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彩―隠し事 213

栞 新たな一歩 -2

「私の浮気を知った旦那様は密かな隠し事だった寝取られ趣味をあからさまにして私を責めてくれるの……ウフフッ、今までも愛し愛されて幸せだったけど、もっと深いところまで理解しあって身体や気持ちだけではなく、そうね、魂って言うのかな、決して離れられない運命を感じている」
これまでの栞の言葉に、「よかったね」とは言えても親友といえどもすべてを理解することは出来ないし、出来るはずもないと思っていた優子も彩に変身して健志との関係が深まるにつれて何となく分かるような気がしている。
栞は優子の心の内をどこまで理解しているのか分からないまま話しを続ける。


「あれっ、もしかして雨宮君??」
「そうです、雨宮です。えっ、深沢さん??深沢栞さんだよね、お久しぶりです」
「ねぇ、あなた。この人は昔の知り合いで雨宮君。少しの間だけど付き合っていたの。私の大切な旦那様だよ……ねぇ、雨宮君、時間があるでしょう??お茶しようよ、あなたいいでしょう??」
「うん、いいよ。深沢です、妻がお世話になったようで、その頃のお話を聞かせてください」

栞が言うには映画の終了時刻は夕食に早い時刻なのであらかじめ雨宮さんと示し合わせて偶然を装って会うことにしたらしい。
栞を愛しているご主人はそんな企みを知る術もなく、まんまと罠にはまってしまったらしい。
もっとも、その後の進展はご主人も雨宮さんも栞の手の平で踊る可愛い男性二人のようだが……雨宮さんには偶然を装って会いたいとまで伝えたが、その後の計画は何も聞かせていなかったらしい。

コーヒーを飲みながら男二人は互いを値踏みするように緊張感を漂わせていたらしい。それはそうだろう、ご主人にとっては愛する妻が昔付き合っていた男ということで直ぐに心を許せるわけもなく、雨宮にとっても何度も肌を合わせた栞が今はこの男に組み敷かれて喘ぎ声を漏らしているのかと思うと平静でいられるはずもない。
男二人が緊張感を漂わせることも想定していたことで、栞は唐突に男たちを自分のペースに引き込んでいく。

「雨宮君、今はどんな仕事をしているの??」
「えっ、急にそんなことを聞かれても……答えにくいな」
「栞、よしなよ。雨宮さんは言いたくないらしいから、くどいのは失礼だよ」
「そうなの??そういえば、そんなところを嫌われて別れたんだよね……ごめんなさい」
雨宮の仕事を知っているはずの栞の真意を測りかねる雨宮はご主人を意識して言いにくそうに口を開く。
「実はAV関係の仕事をしています」
「えっ、AV関係というとオーディオビジュアルってことですか。製造、それとも販売ですか??」
ご主人の質問に雨宮は、「いえ、アダルトビデオの制作に関わっています」と答えた。

「アダルトビデオ……ですか??監督、それともプロヂュース、制作会社で管理部門の仕事をなさっている。結構、幅広いですよね??」
「現場で助監督のようなことをしています。監督の指示に従ったり意を汲んで準備したりと下っ端で何でも屋です」
雨宮の仕事がAV制作と聞いた栞の夫は予想通りに興味津々といった風で女優さんや撮影現場での話を微に入り細に入り質問し、雨宮は栞の顔色を窺いながら一つ一つ丁寧に答えていく。
雨宮の説明に納得したらしい夫はフゥッ~っと息を吐き、栞が予想した言葉を口にする。
「雨宮さん、冗談ではなく真面目な相談ですが栞を使ってもらえませんか」
「えっ……意味が分からないのですが、どういうことですか??」
「言葉通りです。私なりに条件がありますが栞を出演させていただけないですか??AVファンの鑑賞に堪える女だと思いますがどうでしょうか??」
「突然のお話で戸惑うばかりです。女性からの自薦やご主人、恋人からの推薦や応募がないわけじゃないですが……栞さんはご承知なのですか??」
「栞、異存はないよな。どうだ、やってみたいだろう??」
「うん、あなたさえよければやってみたい……」
栞の想像した通りに事が進み、寝取られ趣味のある大切な旦那様に喜んでもらえると顔には出さずに心の中でニンマリする。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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