彩―隠し事 56
土曜日 個室居酒屋-1
「食事にしようか??帰ってから作るのも面倒だし、居酒屋でいいかなぁ??」
「うん、任せる」
スマホで連絡する健志は、空いてる??……そうだよ、二人。頼んだよ、ありがとう。10分くらいで着くから ……「駅を挟んで反対側に行くよ」
南口から北口に移動して、ビックカメラの向かいロフトの手前にあるビルにある店に入る。
土曜日にもかかわらず直前に予約できた扉付きの完全個室に案内される。
店の入り口からこの部屋に至るまでパーテーションで区切った部屋や完全個室など個室が多く、内装も高級感があって居心地が良さそうだと彩は思う。
カップルシートの奥に座り手前に座った健志が二人の間隔を詰めると性的な圧迫感に襲われて、多摩川緑地公園でセーターやスカートだけではなく下着も全て剥いで木漏れ日が白い肌に模様を描くまま歩いた事や、今もそのままつけている鈴付きのラビアクリップを下げて夕方の散歩を楽しむ人たちに混じって根川緑道を歩き、その後はアダルトグッズ店でいくつものオモチャを買ったことが思い出される。
オモチャの入った包みは彩と壁の間に置かれ、それを横目で見るだけで彩の心臓は早鐘を打ち、喉が渇いて手の平が汗ばみ、頬が紅潮するのを意識する。
ハァハァッ……パチッ……自らの興奮を冷まそうと頬を両手で打ったタイミングで店員が現れる。
「いらっしゃいませ」
エイヒレ、馬刺し、刺身盛り合わせ、串焼き、アヒージョなど脈絡なくオーダーした健志はキンキンに冷えた辛口の白ワインと最後に告げて彩に他はと聞く。
「シーザースサラダをお願いします。食べられるようだったら食事とデザートは後でいいよね」
「そうだね、そうしよう……すべて揃ってからで良いからね」
店員に運ぶのは一度にしてくれと念を押した健志は二人きりになると、
「音は漏れるだろうけど、扉がある。上から覗かれる事もないしカップルシートは身体を寄せれば太腿で彩のムッチリ感に酔うこともできる」
「……で、彩はどうすればいいの??」
上擦る声は語尾が震えて頬が紅潮し、欲情を隠そうとしない彩を見つめる健志の胸の内に愛おしさが募る。
「昨日は二回してもらったけど、今日は緑地公園でスッポンポンにされてからずっと生殺し状態だよ。どうしてくれるの??」
「そうだよな、彩は生身の人間。しかも、とびっきり色っぽくて好い女。オレじゃ太刀打ちできないよ」
「もう、冗談はいいから、何とかしてよ……クククッ、健志と付き合っていると本気でこんな事を言う女になっちゃいそうで怖い」
「あれっ、彩はそうなりたいんだろう??彩に変身する前の本当の姿をオレは何も知らない。名前も住まいも知らないし彩に連絡する方法もない、もちろんご主人も知らない。オレはそれでいいと思っている。もしも彩が、彩でいることが嫌になれば連絡をしなければそれでいいんだよ。オレはいつでも彩の味方だよ」
「うん、ありがとう。スマホに残っている本当の彩、何も隠していない彩を見たい??」
「その前に、ソファに立ってくれる??……早くしないと料理が運ばれてくるよ」
「……これで、いいの??」
カップルシートに立つ彩は堂々としているように見えて足は細かく震え、健志は頭上にハァハァッと荒い息を聞きながらデニムスカートのボタンを二つ外す。
フロントボタンは一番上の一つだけを残してすべて外され、そのままでいると太腿は言うに及ばず足の付け根まで覗き見ることが出来る。
スカートの裾を左右に分けて股間をあからさまにした健志は、
「すごいな、こんなになっても我慢できる彩はスゴイよ。オレなら街中でスッポンポンになって早くしようよって寝っ転がっちゃいそうだよ」
シートに座ったままの健志の目の前に、恥丘だけではなく大陰唇や会陰部にも一本の恥毛も残さない彩の秘所が何も隠すことなく姿を見せる。
大陰唇はしどけなく開いて赤い花弁が姿を現し、滴る蜜は腿にまで届いてナメクジが這ったような跡を残し、それは灯りを反射してキラキラと虹のように輝く。
チリリンチリンッ……ラビアクリップのチャームを指で弾くと涼やかな音が緊張感漂う静かな部屋に響く。
コンコン……オーダーした料理とワインをテーブルに並べ、ごゆっくり、お召し上がりくださいと言い置いて扉を閉める。
よく冷えた白ワインを満たしたグラスを顔の前に掲げて乾杯し、すっきりした酸味とのど越しに満足する。
赤ワインの渋みよりも辛口のすっきりした味を好む健志は礼を失しない場所であれば辛口の白ワインをオーダーする。
料理はどれも美味いし白ワインとの相性も良く、彩は健啖ぶりを見せて健志を満足させる。
「ごちそうさま。お腹が空いていたけど美味しい食事とワインで、やっと落ち着いた」
「食欲は腹八分目で一応満足したから、性欲を刺激したいな。彩のスマホを見せてよ」
健志が撮影した彩の野外露出画像はスポーツを好む彩らしく、しっかりした骨格とコカ・コーラのコンツアーボトルに似た優美な身体のラインは垂涎もので自然と頬が緩む。
木漏れ日が白い肌をキャンパスにして絵を描き、彩の動きにつれて自在に変化する。
画像よりも、それを見る健志の反応を気にしていた彩は満足の笑みを浮かべて、
「ムッチリが過ぎるとか、下半身が立派過ぎるなんて言わないでね」
「一番に感じるのは、隣に座っている本物よりも映像の彩が大きく見えるんだけど、身体のバランスが良いんだろうな。それに話したと思うけど、モデル体型の女性よりも彩のようにスポーツ好きなアグレッシブさを感じさせてくれる女性が好きだよ」
「う~ん、なんだか微妙な感じだけど……ねぇ、彩のスマホで撮影したでしょう。彩の色っぽいオサシンを欲しくないの??」
「欲しいさ。でも、いいよ我慢する。オレたちの関係は彩次第、連絡を止めたらどうなんだろうって余計な不安を与えたくないからね。目の前に実物がいる、オレに彩の顔を見せてくれるね」
健志に身体を向けても羞恥を隠すために顔を背けて息を荒げる彩に、
「顔を背けちゃオレの大切な彩が見えないだろう」
頬を挟んで正対させて額にチュッと唇を合わせ、可愛いよと囁いて髪の乱れを手櫛で整え、包みを開いてMの字が刻印されたチョーカーを彩の眼前に突き出す。
「ハァハァッ、いやっ……Mってマゾヒズムの事でしょう??彩は健志に飼われちゃうの??……いいよ、健志に支配されたい」
「食事にしようか??帰ってから作るのも面倒だし、居酒屋でいいかなぁ??」
「うん、任せる」
スマホで連絡する健志は、空いてる??……そうだよ、二人。頼んだよ、ありがとう。10分くらいで着くから ……「駅を挟んで反対側に行くよ」
南口から北口に移動して、ビックカメラの向かいロフトの手前にあるビルにある店に入る。
土曜日にもかかわらず直前に予約できた扉付きの完全個室に案内される。
店の入り口からこの部屋に至るまでパーテーションで区切った部屋や完全個室など個室が多く、内装も高級感があって居心地が良さそうだと彩は思う。
カップルシートの奥に座り手前に座った健志が二人の間隔を詰めると性的な圧迫感に襲われて、多摩川緑地公園でセーターやスカートだけではなく下着も全て剥いで木漏れ日が白い肌に模様を描くまま歩いた事や、今もそのままつけている鈴付きのラビアクリップを下げて夕方の散歩を楽しむ人たちに混じって根川緑道を歩き、その後はアダルトグッズ店でいくつものオモチャを買ったことが思い出される。
オモチャの入った包みは彩と壁の間に置かれ、それを横目で見るだけで彩の心臓は早鐘を打ち、喉が渇いて手の平が汗ばみ、頬が紅潮するのを意識する。
ハァハァッ……パチッ……自らの興奮を冷まそうと頬を両手で打ったタイミングで店員が現れる。
「いらっしゃいませ」
エイヒレ、馬刺し、刺身盛り合わせ、串焼き、アヒージョなど脈絡なくオーダーした健志はキンキンに冷えた辛口の白ワインと最後に告げて彩に他はと聞く。
「シーザースサラダをお願いします。食べられるようだったら食事とデザートは後でいいよね」
「そうだね、そうしよう……すべて揃ってからで良いからね」
店員に運ぶのは一度にしてくれと念を押した健志は二人きりになると、
「音は漏れるだろうけど、扉がある。上から覗かれる事もないしカップルシートは身体を寄せれば太腿で彩のムッチリ感に酔うこともできる」
「……で、彩はどうすればいいの??」
上擦る声は語尾が震えて頬が紅潮し、欲情を隠そうとしない彩を見つめる健志の胸の内に愛おしさが募る。
「昨日は二回してもらったけど、今日は緑地公園でスッポンポンにされてからずっと生殺し状態だよ。どうしてくれるの??」
「そうだよな、彩は生身の人間。しかも、とびっきり色っぽくて好い女。オレじゃ太刀打ちできないよ」
「もう、冗談はいいから、何とかしてよ……クククッ、健志と付き合っていると本気でこんな事を言う女になっちゃいそうで怖い」
「あれっ、彩はそうなりたいんだろう??彩に変身する前の本当の姿をオレは何も知らない。名前も住まいも知らないし彩に連絡する方法もない、もちろんご主人も知らない。オレはそれでいいと思っている。もしも彩が、彩でいることが嫌になれば連絡をしなければそれでいいんだよ。オレはいつでも彩の味方だよ」
「うん、ありがとう。スマホに残っている本当の彩、何も隠していない彩を見たい??」
「その前に、ソファに立ってくれる??……早くしないと料理が運ばれてくるよ」
「……これで、いいの??」
カップルシートに立つ彩は堂々としているように見えて足は細かく震え、健志は頭上にハァハァッと荒い息を聞きながらデニムスカートのボタンを二つ外す。
フロントボタンは一番上の一つだけを残してすべて外され、そのままでいると太腿は言うに及ばず足の付け根まで覗き見ることが出来る。
スカートの裾を左右に分けて股間をあからさまにした健志は、
「すごいな、こんなになっても我慢できる彩はスゴイよ。オレなら街中でスッポンポンになって早くしようよって寝っ転がっちゃいそうだよ」
シートに座ったままの健志の目の前に、恥丘だけではなく大陰唇や会陰部にも一本の恥毛も残さない彩の秘所が何も隠すことなく姿を見せる。
大陰唇はしどけなく開いて赤い花弁が姿を現し、滴る蜜は腿にまで届いてナメクジが這ったような跡を残し、それは灯りを反射してキラキラと虹のように輝く。
チリリンチリンッ……ラビアクリップのチャームを指で弾くと涼やかな音が緊張感漂う静かな部屋に響く。
コンコン……オーダーした料理とワインをテーブルに並べ、ごゆっくり、お召し上がりくださいと言い置いて扉を閉める。
よく冷えた白ワインを満たしたグラスを顔の前に掲げて乾杯し、すっきりした酸味とのど越しに満足する。
赤ワインの渋みよりも辛口のすっきりした味を好む健志は礼を失しない場所であれば辛口の白ワインをオーダーする。
料理はどれも美味いし白ワインとの相性も良く、彩は健啖ぶりを見せて健志を満足させる。
「ごちそうさま。お腹が空いていたけど美味しい食事とワインで、やっと落ち着いた」
「食欲は腹八分目で一応満足したから、性欲を刺激したいな。彩のスマホを見せてよ」
健志が撮影した彩の野外露出画像はスポーツを好む彩らしく、しっかりした骨格とコカ・コーラのコンツアーボトルに似た優美な身体のラインは垂涎もので自然と頬が緩む。
木漏れ日が白い肌をキャンパスにして絵を描き、彩の動きにつれて自在に変化する。
画像よりも、それを見る健志の反応を気にしていた彩は満足の笑みを浮かべて、
「ムッチリが過ぎるとか、下半身が立派過ぎるなんて言わないでね」
「一番に感じるのは、隣に座っている本物よりも映像の彩が大きく見えるんだけど、身体のバランスが良いんだろうな。それに話したと思うけど、モデル体型の女性よりも彩のようにスポーツ好きなアグレッシブさを感じさせてくれる女性が好きだよ」
「う~ん、なんだか微妙な感じだけど……ねぇ、彩のスマホで撮影したでしょう。彩の色っぽいオサシンを欲しくないの??」
「欲しいさ。でも、いいよ我慢する。オレたちの関係は彩次第、連絡を止めたらどうなんだろうって余計な不安を与えたくないからね。目の前に実物がいる、オレに彩の顔を見せてくれるね」
健志に身体を向けても羞恥を隠すために顔を背けて息を荒げる彩に、
「顔を背けちゃオレの大切な彩が見えないだろう」
頬を挟んで正対させて額にチュッと唇を合わせ、可愛いよと囁いて髪の乱れを手櫛で整え、包みを開いてMの字が刻印されたチョーカーを彩の眼前に突き出す。
「ハァハァッ、いやっ……Mってマゾヒズムの事でしょう??彩は健志に飼われちゃうの??……いいよ、健志に支配されたい」