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彩―隠し事 164

海の見えるホテル -2

横芝光インターを降りた車は幾つかの街を通り過ぎて薄暗い中に畑が広がると、
「この街は来たことがある??」
「房総半島の南の方はあるけど此処は初めて」
「この右手はキャベツやメロン栽培の畑で暗いから見えないけど風力発電の設備があるんだよ」
「ふ~ん、よく来るんだ」
「15年くらい前まではよく来たよ、友人がいたからね。今は世田谷に引っ越したから来なくなったけど……チョイと失礼」
路肩に車を止めてスマホを取り出した健志はホテルを呼び出して、
「予定通りの時刻に着くので夕食の用意をしといてもらえますか??……ビールと冷酒をお願いします」

目的のホテルが間近と知った彩は、
「もうすぐ着くんでしょう??」と、問いかける彩の瞳が好色さを帯びる。
チノパンから引きずり出した時は半立ちだったペニスがだらしなく萎れて横たわり、フフフッと意味ありげな笑みを浮かべた彩はピンと指で弾く。
「高速を降りた後、山の中に連れ込まれて犯されるのかと思ったけど無事に着いちゃった。オオカミさんじゃなく羊さんだったようね……ザンネン」
ペニスを下着の中に収めてファスナーを上げる。

「着いたよ。ここが目的のホテル……どう??第一印象は??」
空には星が輝き、瀟洒なホテルを目の前にして満面に笑みを浮かべる彩は潮の香に誘われて振り返る。
「暗いし木々に遮られているけど波の音で海の近くだと分かるし大満足、ありがとう……あの光は何??灯台なの??」
「これ以上は何も言わない。部屋に入ってからのお楽しみってことにしようよ」

天井が高く開放感のあるロビーに入りチェックインを済ませ、女性客用に用意された浴衣に見入る彩はどれにしようかと迷い健志に目で訴える。
「これはどうかな??シックな色遣いとデザインで似合うと思う。湯上りにこの浴衣を着けた彩を見てみたい」
「ウフフッ、実はこれにしようか、こっちのピンクの花柄にしようか迷っていたけど決まり、これにする」
淡いブルーの浴衣を手に取り青紫の帯を合わせた彩に微笑んだ健志は時刻を確かめ、
「彩、急がせて悪いけど食事にしよう……ギリギリで間に合いますよね??」
「はい……奥様、急がせて申し訳ございませんがレストランにご案内させていただきます。お電話を頂いたのでご用意できていると思います」
先に立ってレストランに向かいながら、
「食事が終わったらお声をかけてください。お部屋にご案内いたします」
「分かりました、遅い到着で申し訳ございません」

彩はビール、健志は冷酒で乾杯して目移りするほどの海の幸を前にして舌なめずりする。
食事を終えデザートを食べる頃には彩の瞳に淫蕩な光が宿り、周囲を見回して誰も見ていないことを確かめるとブドウを摘まんで股間に手を伸ばす。
「ウッ、イヤンッ……美味しい。ブドウと栗は季節が同じだから相性がいいんだね」
「えっ??……彩に似合わず下品な例えだなぁ、クククッ。ブドウもいいけど栗を舐めてピンクのサクランボを食べちゃいたい」
「イヤンッ、アソコがグショグショになっちゃう」
「この冷酒よりも彩特製の花蜜カクテルの方が美味そうだ、直接口をつけてピチャピチャ音を立てて啜るよ」
「好い事教えてあげようか……カクテルはブドウ付きだよ、オリーブの方がいい??ねぇ、もう我慢の限界。早く部屋へ行きたい」

フロントに戻り、先ほどの女性に案内されて部屋に向かう彩は両足を擦り合わせる不自然な歩き方になる。
「彩、大丈夫??」
「えっ、少し疲れちゃったみたい」
「奥様、あとでお薬をお持ちいたしましょうか??」
「お気遣いいただきありがとうございます。妻も言う通り疲れただけだと思います長時間同じ姿勢で座っていたからね」
「そうですか、ご要望あればいつでも仰ってください……こちらの部屋でございます」

案内された部屋に入った彩は目を見張り、ベッドルームに続くリビングとその向こうにあるテラスと露天風呂、闇に溶けようとする海、白い灯台が海を照らす光、空に散りばめた星たちを見て頬を紅潮させて笑みを浮かべる。
「それでは、ごゆっくりお過ごしください。キーはテーブルに置いていきます」
「ありがとうございました……お世話になります」と、お礼を述べた健志は紙包みを手渡す。

二人きりになった彩は健志に抱きつき、目を閉じて唇を突き出す。
健志は直ぐに唇を合わせようとせずに抱き上げ、テラスの椅子まで進んで抱いたままで腰を下ろす。
目が慣れると暗いながらも海が目の前に広がり、左側の岬の先端近くにある白い灯台がはっきりと見えて夜間に航行する船たちの道標となる光がゆっくりと回転する。
「ありがとう、こんな素晴らしい景色を見られると思わなかった。ウフフッ」
両手に力を込めて抱擁し、唇を合わせて濃厚なキスをする。
健志の手が彩の腰を撫で、背中を擦って自然な動きでワンピースのホックを外してファスナーを下ろすと彩は密着した身体に隙間を作り、腰を上げて協力する。
ワンピースを脱がせてブラジャーを外し、プラチナチェーン製の下着だけを残した姿にした彩を座らせたまま健志はしゃがみ込む。
「イヤッ、汗を掻いたしお風呂に入ってから……そんなに見つめられると恥ずかしい」
「花蜜カクテルの水割りなんかほしくないし、オリーブ代わりのブドウがグラスの底に沈んでいるんだろう??……足を開きなさい、これじゃあ飲めないよ」

ハァハァッ……息を弾ませて顔を背けながらも健志の助けもなく両足を開いていく。
「う~ん、カクテルの芳しい匂いがする」
股間に顔を近付けて目を閉じ、スゥッ~と息を吸い込んだ健志は満足気に呟き、それが彩の羞恥を煽る。
「イヤンッ、いじわる……」
目を開けた健志はプラチナチェーンに指を這わせ、
「これだけじゃ可哀そうだから今度、オッパイ飾りも作ってもらおうか??」
「ハァハァッ、エッチ……そんな事を聞かれても答えられない。嫌だって言っても許してくれないんでしょう。会えない時間も彩を拘束するためにオッパイもオマンコも健志に支配されるんだね。アァ~、昂奮する。舐めて、ジュルジュルっていやらしい音を立ててカクテルを啜ってほしい」

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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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