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彩―隠し事 29

栞の浮気    

目覚めた優子はパジャマを身に着けずに素っ裸で寝ていることに一瞬戸惑い、背中に触れる感触で栞の存在を思い出して苦笑いを浮かべる。
身体を動かすことなく窓に目をやるとカーテン越しの明るさで朝を迎えたことを知り、わざとらしく伸びをする。
「うん、あっ、おはよう……」、「おはよう」
朝の挨拶をしながら背中合わせの格好から、優子を背後から抱きかかえるように身体の向きを変えた栞は首筋に舌を這わせて乳房を揉み、
「幸せ、優子と遊ぶことが出来たし二人で温泉旅行する時は……ウフフッ、優子のお尻で遊ぶ約束もした。シャワーを浴びることが出来れば、これ以上の幸せはない」
「あ~ァ、アナルグッズを持っていくなんて変な約束をしちゃったなぁ」
言葉とは裏腹に優子は尻を突き出して栞の下腹部を刺激し、
「待ってて、様子を見てくるから」

ナイトガウンを羽織って、部屋を出た優子は直ぐに戻り、
「もう出かけたみたい、早朝ミーティングがあるんだって」
「どこの会社も会議、会議。会議の回数が業績に比例するのかなぁ??」
夫の早朝ミーティングは早く出かける後ろめたさを隠す方便だと思っている優子は、テーブルに残してあったメモを握りしめる。
“先日、話してあった週末の接待ゴルフが決まったので金曜の終業後、そのまま出かけます。帰宅は日曜夜の予定。休日に出かけるけど、ごめんね”
この場に栞がいなければ直ぐにでも健志に連絡するのにと思うと、気持ちが高揚する。
「どうしたの??楽しそうね、旦那の出かけたのが嬉しいの??私と出勤前にもう一度……遊びたいの??」
「時間があればね。冗談はやめてシャワーを浴びてきなさい。その間に朝食の用意をしとくから」

「は~い、うちの可愛い旦那様もいいけど、優子と一緒に住むと楽できそう。しっかり者のお姉さんに面倒見てもらえそうだもん」
「はいはい、同い年だけど栞の面倒は見させてもらうよ……早く行きなさい」
素っ裸の栞は手に持つタオルと腰を振りながらバスルームに向かい、見送った優子はガウン姿のままでキッチンに立ち、前日の朝、作ったバナナケーキとミルクたっぷりのコーヒー、アボカドメインのサラダを手際よく用意しバスルームに向かう。

「入るよ」
泡まみれの栞は、「私のブラウスを置いてあったっけか??」
卑猥な気持ちは露ほども見せずに質問する。
「うん、出してあるよ」
軽く唇を合わせるだけで、それ以上の事はせずにバスルームを出た二人は向かい合ってテーブルに座り、朝食を済ませて出勤の準備をする。
「課長は今日の私を見て催すかな??どう思う??」
「昨日は私、今日は課長。栞の好色さに敵わない。大丈夫だよ、私が男なら栞に迫られて逃げおおせるかどうか自信ないよ……課長はいいけど、奥様が可哀そう」
「そんなこと言わないでよ、課長とは一度でいいの。それに、私のような好い女を抱けばチンチンムクムクで奥様もきっと悦ぶことになるはずだよ」
「クククッ、その自信が羨ましい」

特に重要な予定もなく無事一日を終え、栞は時間差で課長と待ち合わせだと声を弾ませて優子に報告する。
「食事をしながらワインを飲んでしなだれかかるの。その後は……私の腕次第。優子には結果を教えてあげるから楽しみにしていいよ」

課長と栞の事を気にしながら帰宅した優子が夕食の準備をしていると、ただいま、の声と共に夫が帰宅する。
週末に不倫相手と会うはずの夫は気を遣っているつもりなのか、バラの花一輪を手にして、
「角の花屋でバラの花が優子に見えたから買ってきたよ」
花活けのバラの花は優子と夫の屈折した思いを知らぬげに、すまし顔で食卓を飾る。
差しさわりのない会話と共に夕食を済ませ、後片付けを手伝ってくれた夫は入浴を済ませると、おやすみの言葉を残して自室に入る。
それを当然のように見つめる優子は、テレビを点けても栞と課長の痴態を想像して落ち着くことがなく、健志に連絡するのは今日がいいか、明日の方がいいかと悩みながら入浴の準備をする。


翌日、出社した優子が課長と栞の様子をそれとなく観察すると、よそよそしさの中に事情を知る優子だけが感じる親密さが見て取れる。
互いに近付くことを避けつつ、視線はねっとりと絡み二人の間に熱い思いが通じているのが伝わってくる。
しのぶれど.色に出にけり.わが恋は.ものや思うと.人の問うまで、と言う平兼盛の歌は栞の気持ちを詠んだのかと思ってしまう。

「どうして何も聞いてくれないの??妬いてるの??」
「で、昨日はどうだったの??抱いてもらったの??」
「クククッ、課長はね、思ったより上手だったよ。女の扱いにも慣れてるようだし、見た目と違って大当たりだった……もっと詳しく聞きたい??約束だから教えてあげるね、食べながら聞いて」
栞の話は生々しく、優子は昼食に何を食べたのかは覚えているものの、いつもと同じ味だったかどうかを判断することも出来ないほど昂奮した。

優子と栞と三人での昼食と違って、ディナーに相応しく本格フレンチを予約済みで最初から課長のペースで栞は翻弄された。
思わぬ成り行きで緊張してアルコールの力を借りてしなだれかかるどころか、気が付いた時はベッドで下着姿にされて、喉が渇いただろうと口移しでミネラルウォーターを飲ませてもらい、股間をグジュグジュに濡らしていた。
乳房を揉まれて先端を口に含まれ、股間に太腿を擦りつけられて息も絶え絶えに喘ぎ声を漏らすと、シャワーを使う前のアソコにむしゃぶりついてきた。
「栞君のココは甘い蜜を滴らせているよ」と、羞恥の極限に追いやられた栞は、今更、シャワーとも言えず、挿入をねだるとこれが課長のモノかと思うほど硬くて熱い棒が侵入してきて羽化登仙の世界に導いてくれた。
課長の満足の証はコンドーム越しとはいえ勢いと熱で与えてくれた。

二人で湯船に浸かり、じゃれあった後は栞がせがまずとも二度目が始まり、全身を這う指や舌で憚りのない喘ぎ声を漏らしてねっとりと可愛がってもらった。
一度、爆ぜた課長のモノが元気になるのは時間がかかるだろうと思っていたものの、栞が口に含むとオシャブリするのも苦しくなるほど元気になり、二度目ということもあり、栞も十分に味わうことが出来た。
一度の積りだったけど自信がなくなったという栞の表情は、前夜を思い出して心はここにあらずと言うほど艶めかしい。
そんな事を聞かされては我慢できるはずもなく、週末に会いたいと連絡した。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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