桜子 -4
ベッド
「マッサージで疲れを癒してくれる約束だったでしょう??」
うつ伏せの恰好でベッドに横たわり顔をベッドに埋めたまま呟く桜子は、柏木の股間をくすぐるほどの魅力に溢れている。
黒髪はマッサージの邪魔にならないように首のそばで束ねられ、しなやかな肢体はオフホワイトのナイティに包まれていても艶めかしい身体のラインを想像させる。
部屋の灯りを消して窓から忍び込む月明りの中で立つ柏木はバスローブを脱ぎ捨てて素っ裸になり、桜子の身体を確かめるように手を這わせる。
肩に手が触れると桜子の身体がビクッと震え、肩から両腕を擦り脇腹から腰を経て太腿に至ると緊張が頂点に達する。
「桜子、緊張しちゃダメだよ。マッサージの効果が薄れるだろう」
「だって、あなたはハダカンボでしょう。緊張するなって言われても……」
自分の事をオレと言い、桜子と呼び捨てにされるほど柏木との仲が親密になったと思うと身体だけではなく気持ちも緊張する。
桜子は気持ちの持ちようは難しいものだと思う。
お客さまを前にして一目惚れなどしたこともないし、プロなら避けるべきだと思っていた。
高浜たちに連れられて柏木が来店した折、一目見た時に全身に電気が走り一目惚れしたとしか言いようがなかった。
柏木の何処に惹かれたか、何が心をとらえたか未だに表現する適当な言葉が浮かばないが、その日は帰宅後も身体の疼きを我慢することが出来ずに自然と手が胸の膨らみに伸び、股間が滑りを帯びて独りエッチに興じていた。
今日はその柏木と過ごして改めて惚れていると確信した。
その柏木が素っ裸になってマッサージしてくれると言う。身体の疲れを解してくれると言うが、やっと抱いてもらえるという期待が先にたち緊張せずにいられない。
桜子の想いを知る由もない柏木は、
「始めるよ。戦いじゃないんだから全身の力を抜いてオレに任せるんだよ、いいね」と、声をかけて俯せに横たわったままの桜子の右足を包み込むようにして足裏を揉み始める。
ウッ……驚いたような声を漏らす桜子を気にする気配も見せずに足裏に続いて、足指を一本ずつ揉んだり引っ張ったりと解していく。
「気持ちいい。ごめんなさい、真面目なマッサージだと思いもしなかった」
「クククッ、桜子の身体を好き放題に触る方便だと思っていたのか、心外だな」
「ごめんなさい、エロマッサージだと思っていた……眠っちゃうかもしれないほどリラックスできるし気持ちいい」
右足が終わると左足も同じようにマッサージして脹脛から太腿の付け根あたりまで手の平全体を使って擦り上がっていく。
足の裏側が火照るような心地好さに包まれると脹脛、太腿の順で揉み解される。
足が終わると手の平の付け根や拳で尻を圧迫するように刺激されて腰から背中を揉み解される内に卑猥な気持ちは消え失せ、首を擦られて頭皮を刺激される頃には心地好い眠気に誘われる。
トントン……「気持ち良さそうなところを申し訳ないけど、背中は終わったから仰向けになってくれるかなぁ」
「えっ、ごめんなさい、気持ち好くてウトウトしちゃった……これでいいの??それより、続けてもらってもいいの??」
うつ伏せの恰好から仰向けになり、裾の乱れを直したワンピースタイプのナイティを、我慢できないと叫んで自らボタンを外して乳房も股間も丸見えにする。
「我慢できない。マッサージよりも愛撫が好い。気持ち善くなりたいの……初めてあなたに会った日から抱かれることを想像してオナニーしていたの。こんな事を言う女は嫌い??」
「嫌いになるはずがないだろう、身体を合わせた時に気持ち善くなってもらうためにマッサージをしたのだからね。オレの家ならカーテンを閉めてアロマキャンドルの灯りと香りでムード作りから始めるよ。桜子となら、そんな中でつながりたい」
「いやっ、今の言葉で濡れちゃう。あなたの視線を感じて身体が疼く、熱いの……指一本触れるわけでもないのに熱いの……ハァハァッ」
「視線を感じるだけで身体が火照るなんて桜子は敏感だね……それではこうしよう」
ハンカチで目隠しを施し、
「目隠しで視覚を奪われると触覚や聴覚が敏感になるだろう??」
視線に反応していた身体を火照らせた桜子は、目隠しされると耳をそばだてて聴覚で柏木の動きを探ろうとする。
サワサワッ……柏木が僅かに動いただけでシーツの擦れる音がして桜子の肌は緊張で鳥肌が立つ。
ヒィッ……指先が微かに触れただけで桜子は過敏に反応し、わずかな刺激が新たな刺激を求める。昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、両手でシーツを固く握って股間は意識せずとも妖しく蠢く。
「ねぇ、オッパイを見ているでしょう??大きくはないけど感度は好いと思うの、触って……あなたに可愛がられて身悶える私を妄想していたの」
ヒッ、アウッ……愛撫をねだる桜子の頬を擦り、目隠しに沿って指を這わせるとシーツを掴む手に一層の力を込めて甘い吐息を漏らす。
舌を這わせて滑りを与えられた唇は性的昂奮も加わり、リップグロスを塗ったように艶やかでポッテリと色っぽい存在感を示す。
体重をかけないように気遣いながら桜子の身体を跨いでシーツを掴んだままの手を掴んで自由を奪い、艶めかしさに負けた柏木はチュッと音を立てて唇を合わせる。
「もっと、あなたなら苛められながら犯されるのも悪くない」
「残念だけどオレの趣味じゃない」
ハァハァッ、ゴクッ……目隠し越しに見つめる柏木の視線を感じて身体の火照りは冷めることなく、息を荒げる桜子は冷静さを取り戻そうとして唾を飲み、顔を背ける。
「ウッ、だめ……何とか言って、黙って品定めされるのは堪えられない」
柏木の手がナイティを開き、左右の脇から腰まで指でなぞると身体のラインを確かめられる羞恥で肌を朱に染める。
「熱い……あなたが、こんなに意地悪な人だと思っていなかった」
なおも無言の柏木は鳩尾から下腹部まで息を吹きかけ、仰け反って堪えようとすると胸の膨らみの先端を口に含む。
「ウグッ、クゥッ~、だめ……生殺しにされているようで堪えられない。あなたを好きになったのは間違いだった。アンッ、いやっ、嫌い……気持ちいぃ、あなたが大好き」
先端を口に含んだまま歪になるほど裾野を掴まれて、右腿で股間を擦られる。
「アウッ、ウッウッ、気持ちいい。柏木さんが大好き」
叫ぶように好きと言った桜子は両手を首と背中に回してしがみつく。
「マッサージで疲れを癒してくれる約束だったでしょう??」
うつ伏せの恰好でベッドに横たわり顔をベッドに埋めたまま呟く桜子は、柏木の股間をくすぐるほどの魅力に溢れている。
黒髪はマッサージの邪魔にならないように首のそばで束ねられ、しなやかな肢体はオフホワイトのナイティに包まれていても艶めかしい身体のラインを想像させる。
部屋の灯りを消して窓から忍び込む月明りの中で立つ柏木はバスローブを脱ぎ捨てて素っ裸になり、桜子の身体を確かめるように手を這わせる。
肩に手が触れると桜子の身体がビクッと震え、肩から両腕を擦り脇腹から腰を経て太腿に至ると緊張が頂点に達する。
「桜子、緊張しちゃダメだよ。マッサージの効果が薄れるだろう」
「だって、あなたはハダカンボでしょう。緊張するなって言われても……」
自分の事をオレと言い、桜子と呼び捨てにされるほど柏木との仲が親密になったと思うと身体だけではなく気持ちも緊張する。
桜子は気持ちの持ちようは難しいものだと思う。
お客さまを前にして一目惚れなどしたこともないし、プロなら避けるべきだと思っていた。
高浜たちに連れられて柏木が来店した折、一目見た時に全身に電気が走り一目惚れしたとしか言いようがなかった。
柏木の何処に惹かれたか、何が心をとらえたか未だに表現する適当な言葉が浮かばないが、その日は帰宅後も身体の疼きを我慢することが出来ずに自然と手が胸の膨らみに伸び、股間が滑りを帯びて独りエッチに興じていた。
今日はその柏木と過ごして改めて惚れていると確信した。
その柏木が素っ裸になってマッサージしてくれると言う。身体の疲れを解してくれると言うが、やっと抱いてもらえるという期待が先にたち緊張せずにいられない。
桜子の想いを知る由もない柏木は、
「始めるよ。戦いじゃないんだから全身の力を抜いてオレに任せるんだよ、いいね」と、声をかけて俯せに横たわったままの桜子の右足を包み込むようにして足裏を揉み始める。
ウッ……驚いたような声を漏らす桜子を気にする気配も見せずに足裏に続いて、足指を一本ずつ揉んだり引っ張ったりと解していく。
「気持ちいい。ごめんなさい、真面目なマッサージだと思いもしなかった」
「クククッ、桜子の身体を好き放題に触る方便だと思っていたのか、心外だな」
「ごめんなさい、エロマッサージだと思っていた……眠っちゃうかもしれないほどリラックスできるし気持ちいい」
右足が終わると左足も同じようにマッサージして脹脛から太腿の付け根あたりまで手の平全体を使って擦り上がっていく。
足の裏側が火照るような心地好さに包まれると脹脛、太腿の順で揉み解される。
足が終わると手の平の付け根や拳で尻を圧迫するように刺激されて腰から背中を揉み解される内に卑猥な気持ちは消え失せ、首を擦られて頭皮を刺激される頃には心地好い眠気に誘われる。
トントン……「気持ち良さそうなところを申し訳ないけど、背中は終わったから仰向けになってくれるかなぁ」
「えっ、ごめんなさい、気持ち好くてウトウトしちゃった……これでいいの??それより、続けてもらってもいいの??」
うつ伏せの恰好から仰向けになり、裾の乱れを直したワンピースタイプのナイティを、我慢できないと叫んで自らボタンを外して乳房も股間も丸見えにする。
「我慢できない。マッサージよりも愛撫が好い。気持ち善くなりたいの……初めてあなたに会った日から抱かれることを想像してオナニーしていたの。こんな事を言う女は嫌い??」
「嫌いになるはずがないだろう、身体を合わせた時に気持ち善くなってもらうためにマッサージをしたのだからね。オレの家ならカーテンを閉めてアロマキャンドルの灯りと香りでムード作りから始めるよ。桜子となら、そんな中でつながりたい」
「いやっ、今の言葉で濡れちゃう。あなたの視線を感じて身体が疼く、熱いの……指一本触れるわけでもないのに熱いの……ハァハァッ」
「視線を感じるだけで身体が火照るなんて桜子は敏感だね……それではこうしよう」
ハンカチで目隠しを施し、
「目隠しで視覚を奪われると触覚や聴覚が敏感になるだろう??」
視線に反応していた身体を火照らせた桜子は、目隠しされると耳をそばだてて聴覚で柏木の動きを探ろうとする。
サワサワッ……柏木が僅かに動いただけでシーツの擦れる音がして桜子の肌は緊張で鳥肌が立つ。
ヒィッ……指先が微かに触れただけで桜子は過敏に反応し、わずかな刺激が新たな刺激を求める。昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、両手でシーツを固く握って股間は意識せずとも妖しく蠢く。
「ねぇ、オッパイを見ているでしょう??大きくはないけど感度は好いと思うの、触って……あなたに可愛がられて身悶える私を妄想していたの」
ヒッ、アウッ……愛撫をねだる桜子の頬を擦り、目隠しに沿って指を這わせるとシーツを掴む手に一層の力を込めて甘い吐息を漏らす。
舌を這わせて滑りを与えられた唇は性的昂奮も加わり、リップグロスを塗ったように艶やかでポッテリと色っぽい存在感を示す。
体重をかけないように気遣いながら桜子の身体を跨いでシーツを掴んだままの手を掴んで自由を奪い、艶めかしさに負けた柏木はチュッと音を立てて唇を合わせる。
「もっと、あなたなら苛められながら犯されるのも悪くない」
「残念だけどオレの趣味じゃない」
ハァハァッ、ゴクッ……目隠し越しに見つめる柏木の視線を感じて身体の火照りは冷めることなく、息を荒げる桜子は冷静さを取り戻そうとして唾を飲み、顔を背ける。
「ウッ、だめ……何とか言って、黙って品定めされるのは堪えられない」
柏木の手がナイティを開き、左右の脇から腰まで指でなぞると身体のラインを確かめられる羞恥で肌を朱に染める。
「熱い……あなたが、こんなに意地悪な人だと思っていなかった」
なおも無言の柏木は鳩尾から下腹部まで息を吹きかけ、仰け反って堪えようとすると胸の膨らみの先端を口に含む。
「ウグッ、クゥッ~、だめ……生殺しにされているようで堪えられない。あなたを好きになったのは間違いだった。アンッ、いやっ、嫌い……気持ちいぃ、あなたが大好き」
先端を口に含んだまま歪になるほど裾野を掴まれて、右腿で股間を擦られる。
「アウッ、ウッウッ、気持ちいい。柏木さんが大好き」
叫ぶように好きと言った桜子は両手を首と背中に回してしがみつく。