偽者 ~PRETENDER~ -54
佐緒里と内藤 -26
優美な姿のイタリアングレーハウンドがボールを追いかけるのを見つめながらも佐緒里の股間は快感を求めて妖しく蠢き、耳元で囁く内藤の声に身体が震える。
「佐緒里も首輪とリードを着けてくればワンちゃんと一緒に遊ぶことが出来たのに残念だな」
「ワンちゃんだけなら好いけど飼い主さんもいるんだよ、そんなことはできない……でも、言葉だけでも昂奮する。クククッ、こんな事をされているって気付かれているかな??」
腿を閉じて股間で蠢く手の動きを封じ、
「濡れているでしょう??」
「確かめて見なきゃわからないよ。足を開いてごらん」
息を吹きかけながら耳元で囁かれると抗うことなく言葉に従い、女性の視線が飼い犬に向いていることを確かめて足を開く。
クチャクチャ、ヌチャヌチャッ……シャツに隠れて内藤の指は自由に戯れ、佐緒里はボールを追いかけるグレーハウンドを見つめているようでも瞳は霞がかかったようで、意識は自らの股間に向いている。
夜とは言え月明りと公園灯に照らされる公園は明るく、愛犬とボール遊びをする女性の表情まではっきりと見える。
そんな場所で他人の目を意識しながら淫猥遊戯に耽ると妖しいときめきが芽生え、身体の芯が火照り甘い疼きが全身を満たす。
「シャツを剥ぎ取ってやろうか??このままじゃ物足りないだろう??」
「えっ、ダメ、そこまではできない。他人の目を意識して、こんな処でこんな事をして見られちゃうとどうしようってドキドキするのは昂奮するけど、本当には出来ない」
内藤がシャツの一番下のボタンを外すと、ヒィッ~と声を漏らして裾を抑える。
愛犬が咥えてきたボールを受け取った女性が何事かという様子で佐緒里を見つめて小首を傾げる。
「やめて、おねがい」
女性の視線を気にする余裕もなくした佐緒里の声は掠れ、シャツを掴む手に力を込める。
股間を離れた指は羞恥を煽るために佐緒里の目の前で広げられる。
滑りを帯びた指は灯りを反射して妖しく輝き、見つめる佐緒里の淫蕩な気持ちも妖しく育つ。
「シャツに隠れてアソコをクチュクチュするだけなの??オッパイが寂しいって言っているわよ、でも見せたりしないわよね」
離婚前、幸せな結婚生活だと思っていた頃から秘かに感じていた違和感は,何度か内藤に抱かれるうちに身体の奥に眠っていた被虐心だと気付かされた。
内藤は好い女だと褒めてくれたが、好い女は我がままだとも言った。
被虐心と我がまま、相容れないようでいて、実は内藤と二人きりでいる佐緒里の中でしっくりと共存している。
背後から佐緒里を包み込むように抱きかかえ、自然な風を装って胸の膨らみに両手を添える。
「うっ、ウフフッ……あなたが望むとき、私の身体はいつでもあなただけのモノ」
「身体だけ??」
「そう、身体だけ。心はあげない、私はわがままな女なの、そうでしょう??」
「そうだよ、佐緒里の言うとおり。少々引きずり回されても離れることが出来ない我がままで好い女だよ」
耳元で囁きながら両手は妖しく蠢き続け、佐緒里は宙に浮くような快感に酔いしれる。
大胆に振舞い始めた内藤の手がシャツのボタンを一つ外して侵入し、乳房を鷲掴みして唇が首筋を這う。
「イヤッ、こんな事って……オッパイを弄られているって分かっちゃうよ」
「平気だよ。夜の公園で腿を跨がせて座らせた女性の胸を揉む、自然なことだろう。そこまで密着して何もしなければ、その方がおかしいよ、そうだろう??」
「そうだね……でも、分からない。好きな人の言葉は信じるし、嘘だと思っていても信じたいのが女」
ワンワンッ……淫猥遊戯に耽り言葉遊びで性感を高めながらもボール遊びに興じる犬を見つめていたが、咥えそこねたボールが二人の足元まで転がってくる。
ロングリードは公園の入り口から遠い処で外にまで出られないように長さを調節したため、二人のところまで届かない。
ワンワンッ……ボールを拾ってくれと言わんばかりに吠えるので、佐緒里は立ち上がりボールを拾った手を伸ばすと、クゥ~ンと甘えた声を出して指をペロペロ舐める。
「ありがとうございました。レオ君、戻ってきなさい」
その後、何度かボール遊びをして満足したのか走る姿に勢いがなくなるとリードを取り換えて公園を出ていく。
「お先に失礼します」
「さようなら……ワンちゃん、バイバイ」
再び二人きりになると佐緒里は内藤の腿を跨いで座り、首に両手を回して鳥が餌を啄むように何度も唇を押し付ける。
「クククッ、見られるかもしれないって不安が昂奮を呼びゾクゾクするような気持ち善さが湧いてくるって変なのかなぁ??」
問いには答えずシャツのボタンを全て外し、乳房だけではなく下腹部まで露わにする。
優美な姿のイタリアングレーハウンドがボールを追いかけるのを見つめながらも佐緒里の股間は快感を求めて妖しく蠢き、耳元で囁く内藤の声に身体が震える。
「佐緒里も首輪とリードを着けてくればワンちゃんと一緒に遊ぶことが出来たのに残念だな」
「ワンちゃんだけなら好いけど飼い主さんもいるんだよ、そんなことはできない……でも、言葉だけでも昂奮する。クククッ、こんな事をされているって気付かれているかな??」
腿を閉じて股間で蠢く手の動きを封じ、
「濡れているでしょう??」
「確かめて見なきゃわからないよ。足を開いてごらん」
息を吹きかけながら耳元で囁かれると抗うことなく言葉に従い、女性の視線が飼い犬に向いていることを確かめて足を開く。
クチャクチャ、ヌチャヌチャッ……シャツに隠れて内藤の指は自由に戯れ、佐緒里はボールを追いかけるグレーハウンドを見つめているようでも瞳は霞がかかったようで、意識は自らの股間に向いている。
夜とは言え月明りと公園灯に照らされる公園は明るく、愛犬とボール遊びをする女性の表情まではっきりと見える。
そんな場所で他人の目を意識しながら淫猥遊戯に耽ると妖しいときめきが芽生え、身体の芯が火照り甘い疼きが全身を満たす。
「シャツを剥ぎ取ってやろうか??このままじゃ物足りないだろう??」
「えっ、ダメ、そこまではできない。他人の目を意識して、こんな処でこんな事をして見られちゃうとどうしようってドキドキするのは昂奮するけど、本当には出来ない」
内藤がシャツの一番下のボタンを外すと、ヒィッ~と声を漏らして裾を抑える。
愛犬が咥えてきたボールを受け取った女性が何事かという様子で佐緒里を見つめて小首を傾げる。
「やめて、おねがい」
女性の視線を気にする余裕もなくした佐緒里の声は掠れ、シャツを掴む手に力を込める。
股間を離れた指は羞恥を煽るために佐緒里の目の前で広げられる。
滑りを帯びた指は灯りを反射して妖しく輝き、見つめる佐緒里の淫蕩な気持ちも妖しく育つ。
「シャツに隠れてアソコをクチュクチュするだけなの??オッパイが寂しいって言っているわよ、でも見せたりしないわよね」
離婚前、幸せな結婚生活だと思っていた頃から秘かに感じていた違和感は,何度か内藤に抱かれるうちに身体の奥に眠っていた被虐心だと気付かされた。
内藤は好い女だと褒めてくれたが、好い女は我がままだとも言った。
被虐心と我がまま、相容れないようでいて、実は内藤と二人きりでいる佐緒里の中でしっくりと共存している。
背後から佐緒里を包み込むように抱きかかえ、自然な風を装って胸の膨らみに両手を添える。
「うっ、ウフフッ……あなたが望むとき、私の身体はいつでもあなただけのモノ」
「身体だけ??」
「そう、身体だけ。心はあげない、私はわがままな女なの、そうでしょう??」
「そうだよ、佐緒里の言うとおり。少々引きずり回されても離れることが出来ない我がままで好い女だよ」
耳元で囁きながら両手は妖しく蠢き続け、佐緒里は宙に浮くような快感に酔いしれる。
大胆に振舞い始めた内藤の手がシャツのボタンを一つ外して侵入し、乳房を鷲掴みして唇が首筋を這う。
「イヤッ、こんな事って……オッパイを弄られているって分かっちゃうよ」
「平気だよ。夜の公園で腿を跨がせて座らせた女性の胸を揉む、自然なことだろう。そこまで密着して何もしなければ、その方がおかしいよ、そうだろう??」
「そうだね……でも、分からない。好きな人の言葉は信じるし、嘘だと思っていても信じたいのが女」
ワンワンッ……淫猥遊戯に耽り言葉遊びで性感を高めながらもボール遊びに興じる犬を見つめていたが、咥えそこねたボールが二人の足元まで転がってくる。
ロングリードは公園の入り口から遠い処で外にまで出られないように長さを調節したため、二人のところまで届かない。
ワンワンッ……ボールを拾ってくれと言わんばかりに吠えるので、佐緒里は立ち上がりボールを拾った手を伸ばすと、クゥ~ンと甘えた声を出して指をペロペロ舐める。
「ありがとうございました。レオ君、戻ってきなさい」
その後、何度かボール遊びをして満足したのか走る姿に勢いがなくなるとリードを取り換えて公園を出ていく。
「お先に失礼します」
「さようなら……ワンちゃん、バイバイ」
再び二人きりになると佐緒里は内藤の腿を跨いで座り、首に両手を回して鳥が餌を啄むように何度も唇を押し付ける。
「クククッ、見られるかもしれないって不安が昂奮を呼びゾクゾクするような気持ち善さが湧いてくるって変なのかなぁ??」
問いには答えずシャツのボタンを全て外し、乳房だけではなく下腹部まで露わにする。
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