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彩―隠し事 80

彩から優子に戻る     

帰宅した彩はシャワーを浴びて気分を一新して優子に戻り、翌日の仕事の準備をしながら夫の帰りを待つ。
健志が口にした夜の繁華街の光と影が、優子の提案するプロジェクトのプレゼンテーションのヒントになりそうだと明日の出席者を念頭に考えを巡らす。

光は流行で、それを物足りなく思うのを影と表現し、光が濃くなればなるほど影も濃くなる。
影は二ッチ市場、優子はそこでオンリーワンを目指す。
成功すれば真似をしたり、同じ市場で切り口を変えてアプローチしたりする者も出てくるだろう。真似をされるようなプロジェクトでなければ成功とはいえないだろうし、元々の人見知りする優子に戻ってしまうかもしれない。
陰の部分では健志に巡り合ったこともあって彩に変身できているので、陽の部分でも成功したいと思う。
一時の成功に満足すれば直ぐに時代遅れとなるだろう、変化を恐れず歩みを止めることなく挑戦を続けると決意する。

プレゼン資料を作成してプリントアウトは課長に確認してもらってからでも間に合うだろうと緊張を解き、安堵と共にフゥッ~と息を吐くと健志との痴態が思い出されて自然と手が乳房に伸びる。
ブラジャー越しにヤワヤワ揉むと両足から力が抜けてしどけなく開き、昂奮で乾いた唇に自然と舌を這わす。
「ウッウッ、ウゥッ~……いやっ……」
ブラジャーをずらして乳房を揉むと自然と吐息が漏れ、指は甘い記憶と共に胸の膨らみに残した縄の痕に触れる。
縄模様を愛おしむかのようになぞり、眼を閉じて乳房を揉み、片手を股間に伸ばしてショーツ越しに割れ目を撫でると早くもジュンと蜜が滲み出る。
ショーツの脇から指を侵入させた丁度その時、ガチャガチャと玄関で音がして、
「ただいま……今、帰ってきたよ」と、夫の声がする。
「お帰りなさい。お疲れさま……疲れたでしょう??お風呂の用意が出来ているよ。食事は入浴後で好いでしょう??」
「ありがとう。これは、お土産……風呂に入るよ。食事の前に明日の準備をしたいから先に寝てもいいよ。後片付けは出来るから心配しなくても好いからね」
「そう??お土産をありがとう。じゃぁ、先に休ませてもらうね」
お互いに心底嫌っているわけじゃないものの、夫の浮気を原因としてぎくしゃくした関係は当分続きそうだ。
何が切っ掛けだったのか忘れるほど前から寝室も別になりセックスもなくなった。
イライラする気持ちを仕事にぶつけて自分を誤魔化してきたが、健志と知り合った今は気持ちも身体も満足して夫は夫、私は私と無関心ということでもなく穏やかに過ごすことが出来ている。

自室に戻ってお土産の封を解いた優子は声を出して笑ってしまう。
フフフッ……優子の好きな駅前の店のアイスタルトが入っている。
お土産が駅前の店というのは気に入らないが優子の好きなモノを忘れていないことを素直に喜ぶ気持ちの余裕はある。
今はあの人としか呼べない夫と仲良く手をつないで出かけた頃が懐かしい。

夫が帰宅した今となっては乳房に残した縄の痕を愛おしむ気分にもならず、ベッドに入って部屋の灯りを消す。
明日は大事な仕事があるから眠ろうと思えば思うほど目が冴える。
燃え盛り始めていた性的な欲求は帰宅した夫を穏やかに迎えたことで姿を消したはずなのに、身体の芯に残る火照りは冷めることなく身体と気持ちを苛む。
フゥッ~・・・暗い天井を睨んで息を吐いた優子は乳房を揉んで股間に指を伸ばす。
眼を閉じると瞼の裏に浮かぶのは健志の姿。優子に戻った今、それはまずいと思い天井を睨んだまま独りエッチに励む。


「おはようございます……課長、今日は早いですね」
「鍬田君の大切な日だからね、一応、打ち合わせをした方が良いかなと思ってね。私が心配する必要はないと思うけど、お節介を許してくれよ」
「とんでもございません。お心遣いありがとうございます……レジュメとこれが説明させていただく内容です。ご覧になってください」
眉間に皺を寄せて真剣に目を通した課長は表情を緩めて、
「好いだろう。光と影の説明、いつもながら鍬田君のアイデアに敬服するよ。これなら常務も納得して下さるだろう」


「優子、どうだった??」
「やるだけの事はやったけど、結果は分からない。課長が常務や部長と最終の打ち合わせをしているから課長がお帰りになれば分かると思う」
「そうなんだ……プロジェクトの開始って許可が出れば私を呼んでね、約束だよ。課長の許可はもらっているんだから……ウフフッ」
「えっ、栞、まさか……なの??」
「そうなの、やっちゃった。紳士のようでベッドでは見事な狼に変身、啼かされちゃった。今日、優子んちに行ってもいい??詳しく教えてあげる」
思わず胸に手を伸ばした優子は、乳房に残る縄模様を想い出して、今日はダメなの、明日ならと答える。
「そうか、そうだよね。プロジェクトの詰めが必要だよね……明日ならいいんだね??」
「えっ、うん……いいよ」


「鍬田君、ちょっといいかな??」
優子を会議室に招き入れた課長は、
「常務から許可が出たよ。鍬田君の説明に沿って概ね認められたので、当初は鍬田君を含めて女性三人で始める。報告は私に、私から部長に、必要があれば部長から常務に説明するということで、予算については当分の間、部長決済どする……大体こんな事だけど、質問は??」
「いいえ、ございません。ありがとうございました」
「あと二人だけど、一人は栞君だろ??もう一人は??」
「松本さんに頼もうかなと思っています。今回の資料集めを手伝ってもらって要領を心得ていてくれると思うので……どうでしょうか??」
「松本さんか、好いと思うよ。鍬田君の二期下だね……仕事は、これまでと並行してということでいいんだね??それと、机は配置換えして三人で島を作っても好いよ」
「当分は、これまで通りでお願いします」
「分かった。必要があれば何でも相談してくれよ」

「栞、松本さん、昼食の予定がある??」
「えっ、鍬田さん。プロジェクトを進行できるんですか??」
「そうなの、栞と松本さんのお陰。これからも宜しくね」
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ちっち

Author:ちっち
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