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待ち合わせ

待ち合わせ 3

ウフフッ・・・男に背中を見せた途端にこみ上げる笑みを抑えることが出来ない。
気付かれたらどうしようと思わないでもないものの、初めてのデートの際に勝負パンツを穿いてきたと告白したり、デートの度にわざとらしく身体を摺り寄せたりしてきた手前、今更、気取ってもしょうがないと思う。
店でお客様として相手するときは、私もプロ。他のお客様に気取られたり、不快な思いをさせたりする様な事はなかったはず。
今は、恋する女でいる事に恋しよう。

私は31歳。
何人かの男を愛し、愛されてきた。
妻子を持つ男を格好いいなと思う事はあっても、恋の対象にした事はない。
一度火が点いた気持ちは静かに燃え盛り、男に妻子がいると分かっても消えることがない。
囲炉裏で絶えることのないほだ火のように静かに燃え続け、囲炉裏を囲む人たちがその温かさに気付き、薪が追加されるのを待っているのと同じような状態でいる。
男がキスをしてくれた。それは新しい薪をくべてくれたと同じ意味。
男に恋する炎が勢いを増し、恋する男といるから燃え盛るのか、燃え盛るから恋する気持ちが一段と強くなるのか、もはやアユ自身にも分からない。

男は飲み干したグラスにワインを注ぎ、指が感じるモッツァレラチーズの弾力を楽しんでいるとバスタオルなどを用意し終えたアユがソファに座る。
ソファに寄りかかったままの男の身体を両足で挟むようにして、髪をくしゃくしゃにする。
「なんだ、どうした??」
「ウフフッ、どうしてかな??自分でも分からない・・・これまで、何度も誘ったのを気付いてたでしょう??分からなかったとは言わせないよ・・・これは、今日まで焦らせた罰」
「自信家じゃないからね、オレは。アユのような好い女に誘われると何かの罠じゃないかと警戒するんだよ」
「クククッ、うそ。下手な嘘だね・・・でも、許してあげる。今日は絶対に逃がさないからね、覚悟してよ。今まで焦らされた分も可愛がってもらっちゃうんだから・・・」
「アユのムッチリ腿で身体を挟まれると落ち着くな」
「フフフッ、ムッチリが好きなの??・・・良かった」

決して大きくはないバスタブに座って目を閉じていると、ガサゴソとアユの動く気配がする。
股間に手を伸ばすと、半立ちよりもやや元気なムスコに触れる。
元気すぎるのは焦っているようで年齢を考えるとみっともないし、平静を保っていてはアユに対して申し訳ない。丁度いい興奮状態だと、頬を緩める。
「一緒に入っても良いでしょう??・・・恥ずかしいから目を閉じて」
シャッ~・・・シャワーの湯がアユの肌を濡らす音と、ガサゴソ動く気配がする

シャワーの音が止み、まだ目を開けちゃダメの声と共にアユが男の腿を跨ぎ、胸に背中を預けて寄りかかる。
バシャ、シャァッ~・・・ガラガラッ、シュッ、シャァ~・・・バスタブの湯が溢れ、洗面器やバスチェアーがぶつかる音がする。
「目を開けてもいいか??」
「えっ、本当にまだ瞑ってるの??・・・いいよ、開けても」

「アンッ、いやっ・・・ベッドで・・・ウフフッ、大きくなってる。私を食べちゃいたいと思ってる??」
「あぁ、食べちゃいたいよ。この可愛い耳に好きだよって囁きながら、首筋にこんな風に舌を這わせてオッパイをモミモミする」
「アァァッ~・・・たまんない、こんな風にして欲しかったの・・・それより、私のお尻を熱い棒がつついてる・・・アウッ、そんな処を・・・グジュグジュになってるでしょう??早く、ベッドへ」
アユの股間に伸ばした男の指は、湯の中だと言うのに滑りを帯びた熱い蜜の滴りを感じる。

ボディシャンプーを使うのももどかし気に汗を流し、アユの視線は男の股間でそそり立つペニスを見つめ、男はアユの肌を滑り落ちる水滴を見つめる。
蓮の葉に落ちた水が水玉となって中心に転がるように、アユの肌はシャワーを弾いてきれいに流れ落ちていく。
平静を保つことなど意識せずに息を荒げて身体を拭き終わった男は、アユの身体を抱き上げてバスルームを出る。
「もぉぅ、まだ濡れてる。拭き終わってないのに・・・ウフフッ、焦らなくても逃げないのに」

ベッドに運び、投げ出すように寝かせたアユは羞恥心を露わにして恥じらいを見せる。
股間と乳房を手で覆い、遠くを見るような視線を男に向けて、仰向けから俯せになる。
染み一つない白い背中から尻の割れ目、それに続く腿の裏側は適度な丸みを帯びたムッチリ感を漂わせ、見つめる男は唾を飲む。
シーツを咥えて、ゴロリと仰向けになると股間も乳房も見事に姿を隠している。
「見たい??私のすべてを見たいの??・・・見せてあげない。見たければ、あなたの手でシーツを剥がして」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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