彩―隠し事 180
海の見えるホテル -18
彩とアキラの刺すような視線を感じながらもサチと健志はセックスの余韻に浸り、チュッチュッと湿り音を立てて唇をつつき、見つめ合い肌をまさぐり合って言葉は必要のない会話を交わして笑みを浮かべる。
荒げた呼吸も穏やかになりサチの両脚を挟んだまま額にかかる乱れ髪を整え、眩しそうに見上げる瞳に宿る淫蕩さに健志はたじろぐ。
「可愛いだけと思っていたけど色っぽい。波の音を聞きながらしたサチとのセックスを忘れない」
「ほんとう??私のはよかった??アキラに浮気をしちゃだめって言ってもいいほどなの??」
「あぁ、サチとは気持ちよかったよ……だけど男と女が信じ合うのはセックスの相性だけじゃないと思う。オレが言うと信憑性が薄れるかもしれないけど信じてほしい。サチとアキラ君は幸せになるよ、オレには君たちの未来が見えた」
「クククッ、ありがとう……アンッ、イヤッ、抜けちゃいそう」
昇りつめた健志の性感は頂上から穏やかに坂道を下り、股間のモノも緊張を解いて平静を取り戻し、ついにポロンッと抜け落ちてしまう。
ドロッと溢れ出る健志の満足の証は彩がハンカチを取り出して受け止める。
「サチさん、動いちゃだめよ」
サチから視線を外すことなく両足の間に蹲った彩は股間に唇を合わせ、ズズズッと音を立ててハンカチで拭い取れない精液を啜り、舌を伸ばして残滓を舐めとる。
「アンッ、彩さんの温かくて柔らかい唇や舌で舐められると子宮から脳天にまで電気が走るようにゾクゾクする。気持ちいいけど後始末までさせてごめんなさい」
「いいのよ、可愛いサチさん」
口腔に残る精液がこぼれ出ないように下唇を突き出す彩に、
「キスして彩さん。そのままの彩さんとキスしたい」
「アラッ、この人の吐き出したモノは彩のモノよ。飲んでもいいでしょう??」
サチから舐めとった精液を零さないように口を尖らせ、くぐもり声で話す。
「ダメ、ダメなの。アキラの精液は私のモノ、サチの中に出したモノも私のモノなの……ダメッ??」
「いいわよ、でも少しでいいから彩にも頂戴……いいでしょう??」
尖らせた唇をサチに重ねて唾液交じりの精液をドロリと流し込み、分け合った精液を飲み込んで笑みを交わし、舌を絡ませて濃厚なキスをする。
「なぁ、美女が二人、濃厚なキスをするのを見るのもいいけど潮が引いてきた」
「それがどうかした??」
「見てごらん、彩。この場所は岩を回り込まなきゃ来られなかったけど、潮が引いて砂浜が広がったからスムーズに来られるし暑くなってきた」
「えっ、本当だ。大変、サチさん、急いで服を着なきゃ、お昼近いし磯遊びをする人たちが来るかもしれない」
身支度を整える四人の表情は明るく、些かの屈託も浮かばない。
「クククッ、ここでの一時間ですごく大人になったような気がする。アキラしか経験がなかったのが嘘みたい……彩さんたちに大人にしてもらった気がする、特にあなたにはね……名前も知らないお兄さん。ありがとう」
「それは光栄だね。アキラ君を心配させるなよ」
「今までアキラと喧嘩すると捨てられないかと思って不安になったけど、今日の経験でアキラと別れてもすぐに男性が見つかるって自信がついたような気がする。やっぱり、セックスを経験しないとだめね……ウフフッ」
「アキラ君、サチに捨てられないように気をつけろよ……それじゃ、ここで別れようか」
「サチのことを信じているから大丈夫です。サチの希望を叶えていただいてありがとうございました」
「彩さん、ありがとうございました……アキラ、向こうで休憩しようよ。あんなに奥までゴリゴリされちゃったからアソコに棒が入っているみたいで気になるの」
「クククッ、ごめん、サチが可愛いからつい夢中になっちゃった。じゃぁ、オレたちは来た方に戻るから……バイバイ」
サチとアキラは肩を寄せ合い腰に手を回して仲睦まじく去り、見送った彩は健志が伸ばす手を握り眩しそうに目を細める。
「後悔している??」
「どうかな……彩次第だよ。彩を失うのが辛いから」
「クククッ、ほんとう??返事はいい、信用する。愛することで幸せに思うこともあるけど、愛される悦びに浸る方がいい」
「じゃぁオレは愛する悦びに浸ることにする」
「健志は彩を愛することで幸せになれるの??ふ~ん、そうなんだ……」
「“釣りバカ日誌”でハマちゃんがみち子さんにプロポーズする科白が、僕はあなたを幸せにする自信はありませんが、あなたと結婚すれば僕が幸せになる自信があります……彩にプロポーズ出来ないけど、ハマちゃんの言葉の意味を噛みしめているよ」
「健志は彩といるだけで幸せだと思えるの??ねぇ、そうなの??」
「幸せだと感じている人のそばにいれば自然と気持ちが晴れやかになる。大切な人が幸せで、そばにいれば一層その思いは強くなる。彩の笑顔を見ていれば幸せな気持ちになる」
「ウフフッ、彩をもっと好きになってもいいよ。彩のことをもっと幸せにしてくれると健志は幸せになれるんでしょう、フフフッ……じゃぁ、片思いは不幸ってこと??」
「片思いも幸せ。夢の中で片思いの相手とどんなこともできる……デートもセックスも思いのまま。人は恋していれば幸せになれると信じている」
「ウフフッ、ストーカーにならないようにね、クククッ」
手をつなぐ健志を横目で見上げる彩の表情から笑みが消えることはなく、健志は近づいてくるカップルを見て自然と込みあげる笑顔を隠すことに苦労する。
「夏休み前で海遊びする人も多くないから岩の間でスッポンポンになって肌を焼こうかな。誰かが来ないか監視してね」
「俺はマックロクロスケよりも白い女の子の方が好きだけどなぁ」
「水着の跡がくっきり残る女子が好きだって言わなかった??」
「スッポンポンじゃ水着の跡が残らないだろう。今日は水着の用意をしてないだろう、下着で焼きなよ」
すれ違う二人を気にする様子もなくスッポンポンだ下着だと話すカップルを微笑ましく見ていた彩がアッと叫び、手で口を押えてすれ違ったばかりのカップルを見つめる。
「どうしたの??まさか知り合いじゃないだろう??」
「そうじゃないの、早くホテルに戻ろう……サチさんのアソコから溢れる精液を拭ったハンカチを置いてきちゃった。あのカップルが見つけちゃう」
「アヤとオレが青空の下でエッチした後始末のハンカチだと思うだろうな。取り戻しに行くか??」
「嫌だ、そんなことできない。早く帰ろうよ、お腹すいた」
早歩きになった彩が背後を振り返るとカップルが岩の向こうに姿を消しそうになり、ついに駆け足になる。
「お腹がすいたから走るよ。なんでもいいから食べさせて……早く」
彩とアキラの刺すような視線を感じながらもサチと健志はセックスの余韻に浸り、チュッチュッと湿り音を立てて唇をつつき、見つめ合い肌をまさぐり合って言葉は必要のない会話を交わして笑みを浮かべる。
荒げた呼吸も穏やかになりサチの両脚を挟んだまま額にかかる乱れ髪を整え、眩しそうに見上げる瞳に宿る淫蕩さに健志はたじろぐ。
「可愛いだけと思っていたけど色っぽい。波の音を聞きながらしたサチとのセックスを忘れない」
「ほんとう??私のはよかった??アキラに浮気をしちゃだめって言ってもいいほどなの??」
「あぁ、サチとは気持ちよかったよ……だけど男と女が信じ合うのはセックスの相性だけじゃないと思う。オレが言うと信憑性が薄れるかもしれないけど信じてほしい。サチとアキラ君は幸せになるよ、オレには君たちの未来が見えた」
「クククッ、ありがとう……アンッ、イヤッ、抜けちゃいそう」
昇りつめた健志の性感は頂上から穏やかに坂道を下り、股間のモノも緊張を解いて平静を取り戻し、ついにポロンッと抜け落ちてしまう。
ドロッと溢れ出る健志の満足の証は彩がハンカチを取り出して受け止める。
「サチさん、動いちゃだめよ」
サチから視線を外すことなく両足の間に蹲った彩は股間に唇を合わせ、ズズズッと音を立ててハンカチで拭い取れない精液を啜り、舌を伸ばして残滓を舐めとる。
「アンッ、彩さんの温かくて柔らかい唇や舌で舐められると子宮から脳天にまで電気が走るようにゾクゾクする。気持ちいいけど後始末までさせてごめんなさい」
「いいのよ、可愛いサチさん」
口腔に残る精液がこぼれ出ないように下唇を突き出す彩に、
「キスして彩さん。そのままの彩さんとキスしたい」
「アラッ、この人の吐き出したモノは彩のモノよ。飲んでもいいでしょう??」
サチから舐めとった精液を零さないように口を尖らせ、くぐもり声で話す。
「ダメ、ダメなの。アキラの精液は私のモノ、サチの中に出したモノも私のモノなの……ダメッ??」
「いいわよ、でも少しでいいから彩にも頂戴……いいでしょう??」
尖らせた唇をサチに重ねて唾液交じりの精液をドロリと流し込み、分け合った精液を飲み込んで笑みを交わし、舌を絡ませて濃厚なキスをする。
「なぁ、美女が二人、濃厚なキスをするのを見るのもいいけど潮が引いてきた」
「それがどうかした??」
「見てごらん、彩。この場所は岩を回り込まなきゃ来られなかったけど、潮が引いて砂浜が広がったからスムーズに来られるし暑くなってきた」
「えっ、本当だ。大変、サチさん、急いで服を着なきゃ、お昼近いし磯遊びをする人たちが来るかもしれない」
身支度を整える四人の表情は明るく、些かの屈託も浮かばない。
「クククッ、ここでの一時間ですごく大人になったような気がする。アキラしか経験がなかったのが嘘みたい……彩さんたちに大人にしてもらった気がする、特にあなたにはね……名前も知らないお兄さん。ありがとう」
「それは光栄だね。アキラ君を心配させるなよ」
「今までアキラと喧嘩すると捨てられないかと思って不安になったけど、今日の経験でアキラと別れてもすぐに男性が見つかるって自信がついたような気がする。やっぱり、セックスを経験しないとだめね……ウフフッ」
「アキラ君、サチに捨てられないように気をつけろよ……それじゃ、ここで別れようか」
「サチのことを信じているから大丈夫です。サチの希望を叶えていただいてありがとうございました」
「彩さん、ありがとうございました……アキラ、向こうで休憩しようよ。あんなに奥までゴリゴリされちゃったからアソコに棒が入っているみたいで気になるの」
「クククッ、ごめん、サチが可愛いからつい夢中になっちゃった。じゃぁ、オレたちは来た方に戻るから……バイバイ」
サチとアキラは肩を寄せ合い腰に手を回して仲睦まじく去り、見送った彩は健志が伸ばす手を握り眩しそうに目を細める。
「後悔している??」
「どうかな……彩次第だよ。彩を失うのが辛いから」
「クククッ、ほんとう??返事はいい、信用する。愛することで幸せに思うこともあるけど、愛される悦びに浸る方がいい」
「じゃぁオレは愛する悦びに浸ることにする」
「健志は彩を愛することで幸せになれるの??ふ~ん、そうなんだ……」
「“釣りバカ日誌”でハマちゃんがみち子さんにプロポーズする科白が、僕はあなたを幸せにする自信はありませんが、あなたと結婚すれば僕が幸せになる自信があります……彩にプロポーズ出来ないけど、ハマちゃんの言葉の意味を噛みしめているよ」
「健志は彩といるだけで幸せだと思えるの??ねぇ、そうなの??」
「幸せだと感じている人のそばにいれば自然と気持ちが晴れやかになる。大切な人が幸せで、そばにいれば一層その思いは強くなる。彩の笑顔を見ていれば幸せな気持ちになる」
「ウフフッ、彩をもっと好きになってもいいよ。彩のことをもっと幸せにしてくれると健志は幸せになれるんでしょう、フフフッ……じゃぁ、片思いは不幸ってこと??」
「片思いも幸せ。夢の中で片思いの相手とどんなこともできる……デートもセックスも思いのまま。人は恋していれば幸せになれると信じている」
「ウフフッ、ストーカーにならないようにね、クククッ」
手をつなぐ健志を横目で見上げる彩の表情から笑みが消えることはなく、健志は近づいてくるカップルを見て自然と込みあげる笑顔を隠すことに苦労する。
「夏休み前で海遊びする人も多くないから岩の間でスッポンポンになって肌を焼こうかな。誰かが来ないか監視してね」
「俺はマックロクロスケよりも白い女の子の方が好きだけどなぁ」
「水着の跡がくっきり残る女子が好きだって言わなかった??」
「スッポンポンじゃ水着の跡が残らないだろう。今日は水着の用意をしてないだろう、下着で焼きなよ」
すれ違う二人を気にする様子もなくスッポンポンだ下着だと話すカップルを微笑ましく見ていた彩がアッと叫び、手で口を押えてすれ違ったばかりのカップルを見つめる。
「どうしたの??まさか知り合いじゃないだろう??」
「そうじゃないの、早くホテルに戻ろう……サチさんのアソコから溢れる精液を拭ったハンカチを置いてきちゃった。あのカップルが見つけちゃう」
「アヤとオレが青空の下でエッチした後始末のハンカチだと思うだろうな。取り戻しに行くか??」
「嫌だ、そんなことできない。早く帰ろうよ、お腹すいた」
早歩きになった彩が背後を振り返るとカップルが岩の向こうに姿を消しそうになり、ついに駆け足になる。
「お腹がすいたから走るよ。なんでもいいから食べさせて……早く」