偽者 ~PRETENDER~ -61
佐緒里と内藤 -33
ベッドに横たわる佐緒里の白い肌は白いシーツと相俟って清潔さが強調され、今更ながら汚すことを躊躇わせる。
大きすぎず、さりとて小さくもなく手の平に程よく収まる乳房は、セックスの悦びを追い求める貪欲さを感じさせることなく汚れのない清らかさに包まれている。
「可愛いというよりきれいだ。改めて佐緒里を見ると触れちゃいけない高嶺の花の様に思える……佐緒里の透き通るような白い肌と色の違いはあるけど高い山で凛として咲くクロユリのようにね」
「あらっ、褒めてもらって嬉しいけど高山植物のクロユリが咲いているところを見たことがあるの??」
「えっ、そう言われると、そうだなぁ……見たことがない」
「ア~ァ、あなたの言うことは何も信じられない。褒めてもらって喜んだのはバカみたい。男性はやっぱり信じられない、ガッカリしちゃったなぁ」
騙されたと嘆く佐緒里の表情から笑みが消えることはなく、内藤が困惑するのを楽しんでいるように見える。
「ウフフッ、許して欲しい??……クククッ、クロユリじゃなく褒めてくれる」
佐緒里の言葉にわざとらしく喜色を浮かべた内藤は、
「ごめん、見たこともないクロユリを例えに使っちゃダメだよね」
左右の乳房の麓を指先でなぞり、何やら絵を描くように膨らみの上下を動く内藤の指の意図に気付いた佐緒里は、
「横になった8の字を描いているの??」
「そうだよ、横向きの8の字じゃなく、こんな記号があるだろう??」
「無限記号??」
「そうだよ、無限記号。佐緒里の身体にはオレを無限に捉えて離さない魅力がある。オッパイの無限記号と、このオッパイからウェストの括れを経て腰へ続くラインはコカ・コーラのコンツァーボトルにも似て真っ暗闇で触れても佐緒里と分かる」
「フフフッ、クロユリの嘘を挽回したから許してあげる……ハァハァッ、そんなに見つめられると恥ずかしいし昂奮する。ねぇ、早く」
横たわる佐緒里の両足を挟み込むようにして覆いかぶさる内藤は、乱れ髪に手櫛を入れて整え、頬を擦り額にチュッと唇を合わせる。
「きれいだ、佐緒里はいくつもの顔を持っている好い女だよ」
「褒めてもらったと思っていいんだよね……再び男の人を好きになる日がこんなに早く来ると思っていなかった。ありがとう」
ほんのり頬を朱に染める佐緒里を見つめる内藤は、自分でも分かるほどドキドキ胸がときめくのを感じる。
店での凛として男を寄せ付けないとさえ感じさせる雰囲気がナンバーを張る魅力でもあり、いざ身体の関係が出来るとセックスの要求を隠すことなく露わにする貪欲さがあり、今は内藤に組み敷かれて可憐な乙女のように頬を赤らめる。
それらはすべて意識してのモノではなく、その時々を素直に生きる自信の表れでもあると思える。
「可愛くてスケベ、オレにとって理想の女だよ」
耳朶を甘噛みして穴に乾いた舌を捻じ込み、静かに囁くと佐緒里の身体はブルッと震えて両手がギュッと背中を掴んで爪を立てる。
「痛いっ」
「ごめんなさい。気持ち善くて夢中になっちゃった、ごめんなさい」
「クククッ、可愛い人がオレの胸の中で気持ち善くなってくれる。嬉しいよ、痛いなんて言って、ゴメン」
頬と頬を合わせたまま右手で左胸を掬うように揉み、両足の間に右足を捻じ込んで腿を擦りつけて股間を刺激する。
貪欲さを見せることなく静かに佇む佐緒里の肌はしっとりとして内藤の身体に吸い付くように密着する。
「長い時間、佐緒里と一緒にいるような安心感というか身体が馴染んでいるような気がする。オレの独りよがりでなきゃいいけどな」
「ウフフッ、私もそんな風に思っていた。つながっている時だけじゃなくあなたの胸に顔を埋めると落ち着くし……クククッ、セックスの相性がいいんだもん。あなたもそう思うでしょう??」
ベッドに横たわる佐緒里の白い肌は白いシーツと相俟って清潔さが強調され、今更ながら汚すことを躊躇わせる。
大きすぎず、さりとて小さくもなく手の平に程よく収まる乳房は、セックスの悦びを追い求める貪欲さを感じさせることなく汚れのない清らかさに包まれている。
「可愛いというよりきれいだ。改めて佐緒里を見ると触れちゃいけない高嶺の花の様に思える……佐緒里の透き通るような白い肌と色の違いはあるけど高い山で凛として咲くクロユリのようにね」
「あらっ、褒めてもらって嬉しいけど高山植物のクロユリが咲いているところを見たことがあるの??」
「えっ、そう言われると、そうだなぁ……見たことがない」
「ア~ァ、あなたの言うことは何も信じられない。褒めてもらって喜んだのはバカみたい。男性はやっぱり信じられない、ガッカリしちゃったなぁ」
騙されたと嘆く佐緒里の表情から笑みが消えることはなく、内藤が困惑するのを楽しんでいるように見える。
「ウフフッ、許して欲しい??……クククッ、クロユリじゃなく褒めてくれる」
佐緒里の言葉にわざとらしく喜色を浮かべた内藤は、
「ごめん、見たこともないクロユリを例えに使っちゃダメだよね」
左右の乳房の麓を指先でなぞり、何やら絵を描くように膨らみの上下を動く内藤の指の意図に気付いた佐緒里は、
「横になった8の字を描いているの??」
「そうだよ、横向きの8の字じゃなく、こんな記号があるだろう??」
「無限記号??」
「そうだよ、無限記号。佐緒里の身体にはオレを無限に捉えて離さない魅力がある。オッパイの無限記号と、このオッパイからウェストの括れを経て腰へ続くラインはコカ・コーラのコンツァーボトルにも似て真っ暗闇で触れても佐緒里と分かる」
「フフフッ、クロユリの嘘を挽回したから許してあげる……ハァハァッ、そんなに見つめられると恥ずかしいし昂奮する。ねぇ、早く」
横たわる佐緒里の両足を挟み込むようにして覆いかぶさる内藤は、乱れ髪に手櫛を入れて整え、頬を擦り額にチュッと唇を合わせる。
「きれいだ、佐緒里はいくつもの顔を持っている好い女だよ」
「褒めてもらったと思っていいんだよね……再び男の人を好きになる日がこんなに早く来ると思っていなかった。ありがとう」
ほんのり頬を朱に染める佐緒里を見つめる内藤は、自分でも分かるほどドキドキ胸がときめくのを感じる。
店での凛として男を寄せ付けないとさえ感じさせる雰囲気がナンバーを張る魅力でもあり、いざ身体の関係が出来るとセックスの要求を隠すことなく露わにする貪欲さがあり、今は内藤に組み敷かれて可憐な乙女のように頬を赤らめる。
それらはすべて意識してのモノではなく、その時々を素直に生きる自信の表れでもあると思える。
「可愛くてスケベ、オレにとって理想の女だよ」
耳朶を甘噛みして穴に乾いた舌を捻じ込み、静かに囁くと佐緒里の身体はブルッと震えて両手がギュッと背中を掴んで爪を立てる。
「痛いっ」
「ごめんなさい。気持ち善くて夢中になっちゃった、ごめんなさい」
「クククッ、可愛い人がオレの胸の中で気持ち善くなってくれる。嬉しいよ、痛いなんて言って、ゴメン」
頬と頬を合わせたまま右手で左胸を掬うように揉み、両足の間に右足を捻じ込んで腿を擦りつけて股間を刺激する。
貪欲さを見せることなく静かに佇む佐緒里の肌はしっとりとして内藤の身体に吸い付くように密着する。
「長い時間、佐緒里と一緒にいるような安心感というか身体が馴染んでいるような気がする。オレの独りよがりでなきゃいいけどな」
「ウフフッ、私もそんな風に思っていた。つながっている時だけじゃなくあなたの胸に顔を埋めると落ち着くし……クククッ、セックスの相性がいいんだもん。あなたもそう思うでしょう??」
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