彩―隠し事 57
土曜日 個室居酒屋-2
Mと刻印されたチョーカーを見つめる彩の瞳は潤んで全身を流れる血が逆巻き、息をするのも苦しくなるほどの被虐感に浸り心臓の高鳴りが健志にも伝わる。
指示されたわけでもないのにセーターの裾を掴んで捲り上げ、躊躇することなく脱いでブラジャーを着けていない上半身を露わにする。
健志は思わず扉が閉まっていることを確かめて頬を緩め、何事かを命令するように顎をしゃくる。
自ら髪をまとめた彩は顔を突き出してチョーカーを付けやすい態勢になる。
カチッ……アッアゥッ、ゴクッ……装着されたチョーカーは見た目以上の重量感があり、健志に支配される悦びに震える彩は知らず知らずのうちに甘酸っぱい吐息を漏らして唾を飲む。
「見た目以上に重いだろう??表面は革製だけど芯に金属が入っているんだよ」
「ハァハァッ……そうなんだ。重量感が首輪に支配されている事を意識させてドキドキする。苦しいの、息をするのが苦しい……ゴクッ」
身体の芯の疼きは快感を発散できれば消えるのにと思うものの、この場所でこれ以上の事をせがむ勇気はない。
「彩、一旦セーターを着なさい。食事とスイーツを頼むから……スカートのボタンはそのままでいいよ。彩の場所だと浅く座れば店員さんが覗き込まない限り見えないはずだから」
「ほんとうに見えない??本当だよね??」
「あぁ、本当だ。オレは大切な彩を誰にも見せたくない、たとえご主人でもね。あっ、ごめん、言い過ぎた。ルール違反だね、ごめん」
「いいよ、今の言葉は忘れてあげる。本音を言うと嬉しいかもしれない……健志になら精神的に縛られていたい……首輪やラビアクリップで密かに縛られたい。昼間は、それぞれの生活があるし、彩の都合というか我がままでいつでも会えるってわけでもないけど、健志の分身と一緒にいたい」
「…………」
無言の健志は彩を覗き込み、真意を探ろうとする。
フゥッ~……ざっくりしたセーターの首元に指を這わせて、チョーカーに気付く事はないだろうと安堵の吐息を漏らした丁度その時、コンコンッ……ノックと共に入ってきた店員と気軽に話す健志のそばで彩はメニューを見る余裕もなく、二人の会話も上の空で俯いた顔を上げることが出来ない。
前ボタンの最上部だけを残してすべてのボタンを外したスカートはデニム生地でタイトなデザインでもあり、彩が手を添えないと自然と開いて上から見ても太腿はおろか腿の付け根まで見える。
彩の手がスカートに伸びると店員と話しながら健志の太腿が触れて、無言でそのままにしなさいと命じる。
スカートから手を離した彩は健志も店員にも視線を向けることは出来ず、雑炊と香の物、一緒にわらび餅をオーダーするのを、顔を伏せたままで聞く。
店員が個室を出ると、
「怖かった。前にも話したけど、昔、隣家の男子に着替えをわざと見せつけて昂奮したことがあったけど、昂奮の度合いが全然違う。緑地公園でハダカンボになった時とも違う……笑わないでね、蜜の滴りが止まらないの」
「クククッ、彩は想像以上にスケベで可愛いな、キスしてくれる??」
顎に手を添えて正面を向かせた健志は瞳の奥を射るように見据えて、視線で彩の自由を奪う。
「もう少し、ドキドキしてみたくない??店員さんを挑発してみる??それとも、密かに昂奮したい??」
「密かにがいい。恥ずかしい姿を見られたいって思っていたし、性的な欲求に奔放な女になりたいって夢見ることはあったけど、あくまで心の奥に棲みつく夢だと思っていた。でも、夢の中じゃなくても現実は自分の周囲にあるって分かったの……まだ慣れてないから、ゆっくり歩みたい」
「分かった、この場所で良いから立ってごらん」
立ち上がるとラビアクリップを外されて、いつ鳴るか分からない鈴の音から解放されてほっとする暇もなく、いつ包装を解いたのか気付かなかったリモコンバイブを装着される。
あっという間の出来事で嫌がる余裕もなくバギナに挿入されたバイブは、U字形で先端が大きく膨らんだ方をバギナに挿入し、反対側はバギナの上壁を挟むようにしてクリトリスを刺激する。
ヴ~ンヴ~ン、案外と音は大きく、この場でスイッチを入れられると店員さんに気付かれるだろうと不安がよぎる。
「ウッ、いやっ、だめ、ダメ……アソコの奥をビリビリ刺激されるし、それに合わせてクリちゃんもイボイボでクチュクチュするんだもん、たまんない。ダメ、止めて、気付かれちゃう」
振動が加わっても先端が大きく膨らんだ形状のせいなのか、あるいはバギナを挟んだためなのか抜け落ちることはなさそうだ。
「どうだった??気持ちいいの??」
「すごい、張り出した先端がアソコをグイッと押し広げて奥にある気持ちいい処をクリクリしてくれる。クリも気持ちいいよ……笑わないでね。これを挿入されてスイッチを入れたり切ったりされながらオチンポでお口を犯されたら気が狂っちゃうかもしれない」
「そうか、こんな風に入れたり切ったりすればいいんだね」
「やめて、店員さんに気付かれちゃう。お家に帰ってからにして、お願い」
コンコンッ……食事とデザートを運んでくれた店員がノックすると、健志の手が伸びてスカートのボタンを外し、そのまま抜き取ってしまう。
嫌という間もなく、スカートを取り返す余裕もなく健志は、どうぞと声をかける。
「ご注文のお食事をお持ちいたしました。デザートも一緒でよかったのですね」、「はい、結構です。ありがとう」
フゥフゥッ~……カニの風味を楽しみながらの雑炊はエッチな気持ちを忘れさせるほど美味く、彩はセーターの中にチョーカーを巻いて、スカートを剥がされて剥き出しの股間にリモコンバイブを飲み込んでいることを忘れてしまう。
抹茶わらび餅は黒蜜の甘みも二人にとって丁度良く、ごちそうさまの言葉ではなく、お代わりを下さいと言いたくなる。
「美味しかった。ごちそう……アウッ、いや、やめて。だめぇ~ン」
健志の手の中のリモコンは形も大きさもしっくり馴染んで操作しやすく、改めて確かめなくてもスイッチのオンオフが容易くできる。
ヴ~ンヴ~ン……アッ、クゥッ~、こんな処で、ダメ、聞こえちゃう、クゥッ~……振動音が二人だけの専用空間で妖しく響き、個室の近くを歩く人に聞こえてしまうと不安に思う彩は手の甲を口に押し付けて喘ぎ声が漏れるのを防ぎ、両足を閉じたり擦り合わせたりしながら眉間の皺を深くする。
「彩、シートに上って立ちなさい」
「いやっ、意地悪。悪戯をしないでね」
シートに上った彩は自然と前屈みになる身体を支えるために健志の肩に手を置き、羞恥で火照る美貌を歪める。
ズズズッ……バギナに挿入したバイブに触れることなく滴る蜜を下品な音と共に舐め取り、デニムスカートを着けてボタンを二個だけ留める。
Mと刻印されたチョーカーを見つめる彩の瞳は潤んで全身を流れる血が逆巻き、息をするのも苦しくなるほどの被虐感に浸り心臓の高鳴りが健志にも伝わる。
指示されたわけでもないのにセーターの裾を掴んで捲り上げ、躊躇することなく脱いでブラジャーを着けていない上半身を露わにする。
健志は思わず扉が閉まっていることを確かめて頬を緩め、何事かを命令するように顎をしゃくる。
自ら髪をまとめた彩は顔を突き出してチョーカーを付けやすい態勢になる。
カチッ……アッアゥッ、ゴクッ……装着されたチョーカーは見た目以上の重量感があり、健志に支配される悦びに震える彩は知らず知らずのうちに甘酸っぱい吐息を漏らして唾を飲む。
「見た目以上に重いだろう??表面は革製だけど芯に金属が入っているんだよ」
「ハァハァッ……そうなんだ。重量感が首輪に支配されている事を意識させてドキドキする。苦しいの、息をするのが苦しい……ゴクッ」
身体の芯の疼きは快感を発散できれば消えるのにと思うものの、この場所でこれ以上の事をせがむ勇気はない。
「彩、一旦セーターを着なさい。食事とスイーツを頼むから……スカートのボタンはそのままでいいよ。彩の場所だと浅く座れば店員さんが覗き込まない限り見えないはずだから」
「ほんとうに見えない??本当だよね??」
「あぁ、本当だ。オレは大切な彩を誰にも見せたくない、たとえご主人でもね。あっ、ごめん、言い過ぎた。ルール違反だね、ごめん」
「いいよ、今の言葉は忘れてあげる。本音を言うと嬉しいかもしれない……健志になら精神的に縛られていたい……首輪やラビアクリップで密かに縛られたい。昼間は、それぞれの生活があるし、彩の都合というか我がままでいつでも会えるってわけでもないけど、健志の分身と一緒にいたい」
「…………」
無言の健志は彩を覗き込み、真意を探ろうとする。
フゥッ~……ざっくりしたセーターの首元に指を這わせて、チョーカーに気付く事はないだろうと安堵の吐息を漏らした丁度その時、コンコンッ……ノックと共に入ってきた店員と気軽に話す健志のそばで彩はメニューを見る余裕もなく、二人の会話も上の空で俯いた顔を上げることが出来ない。
前ボタンの最上部だけを残してすべてのボタンを外したスカートはデニム生地でタイトなデザインでもあり、彩が手を添えないと自然と開いて上から見ても太腿はおろか腿の付け根まで見える。
彩の手がスカートに伸びると店員と話しながら健志の太腿が触れて、無言でそのままにしなさいと命じる。
スカートから手を離した彩は健志も店員にも視線を向けることは出来ず、雑炊と香の物、一緒にわらび餅をオーダーするのを、顔を伏せたままで聞く。
店員が個室を出ると、
「怖かった。前にも話したけど、昔、隣家の男子に着替えをわざと見せつけて昂奮したことがあったけど、昂奮の度合いが全然違う。緑地公園でハダカンボになった時とも違う……笑わないでね、蜜の滴りが止まらないの」
「クククッ、彩は想像以上にスケベで可愛いな、キスしてくれる??」
顎に手を添えて正面を向かせた健志は瞳の奥を射るように見据えて、視線で彩の自由を奪う。
「もう少し、ドキドキしてみたくない??店員さんを挑発してみる??それとも、密かに昂奮したい??」
「密かにがいい。恥ずかしい姿を見られたいって思っていたし、性的な欲求に奔放な女になりたいって夢見ることはあったけど、あくまで心の奥に棲みつく夢だと思っていた。でも、夢の中じゃなくても現実は自分の周囲にあるって分かったの……まだ慣れてないから、ゆっくり歩みたい」
「分かった、この場所で良いから立ってごらん」
立ち上がるとラビアクリップを外されて、いつ鳴るか分からない鈴の音から解放されてほっとする暇もなく、いつ包装を解いたのか気付かなかったリモコンバイブを装着される。
あっという間の出来事で嫌がる余裕もなくバギナに挿入されたバイブは、U字形で先端が大きく膨らんだ方をバギナに挿入し、反対側はバギナの上壁を挟むようにしてクリトリスを刺激する。
ヴ~ンヴ~ン、案外と音は大きく、この場でスイッチを入れられると店員さんに気付かれるだろうと不安がよぎる。
「ウッ、いやっ、だめ、ダメ……アソコの奥をビリビリ刺激されるし、それに合わせてクリちゃんもイボイボでクチュクチュするんだもん、たまんない。ダメ、止めて、気付かれちゃう」
振動が加わっても先端が大きく膨らんだ形状のせいなのか、あるいはバギナを挟んだためなのか抜け落ちることはなさそうだ。
「どうだった??気持ちいいの??」
「すごい、張り出した先端がアソコをグイッと押し広げて奥にある気持ちいい処をクリクリしてくれる。クリも気持ちいいよ……笑わないでね。これを挿入されてスイッチを入れたり切ったりされながらオチンポでお口を犯されたら気が狂っちゃうかもしれない」
「そうか、こんな風に入れたり切ったりすればいいんだね」
「やめて、店員さんに気付かれちゃう。お家に帰ってからにして、お願い」
コンコンッ……食事とデザートを運んでくれた店員がノックすると、健志の手が伸びてスカートのボタンを外し、そのまま抜き取ってしまう。
嫌という間もなく、スカートを取り返す余裕もなく健志は、どうぞと声をかける。
「ご注文のお食事をお持ちいたしました。デザートも一緒でよかったのですね」、「はい、結構です。ありがとう」
フゥフゥッ~……カニの風味を楽しみながらの雑炊はエッチな気持ちを忘れさせるほど美味く、彩はセーターの中にチョーカーを巻いて、スカートを剥がされて剥き出しの股間にリモコンバイブを飲み込んでいることを忘れてしまう。
抹茶わらび餅は黒蜜の甘みも二人にとって丁度良く、ごちそうさまの言葉ではなく、お代わりを下さいと言いたくなる。
「美味しかった。ごちそう……アウッ、いや、やめて。だめぇ~ン」
健志の手の中のリモコンは形も大きさもしっくり馴染んで操作しやすく、改めて確かめなくてもスイッチのオンオフが容易くできる。
ヴ~ンヴ~ン……アッ、クゥッ~、こんな処で、ダメ、聞こえちゃう、クゥッ~……振動音が二人だけの専用空間で妖しく響き、個室の近くを歩く人に聞こえてしまうと不安に思う彩は手の甲を口に押し付けて喘ぎ声が漏れるのを防ぎ、両足を閉じたり擦り合わせたりしながら眉間の皺を深くする。
「彩、シートに上って立ちなさい」
「いやっ、意地悪。悪戯をしないでね」
シートに上った彩は自然と前屈みになる身体を支えるために健志の肩に手を置き、羞恥で火照る美貌を歪める。
ズズズッ……バギナに挿入したバイブに触れることなく滴る蜜を下品な音と共に舐め取り、デニムスカートを着けてボタンを二個だけ留める。