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お伽話

心花 -33

「オレもミカが大好きだし大切に思ってる」
典哉の好きだという言葉を聞くとまたしても心が騒めき、時間の経過と共に愛おしく思う気持ちが強くなる。
仕事でキャリアを積むのは大きな目標のためであり、同性の同僚や学生時代の友人の恋愛や趣味の話を聞いてもしたいことを我慢することは苦にならなかった。
フミヤに抱かれる今はそんな思いが揺らぎつつある。

「可愛がって・・・気持ちよくなりたいの。すべて忘れてフミヤのことだけを考えていたい」
真っ赤なTバックショーツだけを身に着けた心花の白い肌はわずかに朱に染まって色っぽく、しどけなく開いた唇が囁く言葉は典哉の恋心をくすぐり言外に含む意味をあえて考えないようにする。
仰向けに横たわる心花の下腹部でTバックが隠し切れない恥毛に指を絡ませて引っ張ったり左右に揺らしたりしながら息を吹きかけると、
「イヤァ~ン、私の身体で遊ばれても気持ちよくなっちゃう」
「ミカが気持ちよくなってくれてるのが分かるよ。赤いショーツが褐色に変色してる・・・クククッ、スケベなミカは可愛いな」
「いや、そんなことを言わないで・・・フミヤが気持ちよくしてくれるから嬉し涙を流しちゃうんだよ、私がエッチだからじゃないの」
「そうか・・・じゃぁ、こんな風にしたらどうかな??」
「ヒィッ~、そんな事を・・・アウッ、クゥッ~、たまんない」
Tバックの前部に口を合わせて唾液をまぶし、こねるように嘗め回して舌先でつつく。
割れ目に沿って舌を上下し、コリコリとした感触のクリトリスを甘噛みして温かい息を吹きかける。
グチャグチャ、ベチョベチョ・・・ショーツ越しの濁った音は心花の女の部分が嬉し涙と共に流す快感の証。
Tバックショーツの形状に沿って指を這わせ、尻の割れ目に食い込むのを確かめた典哉は、
「こんなに食い込んで気持ち悪くないか??」
「残念でした、Tバックは普段も穿いてます。パンツスーツの時はフルバックは勿論、ハーフバックでもシルエットが見えてエロくて恥ずかしいでしょう・・・パンツスーツの時、Tバックは常識、ノーパン派の女子は別だけどね」
「それは失礼しました・・・アッ、スケベなミカのことだから尻をクネクネさせて善がってるんだろう??ちがう??」
「クククッ、たまにはね・・・バカッ、そんな事あるはずないでしょう。早く、焦らさないで、ねっ」

ショーツの縁を指でなぞり、手入れの行き届いた恥毛は普段からTバックを穿くためだったのかと納得する。
指の跡を追うように会陰部に舌を這わせてビーナスの丘を手の平で圧迫する。
「そんなことをされたら、起きたばかりでトイレに行ってないのに・・・アァ~ン、それがいい。温かくて気持ちいぃ」
再び股間を貪るように大きく開けた口で覆い温かい息を吐きかけてショーツ越しにベロベロと舌を這わす。
股間を舐め乳房を揉んで先端を摘まみ、両手が肌を這いまわる。
「クゥッ~・・・ダメ、だめっ、こんな事って・・・アウッ、イヤァ~ンッ・・・」
典哉の髪を掴んで快感を堪える心花の頬は上気し、離れちゃダメとでもいうように胴を挟んだ両足を背中で絡ませる。
唾液と滲み出た愛液が混じり、それを吸い込んだ真っ赤なTバックショーツは赤褐色に変色して卑猥な香りを撒き散らす。
「フゥッ~・・・好い香り、ミカの匂いがする。熟した果物の香りに似ているよ」
大きく息を吸いこんだ典哉は如何にも気持ち良さそうに顎を突き出して目を閉じ、感に堪えぬとも揶揄いとも取れる言葉を漏らす。

いやっ・・・一言叫んだ心花は仰向けから俯せになり、
「やっぱり嫌な男。こんな男に誘われるように仕向けた私はバカな女・・・クククッ、この格好じゃアソコを弄ったり揶揄することはできないでしょう??」
「その代わりこんなことが出来るよ」
Tバックでは隠すことも出来ずに剥き出しの尻の張りを確かめるように撫で、心花が気持ち良さそうな吐息を漏らして目を閉じると割れ目をムギュッと開いて窄まりをあからさまにする。
「いやっ、やめて、恥ずかしい・・・そんな処は自分でも見たことないのに」
「クククッ、鏡を床に置いて股を開き、尻の穴を観察してみるか??用意しようか??」
「本当に嫌な男。嫌いになるよ」
「それは困るな、こうするとどうだ??嫌いになるか??」
ピシッ・・・打たれた尻は小気味いい音を立てて赤い指の痕を残す。
「可哀そうに、こんな痕を残して・・・」
典哉は尻に残る指の痕をなぞり、チュッと音を立てて唇を合わせる。
「お尻を打たれたのにアソコがキュンってなっちゃった・・・ねぇ、入れて。いいでしょう??」

典哉が手を尻に添えて合図すると、
「犬の格好で犯されるの??いいよ、思い切り突いて・・・フミヤの女だって身体に印をつけて欲しい」
Tバックショーツをずらして蜜を滴らせる源泉にペニスを擦りつけて馴染ませ、グイッと腰を突き出すとズブズブッと音を立ててあっけなく姿を没してしまう。
「ウググッ、クゥッ~・・・きつい、突いて、何も考えられなくなるくらい激しくして・・・壊れてもいいの。お前はオレの女だって言って・・・早く、言って」
「ミカ。ミカはオレの女だ、オレから離れるんじゃない」
「アァッ~ン、嬉しい、私はフミヤの女。もっと荒々しく・・・」
パンパンッ、腰を激しく前後して股間を打ち付ける。
「ウガガッ、ウグッ、グゥッ~・・・いぃ、気持ちいい。逝っちゃう、逝っちゃうよ、いいの、気持ちよくなってもいいの・・・」
「オレもだ、我慢できない。ミカのココが熱い、火傷しそうなくらい熱いよ。ウネウネ蠢いてオレのモノを奥へ引き込もうとしてるようだよ・・・逝くよ、一緒に逝くんだよ」
「ほんとう??私は何もしてないのに・・・きつい、出して。私の中にいっぱい出して・・・ウグッ、クゥッ~・・・・・ハァハァッ、恥ずかしい」
力なくベッドに突っ伏した心花は満足した証拠に口元と目元に柔らかな表情を残して目を閉じ、歓喜の極まりで男汁を吐き出して肘と膝で身体を支える典哉の愛情を確かめる。

「そんなことをしたら抜けちゃうよ」
「ウフフッ、そうなの??私を気持ちよくしてくれたモノに挨拶をしただけなのに」
「満足して小っちゃくなっちゃったからね、すぐに抜け落ちちゃうよ」
「男の人は可哀そう。女はね、好きな男の人の腕の中ならくすぐったいと思わず、すぐにもう一度、天国に駆け上がれるんだよ」
「神様は平等じゃないよな・・・」
後戯代わりの睦言を交わして身体だけではなく気持ちの火照りを冷ました二人はシャワーで汗を流し、チェックアウトの準備をする。
「ねぇ、聞いてくれる??」
「なに、どうしたの??」
「今日は一日デートしてくれるでしょう??」
「勿論だよ。何かしたいことや行きたいところがある??」
「そういう事じゃないの。今日、別れるときにフミヤの連絡先だけ教えてくれる??」
「ミカの連絡先は教えてもらえないって事か、どうして??」
「ごめんね、わがまま言って・・・私は今まで仕事でキャリアを積むことに頑張ってきた。仕事で自信を失いかけた時フミヤに出会ってこうなったの、すごく幸せな気分でいるよ。でも、フミヤとの付き合いを優先していいのかなって思っちゃったの。フミヤとのことも仕事も両方大切にしたいんだけど、それには少し時間が必要な気がするの・・・すごく我儘なことを言ってるって自覚はあるんだけど許してもらえれば嬉しい」
「分かった。いいよ、連絡をもらえるのを待ってる。これまで頑張ってきた仕事と同じほどオレの事を考えてくれるだけでも嬉しいよ。ミカがどんな結論を出しても恨まないし、オレはミカの結論に味方するよ」
「ありがとう。でも、そんな言い方しないで・・・必ず連絡するから、今はフミヤに惹かれすぎてるから、仕事とフミヤを同じように大切に考える時間的余裕が欲しいだけなんだから・・・待っててくれる??」
「あぁ、待ってるよ・・・それじゃ行こうか。お腹がすいたよ。美味いものを食べようよ」
「うん、ありがとう・・・キスして」

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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