ホテル -23
ノーパン
高い所が怖いらしいとあたりをつけたアユは、
「夜はしょうがないけど今は陽光に照らされながら可愛がってほしい。こんな格好で縛られて、日陰の女みたいで悲しい……」
悲しそうな表情を作って気落ちしたような演技をするアユに、
「分かったよ、高所恐怖症のオレがショックで倒れても知らねぇぞ」
捨て台詞を吐いて立ち上がった男は窓に近付き、視線を部屋の中に向けてカーテンを開ける。
タッセルを金具に掛けようとしても目を背けたままでは思い通りにならず、時間をかけてやっと留め、フゥッ~と息を吐いてベッドに戻る。
「ごめんなさい、本当に高いところが苦手なんだ、冗談だと思っていた……ウフフッ、マヨネーズの他にもあなたの苦手なモノを一つ発見できた」
カーテンを開け放った部屋は眩い朝陽に覆われて前日からの淫靡な空気を消し去り、目を眇めた二人は苦笑いを浮かべる。
「どうする??」
「残念な気がするけどこんなに明るいと……続きは家に帰ってからしてくれる??あなたに責められて身悶えると、多分、息をするのが苦しくなる……どんな気持ちになるのか試してみたい」
「直ぐじゃなく、何度か会ってからにしようか……首を絞められたいってアユが強請るまで待つことにするよ」
「いじわる、帰ってからの私はそんな恥ずかしいことを口にできない。今日はいつもと違うからエッチになれるのに……」
「クククッ、帰ってからアユは自分で思っている以上にスケベだってことを教えてあげるよ」
「フン、嫌な男。昨日から、何回、言っただろう、いやな男って……口にすればするほど好きになる。フフフッ、お腹がすいた、何か食べたい」
「部屋を出る、それともルームサービスが好い??」
「食べに行く。あなたのモノが使用可能になったようだからルームサービスだとムラムラしそう」
「そんなの食べていないで、私を食べてって言いそうなのか??」
「バカ、行こうよ。お腹がすいた」
シーツを跳ね上げてベッドから降りたアユは下着さえも着けていない白い肌を陽光に晒し、夜の薄明りの中で大理石のように滑りを帯びていた肌は妖艶さを隠し、成熟した女性らしいムッチリ感の中に凛とした清潔感を漂わせる。
「どうしたの??涎が垂れそうな表情だよ」
「初めてアユを見たとき、こんな時間を持てるとは思わなかったよ」
「ほんとう??あなたは気に入った女性を必ず誘うってゴローちゃんが言ったのに、声をかけてくれなかった。好みの女じゃなかったんでしょう??」
「本当にそんな風に思っているのか??オレは自信家じゃないから高根の花だと思ったから本心を隠していただけだよ」
「ウフフッ、そうは思えないけど、今は信じてあげる……準備できたよ」
膝丈のデニムスカートに白ニットのザックリセーターを合わせたアユはくるりと一回りして、どうだと言わんばかりに嫣然と微笑む。
「う~ん、素材が好いから何を着けても似合う……もう少し、色気が欲しいな、脱いで」
「えっ、なに??気に入っているんだけどな……上、下??どっち??」
「下」
スカートを脱ごうとするアユを制して、
「スカートじゃない。パンツを脱ぎなさい」
「下着??できない、ノーパンでなんか歩けないよ」
「アユ……」
叱声にも似た有無を言わせない響きにアユは顔を背けて窓外に広がる景色を一瞥し、夜の猥雑さを隠して昼間の健康的な営みを取り戻した街を見て息を吐く。
「フゥッ~、今日のあなたは、いつもと違うけど好き。あなたを信じているから、脱ぐね……恥ずかしい」
微かに朱に染めた頬に手を添えたアユは、恥ずかしいと呟き、デニムスカートの裾に手を入れて背を向ける。
「脱いだよ、これでいいの??」
振り向いたアユは下着を握り締めた手を男に示して瞳をらんらんとさせて欲望を剥き出しにする。
ウェストに触れたり裾を引っ張ったりと落ち着くことはないものの嫌がる様子はなく、昂奮で乾いた唇に舌を這わせて欲情を露わにする。
握り締める指をはがしてショーツを受け取った男はポケットに入れて、
「一階のカフェレストランに行こうか」
手を取りドアに向かう男に従うアユは膝を曲げて腰が引け、凛とした姿勢を見せることがない。
「そんな恰好で歩くと人目を引くよ」
「立っているのさえ辛い。ノーパンで歩いたことなんてないもん」
アユの背中に左手を回して抱き寄せ、チュッと音を立てて唇を合わせた男はデニムスカートの裾をたくし上げて股間に指を伸ばす。
「いやっ、しっとり滲み出ているのが自分でも分かるもん、恥ずかしい」
「どうする??朝食は後回しにするか??」
滑りを帯びた指をアユの唇に近付けると舌を這わせてねっとりと舐めとっていく。
羞恥を滲ませながらも見つめる視線を避けることなく口を開く。
「あなたと一緒だから、このドキドキ感を楽しんでみたい。でも、こんなことは初めてだから、ゆっくりでいいでしょう??」
自分の言葉で落ち着きを取り戻したアユは男の腕に右手をかけて歩き始める。
ドアを開けて廊下に出るとスカートの裾を確かめ、やっと安心したのか、それともノーパンのスリルを楽しむ気分になったのか前を向いて凛とした姿勢で歩を進める。
エレベーターで二人きりになると、
「ねぇ、触ってみて。グジュグジュになっていると思う」
再び裾を捲り上げて股間に指を伸ばすと、熱い蜜でしとどに濡れそぼつ股間が迎えてくれる。
割れ目に指を添えて、ほんの少し力を込めるとズブズブと吸い込まれるように姿を消してしまう。
グジュグジュ、ヌチャヌチャッ……掻き回されたバギナは狭いエレベーター内に卑猥な音を響かせる。
「クゥッ~、だめ。止めて、ダメ、だめっ……ハァハァッ」
男の手首を掴んで動きを封じ、太腿を閉じるアユは瞳を真っ赤に染めて恨めしそうに男を見つめる。
チンッ……男は指を引き抜き、アユはスカートの裾を引っ張って髪を整え、エレベーターのドアが開くと、何事もなかったかのように平静を装ってカフェレストランに向かう。
高い所が怖いらしいとあたりをつけたアユは、
「夜はしょうがないけど今は陽光に照らされながら可愛がってほしい。こんな格好で縛られて、日陰の女みたいで悲しい……」
悲しそうな表情を作って気落ちしたような演技をするアユに、
「分かったよ、高所恐怖症のオレがショックで倒れても知らねぇぞ」
捨て台詞を吐いて立ち上がった男は窓に近付き、視線を部屋の中に向けてカーテンを開ける。
タッセルを金具に掛けようとしても目を背けたままでは思い通りにならず、時間をかけてやっと留め、フゥッ~と息を吐いてベッドに戻る。
「ごめんなさい、本当に高いところが苦手なんだ、冗談だと思っていた……ウフフッ、マヨネーズの他にもあなたの苦手なモノを一つ発見できた」
カーテンを開け放った部屋は眩い朝陽に覆われて前日からの淫靡な空気を消し去り、目を眇めた二人は苦笑いを浮かべる。
「どうする??」
「残念な気がするけどこんなに明るいと……続きは家に帰ってからしてくれる??あなたに責められて身悶えると、多分、息をするのが苦しくなる……どんな気持ちになるのか試してみたい」
「直ぐじゃなく、何度か会ってからにしようか……首を絞められたいってアユが強請るまで待つことにするよ」
「いじわる、帰ってからの私はそんな恥ずかしいことを口にできない。今日はいつもと違うからエッチになれるのに……」
「クククッ、帰ってからアユは自分で思っている以上にスケベだってことを教えてあげるよ」
「フン、嫌な男。昨日から、何回、言っただろう、いやな男って……口にすればするほど好きになる。フフフッ、お腹がすいた、何か食べたい」
「部屋を出る、それともルームサービスが好い??」
「食べに行く。あなたのモノが使用可能になったようだからルームサービスだとムラムラしそう」
「そんなの食べていないで、私を食べてって言いそうなのか??」
「バカ、行こうよ。お腹がすいた」
シーツを跳ね上げてベッドから降りたアユは下着さえも着けていない白い肌を陽光に晒し、夜の薄明りの中で大理石のように滑りを帯びていた肌は妖艶さを隠し、成熟した女性らしいムッチリ感の中に凛とした清潔感を漂わせる。
「どうしたの??涎が垂れそうな表情だよ」
「初めてアユを見たとき、こんな時間を持てるとは思わなかったよ」
「ほんとう??あなたは気に入った女性を必ず誘うってゴローちゃんが言ったのに、声をかけてくれなかった。好みの女じゃなかったんでしょう??」
「本当にそんな風に思っているのか??オレは自信家じゃないから高根の花だと思ったから本心を隠していただけだよ」
「ウフフッ、そうは思えないけど、今は信じてあげる……準備できたよ」
膝丈のデニムスカートに白ニットのザックリセーターを合わせたアユはくるりと一回りして、どうだと言わんばかりに嫣然と微笑む。
「う~ん、素材が好いから何を着けても似合う……もう少し、色気が欲しいな、脱いで」
「えっ、なに??気に入っているんだけどな……上、下??どっち??」
「下」
スカートを脱ごうとするアユを制して、
「スカートじゃない。パンツを脱ぎなさい」
「下着??できない、ノーパンでなんか歩けないよ」
「アユ……」
叱声にも似た有無を言わせない響きにアユは顔を背けて窓外に広がる景色を一瞥し、夜の猥雑さを隠して昼間の健康的な営みを取り戻した街を見て息を吐く。
「フゥッ~、今日のあなたは、いつもと違うけど好き。あなたを信じているから、脱ぐね……恥ずかしい」
微かに朱に染めた頬に手を添えたアユは、恥ずかしいと呟き、デニムスカートの裾に手を入れて背を向ける。
「脱いだよ、これでいいの??」
振り向いたアユは下着を握り締めた手を男に示して瞳をらんらんとさせて欲望を剥き出しにする。
ウェストに触れたり裾を引っ張ったりと落ち着くことはないものの嫌がる様子はなく、昂奮で乾いた唇に舌を這わせて欲情を露わにする。
握り締める指をはがしてショーツを受け取った男はポケットに入れて、
「一階のカフェレストランに行こうか」
手を取りドアに向かう男に従うアユは膝を曲げて腰が引け、凛とした姿勢を見せることがない。
「そんな恰好で歩くと人目を引くよ」
「立っているのさえ辛い。ノーパンで歩いたことなんてないもん」
アユの背中に左手を回して抱き寄せ、チュッと音を立てて唇を合わせた男はデニムスカートの裾をたくし上げて股間に指を伸ばす。
「いやっ、しっとり滲み出ているのが自分でも分かるもん、恥ずかしい」
「どうする??朝食は後回しにするか??」
滑りを帯びた指をアユの唇に近付けると舌を這わせてねっとりと舐めとっていく。
羞恥を滲ませながらも見つめる視線を避けることなく口を開く。
「あなたと一緒だから、このドキドキ感を楽しんでみたい。でも、こんなことは初めてだから、ゆっくりでいいでしょう??」
自分の言葉で落ち着きを取り戻したアユは男の腕に右手をかけて歩き始める。
ドアを開けて廊下に出るとスカートの裾を確かめ、やっと安心したのか、それともノーパンのスリルを楽しむ気分になったのか前を向いて凛とした姿勢で歩を進める。
エレベーターで二人きりになると、
「ねぇ、触ってみて。グジュグジュになっていると思う」
再び裾を捲り上げて股間に指を伸ばすと、熱い蜜でしとどに濡れそぼつ股間が迎えてくれる。
割れ目に指を添えて、ほんの少し力を込めるとズブズブと吸い込まれるように姿を消してしまう。
グジュグジュ、ヌチャヌチャッ……掻き回されたバギナは狭いエレベーター内に卑猥な音を響かせる。
「クゥッ~、だめ。止めて、ダメ、だめっ……ハァハァッ」
男の手首を掴んで動きを封じ、太腿を閉じるアユは瞳を真っ赤に染めて恨めしそうに男を見つめる。
チンッ……男は指を引き抜き、アユはスカートの裾を引っ張って髪を整え、エレベーターのドアが開くと、何事もなかったかのように平静を装ってカフェレストランに向かう。