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お伽話

心花 -22

「信号待ちしてた女性だけど、時計を見たり信号を睨んだりイライラしてたでしょう。仕事中の私、うぅうん、フミヤに会うまでの私もあんなだったのかな??」
「あの女性には申し訳ないけど、オレが見たミカはあんな風じゃなかったよ。自信に溢れてイライラする様子なんか感じなかった。多少、疲れてるのかなぁって印象はあったけど」
「フフフッ、男性ホルモン不足で疲れていたのかもしれない・・・ホテルに戻ったら男性ホルモンを補給してもらわなきゃ。まだ涸れてないでしょう??」
「どうかな??補給しとこうか・・・実を見せてくれないか??」
「身??それとも実なの??・・・ミってなに??」
「身、此処でスッポンポンにはれないだろ・・・実、ミカの真実。ミカの魅力の源泉、実を見れば男性ホルモンの補給が出来るかも・・・」
言葉の真意を測りかねる心花は典哉の表情を凝視して諦めたように店内を見渡し、自分たちに注目する人のいない事を確かめ、一瞬通りを見つめて言葉を発せずに唇の動きだけで、ダメッと問いかける。

典哉も言葉を発することなく唇の動きでダメと伝える。
再び店内に視線を巡らして昂奮で乾く唇に舌で滑りを与えて目を閉じる。
決心した心花はワンピースの腰の辺りを摘まんで引き上げ、ゆっくりと両足を開く。
「ハァハァッ・・・だめ、ドキドキする。これ以上出来ない。ゆるして」
さりげなくテーブルの下を覗き込んだ典哉は、黙って首を振る。
白くてムッチリの太腿は不安に駆られてかテーブルの下でひっそりと佇み、ワンピースに隠れている付け根付近には黒い影が見える。

店内を包み込むように流れる音楽に聞き惚れるように目を閉じた心花は再ワンピースの裾近くを摘まんでゆっくりとたくし上げて、
「見えるでしょう??恥ずかしい・・・心臓が飛び出ちゃいそうなの、これ以上はムリ」
先ほどまでと違って店内を見回す余裕もなく、か細く今にも折れてしまいそうな声で許しを請う。
股間を守る陰りをはっきりと夕日に晒した心花の健気な頑張りに胸を打たれた典哉は表情を緩める。
「いいよ、よく頑張ったね・・・外を見てごらん。夕日で染まった西の空がきれいだろ。目の前の建物がなければ墨絵のような富士山が見えるのにね」
この場に相応しくない話で心花の緊張を解く。
「うん、私の住んでる町でも見えるよ。休みの日に夕方の買い物帰りに見る墨絵のような富士山は私も好き」

土曜日の夕方、店内は気だるい雰囲気が漂い、時間さえもが蕩けてしまいそうなほどゆっくりと流れる中、目覚めたばかりの妖しいときめきが心花の指を股間に誘う。
ハァッ~・・・何気ない振りを装うものの見えない場所で右手が蠢き、目元は朱を帯びてしどけなく開いた唇から吐息が漏れる。

喉の渇きに堪えられなくなった典哉は右手をカップに伸ばしてコーヒーで癒し、その手をテーブル上で伸ばす。
典哉の右手に左手を重ねた心花は口元を緩め、右手はゆっくりと動き続ける。
「気持ちいいの??ミカがこんな女だとは・・・」
言葉を漏らさずにコクンと頷き、唇を噛んで顔を歪める。
ヌチャヌチャ、グチャグチャッ・・・BGMの切れ間の静寂が心花の指と股間が奏でる卑猥な音を際立たせる。
「こんなところで、こんな事をする女は嫌い??」
「クククッ・・・昨日までは嫌いだったけど、今日のミカを見て好きになったよ」
密やかな会話が淫靡な雰囲気を増幅し、こんな処でこんな事をしているという背徳感が心花の興奮を倍加させる。
アウッ、クゥッ~・・・周囲を憚ることなく右手を蠢かす心花の様子に圧倒された典哉は店内に視線を巡らして注目する人のいない事に安堵する。
ゴクッ・・・典哉は安心すると同時に唾をのみ、視線をテーブルの下に移す。

ヌチャヌチャ、クチャクチャッ・・・椅子に浅く座って中指と薬指の二本の指がバギナに侵入して妖しく蠢き、親指がクリトリスを刺激している。
ゴクッ・・・典哉は心花の股間と表情を交互に見てまたしても唾を飲み、ハァハァッと苦しげな息をする。
「ねぇ、昂奮する??エッチな私を見て昂奮する??・・・押し倒して大きくなったチンチンを押し込みたくなった??」
ゴホンッ・・・昂奮で自らを制御できなくなった心花の様子に驚いた典哉は、空咳で注意を促そうとする。
「アッ・・・ごめんっ」
ごめんと謝る心花の声はねっとりと耳に絡みつき、声にまで興奮する典哉は、帰ろうかと声をかける。
「うっ、うん・・・ごめんね。気持ち良くなっちゃった」
蜜にまみれた右手を突き出した心花は羞恥を浮かべる。
口に含んで滑りを舐め取り、二度三度と出入りを繰り返して笑みを浮かべる。
「そんな事をされると・・・指を舐められただけで今日の私は昂奮する。ねぇ、アソコがグチョグチョで気持ち悪いの、どうにかしてよ」

これを使いなよと差し出されたのは公園で脱がされた下着で、顔を顰めた心花は、バカッと可愛い顔でにらむ。
滑りを拭い取った下着を典哉に突き出すと広げて確かめそうになるので、止めてと怒った振りをして席を立つ。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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