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彩―隠し事 10

暗闇    

黒いシャツを脱がせてガーターベルトとストッキングだけの姿にした彩の両足を食品ラップフィルムでひじ掛けに拘束し、同じようにして背後で両手の自由を奪った健志は窓用シャッターを下ろし、部屋の灯りをすべて消してしまう。

「どうして、怖い・・・健志がこんな事をすると思わなかった。ドキドキして心臓が破裂しちゃいそう・・・」
真っ暗闇に彩の震え声だけがむなしく響く。
「ねぇ、何とか言って。怖いの・・・何も見えないし、動くことも出来ない」
彩の言葉が途切れると一瞬が永遠に続くかと思うほどの静寂が部屋を覆う。
「ハァハァッ・・・イヤッ、だめ・・・これまで愛撫と言えば指や舌でされるものと思っていたけど、秘密クラブで恥ずかしい姿を見られて視線による愛撫がある事を知って昂奮したの」
「性的快感は触覚や視覚のように何かを感じて芽生えるだけじゃない。刺激を何も与えられなくても想像で昂奮することもできる。誰もが持っているものじゃなく、想像力や感覚の豊かな人が有する快感だと思うよ」
「ハァハァッ、だめっ・・・健志が新たな悦びを教えてくれた。何も触れずに何も見ることなく音も聞こえず、何もしない愛撫でアソコが濡れちゃう。ドキドキする胸が破裂しそうなほど昂奮するし、健志のチンチンが押し入る瞬間を想像して狂っちゃいそうになる。彩が昂奮しているのが分かる??ねぇ、彩の昂奮を感じてくれている??」
「伝わるよ、彩の息遣いだけじゃなく鼓動も伝わる。眼を閉じると彩の胸でドクドクと全身に血を送る心臓の動きを感じることが出来るよ」
「すごい、彩のすべてが健志のモノ。彩は健志の思い通りに操られるの・・・幸せ、こんな快感は初めて」

ハァハァッ・・・キュキュッ、ギシギシッ・・・荒い息遣いと共に自由を取り戻そうとしてラップフィルムが擦れる音と椅子のきしむ音が真っ暗闇で不気味な音を立てる。
永遠に続くかと思う暗闇が卑猥な気配を湛えて彩の身体にまとわりつき、わずかな変化を感じ取ろうとして感覚が鋭敏になる。
裸足の健志がわずかに移動しても彩は気付くはずもなく、首筋に吹きかけられた息に、ヒィッと悲鳴を上げる。
「イヤッ、今のは健志でしょう??何か言って、お願い・・・心臓が破裂しそうなほどドキドキする」

影すらできない真っ暗闇とは言え恐怖と不安で悲鳴を漏らし、息を荒げる彩の位置は健志には手に取るように分かる。
「ヒィッ~、なに、何??健志なの??健志でしょう??」
伸ばした指先が彩の肩を突くと悲鳴を上げて椅子を倒さんばかりに暴れて、すぐに静かになる。
静かになると言っても身体の動きが止まっただけで息遣いは一層荒くなり、閉じることも出来なくなった口からハァハァッ、ゼェゼェと苦し気な息が漏れる。

健志の指は暗闇でも見えているかのように無駄なく動き、肩から背中を撫でて首筋を刷いていく。
「ウググッ、クゥッ~・・・いやっ、怖いのにゾワゾワする。怖いのか気持ちいいのか分からない・・・アウッ、いやぁ~ん。変な感じ・・・」
健志の両手が耳を弄り、二つの穴に侵入した乾いた指が優しく蠢くとその刺激が得体のしれない音となって脳を騒めかす。
健志の指が撫でたり突いたりする刺激や耳を弄られ、首筋や髪の生え際を刷くように指が這い、息を吹きかけられると不安を表していた声が艶めかしい喘ぎ声に変化して椅子の軋み音さえ色っぽく聞こえ始める。
健志の指の動きが止まった刹那、「アンッ、だめっ」と艶めいた声を漏らす。
「どうした??」
「えっ、うん・・・どうもしない」
「正直に言わないと、いつまでもこのままだよ。朝になってもシャッターを下ろしたまま、お腹が空いてもこのまま。オシッコしたいと言ってもトイレに行かせないよ・・・正直に言いなさい」
「・・・・・笑わないでね。アソコがジュンとなって蜜が滲んだみたいなの。恥ずかしい」
「恥ずかしい事なんかないよ。彩は感度がいい証拠だし、真っ暗闇のスリルが性感も敏感にしたんだろう・・・滴る蜜を見せてもらうよ」
「いやっ、恥ずかしい。暗闇のままだと怖いし不安。灯りを点けて欲しいの、お願い・・・だめ??」

健志は返事をせずに何やらゴソゴソと探し始めたようで、その音が彩の不安を大きくする。
「ヒィッ~、なに??いや、恥ずかしい」
ペンライトの灯りが彩の股間を照らし、割れ目に滲む蜜がキラキラと虹のような輝きを放つ。
「ほう、彩の言う通りだ。スケベなマンコが嬉し涙を滲ませてキラキラ光っているよ。この輝きを彩に見せてあげられないのが残念だよ」
「恥ずかしい。真っ暗闇にアソコだけが浮き上がって見えるんでしょう??彩の存在がスケベそのもののようで恥ずかしい・・・ハァハァッ」
「恥ずかしがる彩の顔を見せてもらおうか」
股間を照らした灯りが恥丘から下腹部を経て臍を照らし、胸の膨らみの全容を見せつけて首を明るく染め、羞恥で顰めた顔を照らし出す。
「アンッ、眩しい・・・やめて、そんなに照らされると眼が・・・」
「医療用ペンライトだから大丈夫だと思うけど・・・やめようか」

再び部屋は闇に戻る。
サワサワ、サワサワ・・・「ヒッ、なに??健志なの??それとも、虫??」
棒の先についた羽毛が闇の中で彩の身体を這いまわり、繊細な動きにくすぐったいと思ったのは一瞬の事で、羽毛に逆なでされると身体中の産毛を起こされて毛穴が開くような得も言われぬ快感が湧いてくる。
「ハァッ~、なに、どうしたの??・・・彩の身体は変、おかしくなっちゃう」
優子の身体の奥に隠れていた卑猥な思いの正体が彩となり、サワサワ、ザワザワと刺激する羽毛が正体の源泉を解放しようとする。
文字通りのフェザータッチによる快感は心を解し、性的な刺激に敏感になった身体は健志に十分な満足を与えられないと納得しないだろうと思い知る。

サワサワ・・・アンッ、イヤッ・・・ギシギシッ・・・羽毛は左足の内腿を這いまわり、鼠径部や割れ目に沿って上下し彩の股間は滴る蜜が甘い芳香を放ち
暗闇でもはっきり分かるほど欲望を露わにする。
左腿から右腿に移動した羽毛は一層繊細な動きとなって彩をじわじわと快感の頂上に追い込んでいく。
「アッ、アッ、クゥッ~、たまんない・・・正体の分からないフワフワしたモノに嬲られて気持ちよくなるなんて・・・アワワッ、くぅっ~、もっとぉ」
間断なく響く喘ぎ声を聴いて暗闇で目を細める健志が操る羽毛は、胸の膨らみを頂上に向かって蛇行しながら上っていく。
サワサワ・・・「いいっ、たまんない。気持ちいぃ」、ギシギシッ・・・
真っ暗でも這いまわる羽毛につながる棒を通じて彩の存在を知り、可愛い喘ぎ声が彩の悦びの深さを教えてくれる。椅子の軋み音が彩をもっと気持ちよくさせてあげなさいと催促する。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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