彩―隠し事 9
秘密の取引
抱かれる前の健志にそんな事を言われても返事のしようがないと思うものの、一度でも健志の胸で喘ぎ声を漏らすようなことがあれば淫蕩な誘いを拒否する事はできないだろうと思う。
夫を愛し、愛されていると思っていた優子は誰からも清楚で上品な奥様と言われ、生来の性格もあって浮気することなどありえないと思っていた。
その夫が浮気していると確信した時、高校時代に隣家の男子に着替える姿を覗き見られて昂奮した記憶がよみがえり、友人が教えてくれた秘密クラブのSMショーで縛られて優子さえも気付かぬ内に心の奥底で密かに隠れていた淫らで奔放な彩がはっきりと姿を現した。
優子が制止しても、彩の浮気への好奇心を止めることはできないだろうと思う。
それどころか優子の想像も及ばない奔放さを見せるに違いない。
ジキル博士とハイド氏のように優子と彩の間を彷徨いながら不誠実な夫を言い訳にして、健志と過ごす時間は奔放で淫らな女になるだろうと想像すると胸は早鐘を打つ。
言葉を口にすることなく、視線を絡ませることもなく健志は股間を見つめる。
儚げな飾り毛は大切なところを隠そうとする意志を感じさせず、くすみの薄い割れ目と早くも滲み出た花蜜は健志の視線を引き付けて止むことがない。
「イヤッ、そんなに見つめられるのは慣れてないから恥ずかしい」
「そんな事を言われても、彩の陰毛は大切な処を守ろうとか隠そうとする積りがないようだから、見るのが礼儀だろう」
「恥毛が薄いからって、そんな言われ方をするのは・・・意地悪な男は嫌いじゃないけど・・・」
「仕事帰りに酒を飲もうとしている好い女を誘ったら、パンツも穿かずにガーターベルトとストッキングだけ、私じゃなくても気になると思うよ」
「そんな、たまたまです。いつも、こんな恰好で出勤するわけじゃないです・・・足を自由にしてください。そんな事を言われるのは堪えられない」
両足を大股開きで拘束され、隠すものもなく曝した股間に自由な両手を伸ばして隠そうとする。
「彩さん、そんな事をすると素っ裸に剥いて両手両足を万歳の格好で縛りつけるよ。両手をどけなさい」
「そんな事を・・・こんな恥ずかしい恰好を曝したまま見つめられるのは、無理やり押さえつけられて犯されるより恥ずかしい」
「そうですか、無理やり犯されるのは一時の辱めを堪えれば済むし身体に残る痕跡は洗い流せばきれいになる。隠しようのない恥部を見られるのはドキドキして羞恥心がとどまることなく成長する・・・だから嫌と言うわけですか??」
「それが全てじゃないですが・・・正直に言うと、秘密クラブで見知らぬ人たちの前で下着だけを残した緊縛姿を見られた時、遠い昔の忘れていた記憶が蘇ってゾクゾクするような快感に包まれて心地良かったの」
「彩さんはご主人と別れようという気はないのでしょう??」
「浮気されたことは腹が立つけど、それを除けば今でも嫌いじゃないし、食器を壊すように結婚生活も投げつけてしまえば簡単に粉々になると思うけど、少し時間をかけて考えようと思っています」
「私は結婚した事がないので分かりませんし、無責任な言い方かもしれませんがそれが正しいのでしょうね・・・大人の男と女、割り切った付き合いも出来るんじゃないですか??」
「正直に言います。彩は本名じゃないんです。秘密クラブで登録名をどうしますかって聞かれたときに思いついた名前なのです。そんな私でもいいのですか??」
健志に好感を抱き、この人となら一時のアバンチュールに耽る事も悪くないと思う優子は仮名を名乗ったことを詰られることを覚悟して話す。
「好いじゃないですか。私は独身です、彩さんの方がリスクを背負うこともあるでしょう。どこの誰とも明かさないことが安心につながるとすれば私になんの異存もないですし、私の知るあなたは彩と言う名です」
「明日はどうなるか分からないけど、今日は健志の言うことに従います・・・彩の何処が好きになったのか教えて、夫に裏切られた彩に自信を取り戻させて欲しいの」
「秘密クラブで縛られた彩を見たオレは理想の女性に巡り合えたと思った」
これまで、彩さんと呼んでいたのが彩になり、私がオレとなったことで二人の仲が一気に縮まり抱かれることが当然だと彩は思う。
「本当なの??お世辞でも嬉しいけど、健志の理想の女性と彩がどれほど似ているのか教えて欲しい」
「艶のある黒髪と悪戯心を宿した瞳は私の好みのど真ん中だし、意志の強さを宿す顎のラインもいい。上半身や身体のラインはスポーツに興じて自己規制が効いていると感じさせる。オッパイを見せてもらってないけど、ウェストの括れからバンと張り出した腰から太腿に続くムッチリとしたラインが好きだよ」
「あぁ~ン、もっと聞かせて。仕事で褒められることはあっても女としての自信を失いかけていたの」
肘掛けに足を乗せて拘束しているから腿の裏側が見える。触れようとする手を弾き返すほどの弾力に生命力を感じるし、誰でも一つだけ秘密を持つ権利があるとも言う。
秘密を持ちすぎるのは誠実さが足りない。一つだけ秘密を持つと、それが自分の負い目になって他人に優しく接することが出来る。
清楚で上品な人妻の彩が奔放で淫らな女になる時間を持ち淫らな享楽に耽る秘密を持つと、浮気を許す事はなくとも今よりもご主人に優しくなれるはず。
それは、いずれ二人の仲が元に戻ることに通じると思うよと健志にとって都合の良い言を弄する。
「健志にとって都合の良い言い分のように聞こえるけど彩にとっても悪い話じゃなさそう。長い間、彩自身も意識しないままに棲みついていた淫らな享楽に耽る奔放で淫らな女。そんな彩を開放させてくれるんでしょう??本当の私、私を知る人たちが清楚で上品な人妻と褒めてくれる本物は傷つけずに・・・そうでしょう??」
「あぁ、そうだよ。オレが知るのは彩だけで本物の正体は知らない方がいい。本物はこれまで通り過ごせばいい」
「もう一つわがままを聞いてくれる??今日は抱いて欲しいの・・・明日以降は彩に考える時間を与えて欲しい。本当の私はこれまで通り仕事をして夫との関係について、健志の言うことを信じて考えてみる。奔放な彩が今日だけではなく今後も健志に抱かれたがっているか確かめたいの・・・わがままで身勝手な言い分だってことを承知しているけど健志だからお願いするの・・・」
「・・・・・分かった。彩の判断に任せる、どんな結論を出してもオレは彩の味方だよ」
「ありがとう・・・もしかすると、同じ空の下に住んで二度と会うこともないかもしれないけど、それでも健志は彩を見守ってくれる。健志ともっと早く会いたかった・・・脱がせて、オッパイも見て欲しい。彩の身体で遊んで欲しいの、変態遊びで彩の獣欲を満足させて欲しいの」
抱かれる前の健志にそんな事を言われても返事のしようがないと思うものの、一度でも健志の胸で喘ぎ声を漏らすようなことがあれば淫蕩な誘いを拒否する事はできないだろうと思う。
夫を愛し、愛されていると思っていた優子は誰からも清楚で上品な奥様と言われ、生来の性格もあって浮気することなどありえないと思っていた。
その夫が浮気していると確信した時、高校時代に隣家の男子に着替える姿を覗き見られて昂奮した記憶がよみがえり、友人が教えてくれた秘密クラブのSMショーで縛られて優子さえも気付かぬ内に心の奥底で密かに隠れていた淫らで奔放な彩がはっきりと姿を現した。
優子が制止しても、彩の浮気への好奇心を止めることはできないだろうと思う。
それどころか優子の想像も及ばない奔放さを見せるに違いない。
ジキル博士とハイド氏のように優子と彩の間を彷徨いながら不誠実な夫を言い訳にして、健志と過ごす時間は奔放で淫らな女になるだろうと想像すると胸は早鐘を打つ。
言葉を口にすることなく、視線を絡ませることもなく健志は股間を見つめる。
儚げな飾り毛は大切なところを隠そうとする意志を感じさせず、くすみの薄い割れ目と早くも滲み出た花蜜は健志の視線を引き付けて止むことがない。
「イヤッ、そんなに見つめられるのは慣れてないから恥ずかしい」
「そんな事を言われても、彩の陰毛は大切な処を守ろうとか隠そうとする積りがないようだから、見るのが礼儀だろう」
「恥毛が薄いからって、そんな言われ方をするのは・・・意地悪な男は嫌いじゃないけど・・・」
「仕事帰りに酒を飲もうとしている好い女を誘ったら、パンツも穿かずにガーターベルトとストッキングだけ、私じゃなくても気になると思うよ」
「そんな、たまたまです。いつも、こんな恰好で出勤するわけじゃないです・・・足を自由にしてください。そんな事を言われるのは堪えられない」
両足を大股開きで拘束され、隠すものもなく曝した股間に自由な両手を伸ばして隠そうとする。
「彩さん、そんな事をすると素っ裸に剥いて両手両足を万歳の格好で縛りつけるよ。両手をどけなさい」
「そんな事を・・・こんな恥ずかしい恰好を曝したまま見つめられるのは、無理やり押さえつけられて犯されるより恥ずかしい」
「そうですか、無理やり犯されるのは一時の辱めを堪えれば済むし身体に残る痕跡は洗い流せばきれいになる。隠しようのない恥部を見られるのはドキドキして羞恥心がとどまることなく成長する・・・だから嫌と言うわけですか??」
「それが全てじゃないですが・・・正直に言うと、秘密クラブで見知らぬ人たちの前で下着だけを残した緊縛姿を見られた時、遠い昔の忘れていた記憶が蘇ってゾクゾクするような快感に包まれて心地良かったの」
「彩さんはご主人と別れようという気はないのでしょう??」
「浮気されたことは腹が立つけど、それを除けば今でも嫌いじゃないし、食器を壊すように結婚生活も投げつけてしまえば簡単に粉々になると思うけど、少し時間をかけて考えようと思っています」
「私は結婚した事がないので分かりませんし、無責任な言い方かもしれませんがそれが正しいのでしょうね・・・大人の男と女、割り切った付き合いも出来るんじゃないですか??」
「正直に言います。彩は本名じゃないんです。秘密クラブで登録名をどうしますかって聞かれたときに思いついた名前なのです。そんな私でもいいのですか??」
健志に好感を抱き、この人となら一時のアバンチュールに耽る事も悪くないと思う優子は仮名を名乗ったことを詰られることを覚悟して話す。
「好いじゃないですか。私は独身です、彩さんの方がリスクを背負うこともあるでしょう。どこの誰とも明かさないことが安心につながるとすれば私になんの異存もないですし、私の知るあなたは彩と言う名です」
「明日はどうなるか分からないけど、今日は健志の言うことに従います・・・彩の何処が好きになったのか教えて、夫に裏切られた彩に自信を取り戻させて欲しいの」
「秘密クラブで縛られた彩を見たオレは理想の女性に巡り合えたと思った」
これまで、彩さんと呼んでいたのが彩になり、私がオレとなったことで二人の仲が一気に縮まり抱かれることが当然だと彩は思う。
「本当なの??お世辞でも嬉しいけど、健志の理想の女性と彩がどれほど似ているのか教えて欲しい」
「艶のある黒髪と悪戯心を宿した瞳は私の好みのど真ん中だし、意志の強さを宿す顎のラインもいい。上半身や身体のラインはスポーツに興じて自己規制が効いていると感じさせる。オッパイを見せてもらってないけど、ウェストの括れからバンと張り出した腰から太腿に続くムッチリとしたラインが好きだよ」
「あぁ~ン、もっと聞かせて。仕事で褒められることはあっても女としての自信を失いかけていたの」
肘掛けに足を乗せて拘束しているから腿の裏側が見える。触れようとする手を弾き返すほどの弾力に生命力を感じるし、誰でも一つだけ秘密を持つ権利があるとも言う。
秘密を持ちすぎるのは誠実さが足りない。一つだけ秘密を持つと、それが自分の負い目になって他人に優しく接することが出来る。
清楚で上品な人妻の彩が奔放で淫らな女になる時間を持ち淫らな享楽に耽る秘密を持つと、浮気を許す事はなくとも今よりもご主人に優しくなれるはず。
それは、いずれ二人の仲が元に戻ることに通じると思うよと健志にとって都合の良い言を弄する。
「健志にとって都合の良い言い分のように聞こえるけど彩にとっても悪い話じゃなさそう。長い間、彩自身も意識しないままに棲みついていた淫らな享楽に耽る奔放で淫らな女。そんな彩を開放させてくれるんでしょう??本当の私、私を知る人たちが清楚で上品な人妻と褒めてくれる本物は傷つけずに・・・そうでしょう??」
「あぁ、そうだよ。オレが知るのは彩だけで本物の正体は知らない方がいい。本物はこれまで通り過ごせばいい」
「もう一つわがままを聞いてくれる??今日は抱いて欲しいの・・・明日以降は彩に考える時間を与えて欲しい。本当の私はこれまで通り仕事をして夫との関係について、健志の言うことを信じて考えてみる。奔放な彩が今日だけではなく今後も健志に抱かれたがっているか確かめたいの・・・わがままで身勝手な言い分だってことを承知しているけど健志だからお願いするの・・・」
「・・・・・分かった。彩の判断に任せる、どんな結論を出してもオレは彩の味方だよ」
「ありがとう・・・もしかすると、同じ空の下に住んで二度と会うこともないかもしれないけど、それでも健志は彩を見守ってくれる。健志ともっと早く会いたかった・・・脱がせて、オッパイも見て欲しい。彩の身体で遊んで欲しいの、変態遊びで彩の獣欲を満足させて欲しいの」