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営業―4

スカートの裾を整えたシノはタケとつないだ手を引かれ、恥じらいを滲ませて歩幅を小さく俯き加減で目の前に広がる砂浜を目指す。
「シノ、空を見てごらん吸い込まれそうなほど真っ青で気持ちいいよ」
どこまでも広がる青い空はそっくりそのまま海に姿を映し、はるか遠くの水平線で空と海が混じり合う。
白い絵の具を撒き散らしたように真っ白な砂浜のそこかしこにカップルが座って愛を語り、家族連れが砂浜に穴を掘り掻きだした湿った砂で山を作りトンネルを開ける。

カップルや家族連れから離れた場所にある防波堤を背にして砂浜に座ったタケはつないだままの手を引きシノを抱き寄せる。
「イヤァ~ン、私を抱っこしたいなら、そう言えばいいのに。ウフフッ」
大袈裟に倒れ込むようにして胸に抱き寄せられたシノは満面の笑みでタケを見上げ、口を尖らせる。
チュッ……横抱きにしたシノに覆いかぶさるようにして軽く唇を合わせたタケが顔を綻ばせると、
「ダメッ、初めてのキスなんだからちゃんとしてくれないと、イヤッ……」
「クククッ、可愛いな……わがままな子猫ちゃん」
横抱きから顔と顔が向き合うように太腿を跨がせると恥じらいを浮かべた笑みで互いの心の内を探り、シノは静かに目を閉じる。
タケの両手は頬に添えられ、伸ばした舌が誘うように唇をつつくと目を閉じたままシノの舌が誘いに応じておずおずとつつき合い、ハァハァッと息を荒げる。

チュッ、チュッ……ヌチャヌチャ、二人の舌はつつき合ったり絡み合ったりしながら宙で踊り、抱き合う手に力がこもり距離を詰めていく。
閉じた瞳が開いてタケと視線が合うと羞恥と期待で赤く染まり、催促するように口を尖らせて再び目を閉じる。
タケの舌先はシノの期待を無視して閉じた瞼を刷き、チュッと音を立てて唇を合わせる。
「アンッ、瞼にキスされるとこんな気持ちいいなんて……クククッ、やっぱりタケは遊び慣れて油断できない男」
「買い被るなよ。シノがオレに好意を持ってくれるなら、少しくらいの野暮はスル~してくれるだろう」
「クククッ、私がタケを大好きって言うのはウソじゃないけど、これまで付き合った男がいないわけじゃない。でも、こんなにワクワク、ドキドキするのは初めて……」

再びシノの頬に両手を添えて唇を合わせると、クゥ~ンと艶めかしい声を漏らして両手をタケの背中に回して力を込める。
舌先でシノの唇を刷き、ツンツンとつつくと閉じていた唇が開いてタケの舌の侵入を許し、シノの舌をゾロリと舐めて悩ましく絡む。
ウグッ、ウッウッウグッ、クゥッ~、フグフグッ……二人は妖しい吐息を漏らして獣欲を隠そうともせず、昂る気持ちをぶつけ合い互いの唾液を啜り舌は欲情のおもむくまま絡み合う。
他人の視線を忘れてシノはめくるめく悦びに身を任せて上半身を躍らせ、下半身をタケの太腿に擦り付ける。
タケの左手は揺れ動くシノの身体を支え、右手は自然と胸の膨らみに伸びてヤワヤワと揉みしだき自らの想いを右手に託す。
シャツ越しの右手で与えられる快感とタケの想いを受け止めるシノは、胸を締め付けられる悦びに我慢が限界を超える。

「ねぇ、我慢しなきゃダメ??」
「えっ、ここで??シノの欲情をすべて受け止めるのは怖いけど、いいよ」
「いつもの私はこんなことを言わないけどタケのせいだからね。パンツを脱がせたりするからだよ」
言い終わるや否やシノは跨いでいた太腿から降りて周囲を見渡し、二人に注目する人のいないことを確かめてタケの股間の膨らみに手を這わせて上下に擦る。
「大きくな~れ、大きくな~れ。私のオチンチン」
「クククッ、今この場所でシノに注目する人はいないけど二人っきりじゃなく他人はいるよ」
「いいの、タケのせいでムラムラしているんだもん。久しぶりのオチンチン……ウフフッ、大きくなってきた」
再び周囲を見渡したシノはフゥッ~と息を吐き、意を決したようにファスナーを下ろすと下着の中に指を入れてペニスを引っ張り出し、間髪を入れずにパクリと口に含んで顔を上下する。
「クククッ、大きくなったけど、このままで平気??」
「平気じゃないけど我慢するしかないだろう??」
「予約したホテルまで我慢できるの??私と身体を密着してチンチンを大きくしても我慢できるんだ。フ~ン、私ってその程度の魅力しかないんだ??」
「可能なら今すぐ挿入したいけど、オレにはそんな勇気がない」
「ウフフッ、私にはあるわよ。勇気を見せてあげる」

引っ張り出されたペニスはシノの口の中で元気を与えられて宙を睨むほど屹立している。
上唇に舌を這わせたシノは勃起したペニスを摘まんで唇を噛み、スカートで二人の股間を隠して腰を下ろしていく。
「待ってくれ、この格好じゃマズイよ」
シノの腰に手を添えて立ち上がらせようとするタケに恨めしそうな視線を向け、
「どうして??我慢できない。スカートに隠れるから大丈夫なのに……意気地なし」
ズボンから引っ張り出されたペニスはヌラヌラと濡れたまま宙を睨み、タケは隠す様子もなくポケットからハンカチを取り出してシノの手を掴み、親指の付け根を縛って自由を奪う。
「えっ、なに??なに??どうするの??いやっ、興奮する」

シノを後ろ手に拘束して自由を奪ったタケは背中越しに抱きしめ、耳に息を吹きかけながら囁く。
「クククッ、あのまま挿入されたらこれからの付き合いでいつまでも主導権を取られそうだから最初はオレがリードすることにした」
「イヤッ、濡れちゃう……今日の私は変、タケの声さえもが愛撫になっちゃう」
「オレを操ろうとした罰を受けてもらうよ」

「オレはともかく、シノを見る人がいないのは心外だな。こんなに好い女を連れて歩いているオレをバカにするのと同じだよ、そう思うだろう??」
「ハァハァッ、興奮でドキドキする。心臓が口から飛び出しちゃいそう、早く何とかして、おねがい」
下半身を揺すって悪戯を催促するシノを背後から抱きかかえたタケはスカートを捲り上げて尻を剥き出しにする。
「アァ~ン、早く、入れて、私をブスリと突き刺して……」
「声が大きいよ、シノ。聞かれちゃうよ」
耳元で囁きながら腿に手を添えて両足を開かせ、白い尻をピシリと打つと早くも蜜を滴らせる泉を突き出し、足を開いていく。
摘まんだペニスを滴る蜜の源泉に押し当てて馴染ませ、
「シノ、入れるよ」と呟いて腰を突き出すと、タケのオトコは泉に姿を消していく。
「ウッ、クゥッ~、こんな処で、こんな格好で、でも嬉しい。タケとつながりたかったの……」
ウッ、と声を漏らして根元まで突き入れたタケがシノの背中から視線を上げると真っ青な空が広がり、陽光を受けた波頭がキラキラ輝いて欲情に突き動かされている自分をおかしく思い始める。
「シノ、此処で頂上に達するより、楽しみはホテルに着くまで取っとこうか」
「えっ、うん。つながったからとりあえず満足した……ウフフッ、早く戻ろうよ」
自ら突き出した尻を引き、つながりを解いたシノは反転してタケの股間で隆々と宙を睨むオトコを口に含んで舌を絡ませ、滑りを舐め取ろうとする。
「アンッ、後ろ手に縛られたままだからタケが協力してくれないとチンチンをきれいにできない……熱い、チェックインしたらすぐ抱いてもらうからね。ウフフッ、大好き……」

営業―5

淡路島の東海岸中央部から北に走り途中で内陸部に進路を取って高速に乗った車は神戸を目指す。
欲望を満足させることなく途中で中断したとは言え、初めての店外デートで互いを求め合っていることを確認した安堵感とわずかな羞恥で車内は静寂に包まれる。
気まずいとか恥ずかしくて身の置き所がないと言うことではなく、他人の視線を避けながら真昼間の砂浜で結ばれたということに満足し、その余韻に浸りホテルにチェックインした後の戯れを想像すると期待で胸は高鳴り昂奮が冷めることもない。

「この車が空を飛べたらいいのにな」
「えっ、どうして??」
「高速だといっても前の車を無条件で追い越していいものでもないし、カーブもある。一般道に下りれば信号もあるしカーブも増えるだろう。空を飛べば真っすぐ、最短距離でホテルの部屋を目指せる」
「クククッ、チェックインもナシで窓からベッドめがけて突っ込むの??……早く抱きたい??」
「そうだよ。初めて会ったあの日、こんな好い女は黒いパンツスーツの中に美味そうな身体を隠しているんだろうな、下着も黒なんだろうなって想像していた。想い出すだけで涎が出ちゃうし、砂浜でアペタイザーを無理やり食べさせられちゃったしな」
「ひどい、興奮していたのは私だけでタケはこの身体に興味がなかったの??」
言い終わるや否やシノはスカートを捲り上げて下着を着けていない股間を晒す。
「パンツを脱げって命令したのはタケだよ。忘れたの??」
「クククッ、か~るい前戯の積りだったのにシノの反応の良さにびっくりしているよ」
「作業着姿のタケは親切で優しい紳士だと思ったのになぁ……こんなにスケベな変態男とは思わなかった。しばらくチンチンをナメナメしていなかったので男を見る目が落ちていたのかなぁ」
「申し訳ないね。シノが期待したような紳士じゃなくて、でも嫌いになるのはもう少し待ってくれよ。頼むよ……」
「どうしようかな、いつまで待てばいいの??」
「押し倒したシノのオンナノコにオレの精液をぶちまけるまででいいよ。頼むよ、一回やらせてくれよ」
「ひどい男。なんでこんな男を好きになっちゃったんだろう……」
互いを好ましい異性として意識し合う二人だけに際どい言葉を交わしても笑みが消えることはなく、欲情の炎も燻ったままでフッと一吹きするだけで燃え盛る予感がする。

「いらっしゃいませ、柏木様」
「この人ともう一人の女性が宿泊するので現金でデポジットを入れときます……もう一人を待ってさざんかで食事をするので着替えのためにチェックインをお願いします」
シノと朱莉のためにチェックインを済ませたタケはベルボーイの案内を必要ないよと断り、二つのガーメントバッグを持ってエレベーターホールに向かう。

「なに??いやな男、ワインを用意するなんて」
部屋に入るなりガーメントバッグをベッドに放り投げたタケに壁に押し付けられたシノは、テーブルに置かれたワインクーラーに視線を走らせて笑みを浮かべる。
「二人きりになれるこの瞬間を待っていた……」
「ウフフッ、私も同じ。気持ちはドッキドキ、アソコは期待でドッロドロ……確かめても好いわよ」
ジャケットを脱がせても怯むことなくタケを言葉で挑発する
時刻を確かめたタケは、夕食には余裕があるからシャワーで汗を流そうと囁いてTシャツを脱がせ、スカートのボタンを外すとストンと足元に落ちてシノを守るのはブラジャーだけになる。
「ワインを用意するくらいだから遊び慣れていると分かるけど、ブラジャーの脱がせ方で遊び人かどうか分かるって言うよね」
またもや挑発するシノを見つめて頬を緩めたタケは左手でシノの頬を擦り、濃厚なキスを交わしながら背中に回した右手でブラジャーのホックを外す。
ホックを外したブラジャーのストラップに指をかけて右肩を滑らせ、反対側も同じように肩を抜いて両手を窄ませるとブラジャーは抵抗する間もなく滑り落ち、胸の膨らみをあからさまにする。
「誰だったかなぁ??遊び慣れていないから洒落たことは言えないって言ったのは……洒落たことは言わないけど、女心を操る術は知っている遊び人。ウフフッ、虜になっちゃいそう」

柔肌を守る衣類をすべて剥がしたタケは壁に付いた左手でシノの動きを封じ、右手を駆使して素っ裸になる。
股間にだらりと垂れ下がるオトコを見たシノは頬を膨らませる。
「私のオンナノコはタケと二人っきりになった期待でドッロドロなのに、この子は昂奮する様子もない……私って魅力がないの??」
「クククッ、可愛いなぁ……」
シノを横抱きにすると、イヤンッと可愛い声を漏らし、抱き上げたままテーブルに近付くと意を察してワインボトルとグラスを手に取る。
「グラスが一つじゃ足りないだろう??」
「いじわる。一脚でいいの、二人で一個、二つも必要ないでしょう」

バスタブに湯を張る準備をしてシャワーブースに入り、シノにシャワーキャップを被せて湯を浴びせる。
「ウッ、ウックククッ、私だけに掛けるなんてズルイ。タケにも掛けちゃう」
頭からシャワーを浴びながら唇を合わせ、息をするのも忘れるほど激しく貪りあい、身体をまさぐりハァハァッと息を荒げる。
「汗を流しっこしようか」
ボディソープを掛けた身体を互いの両手がまさぐり、身体を擦り合う。
「クククッ、ボディ洗いの立ちバージョンは気持ちいい??オッパイがもう少し大きい方がいいのかなぁ??」
「シノのオッパイはオレ好みで丁度いいよ」
「良かった……この子を洗ってあげるね。大きくな~れ、大きくな~れ」
膝立ちになったシノは泡だらけにした両手でオトコを包み込んでヤワヤワと擦り、前後に動かしたり包み込んだ両手に力を込めたり緩めたりを繰り返すとムクムクと起き上がる。
「ウフフッ、私の手の中で大きくなった。好い子にはご褒美を上げなきゃね」
シャワーをかけてソープを流し、亀頭に舌を這わせたり鈴口を舌先で刺激したりしながら上目遣いにタケの反応を確かめ、ウッと吐息を漏らして腰を引くと、
「気持ちいいからって逃げちゃダメ……食べちゃおう」
パクリと口に含んで顔を前後し、満足できる硬度に達すると、プファ~と息を漏らして吐出し、目元を朱に染めた顔をタケに向ける。
「気持ちいいよ……シノが左折を苦にしない人だったら、こんな関係になっていなかったと思うと、不思議な縁を感じるよ」


営業―6

「用意してくれた折角のワインが温かくなっちゃうよ。早く飲みたい……」
バーベキューを食べた後の砂浜に続き、シャワーを浴びながらの恥戯で獣欲は限界に達し、寝室に戻るまで我慢するにはワインを飲んで冷ますしかない。
シャワーブースからバスルームに移り、シノを抱きかかえたままバスタブに浸かったタケは栓を覆うシールを剥がし、コルクを左手で押さえてワイヤーを緩めて栓を外しグラスに注ぎ、シャワーキャップを剥ぎ取る。

「ワインを用意したり、ブラジャーの外し方やワインの開栓がスマートだったり、タケの言葉とは裏腹で遊び人ぽいけど今んとこマイナスポイントにはならない……嬉しい??」
「シノよりも長く生きているから経験が多いってことだよ。決して遊び人じゃなく真面目な労働者だよ」
「クククッ、真面目な労働者さんにワインを口移しされたい」

ワインを口に含んで飲み干したタケは満足の笑みでワインエチケットを見つめ、再び口に含んで抱き寄せたシノに顔を近付けると目を閉じて口を軽く開く。
ゴクッ……口移しで注ぎ込まれたワインを飲み干したシノは酔ったわけでもないのに目の縁をほんのり朱に染めてタケを見つめ、直ぐに胸に顔を埋める。
「狭い道の左折が苦手で良かった。運転が上手だと声をかけてくれなかったでしょう??」
「オレはシノが営業熱心だったことに感謝している。好い女を誘うほど自信家じゃないからね」
「タケに一目惚れしたの。営業じゃないし、そんな風に思われたのなら心外だなぁ……クククッ、迷惑??」
頬を緩めたタケは言葉を返すことなくワインを口に含んで再び口移しで流し込んでも唇を離すことなく、シノが嚥下すると舌を侵入させて舌を重ねて擦ったり絡ませたりを繰り返す。
ニュルニュル、ジュルジュルッ……濃厚なキスを交わしながらタケの右手は胸の膨らみを揉みしだき、シノの両手はタケの背中を這い回り髪に指を絡ませる……ハァハァッ……息をするのも忘れて唇を合わせていた二人は互いの瞳の奥に隠れた気持ちを覗き見て顔を綻ばせる。

タケが口を尖らせて出した舌先をピクピク蠢かして誘うと待っていたと言わんばかりにシノの舌が突き出されて宙でツンツンつつき合い、重ねて擦りあって踊るように戯れる。
「イヤンッ、タケのモノが彼方此方つつくから気になる。クククッ、くすぐったいよ」
「こうするとどう??まだ気になる??」
腿を跨いで座るシノに手を掛けて持ち上げたタケが股間を蠢かすと、硬くいきり立ったモノがシノのオンナに収納される。
「アンッ、何か硬いものが入ってきた……クククッ、下半身をつつく邪魔者はいなくなったけど…イヤンッ、気持ち善くなっちゃう」
「温かくて気持ちいいよ……ダメだよ。そんなにウネウネすると逝っちゃうよ」
「うそ、私は何もしていないよ。タケのモノがヒクヒクするから気持ち善くってピクピクしちゃう」
「もう言葉は必要ない。拍動も呼吸も同調して二人は心も身体も一体になったような気がする」
「うん、言葉がなくてもタケの気持ちを感じられる」

タケは被せたままのシャワーキャップを剥ぎ取り濡れた手で髪を撫でる。
「イヤンッ、髪が濡れちゃうじゃない。このまま二人で朝を迎えるならいいけど朱莉ちゃんと食事するんだよ……ねぇ、髪を触られるのは苦手って女が多いのを知っている??」
「えっ、そうなのか。ゴメン」
「クククッ、好きでもない男に触られるのが嫌なだけ。好きな男の前では女の髪は性感帯。髪は女の命って言うでしょう。女の命を好きな男に撫でられるのって幸せだなぁって思うけど、そうじゃない人に触られるのは、ねっ、オミズの女の気持ちを分かってくれるでしょう??」
「そうだな、好きでもない男の手が髪に触れてもあからさまに嫌な顔は出来ない……今は濡れるのが嫌なだけか。遊び慣れていないから気が付かなかった」
「まだ、そんなことを言ってる。ウフフッ……アンッ、アァッ~、気持ちいい」
オンナの奥深くにオトコを咥え込んだまま下半身を揺するシノは愉悦の表情をタケに向けて静かに目を閉じる。
そんなシノをギュッと抱きしめたタケは閉じた瞼に唇を合わせて舌先でなぞる。
「イヤンッ、瞼が性感帯になっちゃった……ねぇ、出ようよ。我慢の限界、アソコが壊れちゃうくらい突かれたい」

タケは横抱きにした素っ裸のシノをソファに下ろし、有無を言わさずに両足を肘掛けに載せて大股開きで放置する。
「イヤッ、こんな格好にされて恥ずかしい」
「隠しちゃダメだよ。両手両足をソファに縛って動けなくするよ……毎日、会えるわけじゃないシノの記憶をオレの心に刻んでおくためだから協力してくれるだろう??」
「頭の中の画集に描いておくんじゃないの??二人の秘密をスマホの中に収めても好いわよ……何を言っているんだろう、恥ずかしい。いつもの私じゃいられない」
「二人の秘密は心の記憶に残しておくのがいいだろう」
「うん、分かったから……恥ずかしいことを言わせないで、おねがい」

「シノのすべてを見たい。指で広げて見せてくれるだろう」
ハァハァッ……タケの言葉で興奮するシノは息を荒げ、ソファの肘掛けに乗せた両脚を閉じるどころか膝を起点にして両足を外側に広げ、真っ赤に濡れそぼつ割れ目に指を伸ばす。
「見える??私のすべてを見せても嫌いにならないって約束してね……タケが広げろって言うから、恥ずかしいことをしているんだからね」

「ヒィッ~、気持ちいい。こんな風にしてほしかったの……」
しゃがみ込んだタケがシノの股間に息を吹きかけ、伸ばした舌がベロリと割れ目の奥を刷くと悲鳴にも似た喘ぎ声を漏らし、髪を掴んで股間を押し付ける。
「ウッ、ウググッ……クゥッ~……」
股間を押し付けられる苦しさに堪えかねるタケは小陰唇を口に含んで吸い上げる。
「アウッ、アワワッ、ダメ、ダメッ……気持ちいい……」
身悶えるシノを上目遣いに見たタケは一層激しく舌を躍らせて小陰唇が作る溝を舐め、しとどに溢れる花蜜の源泉に舌を出入りさせながら鼻頭でクリトリスを刺激する。
髪を掴むシノの手を剥がして握り、
「ジュクジュクと蜜を滴らせるオマンコはオレのモノだよ、誰にも触らせないよ」
「嬉しい、私はタケの女。ギュッと掴んで、掴んだ手を離さないでね」
「あぁ、離さないよ。シノがオレから離れて迷子にならないように掴んでいるよ」
「アンッ、タケの言葉が子宮を鷲掴みにする……ねぇ、入れて。我慢できない」

つないだ手を引いてソファから立ち上がらせたシノを後ろ向きにさせたタケは、
「入れるよ……ウッ、つながった。温かくて気持ちいいよ」
ソファに両手をつかせたシノの腰を掴んで濡れそぼつ割れ目にオトコを擦り付けて馴染ませ、グイッと腰を突き出すと、ズルッ、ジュルジュルッと卑猥な音を立てて姿を消していく。
「ウッ、ウグッ、くる……入ってきた。これで私はタケの女になった。アァ~ン、気持ちいい、たまんない……」


営業―7

「ウッウッ、イヤッ、もっとぉ~、イヤァ~ン……」
ソファに両手をついたシノと背面立位でつながるタケは無防備な姿で喘ぎ声を漏らす様子に気持ちが昂るのを抑えることができなくなる。
パンッパンッ、ニュルニュルッ、グチャグチャ……腰を掴み、激しく股間を打ちつけるたびに染み一つない背中が細波のように妖しく蠢き、悦びの大きさを見せつけるように黒髪が激しく揺れる。
「ウッウッ、奥まで、ウッ……きつい……」
「ハァハァッ、ごめん、昂奮しちゃった」
立ちバックは獣の交尾に似てタケの征服欲を満たし、シノは一目惚れした男に犯される悦びで深い快感を得る。
シノの声で平静を取り戻したタケは腰を掴む手に力を込めてペニスを突き入れたまま腰で円を描くように蠢かし、アンッ、ウッウッウゥ~と艶めかしい喘ぎ声に頬を緩める。
気を好くしたタケは覆いかぶさるようにして右手をシノの股間に伸ばしてクリトリスを二本の指で挟んだり、先端を優しく擦ったりとめくるめく悦びを与えて左手で胸の膨らみの先端を摘まんで力を込める。
「アン、イヤッ、気持ちいい……ヒィッ~、痛痒いのもいい。たまんない……」

シノを頂上近くまで追い上げたタケはペニスを引き抜いて手をつなぎ、ソファに浅く座り股間を強調しながら引き寄せる。
股間で隆々と宙を睨むオトコは先走り汁と愛液が混じる卑猥な滑りをまとってシノを誘う。
「男性の前で裸になるのは久しぶりなんだもん.こんなのを見せられたら我慢できない」
言い終わるや否やシノはしゃがみこみ、目の前でそそり立つオトコに舌を這わせる。
竿の周囲で今にも破裂しそうなほど膨れる血管をなぞり、亀頭に舌を這わせて鈴口を舌先で刺激する。
「そんなことをすると逝っちゃうよ」
「ダ~メ、パンツを脱がせてノーパンのまま歩かせたり、大股開きでソファに座らせたり恥ずかしいことをされたんだから……ウェルカムワインで悦ばせたり、ウフフッ、今度は私が意地悪したり悦ばせたりする番なの」

竿に添えた左手でしごき、右手で陰嚢をヤワヤワ擦るとピクピク反応し、それを見るシノの表情が緩みパクリと飲み込んで顔を上下する。
「ウッウゥッ~、逝っちゃうよ、出ちゃう……クゥッ~」
「えっ、うそ、ウソでしょう??私を置いて行かないで……」
「クククッ、可愛いなぁ……シノ、自分で咥えてごらん」
「フンッ、ほんとにイヤな男。ウフフッ、大好き……」
今にも爆ぜそうなペニスを摘まんだまま立ち上がったシノは太腿を跨いで昂奮で乾いた唇に舌を這わせて目を閉じ、亀頭を股間に擦り付けてフゥッ~と息を吐き、下半身を下ろしていく。
「ウッ、おっきぃ、逝っちゃダメだよ、一緒でなきゃイヤ……クゥッ~、私の中に入ってくる。ダメッ、よくなっちゃう」

対面座位でつながるシノを抱き寄せて唇を合わせると待っていたかのように舌が伸びてタケの口腔に侵入する。
タケは口を窄めて侵入してきた舌を吸い、シノはオマンコに出入りするオチンポはこんなに気持ち善くなるのかなと舌が感じる粘膜同士の接触にうっとりする。
シノの舌はタケの舌や唇に絡めとられたり甘噛みされたりと意のままに操られ、それでも嫌になるどころか悩ましく身を捩る。
シノの腰を抱くタケの両手に力がこもり、密着を強くしながら腰を前後左右に蠢かす。
めくるめく悦びでシノの両手はタケの背中を撫で回し、唇を合わせたり離したりしながら自らの欲情を持て余す。
「アンッ、気持ちいいの。もっと激しく愛されたい……」
背中を撫でていた両手をタケの首に回して身体を支え、首や上半身を反らせて下半身を揺する。
「シノ、いいよ。ウネウネ蠢いて奥へ奥へと吸い込もうとしている…オレのすべてを吸い取ろうとしているみたいだ」
「うそ、私は何もしていないよ…ウッ、ダメッ、オチンポが子宮をつつく、ヒィッ~、すごい、すごいっ」
背を丸めたタケは右乳房の先端に吸い付き、右手で鷲掴みした左乳房が変形するほど揉みしだく。

タケの肩に顎を乗せて下半身が震えるほどの快感と乳房の痛痒さに陶然とするシノは、窓の外に広がる神戸港から出ていく貨物船に見入り、あの船に二人で乗って誰も知る人のいないところに行けたらいいのにと思う。
「タケのオチンポで壊されたい。タケとエッチした証が欲しい」
「シノは荒々しいセックスが良いのか…オレは紳士だから優しいのがいいんだけどな……立ちなさい」
結合を解いたシノの背後に立って誘導し、窓に手をつかせて尻を打つ。
「ピシッ……イヤンッ、痛い……」
「尻を突き出しなさい……」両足を開いて尻を突き出すと、
「入れてくださいと言うんだろう??」
「アァ~ン、いじわる……私のスケベなオマンコにタケのオチンポをぶち込んでグリグリしてください…ハァハァッ、早く入れて……ウッ、ウッウググッ、ぶっといオチンポが入ってきた……いぃ、気持ちいい」
パンパン、ジュルジュルッ、グチョグチョ……「ヒィッ~、すごい、オチンポが口から飛び出ちゃうほど奥まで入ってくる……」
「ウッ、すごいよ、シノ。オレのモノをグイグイ奥に吸い込んでいく」
「アウッ、アワワッ、ダメ、逝っちゃう。いいの、逝っちゃうゥ~……」
「オレもだ、逝くよ、出ちゃうよ。限界だ……」
シノは目を閉じて与えられる快感に浸り、タケの視界から色が消えて船も建物も真っ白に見えると同時に満足の証を吐き出す。
羽化登仙の境地で崩れ落ちそうになるシノの身体はタケに支えられてやっとの思いで立っている。

湯を張ったバスタブにゆったりと浸かる二人は満足感と共に四肢を伸ばしてリラックスする。
「シノ、月に一度、無理しても二度くらいだけど、また会ってくれるかなぁ」
「うん、月に一度で十分。奥様がいるのを承知で誘ったんだから、それ以上のわがままは言わない……オッパイに二人の関係の証を残してほしい」
「………」
シノの気持ちを図りかねるタケは顔を見つめて真意を察し、乳房に手を添えて唇を近付ける。
「しっかり吸いついて痕をつけてね。シノはオレの女だって印があれば次に会う時まで我慢できる」
チュゥ~……クククッ、くすぐったい……シノはオレの女だって印をつけるんだから我慢しろよ……チュゥ~……ゾクゾクする。痕が付いた??
「あぁ、このキスマークでシノはオレのモノだって証を残した。他の男が近付くことは許さないよ」
「うん、嬉しい……キスして」
濃厚なキスを交わして最後にドロッと唾液を流し込むと、シノはゴクッと嚥下して頬を赤らめる。

シノを飾るベージュのワンピースは首回りと裾にレースがあしらわれてエレガントな中に大人の女性らしい清潔感のある色気を醸し、タケは黒いスラックスに黒いシャツを合わせてベージュのジャケットを羽織る。
ピンクのスーツ姿の朱莉は二人に会うなり、
「二人ともベージュで合わせてシックな装い。私は浮いちゃうな……初デートと思えないほどお似合いのカップルだよ」
「そう見える??ありがとう。気持ちだけじゃなく身体の相性もピッタリで大満足させてもらっちゃった。朱莉と二人で縁結びの生田さんに素敵な男性に会えますようにって願掛けをしたご利益だよ」
「私はまだ素敵な男性に巡り合っていないけど、明日、生田神社にお礼参りをしようよ」
いつもの葵らしくなく、柏木にのめり込む様子に不安を感じていた朱莉は隠すことも恥じらうこともなく幸せだと言う葵を心から祝福する気持ちになっている。

楽しい会話と評判通りの神戸ビーフのディナーコースは三人を幸せな気持ちにさせる。
「タケが用意してくれた部屋は神戸港を出入りする船や周囲の建物から洩れる明かりが波でキラキラ輝いてワインが一層美味しくなるわよ…エッチの残滓はないと思うけど、匂いが残っていればゴメンね……ウフフッ」
「彼氏のいない私にヒドイ惚気ようね。でもよかったね、素敵な男性と会うことが出来て」

シノと朱莉の会話を聞きながらタケは思い出していた。
……勘違いしないでね。お客様に惚れたんじゃなく、惚れた人がお客様になってくれたの……
葵が朱莉にタケを紹介する時の言葉の一部だが、決して枕営業を目的とした結果ではなく、一目惚れした女性を誘う言葉を探している時にホステスらしく営業を掛けてくれたことを嬉しく思い苦笑いが浮かぶ。


     << おしまい >>
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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