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彩―隠し事 145

覚醒 -21

カヲルの舌が伸びると彩の舌が迎えて宙でつつき合ったり、重ね合ったりと妖しく絡み合いビチャビチャ、ヌチャヌチャと卑猥な音を奏でる。
気持ちの奥底に潜む淫靡な欲情を呼び覚ますためカヲルが仕掛けた繊細とは言えないキスに反応する彩の貪欲さに唾を飲む健志は、熟しきった自らの身体に満足することのない不安を抱いているのではないかと不安がよぎる。
カヲルの悪戯に彩は反応し、キスをしながら肌をまさぐる手に身体を押し付けて口がしどけなく開き甘い吐息が間断なく漏れる。
健志は昂奮で乾いた喉を癒すためサングリアを口にすると生温かく、フゥッ~と息を吐いて彩を一瞥して立ち上がり、ワインバケツに氷と水を入れてその中にサングリアブランカの入ったピッチャーを沈める。

ソファに座る彩の背後に立ったカヲルが舐めて湿らせた指先でシャツ越しに胸の膨らみの先端を摘まんでクチュクチュ刺激すると、
「アンッ、いやっ、そんな事をされたら我慢できなくなっちゃう」
前に座る健志が視線を逸らせることなくカヲルの指の動きを追うため、指に愛撫されていると言うよりも視線に犯されているようで昂奮の止まることがない。
彩が健志を見つめても気が付かないのか視線を合わせることなく、物足りなさと同時にカヲルの指と健志の視線の二つに嬲られる心地好さで股間が熱くなる。

「アウッ、ウッウゥッ~、イヤンッ……見ているの健志、彩は悪戯されているんだよ……ウッ、だめっ、善くなっちゃう」
「気持善くなっちゃうの、フ~ン……私は昼間の彩を知らないけど想像できる。理知的な表情、小柄だけどバランスのとれた身体。仕事のできる彩は好い女。憧れる男性社員もいれば彩を目標にする女性社員もいるんだろうな……そんな人たちはプラチナ製下着を穿いてオッパイをクチュクチュされて気持ち善いって身悶える彩を想像もできないだろうな、ウフフッ」
「いやっ、そんな事を言わないで。大好きな人の前でエッチな下着を着けて嬲られている時に昼間の彩を知る人のことなんか考えたくない……思い出したくない、ヒィッ~」
「どうしたの、彩??オッパイの先端を摘まんでいるけど特別な事はしてないよ」

彩を嬲ろうとするカヲルの言葉で課長を交えた乱交に臨んだという栞を唐突に思い出して、ヒィッ~とカヲルには意味不明の悲鳴を漏らしてしまう。
自宅前に着いたという連絡以降、何も知らされておらず寝取られ願望のあるご主人と卑猥遊戯の続きをしたことまでは想像するけれど、その先がどうなったのか思いを巡らすこともできない。
想像と妄想が入り乱れ、栞が顔も名前も分からない男たちに抑え込まれてバギナだけではなく、口にもアナルにも猛り狂う怒張を突き入れられて身悶えている。
膨れ上がる妄想を鎮めて現実に戻ろうとしても脳裏を駆け巡る栞の姿を振り払うことは出来ず、忘れるために乳首を摘まむカヲルの手に肌を押し付ける。

「そうなの、彩??もっと気持ち善くなりたいと催促しているの??……フ~ン、そうなんだ」
「忘れさせて、もっと、もっと気持ち善くして嫌な事を忘れさせて、おねがい」
焦点の定まらない視線で見つめられてカヲルに愛撫を要求する彩の真意を訝りながらも健志は優しく見つめ返す。
「忘れたい事があるんだ……私は嫌な事や忘れたい事があるときはセックスで発散するの、でもバイブ代わりのタケに頼めなくなっちゃったからこれからはオナニーで紛らすしかない。ねぇ、彩、オナニーを見せて」
栞を忘れる事かもしれないし、性的昂奮を鎮めるためかもしれない、彩自身がどうしてこんな事をするのかと思いながら自然と手が伸びてシャツ越しに乳房を揉み、顎を突き出して白い喉を見せながらしどけなく開いた唇に舌を這わして嫣然と微笑む。
「タケのそばで彩オネエサンのエロイオナニーショーを見てもいいでしょう」
彩の返事を待たずに身体を寄せて腰を下ろしたカヲルは自然な動きで健志の太腿に手を置いて内腿を擦る。
あっと言う間の出来事で健志に触れないでくれと抗議する暇もない。
自棄になったように乳房を揉み、シャツのボタンを一つ外して舐めて湿らせた指先で先端を摘まんでクチュクチュと刺激する。
カヲルと健志には指の動きを想像できるものの直接見ることは出来ず、二人を焦らす彩は両足をゆっくり開いて股間に注意を集め、
「気持ちいい、オナオナを見られるとこんなに気持ち善いとは思わなかった」

左手は胸の膨らみの先端を摘まんだままシャツの裾から忍ばせた右手が妖しく蠢き、ニュルニュル、ジュルジュルと卑猥な音が漏れ始める。
「ねぇ、見たくないの??彩のオナニーを見たくないの??」
「音が聞こえているよ。エッチな音、滑りを掻きまわしているようないやらしい音」
「音だけでいいの??……見せてあげる、ヌレヌレのアソコを掻きまわして気持ちいことをしているのを見せてあげる」
右手を股間に伸ばしたまま左手でシャツのボタンを外して左右に開き、股間をあからさまに晒す。
バギナに挿入したままの指を出し入れすると花蜜がヌチャヌチャと卑猥な音を立てて滲み出る。
「見えるよ、オマンコオナニーで芳しい花蜜を撒き散らすスケベな彩を見ているよ」
「この下着はこんな事も出来るんだよ」
割れ目の左右を下腹部から腰まで飾る二本のプラチナチェーンを摘まんでクリトリスを擦り、
「イヤァ~ン、下着が擦れて気持ちいい……見てる??エッチな事をする彩を見てね」

「彩のいやらしい姿を見ていると我慢できなくなる。少しだけタケを貸してね」
言い終わるや否やカヲルは健志の股間に手を伸ばして宙を睨むほど猛るペニスを摘まみだして彩を見つめる。

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ちっち

Author:ちっち
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