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彩―隠し事 211

獣欲 -25

カーテンの隙間から忍び込む真夏の陽光に顔をくすぐられて目覚めた彩は、ハダカンボのまま背後から健志に抱きかかえられていることに気付いて再び目を閉じる。

急用で実家に帰ることになった夫の留守をいいことに健志に連絡し、銀細工師にオーダーしていたゴールドチェーン製の下着を受け取りに行った。
抱かれることを期待してサイズ調整のために素っ裸になり、芸術家らしい繊細な愛撫で身体は欲情したが気持ちが受け入れることを拒み、詫びの言葉と共に逃げるように健志の部屋を目指した。
夫とのセックスは絶えて久しくオナニーで満足していた身体は健志との浮気で旺盛な性欲が目覚め、身体の奥に棲みついていた卑猥な思いが健志以外とのセックスを求めるようになった。
浜辺で年下のカップルと出会いアキラ君とつながるとその思いはますます強くなった。
昨日は銀細工師と別れた後、健志に連れられて卑猥なサービスを施すマッサージ店に行き、アキラによって羽化登仙の境地に導かれた。
それでも身体の奥に潜む卑猥な思いは満足することなく、それを知った健志は次に会う時には複数の男たちを用意して穴という穴を塞いで性液まみれにしてくれるという。
親友である栞が栄転した課長との最後のセックスで複数の男たちを相手にした話を思い出して身体の芯が疼き激情で股間が熱くなる。

目を閉じても昂奮は冷めることがなく、目を眇めてカーテンの向こうを見つめていると健志の右手が彩の太腿の間に入り込む。
「ごめん、起こしちゃった??」
「大丈夫だよ、彩の身体を抱いてオレの大好きな太腿の間に手を差し入れてムッチリ感に浸る至福の時間。もう少しこのままでいてくれるね??」
「うん、惚れた男に背中越しに抱いてもらうって安心できる。いつか言ったよね、女の後姿に過去や現在を見るって……今、彩を抱きしめる感じってどう??」
「頑張りやさんだなと思う。彩の肌に触れて感じるのは油断するとプクッとすると思うけどウェストの括れや肌艶の良さ。ダラァッ~と生きているんじゃなくヨガもそうだし、目標を立てて節制もしているんだと思う。努力を継続するって容易なことじゃないから、そんな彩が大好きだよ」
「ウフフッ、そんな風に言われたのは初めてかもしれない。本当の彩は人見知りで目立つことが苦手、彩に変身して冒険をしてみたい」
「エッチな冒険か……このスケベな身体をほかの男に与えるのは我慢できるかなぁ」

健志は背中越しに抱いた成熟した女性らしい柔らかな肌の感触に酔いしれ、黒髪に顔を埋めて息を吸い込む。
「う~ん、気持ちいい。彩のすべてを吸い込んじゃって……ウフフッ、フニャチンがお尻にあたっている」
彩を俯せにして背中に覆いかぶさり乱れ髪に手櫛を入れて息を吹きかける。
「イヤァ~ン、息を吸いこんだ後に吹きかける。ウフフッ、健志になら何をされても気持ちいい」
「こんなことも気持ちいいか??」
肌に触れるか触れないかの微妙なタッチで指先が背骨に沿って撫で下り、その後を追うように温かいそよ風のような息を吹きかける。
「アウッ、クゥッ~、見て、鳥肌が立っているでしょう??……このまま時計が進まなければいいのに」
「そうだな、彩といつまでもこうしていたい」
「ねぇ、世の中の関わりをすべて捨てちゃうってできる??」
「できない。オレは構わないけど彩の半分がなくなっちゃうんだよ。望むことじゃない……それに何もかも手に入っちゃ面白くないだろ。しかもオレにとって一番欲しいものを手に入れたら生きる目標がなくなっちゃうよ」
「クククッ……そこはダメ。健志の前ではきれいな彩で居たい。洗ってないもん」
指が尻の割れ目に差し掛かると身体を入れ替えて仰向けになり、目の縁を朱に染めながらも健志の視線を避けることがない。

右手を尻に回して抱き寄せ、左手で右乳房を揉みながら左乳房を大きく開いた口に含んで先端に向かって絞る上げ、最後は乳首を甘噛みする。
「クゥッ~、痛痒いのがいい」
「彩、どうした??オレの太腿がグジョグジョの滑りを感じているよ」
「いじわる。大好きな男に組み敷かれているんだから……もうダメ、入れて。我慢できない」

「ウッ、気持ちいいよ、彩」
「彩もいい。ウッウッ、たまんない。健志のオチンポが好き。健志が好き、大好き」
獣欲の虜になった二人は結ばれる。
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ちっち

Author:ちっち
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アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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