのプロたちにオモチャ扱いされる栞を見ることできる。想像するだけで興奮するよ」
思い通りにご主人も雨宮さんも動いてくれたと話し終えた栞は公園の向こうで聳え建つビルを見つめて頬を紅潮させる。
「栞、いまさら言ってもしょうがないけど大丈夫なの??」
「ウフフッ、私から可愛い旦那様へのプレゼント。この身体を使って寝取られ趣味を刺激してあげるの」
今日にも会社に話すはずの雨宮からの連絡待ちだと頬を赤らめる栞のスマホが着信を知らせる。
「雨宮君から……採用されるかどうかの返事だと思う。ちょっと待ってね」
食べ終えた弁当を片付けて気持ちの余裕を精一杯示した栞はスマホを手に取る。
「もしもし、雨宮君??栞です。昨日はありがとう……昼休みだから大丈夫だよ……そうなの、設定やストーリーは決まってないけど採用されたのね、ありがとう……旦那様には夜連絡してくれる……うん、申し訳ないけど、直接話してもらいたい……優子??そばにいるよ……そうだよ、優子には話したよ。フフフッ、大丈夫。それじゃ、夜の連絡を待っている。バイバイ……ありがとう」
栞の言葉や表情を見つめる優子は我がことのように不安が募り、心臓が飛び出しそうなほどの動悸が止むことがない。
「どうだったの??」
「うん、採用されたみたい。急な話しなので細かいことは決まってないらしいけど、撮影を見学させてくれた監督さんが偶然そばにいて、オレに撮らせてくれと名乗りを上げたんだって……それでね、上手く撮れれば次は優子を主役にして撮らせてくれないかって言ったんだって。クククッ、どうする??」
「えっ、そんなこと、私はダメ。絶対ダメ。栞がやりたいって言うのを止めたりしないけど私は絶対にダメ」
「分かっているわよ。出来上がったら一緒に見てくれるでしょう??……男優さんに縛られてオモチャにされる私をそばで見ている旦那様の様子も教えてあげる。もっとも、善がり啼きする私に旦那様の様子を見る余裕があるかどうかわからないけどね」
「えっ、うん。楽しみに待っている」
そんな栞の告白を聞いた優子は午後の仕事を平静の内に進めることもできず周囲から身体の調子が悪いのですかと言われる始末だった。
トイレに入ってスカートを下ろした股間に伸ばした指がプラチナチェーンに触れると昼休みに聞いた栞の話しと表情が蘇る。
栞の言葉は性的好奇心を宿した期待と興奮で弾み、表情は隠しきれない悦びを露わにしていた。
クチャクチャ、ヌチュヌチュ……ウッウッ、ウゥッ~……ヌチャヌチャ、グニュグニュッ……ハァハァッ、クゥッ~、気持ちいぃ、逝っちゃう……就業中であることは分っていても昂奮で疼く身体を冷まさないことには仕事もできず、指が蠢き始めると秘めやかな滑り音と喘ぎ声が狭い個室を覆う。
オナニーでモヤモヤした気持ちを吹き払い、午後の仕事を精力的にこなして時計を見ると終業時刻が迫っていた。
「ごめん、優子。今日は早く帰って雨宮君からの連絡を旦那様と待たなきゃいけないから……」
「えっ、うん。ご主人によろしくね。バイバイ、また明日」
ここまでの成り行きで栞のAV出演話について夫は偶然の成り行きと思っているようだが、すべて栞が企てたことで、
「雨宮君、今度会いたいな。偶然を装ってデート中の私と旦那様とお茶をしてほしいの……いいでしょう??」
ねっとりと夫を見つめる栞の視線に雨宮は付き合っていた昔を思い出し、結婚の対象として見てはいけない女性だったと安堵する。
見た目のスタイルの良さと明るく積極的な栞に惚れて口説いてみたものの、身体の奥に隠している性的好奇心の強さに驚かされるばかりではなく満足させることができなかった。
「栞さん、エイズ検査などいくつか性病検査をしてもらわなきゃいけないし、何よりも他人に見られながらカメラの向こうにいる人達を満足させるようなセックスをしなきゃいけないんだよ。できる??」
「旦那様とのセックスライフに憂いを残したくないから、この間、エイズ検査を受けたばかりだし避妊用ピルを飲んでいるから撮影のために手間がかかる女じゃないと思うよ」
「分かりました。私の一存で決められることじゃないけど会社に勧めてみます……深沢さん、先ほど条件があるとおっしゃいましたがそれを聞かせていただけますか」栞の夫に視線を向けた雨宮はしっかりと見つめて質問する。
「はい。栞には仕事があるし遣り甲斐を感じているようです。今後の仕事に差し支えがあるといけないので栞と分からないようにしてもらいたいのです。それと出来れば調教ものというか、縛られて複数の男たちに嬲られるようなSMチックな内容がいいのです。それと、撮影現場に立ち会わせていただきたいのですが、どうでしょうか??」
「そうですね……会社に相談してみないとわかりませんが、ご希望に添えると思います」
「良かったな、栞。いっぱい苛めてもらってヒィヒィ可愛い声で啼くんだよ、僕はAV女優となってセックスのプロたちにオモチャ扱いされる栞を見ることできる。想像するだけで興奮するよ」
思い通りにご主人も雨宮さんも動いてくれたと話し終えた栞は公園の向こうで聳え建つビルを見つめて頬を紅潮させる。
「栞、いまさら言ってもしょうがないけど大丈夫なの??」
「ウフフッ、私から可愛い旦那様へのプレゼント。この身体を使って寝取られ趣味を刺激してあげるの」
今日にも会社に話すはずの雨宮からの連絡待ちだと頬を赤らめる栞のスマホが着信を知らせる。
「雨宮君から……採用されるかどうかの返事だと思う。ちょっと待ってね」
食べ終えた弁当を片付けて気持ちの余裕を精一杯示した栞はスマホを手に取る。
「もしもし、雨宮君??栞です。昨日はありがとう……昼休みだから大丈夫だよ……そうなの、設定やストーリーは決まってないけど採用されたのね、ありがとう……旦那様には夜連絡してくれる……うん、申し訳ないけど、直接話してもらいたい……優子??そばにいるよ……そうだよ、優子には話したよ。フフフッ、大丈夫。それじゃ、夜の連絡を待っている。バイバイ……ありがとう」
栞の言葉や表情を見つめる優子は我がことのように不安が募り、心臓が飛び出しそうなほどの動悸が止むことがない。
「どうだったの??」
「うん、採用されたみたい。急な話しなので細かいことは決まってないらしいけど、撮影を見学させてくれた監督さんが偶然そばにいて、オレに撮らせてくれと名乗りを上げたんだって……それでね、上手く撮れれば次は優子を主役にして撮らせてくれないかって言ったんだって。クククッ、どうする??」
「えっ、そんなこと、私はダメ。絶対ダメ。栞がやりたいって言うのを止めたりしないけど私は絶対にダメ」
「分かっているわよ。出来上がったら一緒に見てくれるでしょう??……男優さんに縛られてオモチャにされる私をそばで見ている旦那様の様子も教えてあげる。もっとも、善がり啼きする私に旦那様の様子を見る余裕があるかどうかわからないけどね」
「えっ、うん。楽しみに待っている」
そんな栞の告白を聞いた優子は午後の仕事を平静の内に進めることもできず周囲から身体の調子が悪いのですかと言われる始末だった。
トイレに入ってスカートを下ろした股間に伸ばした指がプラチナチェーンに触れると昼休みに聞いた栞の話しと表情が蘇る。
栞の言葉は性的好奇心を宿した期待と興奮で弾み、表情は隠しきれない悦びを露わにしていた。
クチャクチャ、ヌチュヌチュ……ウッウッ、ウゥッ~……ヌチャヌチャ、グニュグニュッ……ハァハァッ、クゥッ~、気持ちいぃ、逝っちゃう……就業中であることは分っていても昂奮で疼く身体を冷まさないことには仕事もできず、指が蠢き始めると秘めやかな滑り音と喘ぎ声が狭い個室を覆う。
オナニーでモヤモヤした気持ちを吹き払い、午後の仕事を精力的にこなして時計を見ると終業時刻が迫っていた。
「ごめん、優子。今日は早く帰って雨宮君からの連絡を旦那様と待たなきゃいけないから……」
「えっ、うん。ご主人によろしくね。バイバイ、また明日」