偶然 ー2
ホテル-バスルーム
伊丹空港からホテルまでタクシーにしようかとも思ったが見栄を張ることなくバスにする。
「タクシー乗り場に目をやったでしょう??でもバスに乗った。どうして??」
「イヤな人だなぁ。それに、男の心を読み過ぎると幸せになれないよ。男は好い女の前では見栄を張るし虚勢を張ることもある。でも、男の心理も読むらしい貴女を前にして見栄を張ることは止めた」
「わがままな女かもしれないけど、お金がかかる女じゃない。無理しなくてもいいよ、貴志さん……私は麻美」
免許証を見せた時に覚えた男の名前を呼び、自らも名乗る。
窓外を走る景色に見入る麻美の横顔は愁いを帯びてミステリアスな雰囲気を醸し出し、声をかけるのを躊躇わせる。
貴志は景色を見る風を装いながら麻美の横顔に見入る。
「何か付いてる??」
「ごめん、一目惚れしたかもしれない」
「雑、口説き方が雑だよ。減点1」
「減点かぁ……あっ、もう着くよ。ホテルまで5分ほど歩いてもらうよ」
空港バスは定刻に遅れることなく、ハービス大阪に到着する。
ハービスプラザエントとヒルトンプラザの間を通り、旧中央郵便局跡地の梅田スクエアを経て信号を渡り大阪駅構内に入る。
「電車に乗るの??」
「着いたよ、ここが予約してあるホテルだよ」
駅につながるホテルは構内に入り口があり、フロントでツインルームのシングルユースを通常の利用に変更する旨を告げてチェックインする。
専用キーで予約した部屋のフロア―に入り、部屋に入ると麻美の瞳が輝きベルボーイが去ると昂奮を隠そうともせず、角部屋のために二つある窓から見る大阪の景色に頬を紅潮させてバスルームでは歓声を上げる。
「すごい、ラブホみたい……あっ、友達に聞いたことがあるからで、私の経験じゃないからね、念のため言っとくね」
「オレにも想像以上の部屋だよ。値段を聞いた時はカプセルホテルにしようかと思ったけど、麻美さんとダウンライトに照らされた幻想的なバスルームを見ているとこの部屋にしてよかったと思う」
「ふ~ん、普段は自分の事をオレって言うんだ……そうだよね、カプセルホテル泊まりだと私を誘えなかったもんね。ものすごくツイていると思っている??それとも……どうなの??いや、返事は必要ない」
麻美は青いダウンライトに照らされた浴槽がスイッチ操作で緑やピンク、青や白など湯の色も変化することで満面に笑みを浮かべ、貴志は白い肌の麻美がライトに照らされて妖艶な姿に変身することを想像して口元を緩める。
「エロイ想像をしたでしょう??私のハダカンボを想像して昂奮した??」
「……想像したけど昂奮したかどうかは秘密」
「クククッ、聞かなくても貴志の身体が答えてくれるはず。お風呂に入っちゃおうよ」
物おじしない風で優位に立つ言葉を吐き続ける麻美の表情に羞恥の影が宿る。
「失礼かもしれないけど、可愛いな」
「ありがとう……先に入って、おねがい。恥ずかしいから、心の準備をしなきゃいけない」
ベッドルームに戻った貴志は下着姿になってバスルームに戻り、青いダウンライトが照らすバスタブに浸かり、バスタブの側面に設えられた照明の色をピンクから紫、白や青に変化させて幻想的な雰囲気の中で麻美に似合う照明を探す。
ダウンライトは昂奮を抑えるとされる青、それは知性や爽やか、誠実さも感じさせてくれるので麻美の印象を現している。
水中照明は白にする。
青い光に照らされて白い照明のバスタブに浸かる麻美の白い肌を想像すると、なぜか穏やかに気持ちになり目を閉じて全身をリラックスさせる。
「恥ずかしいから目を閉じてくれる??」
チャポン……目を閉じて伸ばした足を縮め麻美のためにスペースを作ると、囁くように静かな声で、ありがとうと言い湯に浸かる。
閉じた目を開けると左手で胸の膨らみを隠し、右手で股間を覆う麻美は下唇を噛んで俯いている。
「食堂で会って以来ずっと強がって憎まれ口をきいていたけど、今の姿が本当の私。男性の前でハダカンボになるのは久しぶりだから恥ずかしい」
「オレの前にいるから恥ずかしいんだろう??場所を変わろうか」
股間を隠すことなくその場で立ち上がり、麻美とバスタブの間に身体を滑り込ませて背後から抱きかかえる格好になる。
「オレの太腿を跨ぎなさい……これならオッパイもアソコも見えないから恥ずかしくないだろう??」
「クククッ、オッパイを見られることはないけどモミモミされちゃいそう……それよりも萎れたままのオチンチンを目の前で見せつけられたけど私に魅力がないの??」
「誤解だよ、言葉に出来ないほど感激するってことがあるだろ、チンチンが昂奮するのを忘れるくらい感激したよ、嘘じゃない」
「きれい……」
窓の外に広がる大阪の夜景に感嘆の言葉を漏らす麻美の横顔が薄っすらと窓に映り、貴志はこっそりと唾を飲む。
胸の膨らみを覆ったままの左手に貴志は自らの左手を重ねてはがし、右手を滑らせて乳房を優しく揉み始める。
「アウッ、クゥッ~……優しくしてね、ほんとに久しぶり……ハァッ~、気持ちいぃ」
「何かの予感で見知らぬ駅で降りて食事をしようと思ったら麻美さんがいた。予感にしたがって良かったよ。あの駅で降りて、あの食堂に入らなかったら飛行機の麻美さんは隣席の女性で終わるはずだった。オレは世界で一番幸運な男だな」
「私だって見ず知らずの隣席の男性に家に帰れないと愚痴ることもなかった……こんな素敵なツインルームで独り寝しようとしていた男性がストーカーだって冗談を言えたのは偶然が重なったから、私は世界一幸運な女かもしれない……貴志に寄りかかって優しく抱きしめられる。もしかすると偶然じゃなく、神様が私の運命ノートに書きこんでくれていたのかなぁ」
「そうかもしれないね、色んな偶然が重なり過ぎだよな」
首筋にチュッと音を立てて唇を合わせ、舌先が髪の毛の生え際から耳の裏側までなぞり、耳にハァッ~と息を吹きかけると麻美はイヤァ~ンと艶めかしい声で応える。
「麻美さん、身体の向きを変えてオレに可愛い顔を見せてくれるね」
「ダメッ、見せてあげない。麻美って呼んでくれたら考えるけど」
「麻美……」
「アンッ、貴志の声が私の耳や脳を愛撫する。ウフフッ、ゾクゾクするほど気持ちいい。もう一度、呼んでみて」
「あさみ……麻美、向きを変えて可愛い顔を見せてくれるね」
麻美が向きを変えて羞恥に染まった顔を背けようとすると両手を頬に添えて唇を重ねる。
チュッ、チュッ……鳥が餌を啄むように何度も唇を合わせたり離したりして愛おしいと思う気持ちを伝えあい、これ以上は我慢できないほど気持ちが昂ると隠すことなく素直に性的欲求に従う。
ハァハァッ……息の続く限り唇を合わせて互いを貪り、真っ赤に燃える瞳で見つめ合うと離れがたい思いが口と口を一筋の唾液がつなぐ。
貴志の手は麻美の頬を擦り、貴志の股間に伸びた麻美の手が性的昂奮の証に触れて笑みを浮かべる。
「良かった、もしも大きくなっていなければ泣いたかもしれない」
「クククッ、心にもない事を、オレが麻美の魅力から逃れられない事を知っているだろうに」
貴志の手が乳房を掬うように頂上に向かって揉み、顔を近付けて先端を口に含んでコリコリと刺激して甘噛みをする。
「アンッ、もっと強く噛んでみて……もっと……ウッウグッ、痛い、ハダカンボで抱き合っているのが現実だと分かる」
伊丹空港からホテルまでタクシーにしようかとも思ったが見栄を張ることなくバスにする。
「タクシー乗り場に目をやったでしょう??でもバスに乗った。どうして??」
「イヤな人だなぁ。それに、男の心を読み過ぎると幸せになれないよ。男は好い女の前では見栄を張るし虚勢を張ることもある。でも、男の心理も読むらしい貴女を前にして見栄を張ることは止めた」
「わがままな女かもしれないけど、お金がかかる女じゃない。無理しなくてもいいよ、貴志さん……私は麻美」
免許証を見せた時に覚えた男の名前を呼び、自らも名乗る。
窓外を走る景色に見入る麻美の横顔は愁いを帯びてミステリアスな雰囲気を醸し出し、声をかけるのを躊躇わせる。
貴志は景色を見る風を装いながら麻美の横顔に見入る。
「何か付いてる??」
「ごめん、一目惚れしたかもしれない」
「雑、口説き方が雑だよ。減点1」
「減点かぁ……あっ、もう着くよ。ホテルまで5分ほど歩いてもらうよ」
空港バスは定刻に遅れることなく、ハービス大阪に到着する。
ハービスプラザエントとヒルトンプラザの間を通り、旧中央郵便局跡地の梅田スクエアを経て信号を渡り大阪駅構内に入る。
「電車に乗るの??」
「着いたよ、ここが予約してあるホテルだよ」
駅につながるホテルは構内に入り口があり、フロントでツインルームのシングルユースを通常の利用に変更する旨を告げてチェックインする。
専用キーで予約した部屋のフロア―に入り、部屋に入ると麻美の瞳が輝きベルボーイが去ると昂奮を隠そうともせず、角部屋のために二つある窓から見る大阪の景色に頬を紅潮させてバスルームでは歓声を上げる。
「すごい、ラブホみたい……あっ、友達に聞いたことがあるからで、私の経験じゃないからね、念のため言っとくね」
「オレにも想像以上の部屋だよ。値段を聞いた時はカプセルホテルにしようかと思ったけど、麻美さんとダウンライトに照らされた幻想的なバスルームを見ているとこの部屋にしてよかったと思う」
「ふ~ん、普段は自分の事をオレって言うんだ……そうだよね、カプセルホテル泊まりだと私を誘えなかったもんね。ものすごくツイていると思っている??それとも……どうなの??いや、返事は必要ない」
麻美は青いダウンライトに照らされた浴槽がスイッチ操作で緑やピンク、青や白など湯の色も変化することで満面に笑みを浮かべ、貴志は白い肌の麻美がライトに照らされて妖艶な姿に変身することを想像して口元を緩める。
「エロイ想像をしたでしょう??私のハダカンボを想像して昂奮した??」
「……想像したけど昂奮したかどうかは秘密」
「クククッ、聞かなくても貴志の身体が答えてくれるはず。お風呂に入っちゃおうよ」
物おじしない風で優位に立つ言葉を吐き続ける麻美の表情に羞恥の影が宿る。
「失礼かもしれないけど、可愛いな」
「ありがとう……先に入って、おねがい。恥ずかしいから、心の準備をしなきゃいけない」
ベッドルームに戻った貴志は下着姿になってバスルームに戻り、青いダウンライトが照らすバスタブに浸かり、バスタブの側面に設えられた照明の色をピンクから紫、白や青に変化させて幻想的な雰囲気の中で麻美に似合う照明を探す。
ダウンライトは昂奮を抑えるとされる青、それは知性や爽やか、誠実さも感じさせてくれるので麻美の印象を現している。
水中照明は白にする。
青い光に照らされて白い照明のバスタブに浸かる麻美の白い肌を想像すると、なぜか穏やかに気持ちになり目を閉じて全身をリラックスさせる。
「恥ずかしいから目を閉じてくれる??」
チャポン……目を閉じて伸ばした足を縮め麻美のためにスペースを作ると、囁くように静かな声で、ありがとうと言い湯に浸かる。
閉じた目を開けると左手で胸の膨らみを隠し、右手で股間を覆う麻美は下唇を噛んで俯いている。
「食堂で会って以来ずっと強がって憎まれ口をきいていたけど、今の姿が本当の私。男性の前でハダカンボになるのは久しぶりだから恥ずかしい」
「オレの前にいるから恥ずかしいんだろう??場所を変わろうか」
股間を隠すことなくその場で立ち上がり、麻美とバスタブの間に身体を滑り込ませて背後から抱きかかえる格好になる。
「オレの太腿を跨ぎなさい……これならオッパイもアソコも見えないから恥ずかしくないだろう??」
「クククッ、オッパイを見られることはないけどモミモミされちゃいそう……それよりも萎れたままのオチンチンを目の前で見せつけられたけど私に魅力がないの??」
「誤解だよ、言葉に出来ないほど感激するってことがあるだろ、チンチンが昂奮するのを忘れるくらい感激したよ、嘘じゃない」
「きれい……」
窓の外に広がる大阪の夜景に感嘆の言葉を漏らす麻美の横顔が薄っすらと窓に映り、貴志はこっそりと唾を飲む。
胸の膨らみを覆ったままの左手に貴志は自らの左手を重ねてはがし、右手を滑らせて乳房を優しく揉み始める。
「アウッ、クゥッ~……優しくしてね、ほんとに久しぶり……ハァッ~、気持ちいぃ」
「何かの予感で見知らぬ駅で降りて食事をしようと思ったら麻美さんがいた。予感にしたがって良かったよ。あの駅で降りて、あの食堂に入らなかったら飛行機の麻美さんは隣席の女性で終わるはずだった。オレは世界で一番幸運な男だな」
「私だって見ず知らずの隣席の男性に家に帰れないと愚痴ることもなかった……こんな素敵なツインルームで独り寝しようとしていた男性がストーカーだって冗談を言えたのは偶然が重なったから、私は世界一幸運な女かもしれない……貴志に寄りかかって優しく抱きしめられる。もしかすると偶然じゃなく、神様が私の運命ノートに書きこんでくれていたのかなぁ」
「そうかもしれないね、色んな偶然が重なり過ぎだよな」
首筋にチュッと音を立てて唇を合わせ、舌先が髪の毛の生え際から耳の裏側までなぞり、耳にハァッ~と息を吹きかけると麻美はイヤァ~ンと艶めかしい声で応える。
「麻美さん、身体の向きを変えてオレに可愛い顔を見せてくれるね」
「ダメッ、見せてあげない。麻美って呼んでくれたら考えるけど」
「麻美……」
「アンッ、貴志の声が私の耳や脳を愛撫する。ウフフッ、ゾクゾクするほど気持ちいい。もう一度、呼んでみて」
「あさみ……麻美、向きを変えて可愛い顔を見せてくれるね」
麻美が向きを変えて羞恥に染まった顔を背けようとすると両手を頬に添えて唇を重ねる。
チュッ、チュッ……鳥が餌を啄むように何度も唇を合わせたり離したりして愛おしいと思う気持ちを伝えあい、これ以上は我慢できないほど気持ちが昂ると隠すことなく素直に性的欲求に従う。
ハァハァッ……息の続く限り唇を合わせて互いを貪り、真っ赤に燃える瞳で見つめ合うと離れがたい思いが口と口を一筋の唾液がつなぐ。
貴志の手は麻美の頬を擦り、貴志の股間に伸びた麻美の手が性的昂奮の証に触れて笑みを浮かべる。
「良かった、もしも大きくなっていなければ泣いたかもしれない」
「クククッ、心にもない事を、オレが麻美の魅力から逃れられない事を知っているだろうに」
貴志の手が乳房を掬うように頂上に向かって揉み、顔を近付けて先端を口に含んでコリコリと刺激して甘噛みをする。
「アンッ、もっと強く噛んでみて……もっと……ウッウグッ、痛い、ハダカンボで抱き合っているのが現実だと分かる」