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彩―隠し事 61

土曜日 白い肌   

キスを覚えたての昔に戻ったように息をするのも忘れて唇を重ね、舌を絡ませて沸き上がる思いをぶつけ合い唾液を啜り合った二人はハァハァッと息を弾ませて互いの瞳を覗き込む。
「こんな恰好でプロポーズの返事をしたくないって言ったけど、この方が彩には相応しいよね。奔放で淫らな享楽に耽る彩だもんね、まだまだ修行中だけど」
「そうだよ、昼間はご主人が愛した本物。夜はオレが大好きなスケベ彩……プロポーズの返事を聞かせてくれるんだね??」
「うん……いつまで続けられるかを約束できないけど、健志のプロポーズを彩はお受けいたします。エッチでスケベな彩に育ててください、お願いします」
「オレはエッチでスケベじゃない紳士だから希望に添えるかどうかわからないけど頑張るよ」
「うん、いつまで健志との付き合いを続けるかは、これまで通り彩に決めさせてくれる??」
「もちろんだよ。彩が幸せでいることがオレの幸せ、それは信じてもらってもいいよ」

「ねぇ、彩はきれい??ムッチリなのは自覚している。健志の目にどんな風に映っているか不安なの」
「昔、セックスを覚えたての頃の事だけど聞いてくれる??……それが目的の店に行ったんだけど、相手の女性がモデル体型でスタイルは勿論、容姿端麗って言葉がピタリと当てはまる女性だったんだけど、オレは逝けなかった。たまたまその日、チンコの調子が悪かったのかもしれないけどね。もしかすると女性の素晴らしさに気圧されたせいなのかも分からない。そんな事があったので気にすることが多いんだけど、肌の白さやムッチリ感、彩の醸し出す雰囲気が大好きだよ」
「ウフフッ、そうなんだ、安心した。モデル体型の人って嫌いなの??」
「嫌いじゃないよ。話が合えばデートをする相手としてなんの不満もないよ。セックスの相手としてどうかなって思うけどね、オレの場合は」
「嫌な感じ。彩のとき限定だけどプロポーズを受け入れたのに、他の人とデートするような言い方をするなんて……彩以外の人と付き合わないでくれって言うつもりはないけど、隠して欲しい」
「ごめん、聞かれたからとは言え、余計な事を言っちゃった」
「ごめんなさい。彩と、もう一人の私。彩自身が二人の私との付き合い方を十分に分かっていない、ごめんなさい」

糸くず一本まとわず立ち尽くす彩のオンナを責めるリモコンバイブは、ヴィ~ンヴィ~ンといつ果てるともなく振動音を繰り返し、月明りと街路灯に照らされた白い肌は大理石のような美しい光沢と粗滑感に満ち、健志は抱きしめたくなる思いを必死に堪える。
股間に埋め込まれた白いバイブが酔ったように振動し、その刺激から逃れようとして腰は自然と落ちて両足はしどけなく開く。
両手を伸ばして胸の膨らみの感触を手の平に残して脇腹を滑り降り、ウェストの括れに頬を緩ませた健志は腰の張りとプリンと突き出した尻を撫でて瞳を見つめ、
「きれいだよ、背中も見せてくれるね」
「ハァハァッ、恥ずかしいけど、昂奮する。今日は昼間からずっとドキドキしてる……これでいいの??無防備な背中を見せるのは恥ずかしい。アァ~ン、だめ、足の震えが止まらない」
ヨガや海のスポーツに興じるのが好きな彩は自然と姿勢も美しくなり、後ろ姿が凛として格好いい。
膝下や太ももが決してスラッとしてスタイルが良いとは言えないものの、人見知りする性格とは裏腹にアクティブに身体を動かすのが好きな彩が持つ全体の雰囲気に違和感がないどころか、成熟した女性の持つ色気や生き様を表現しているようで見つめる健志を納得させる。

「なにか言ってよ。何も言わずにハダカンボの後ろ姿を見られているって不安なんだよ」
「本心じゃないだろう??ヨガをする、バスタイムも可能な限り時間を取る。マリンスポーツが好き、上手に歳をとっていると思うよ。これまでの人生って言うか彩の歩んできた姿が身体で表現できている。背中って誤魔化しが効きにくいだろう??顔の化粧や髪に気を遣うのは言うに及ばずオッパイに注意をはらう人もいるけど背中は化粧しづらい。彩は後ろ姿も好い女だと思うよ。腰を中心にムッチリの下半身も好いし、アソコは感度も性能も素晴らしいし……大好きだよ」
大好きだよと囁いた時、健志は素っ裸の彩を背後から抱きしめて左手を乳房に、右手を股間に伸ばして髪に顔を埋めていた。
「彩は健志の奥さんになったんだよね??」
「そうだよ、彩はオレの奥さん。彩じゃない昼間は赤の他人。彩とオレは闇の中でだけ夫婦になる」
「闇の中で夫婦か……主人との関係を清算するつもりはないけど、仮面の夫婦と割り切って闇の住人になるかもしれないよ。その時は……ウフフッ」

健志は顔を髪に埋めたまま息を吸いこんで彩の匂いで鼻孔を満たし、鼻頭で頭皮を擦り言葉や行動で伝えきれない親愛の情を伝える。
「クククッ、くすぐったい……髪がクシャクシャになっちゃうよ」
股間に伸ばした右手が新たな滴りを感じて拭い取り、そのまま口に運んでペロペロと音を立てて舐め取る。
「クククッ、彩の蜜は美味しい??……あのさぁ、こんな時って彩の唇に押し付けて、こんなに濡らしてどうしたんだよ、とかって言うんじゃないの??」
「彩のモノはオレのモノだよ。匂いもマン汁も全てオレのモノ、誰にもあげる気はないよ。たとえ彩でもね」
「嬉しい……もっと味わって、彩は健志だけのモノ。彩は美味しい、すべてオレのモノだって言って」

ズボッ……ウッ、グゥッ~、ヒィッ~……健志の右手がズボッと卑猥な音を立ててバイブを抜き取り、背後から抱きしめた彩を腕の中で正面を向かせて身体を接したままでしゃがみ込む。
目の前で蜜を溢れさせて産毛さえも見せない無毛の股間はくすみも少なく、しどけなく開いて真っ赤に濡れそぼつ花弁は健志を誘って妖しい魅力を振りまく。
妖しい魅力に誘われるように割れ目の縁に指を添えて大きく開き、花弁の中で密かに姿を見せる尿道口さえも露わにする。
「いやっ……見られるだけって恥ずかしい。弄って、健志のオモチャになりたい。彩は夜専用のお嫁さんだから……」
チュウチュウ~……ズルズルッ……ピチャピチャ、クチュクチュッ……ヒィッ~、すごい、クゥッ~……伸ばした舌で太腿にまで滴る愛液を拭い、ビラビラの底に溜まる蜜を舐め取り、音を立ててしゃぶりつくす。
チュッチュッ、チュゥ~……左手で腰を抱きかかえ、股間に伸ばした右手で会陰部から尻の割れ目をなぞり、唇が大陰唇や会陰部に軽くキスをして最後にクリトリスを口に含んで吸い上げる。
ヒィッ~と艶めかしい声を漏らしそうになった彩は手の甲で口を塞いで、必死の形相を健志に向ける。
立ち木に背中を寄り掛からせて座った健志は腿を跨いで座らせた彩にセーターを着せて裾を引っ張る。
ペタッペタッ……ハァハァッ……ランニングウェアの男女が駆けてきて、空き地で立ち止まり、手を広げて胸を開き深呼吸をする。
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Author:ちっち
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