彩
フラワーアレンジメントとシャンパン、フルーツタルト
「こちらの席でございます」
予約席のプレートが置かれた席は窓際で、眼下に見える街の灯りは宝石箱をひっくり返したように煌びやかで思わず立ち止まった彩は目を見張る。
オーダーを済ませて二人きりになると彩は夜の景色の美しさに見入りながらも華やかさの裏にある街の澱みを感じ、心の隅に残る物憂げな気持ちから解放されることがない。
彩の横顔を見つめて満足そうに微笑む健志に視線を移し、
「きれい……ありがとう。このレストランを予約してくれたのは何か意味があるの??」
「特に意味はないけどホテルからここまでの距離が散歩に丁度いいかなと思って」
「そう、そうなの??……特別な意味はないのか……そうだよね」
愁いを帯びた言葉に反応することなく健啖ぶりを発揮して美味しそうに食べる健志に諦めの視線を向けた彩は食事に集中する。
「ホテルも満足したし、素晴らしい夜景を見ながらの食事も満足したよ、ありがとう……正直に言うと、何か足りないような気がするけど……明日はホテルをチェックアウトした処でお別れでしょう??」
「うん、ゴメン。朝一で仕事があるからね。埋め合わせは必ずするよ、それも近いうちに必ず。約束する」
「ほんとう??期待して待っている」
二人は互いの腰に手を添え、彩は健志の肩に寄り添うようにホテルに向かう歩道を歩く。
途中で営業中のバーの看板を見つけた健志は、
「23時過ぎか、何か飲みたいと思わない??」
「うん、久しぶりだし飲みたい。絡んでも知らないよ」
「彩に絡まれるなら喜んで受けるよ」
「ほんとうに分かってないんだ。絡む気にもならない」と、独り言つ。
彩はスプモーニ、健志はジントニックを飲んでカレンダーの日付が変わる前、ホテルへの帰路につく。
「大抵の女性はイベント好きでサプライズを期待しているのを知ってる??」
「そうなんだ、よく分からないけど」
「彩もそんな女なの。付き合い始めてそれほどの時間は経ってないけど、女だから期待したいこともあるよ」
「ふ~ん、憶えとくよ」
健志の顔を見つめた彩は、諦めの表情で乱暴にエレベーターのボタンを押す。
エレベーターを降りて、部屋に向かう彩は時刻を確かめて、
「すっかり、今日になっちゃった。今日は何の日かなぁ??健志は興味もないだろうけど」
ドアを開けた健志は先に入り、身体を壁に寄せて彩を部屋の中に誘導する。
「えっ、うそ……覚えていてくれたの??ありがとう」
部屋を出る時は何もなかったはずのテーブルは、秋のフルーツ満載のバースデーフルーツタルトとフラワーアレンジメント、シャンパンクーラーを用意して迎えてくれる。
花を守るように熊がいて、その手はカードを持っている。
「いいの??」
カードに目を止めた彩が問うと、健志はコクンと頷く。
誕生日おめでとう。彩の誕生日を二人で迎えられたことに感謝します……と、書かれている。
「どうしてかな??嬉しいのに涙が出ちゃう」
「喜んでくれたなら嬉しいよ。彩の期待するイベントサプライズになったかなぁ??改めて、誕生日おめでとう」
彩を抱きしめて頬を伝う涙を唇で拭い取り、瞼に舌を這わせて最後にチュッと音を立てて静かに離れる。
「彩は誕生日を一度だけど口にしたでしょう。今日、誘われたのはバースデーイベントを用意してくれたと思っていたのに素振りも見せない……見事に騙されちゃった」
部屋の灯りを消した健志はローソクに火を点けてと彩を促し、シャンパンのガスを上手に抜いて音を立てることなく開栓する。
シャンパンで満たしたグラスを捧げ持ち、ローソクの灯りに浮かぶ彩に向かって、
「彩と彩に会わせてくれた神様にこのシャンパンを捧げます。誕生日、おめでとう」
「ありがとう。密かに期待していたけど、予想以上の驚きだった」
シャンパンの生産地、シャンパーニュ地方でシャンパンの泡には幸せという意味があり、泡が下から湧き上がるのは幸せが永遠に続くと聞いたことがある。
ベッドで横たわる彩は下着まですべて脱がされて、身にまとうのは胸の膨らみが隠れるほど盛られたフルーツタルトと両足を固く閉じた股間をグラス代わりにしたシャンパン。
清楚な雰囲気を保って股間を守る恥毛がシャンパンで揺らめくのを見つめる健志は満足げな表情で、ズズズッと音を立てて啜る。
「アンッ、そんな……わざと下品な音を立てているでしょう??彩も飲みたい」
新たなシャンパンを注いで口に含み、口移しで注ぎ込むと、
「美味しい、ホテルで用意してくれたグラスよりも彩グラスの方が美味しいでしょう」と言いながら、羞恥で頬を赤らめる。
胸に塗られたマロンクリームを舐めると、彩もクリームが欲しいとねだり、膨らみの先端を飾る左右のラズベリーは彩と健志の二人で分け合う。
ラム酒漬けのイチジクや洋ナシも分け合いながら、乳房や割れ目の周辺に塗りたくったマロンクリームを口移しで彩に与えると、肌を這う唇や舌の刺激と自分の肌を食器代わりにする昂奮で次第に息が荒くなり目元が朱に染まる。
「もっといやらしい事をして欲しい……彩の身体で遊んでもいいよ」
「クククッ、じゃぁ、こんな事をしちゃうよ」
二粒のシャインマスカットを口に含んで股間に近付いていくと、彩の呼吸は益々荒くなり、声は震えを帯びる。
「彩はブドウを食べるの??ねぇ、下のお口で食べなきゃいけないの??ハァハァ、昂奮する」
膣口にブドウを押し付けて舌先で押し込み、二つ目も同じように挿入する。
「アンッ、彩の身体で遊ばれちゃう。彩は健志のオモチャなの??」
「そうだよ、彩の身体も心もすべてオレのモノだよ」
「うん、彩は健志の女。もっと遊んで、いやらしい事をされたい」
マロンクリームを彩の股間に塗り付けて所かまわずペロペロ、ジュルジュルと音を立てて舐め取り、シャンパンボトルを挿入して出し入れし、先端に付いたマン汁を舐め取り、バースデーキャンドルに再び火を点けて乳房に垂らす。
細いキャンドルの蝋は肌に触れても熱くないものの、こんな事をしているという行為に性的好奇心を刺激されて彩の我慢は限界に達する。
「入れて、健志とつながりたい」
正常位の体勢でペニスを押し付けてバギナに馴染ませ、腰を突き出すと、
「アァッ~、くる、くる、健志のモノが彩のアソコに入ってきた。気持ちいい」
「オレも気持ちいいよ。彩のマンコがオレのモノを包み込んでグニュグニュと中に引き込もうとする……クゥッ~、いい」
「こちらの席でございます」
予約席のプレートが置かれた席は窓際で、眼下に見える街の灯りは宝石箱をひっくり返したように煌びやかで思わず立ち止まった彩は目を見張る。
オーダーを済ませて二人きりになると彩は夜の景色の美しさに見入りながらも華やかさの裏にある街の澱みを感じ、心の隅に残る物憂げな気持ちから解放されることがない。
彩の横顔を見つめて満足そうに微笑む健志に視線を移し、
「きれい……ありがとう。このレストランを予約してくれたのは何か意味があるの??」
「特に意味はないけどホテルからここまでの距離が散歩に丁度いいかなと思って」
「そう、そうなの??……特別な意味はないのか……そうだよね」
愁いを帯びた言葉に反応することなく健啖ぶりを発揮して美味しそうに食べる健志に諦めの視線を向けた彩は食事に集中する。
「ホテルも満足したし、素晴らしい夜景を見ながらの食事も満足したよ、ありがとう……正直に言うと、何か足りないような気がするけど……明日はホテルをチェックアウトした処でお別れでしょう??」
「うん、ゴメン。朝一で仕事があるからね。埋め合わせは必ずするよ、それも近いうちに必ず。約束する」
「ほんとう??期待して待っている」
二人は互いの腰に手を添え、彩は健志の肩に寄り添うようにホテルに向かう歩道を歩く。
途中で営業中のバーの看板を見つけた健志は、
「23時過ぎか、何か飲みたいと思わない??」
「うん、久しぶりだし飲みたい。絡んでも知らないよ」
「彩に絡まれるなら喜んで受けるよ」
「ほんとうに分かってないんだ。絡む気にもならない」と、独り言つ。
彩はスプモーニ、健志はジントニックを飲んでカレンダーの日付が変わる前、ホテルへの帰路につく。
「大抵の女性はイベント好きでサプライズを期待しているのを知ってる??」
「そうなんだ、よく分からないけど」
「彩もそんな女なの。付き合い始めてそれほどの時間は経ってないけど、女だから期待したいこともあるよ」
「ふ~ん、憶えとくよ」
健志の顔を見つめた彩は、諦めの表情で乱暴にエレベーターのボタンを押す。
エレベーターを降りて、部屋に向かう彩は時刻を確かめて、
「すっかり、今日になっちゃった。今日は何の日かなぁ??健志は興味もないだろうけど」
ドアを開けた健志は先に入り、身体を壁に寄せて彩を部屋の中に誘導する。
「えっ、うそ……覚えていてくれたの??ありがとう」
部屋を出る時は何もなかったはずのテーブルは、秋のフルーツ満載のバースデーフルーツタルトとフラワーアレンジメント、シャンパンクーラーを用意して迎えてくれる。
花を守るように熊がいて、その手はカードを持っている。
「いいの??」
カードに目を止めた彩が問うと、健志はコクンと頷く。
誕生日おめでとう。彩の誕生日を二人で迎えられたことに感謝します……と、書かれている。
「どうしてかな??嬉しいのに涙が出ちゃう」
「喜んでくれたなら嬉しいよ。彩の期待するイベントサプライズになったかなぁ??改めて、誕生日おめでとう」
彩を抱きしめて頬を伝う涙を唇で拭い取り、瞼に舌を這わせて最後にチュッと音を立てて静かに離れる。
「彩は誕生日を一度だけど口にしたでしょう。今日、誘われたのはバースデーイベントを用意してくれたと思っていたのに素振りも見せない……見事に騙されちゃった」
部屋の灯りを消した健志はローソクに火を点けてと彩を促し、シャンパンのガスを上手に抜いて音を立てることなく開栓する。
シャンパンで満たしたグラスを捧げ持ち、ローソクの灯りに浮かぶ彩に向かって、
「彩と彩に会わせてくれた神様にこのシャンパンを捧げます。誕生日、おめでとう」
「ありがとう。密かに期待していたけど、予想以上の驚きだった」
シャンパンの生産地、シャンパーニュ地方でシャンパンの泡には幸せという意味があり、泡が下から湧き上がるのは幸せが永遠に続くと聞いたことがある。
ベッドで横たわる彩は下着まですべて脱がされて、身にまとうのは胸の膨らみが隠れるほど盛られたフルーツタルトと両足を固く閉じた股間をグラス代わりにしたシャンパン。
清楚な雰囲気を保って股間を守る恥毛がシャンパンで揺らめくのを見つめる健志は満足げな表情で、ズズズッと音を立てて啜る。
「アンッ、そんな……わざと下品な音を立てているでしょう??彩も飲みたい」
新たなシャンパンを注いで口に含み、口移しで注ぎ込むと、
「美味しい、ホテルで用意してくれたグラスよりも彩グラスの方が美味しいでしょう」と言いながら、羞恥で頬を赤らめる。
胸に塗られたマロンクリームを舐めると、彩もクリームが欲しいとねだり、膨らみの先端を飾る左右のラズベリーは彩と健志の二人で分け合う。
ラム酒漬けのイチジクや洋ナシも分け合いながら、乳房や割れ目の周辺に塗りたくったマロンクリームを口移しで彩に与えると、肌を這う唇や舌の刺激と自分の肌を食器代わりにする昂奮で次第に息が荒くなり目元が朱に染まる。
「もっといやらしい事をして欲しい……彩の身体で遊んでもいいよ」
「クククッ、じゃぁ、こんな事をしちゃうよ」
二粒のシャインマスカットを口に含んで股間に近付いていくと、彩の呼吸は益々荒くなり、声は震えを帯びる。
「彩はブドウを食べるの??ねぇ、下のお口で食べなきゃいけないの??ハァハァ、昂奮する」
膣口にブドウを押し付けて舌先で押し込み、二つ目も同じように挿入する。
「アンッ、彩の身体で遊ばれちゃう。彩は健志のオモチャなの??」
「そうだよ、彩の身体も心もすべてオレのモノだよ」
「うん、彩は健志の女。もっと遊んで、いやらしい事をされたい」
マロンクリームを彩の股間に塗り付けて所かまわずペロペロ、ジュルジュルと音を立てて舐め取り、シャンパンボトルを挿入して出し入れし、先端に付いたマン汁を舐め取り、バースデーキャンドルに再び火を点けて乳房に垂らす。
細いキャンドルの蝋は肌に触れても熱くないものの、こんな事をしているという行為に性的好奇心を刺激されて彩の我慢は限界に達する。
「入れて、健志とつながりたい」
正常位の体勢でペニスを押し付けてバギナに馴染ませ、腰を突き出すと、
「アァッ~、くる、くる、健志のモノが彩のアソコに入ってきた。気持ちいい」
「オレも気持ちいいよ。彩のマンコがオレのモノを包み込んでグニュグニュと中に引き込もうとする……クゥッ~、いい」