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偽者 ~PRETENDER~ -20

佐緒里と美香 -1

佐緒里の手が肌をまさぐり始めると美香は目を閉じ、わずかに緊張を感じさせるだけではっきりと抗う事がない。
佐緒里がデザートの用意をしてくれていると知りながら内藤が唇を合わせると積極的に受け入れてしまい、気まずい雰囲気にしてしまった。
ごめんなさいと謝る美香を制して、美味しい食事で気が緩んだオレが悪いと内藤は言い、佐緒里もまた二人の関係を知らずに貴重な時間を奪うように自宅に招いて申し訳ないと謝った。
そんな二人の様子に美香は身の置き所もないほど恐縮し、佐緒里の悪戯を拒否する心のゆとりを失ってしまっている。

「美香ちゃんの肌がしっとりと私の手に吸い付くようでいやらしい。ねぇ、キスしても好い??」
「えっ、ダメ、女同士なんて……ダメ」
「内藤さんとキスの続きをしたいの??キスをしてオッパイを揉まれるところを見せてくれるの??……今日の私は変、ごめんね」
「いいえ、いつも凛としている、さおりさんの意外な一面を見せてもらってびっくりしています」
「内藤さんと美香ちゃんに見せつけられちゃって昂奮しちゃったみたいなの……バツイチの乾いた身体を刺激する美香ちゃんが悪いんだよ」
「言い方が悪いけど、離婚して忘れていたセックスを思い出しちゃった……美香ちゃんが悪いんだよ」
話し終えた佐緒里の手は再び美香に伸びて頬を擦り、
「ほんとうに羨ましい肌、自慢でしょう??内藤さんのチンチンを貸してほしいって言わないから美香ちゃんに触れさせて、ねっ、いいでしょう??」
困った表情の美香は内藤に視線を移し、どうすればいいのと表情を曇らせる。

「ウフフッ、冗談よ。困ったような表情が可愛い」
並んで座る美香に一層身体を寄せて髪を撫で、ミニスカートから延びる白い太腿を擦る。
「さおりさん……私はどうすればいいの??」
「何もしなくていいの。男の人の肌のぬくもりを忘れた私を慰めてくれるのは美香ちゃん、今はあなただけ。いいでしょう??しばらく我慢してね」
「ハァハァッ、さおりさんは恩人だし、女性としても尊敬できる魅力的な人だけど……どうすればいいのか分からない」
美香の視線は宙をさまよい見つめる内藤の視線が美香の戸惑いをよそに温かい事に混乱する。

内藤はさおりと遊ぶことを望んでいるのだろうか??
一度、抱いてもらって内藤に好意を持ってもらったと思ったけど、あれは間違いだったのだろうか??
そんな美香の不安を見透かしたように内藤が話しかける。
「美香、オレの事は気にすることないよ。オレはいつでも美香の味方、何があっても嫌いになることはないよ」

「あらっ、店でも食事中も美香ちゃんと呼んでいたのが美香になった。身体だけじゃなく気持ちも結びついているようで妬ける……美香ちゃん、勘違いしないでね。内藤さんを欲しいって言っているわけじゃないから。元亭主の亡霊から逃れたわけじゃないから男に気持ちを許すのはもう少し時間がかかる……少し能弁になり過ぎた、ごめんなさい」
男に気持ちを許すのはもう少し時間がかかると言いながら、内藤を見つめる瞳は淫蕩な光を帯びる。

窓から見える空にかかっていた薄い雲が晴れ、戻った陽光が屋根に反射してキラキラ輝き内藤の姿がその中に消える。
目を眇めて内藤を見ると光の中で笑みを浮かべ、それを見た美香は安心して全身の緊張を解く。
美香が身体も心も開いたと感じた佐緒里はニットセーター越しに乳房を鷲掴みして抵抗する気持ちを奪ってしまう。
「汚れちゃうと困るでしょう??脱いじゃおうか」
返事を待たずに裾を掴んで捲りあげていく。
健康的な白い肌が徐々に姿を現し、ハァハァッと荒い息をするたびに腹部が前後する。
ブラジャーを残すだけになった白い肌は若々しく張りがあり成熟前の瑞々しさに溢れ、内藤に組み敷かれて身悶えるとどんなに色っぽく変化するのか興味が湧く。

デニムミニスカートのフロントボタンに指を伸ばして戯れると脱がされそうな羞恥で、イヤンッと艶めかしい声を漏らして身体を捩る。
若々しい美香の欲情を刺激しながら追い詰める佐緒里をみながら、夫として佐緒里を慈しみ愛する男では性的に満足させてもらえず、佐緒里を性的に満足させる男は夫に相応しくない、そんな言葉を思い出す。
フロントボタンをそのままにしてスカートの裾から忍び込んだ両手は下着を掴み、ゆっくりと引き下ろそうとする。
「美香ちゃん」
佐緒里が美香の名を呼ぶと頬を羞恥に染めながらも嫌がる気配を見せずに尻を浮かせて協力する。
足から引き抜かれたピンクのショーツを内藤に投げて、
「預けとくね、美香ちゃんの大切なところを守るモノだから無くさないでね」
と、軽口をたたく。

ハァハァッ……ゴクッ……美香の呼吸は一層荒くなり、喉の渇きを癒そうとしてゴクッと唾を飲む。
立ち上がった内藤は窓に近付いてカーテンを引き、
「美香、誰にも見られないから安心していいよ。美香は俺のモノだけど佐緒里さんなら好いよ。美香もそう思うだろう??」
言葉を発することなく、コクンと頷いた美香の髪を佐緒里が優しく撫でて唇を重ねる。

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Author:ちっち
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