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M 囚われて

囚われて-49

ガチャガチャ、キュッキュッキュゥ~・・・ヘッドフォンを外されて聴覚の戻った耳をそばだてると浣腸器が液体を吸い上げる音が聞こえる。
ヒィッ~、イヤァンッ・・・ガチャガチャ・・・恐怖に震える声と甘く切ない声が同時に放たれ、チェアを揺すって無意味に足掻く。

忍の指が新たなローションを塗り込め、浣腸器の筒先がアナルに当てられる。
「動いちゃダメだよ。怪我をしたくないでしょう??・・・そう、それで良いの。入れるよ・・・」
キュゥ~、チュルチュル・・・内筒が押される音と共に温かい液体が入って来るのを感じる。
「アッ・・・アッ、アァァッ~・・・入ってくる。変な感じ・・・まだ、まだ入るの??」
「一回目は終わり・・・まだまだ、これからだよ・・・初めてだから、もう一度だけ入れようか・・・詩織のお尻がお湯を飲むところを見てあげてね。そこで見える??もっと、近くにいらっしゃい」
「えっ、何??どうしたの??誰かいるの??」
「見えないと不安でしょう・・・目隠しを外してあげようか??」
「エッ、うそ、寝ていたはずなのに。いつ入ってきたの・・・見ないで、恥ずかしい・・・」

これから晒す痴態を想像し、羞恥心を誤魔化そうとする詩織は自然と早口になる。
「目隠しを外すと味気ないね。このままにしとこうか・・・誰か分からない人がそばに居るって興奮するでしょう??」
「えっ、嘘。あの人でしょう??・・・まさか・・・他の人がいるんじゃないよね??」
「いいの、詩織はそんな事を考えなくても。お尻から浣腸液を噴出するところを見てもらえる悦びに浸りなさい・・・その前に、もう一度入れようね」
ガチャガチャ、キュッキュッ・・・イヤッ、イヤッ、許して、お腹が痛い・・・再び浣腸器が微温湯を吸い上げる音が聞こえ、窄まりの中心が筒先の接触を感じてキュッと閉じる。
忍の指が窄まりの周囲を撫でて緊張をほぐし、アナルがヒクヒクと蠢くと委細構わず筒先を押し入れる。
「ウググッ、ヒィッ~・・・あうっ、入ってくる・・・クゥッ~、お腹が・・・ハァハァッ・・・」
「入ったよ・・・まだ大丈夫みたいだね。もう一度入れようか」
「クゥッ~、だめ、これ以上はダメッ・・・アウッアワワッ、出ちゃう、漏れちゃう、我慢できない・・・トイレに行かせて、早く。おねがい・・・ウッウゥ~・・・」
「指で蓋をしてあげる・・・口を開けてごらん」
「ハァハァッ、指は要らない。トイレに行かせて・・・こんな所で恥ずかしい事をしたくない・・・させないで」
アナルを指で押さえ、詩織が開けた口にアナルプラグを含ませた忍は、
「舐めているプラグの形が分かる??膨らんでるでしょう、これで蓋をすれば漏らさなくてすむわよ・・・どうする??このまま洗面器にブシュゥ~って噴出するか、プラグで塞いで、お腹が痛くなっても我慢するか・・・どっちが良いの??」
「出ちゃう・・・早く、トイレ、トイレ・・・」
「プラグで蓋をするの、それとも洗面器を用意するの・・・早く決めなさい」
「蓋をしても最後は出さなきゃいけないんでしょう??・・・恥ずかしいけど・・・早くっ・・・出ちゃう、お腹が痛い・・・」
「ねぇ、詩織の便器を用意してくれる??・・・そう、その洗面器が詩織の便器なの」
「そうだ、間違いない。音を立てて、オシッコした便器だもんな」
「ハァハァッ、良かった・・・知らない人じゃなかった・・・漏れちゃう、楽になりたい・・・笑わないでね」

未だ一言も言葉を発しない男は洗面器を手にして近付き、忍は目隠しをしたままの詩織の乳首を摘まむ。
「良いわよ、出しても・・・詩織専用の便器で受けるから床を汚したりする事はない。安心して出しなさい」
ウッウッ、クゥッ~、ダメッ・・・アナルに蓋をしていた忍の指が離れ、窄まりの中心がヒクヒクと震えて我慢が限界に達したように見える。
乳首をコリコリと摘まんでも心ここにあらずの詩織に反応はなく、肩をすくめた忍は下腹部をヤワヤワと揉み始める。
「いいのよ、恥ずかしがることはない・・・お尻はウンチを排出する穴。浣腸液を噴出しても良いのよ・・・決して笑ったりしない。楽になりなさい」
「いやぁ~ン、だめっ、許して・・・そんな事、そんな・・・お腹を揉まれると我慢できなくなる・・・ウッウッ・・・いやぁ~、見ないでぇ~」

シャァ~、バシャバシャッ・・・シャッシャァ~・・・バシャバシャ・・・いやぁ~ン、見ちゃイヤッ・・・窄まりの中心が僅かに綻びを見せたかと思うと、浣腸液が迸り洗面器を叩く。
詩織は羞恥で真っ赤に染めた顔を背けて目隠しの中で目を瞑り、拘束された両手が白くなるほど握りしめる。
ピュッピュッ・・・ピチャピチャ・・・忍の手が下腹部に残る液体を絞り出すように揉み込むと、音を立てて最後の足掻きを見せる。
目隠しの隙間からわずかに涙が滲み出るのを気付いた忍は指先で拭い取る。
「よく頑張ったよ・・・可愛いわよ。好い女は何をしても、その価値の減じる事がない。女の私でさえドキドキしてる・・・元々、女の子は嫌いじゃないけどね」

おとぎ話

帰り道

「バイバイ・・・浮気しちゃダメだよ」
いつに変わらぬ言葉を背中で聞いたオレはいつもと同じコンビニに入り冷凍ケースの前に立つ。
美味い酒を飲んでの帰り道、アイスバーをかじりながら空に浮かぶ月を見て歩くのが気に入っている。
最近のお気に入りアイスを探していると、そばまで来た女子店員が、
「品切れですよ。夕方、見た時になかったんです」
いつだったか、22時頃に立ち寄る店内は多くの客で賑わっている時間帯なのに、その日は、たまたまレジ付近には女子店員しかいなかった。
「飲み屋さんからの帰りでしょう??この甘いアイスが良いんですか??」
「酒を飲んでいる最中は楽しいんだけど、一人歩いて帰る時間は、むなしく感じることもあるんですよ・・・そんな時、この甘いアイスが寂しさを癒してくれる」
そんな会話をしたこともあって、最近は差し障りのない範囲で挨拶以外の言葉も交わすようになっている。
今では他のレジが空いていても彼女がいるレジに並ぶこともある。
なにか目的があるわけでもないが、こんにちはの一言を聞くだけで心が穏やかになる。

ガリガリ君を手にしてレジの前に立つと、
「今日から700円以上で、クジを1回引けるんですよ」
「う~ん、それじゃ、このビッグフランクを5本ください」
「えっ、アッ、ごめんなさい・・・余計なことを言っちゃいました・・・いいですか??・・・それでは、クジを1回引いてください」
「じゃぁ・・・これでいいや」
「開けますね・・・当たり、キャラメルが当たりました。取ってきます」

新手の押し売りに掛かっちゃったなと思いながらも不快な感じはなく、棚に向かう女子店員の後姿を追う。
「これです。キャラメル・サレ・・・美味しいですよ。私は好きです、これが・・・」
じゃぁ、プレゼントするよ、と言っても受け取らないし、次の客が近付いてきたので店を出る。

ガリガリ君を舐めながら、空を見上げると真ん丸な月が優しく微笑みかけてくれる。
月に住むと言うウサギを探しながら、ゆっくり歩いていると靴音が近付いてくる。
コツッコツッコツ・・・ハイヒールらしい靴音が大きくなるにつれて、グリーンノートの香りが鼻孔をくすぐる。
コツッコツッ・・・近付いてくる女性が不快に感じないように、そっと横を見ると、茶目っ気を感じさせるクルクル動く瞳がオレを見つめている。
好い香りですね・・・なんとも間抜けた言葉が口をつく。
「良かった・・・お気に入りのエルメスの香水なの。私には、そのガリガリ君が魅力的なんだけど・・・」
「かじる??・・・良いよ、どうぞ」
「ガリッ・・・うぅ~ン、冷たくて美味しい・・・その袋は何が入ってるの??」
「これっ??・・・フランクフルトソーセージだよ」
「それを、待っている人がいるの??」
「いないよ。700円以上買えばクジを引けるって言うから買っただけだから」
「食べたいな・・・お腹が空いちゃった」
「この先の公園のベンチに行こうか・・・あっ、大丈夫。何もしないよ。ソーセージを食べるだけだから」

酒屋の前の自動販売機でコーラと紅茶を買って言葉を交わすこともなく無言で公園を目指す。
吐く息に混じるアルコールの匂いと、お気に入りだと言う香水の香りに、仕事で頑張った昼間の疲れを感じて微笑ましく感じながらも真意を測りかねる。
チラッと女の表情を盗み見ても、初対面のオレを警戒することなく、なにやら楽しげに歩いている。
昼間は母親に連れられた幼児やボール遊びに興じる子供たちでにぎやかな公園も、夜の帳が下りてガーデンライトの明かりに照らされるこの時刻は、人っ子一人見ることもなく不気味にさえ感じる。
公園の入り口が見える奥まで進み、ベンチに並んで座る。
プシュッ・・・プシュッ・・・女はコーラを、オレは紅茶のプルトップ缶を、音を立てて開ける。

「どうぞ・・・」
「ありがとう。変な女だと思ってる??」
正面を向いたまま、ソーセージを一口食べた女が問いかける。
「初対面の男が舐めてるガリガリ君を欲しがる女子はいないだろうな・・・そう考えると、確かに変わってるね」
「仕事で失敗しちゃったの・・・愚痴をこぼしたいんだけど、同僚には聞かせたくないし・・・つまんない意地だけどね。普段、男になんか負けないって突っ張っているから・・・心を許せる男もいないし・・・」
「クククッ・・・そんな時に人畜無害の男がアイスを舐めながら歩いていたから丁度良さそうだと思ったわけだ」
「当たらずとも遠からずとは言え、そんな言い方をされると身も蓋もないけどね」
「否定して欲しかったな・・・そんなじゃなく、カッコ好いからとか・・・」
「うん、私にはよく見えるよ。紳士かどうかは、この後の態度や言葉で決まる・・・違う??」
「どう、もう一本食べる??」
「お腹も気持ちも満足すると欲がなくなる・・・もう少し欲しいなって思っている方が楽しめるんじゃない??・・・あなたが、ただの紳士じゃなく、オス狼ならだけど」
「そうだね、ご馳走は適度にお腹が空いてた方が美味しく食べられるからね」
「ウフフッ、言葉だけじゃないでしょうね・・・どう味わってくれるの??」

「そうだな、駅上にあるホテルに部屋を取る・・・ホテルにバーはないから、スパークリングワインを持ち込む」
「初めての夜だから、シャンパンにしてくれる??」
「好いよ・・・フルートグラスはないだろうから、下着もすべて脱いだ貴女の身体をグラス代わりにして飲もうかな・・・乳房の谷間に垂らして下腹部で飲む。火照った身体に冷えたシャンパンは気持ち良いと思うよ」
「グラスになった私は飲めないの??・・・口移しで飲ませてくれるんでしょう??」
「そうだよ、シャンパンは独りで飲んでも美味しくないからね。飲み終えたらバスルームで洗いっこする」
「エッ、いやだっ・・・汗を流さないの??このままでシャンパンを飲むの??」
「当然だよ・・・せっかくのシャンパン、冷えてるうちに飲みたいからね。部屋の冷蔵庫に入れてじゃムードがね・・・」
「分かった、我慢する。そのあとは・・・いよいよ、メインディッシュに取り掛かるんでしょう??」
「いきなりメインディッシュは出てこないだろう。前菜の太腿の裏から背中を味わい、オッパイにむしゃぶりついてスープを飲む。メインディッシュは食材も吟味してるだろうから、舌だけじゃなく唇や鼻の先、指や爪まで総動員して味わい尽くしちゃう・・・」
「アァ~ン、興奮しちゃう。早く電話して・・・部屋を予約しなきゃ」

「ダブルルームが予約できたよ・・・」
「そう・・・じゃぁ、焦る事はないね。メインディッシュは美味しそう??」
う~ン・・・隣に座る女を上から下へ、下から上へと矯めつ眇めつ見たオレは口元を緩めて見せる。
「嫌な感じ・・・よぉ~く観察したでしょう、結果はどうなの??合格??それとも・・・」
「クククッ、その言い方は自信がなきゃ口に出来ないね・・・勿論、合格だよ」
「そう、良かった・・・当然、デザートもあるんでしょう??」
「メインディッシュを食べて口を拭った後は腕枕でキスをしてピロートークを楽しむ。それがデザートかな」
「うん、そうでなきゃ。私は空腹を満たすための道具じゃないからね・・・事後のフォローもちゃんとしてくれなきゃ・・・」

「ガリガリ君を舐めながら歩いていて良かったよ」
「私も・・・仕事をしくじって良かったかもしれない・・・泊まるんでしょう??・・・夜食はあるの??」
「あぁ、あるよ。きちんとしたコース料理を食べた後は気楽に食べたいね・・・そうだな、素っ裸の貴女を背中越しに抱き締めて窓に押し付ける。夜食は窓際で空に浮かぶ月に見守られ、眼下を歩く人たちを見ながら食べようか・・・」
「エッ、大丈夫??駅へ向かう人が月を見ようとして空を見上げれば見えちゃうんじゃないの??」
「ウ~ン、見えるかもしれないね。夜食とは言え、せっかくのご馳走だから見られても好いじゃない・・・嫌なの??」
「夜食を食べるのは通りを見ながら・・・それも良いかもしれない・・・ウフフッ・・・朝食前に小腹が空いてたら、フランクフルトソーセージをしゃぶって気を紛らす事にしようかな」
「クククッ・・・夕食に夜食、小腹が空くとも思えないけど・・・」
「大丈夫、私は食材としてだけではなく、調理人としてもなかなかの腕だよ。少々、しなびた食材でも蘇らせてあげる。お腹がいっぱいでも食べたくなるような料理でね・・・」
「そうか、じゃぁ頼もうかな」
「行こう、早く・・・濡れてきちゃった。ガッカリさせないでね」
「あぁ、名前も知らない女と男がホテルを目指す・・・また、フルコースを欲しくなれば、同じ時刻に同じ場所で相手を待つ・・・それも良いかもな」
「夜明けのコーヒーは??」
「良かったら・・・良かったらだけど、明日は昭和記念公園をゴールにして箱根駅伝予選会があるから一緒に見ない??」
「クククッ・・・そこまで付き合うには正式な挨拶がなきゃ・・・身体の関係から始めたけど、まじめに付き合ってくださいって・・・どう??言える??」
「う~ん・・・相性を確かめてからだな、お付き合いしてくださいって言うのは・・・」
「好いよ。ヘタだったらお願いされても断るからね・・・クククッ」



                                                   <<おしまい>>

M 囚われて

囚われて-48

割れ目を上下していた指が徐々に動く範囲を小さくして窄まりに近付いていく。
ローションまみれの指は詩織に違和感を与えることなく這い回り、その動きに合わせて尻がくねくねと動き始める。
指が動かなくなり、窄まりの中心を圧迫するとアナルは吸い込もうとして堅固な守りを緩めてしまう。
尻を突き出しているため覗き見ることが出来るバギナもヒクヒクと蠢き、何やら濡れているようにも見える。

グイッ、グググッ・・・アワワッ、ウッ、クゥッ~・・・指先に力を込めるとアナルは難なく侵入を許し、詩織は見えない目で宙を睨み下唇を噛む。
「大丈夫??痛くない??」
「ウッ、ウムムッ・・・クゥッ~、大丈夫みたい・・・動かす時はゆっくりね。慣れてないから・・・」
バイセクシャルの忍は女性との時は男性のような気持になる。
指がアナルの締め付けを感じて満足し、ひくつきが収まり十分に馴染むのを待ってゆっくり動かし始める。
指を出し入れさせるわけでもなく、入り口を開こうとするわけでもなく、ただ何か動いてるように感じる、その程度に動かす。
「イヤッ、動かして・・・忍の指が入っているのに、いやな感じじゃないの・・・」
ローションを追加してゆっくりと出し入れを始める。

「ウッウッ、いやぁ~ン・・・変な感じ・・・でも気持ちいぃの。変??私は変なの??」
「おかしくないよ。アナルは立派な性感帯・・・弄られて感じない方がおかしいし、アナルの良さを知らないのは可哀そうだよ」
「うん・・・気持ちいぃ。もっと良くなりたい・・・」
「そう、分かった・・・じゃぁ、きれいにしようか??詩織だって、バッチィ物が付くのは嫌でしょう??」
「・・・浣腸??浣腸されるの??」
「いやなら良いわよ。指にウンチが付いたり、オモチャがウンチまみれになっても恥ずかしくないなら・・・どうする??」
「・・・アァ~ン、忍は意地悪・・・分かった。浣腸されたい・・・痛くないでしょう??」
「痛くはないよ。溜まったウンチが出た時って気持ち良いでしょう??そんなもんよ・・・中にはね、浣腸で快感を得る人もいるらしいよ」
「クククッ、変な事を言わないで・・・アンッ、指が急に、そんな奥まで・・・ウンチが付かない??」
「さぁ、どうだろうね??・・・自分で確かめてみたら??」
言いざま、忍は指を引き抜き、その指を詩織の口に押し込む。
「舐めなさい。自分のお尻に入っていた指だから平気でしょう」
「ウググッ、いやんっ・・・ばっちぃよ・・・ペロペロすれば良いの??」
忍は指を出し入れし、詩織はその指に温かい舌を絡ませる。それはまさしくフェラチオの動きであり、浣腸を待ち望む心情を吐露したものだろう。

「ねぇ、縛っちゃおうか??・・・浣腸を嫌がる事はないと思うけど、縛られた方が興奮するんじゃない??詩織が嫌だって言えば縛んないけど・・・どう??」
「うん・・・縛られたい。オマンコもお尻も丸見えの恥ずかしい姿で浣腸されたい・・・忍しかいないもん」

目隠しされたままの詩織はリードを引かれて誘導され、SMチェアに仰向けの姿で縛られる。
両手と両足を開いて縛られ、股間を隠すものは何もなくオマンコもその下のアナルも丸見えにされる。
かろうじてシャツに隠れていた乳房も剥き出しにされた詩織は、目隠しされている事に安堵する。拘束されて何も隠すものがない恥ずかしい姿と言え、自分の目に入らないのがせめてもの救いとなっている。
ギィッ~・・・その時、ドアの軋み音と共に男が部屋に入ってきたのを詩織は気付かない。

シィッ~とでも言うように忍は人差し指を唇に合わせ、笑みを浮かべて仰向けの姿勢で身体を晒す詩織に視線を移す。
ゴクッ・・・解剖台のカエルのような格好ですべてを晒す詩織も見つめて唾を飲む。
僅かに綻ぶバギナは朝露に濡れたように可憐な薔薇の花を覗かせ、滴る蜜が明かりに反射して淫靡に光る。
滴る蜜は会陰部まで届き、足を大きく開いているために丸見えのアナルはローションを塗り込められて苛められていたのか、可憐とは言い難い姿になっている。

「イヤァ~ン・・・何をしてるの??見るだけじゃ嫌。忍だけとは言え、こんな姿のままでさらし物にされるのは恥ずかしすぎる。いっそ、啼かせて・・・恥ずかしさを忘れてしまうほど無茶苦茶にして・・・」
「正直になりなさい。詩織は恥ずかしい姿を見られるのが好きなんでしょう??」
「あぁ~ん、そんな事はない・・・そんな事を考えた事もないし、しようと思った事もない・・・」
「そうなの、じゃ、本当の自分と向き合いなさい・・・詩織がどれほどスケベでエッチな女か知る事ね」
忍の言葉責めに詩織は拘束された身体をウネウネとくねらせ、二人を見つめる男は満足げに口元を緩める。

M 囚われて

囚われて-47

SMチェアに顔を押し付けられて尻を突きだした詩織は、責めを催促するかのように下半身を艶めかしくくねらせる。
「どうしたの??・・・そんなに色っぽい恰好して、苛めて欲しいって催促なの?・」
「そんな、私はそんな積りじゃ・・・」
「そんな積りじゃないって言える??・・・お尻を可愛がられたくないの??どうする??・・・帰りたいなら手を自由にしてあげる」
「どうすれば良いの??こんな苛められ方は好きじゃない・・・いっそ、手だけじゃなく動けないように縛られた方が楽・・・」
「身体は縛らないけど詩織の自由は奪う・・・視覚の次は聴覚を奪う事にする。
暴れちゃダメよ」
詩織に音の出ていないヘッドフォンを付け、シャツの裾を捲って尻や腰、腿の裏を撫で回す。

視覚に続き聴覚も奪われた詩織は大きく膨らむ不安と共に、得体の知れない性的な好奇心の目覚めを意識する。
剥き出しにされた尻の割れ目を指先が撫で上がる。それだけで詩織の身体は硬直し動悸が激しくなる。
指先が尻を突き、腿を突く。視覚を奪われ聴覚を奪われている事で皮膚の感覚が鋭敏になり、指先が近付くだけで肌が収縮するような気になる。
いつの間に近付いたのか、忍の息が尻の割れ目に吹きかけられる。
ヒィッ~、イヤァ~・・・耳を塞がれているために予期せぬ大きな声を漏らしたことに詩織は気付かない。
意識すればするほど身体の感度が上がり、気付かぬうちに次の刺激を待つようになっている。
荒い息を漏らして腿が震え、膝が崩れそうになる。

ピシッ・・・腰砕けになりそうな詩織を叱咤するように尻を打つ。
アウッ、痛いっ・・・ウググッ、ウゥ~・・・思わず声を漏らしながらも手を握り、拳を固めて足を踏ん張る。

詩織に視線を向けて監視しながら浣腸の用意をする。
感覚だけが鋭敏になっている詩織は、忍のしている事が見えず、耳を澄ませても音が聞こえない事に不安が大きくなる。
不安と性的な好奇心の区別がつかなくなり、早く肌に触れて欲しい。何もかも忘れてしまうほどの快感に溺れてみたいと思い始める。
性感を高めるためなら、どんな事をされても我慢する。そんな風に叫んでしまいそうな自分が怖い。
唾を飲み、握りしめた手を閉じたり開いたりして正気に戻ろうと焦る。
「ウッ、エッ、なに??・・・何なの??何をされるの」

何をするのとは言わず、何をされるの、と問う詩織の言葉にほくそ笑む。
忍に与えられる刺激を受け入れている証左であり、いやな事なら何をするのと語気を荒げるはずだ。

浣腸器の筒先から漏れ出た微温湯が尻の割れ目に垂れて、ツツッゥ~と滴り、窄まりを濡らして会陰部に至る。
「クククッ、分からないの??・・・浣腸でしょう??」
耳を塞がれた詩織に聞こえるはずがないのを知る忍は、自らの嗜虐感を盛り上げるために独り言ちる。
ピシッ・・・ヒィ~、痛いっ・・・ウフフッ、尻をくねらせて可愛い。
聞こえるはずがないと分かっていても言葉を続ける。
言葉が次の行為を誘発する。

アンッ、いやっ、そんな事・・・浣腸の経験がなくても浣腸液の滴りを感じた詩織は艶めかしく下半身を蠢かす。
詩織に十分アナルを意識させた忍は一旦浣腸器を置き、窄まりにローションを垂らして割れ目に添って指を上下させる。
「アワワッ、ヒィッ~、いやぁ~・・・そんな所を弄られたくない・・・」
後ろ手に拘束された手が宙を掴み、足を閉じて割れ目を窄める。
ピシッ・・・忍の手がみたび尻を打ち、両手を添えて大きく開く。
ヒィッ~、やめてぇ~・・・排泄口が空気に触れて、あからさまにされる恥ずかしさに腰から崩れ落ちてしまう。
詩織のヘッドフォンを外し、優しく髪を撫でて耳元で囁く。
「何も聞こえないってどんな気持ちだった??・・・お尻を可愛がってあげるから立ちなさい」
ハァ、ハァッ・・・肩を持ち上げて息を吸い、下腹部をへこませて息を吐く。
肩に添えられた忍の手に支えられて立ち上がり、SMチェアに顔を付ける。

忍の指が割れ目を上下に刷き、息を吹きかける。
手を添えて割れ目を左右に開き、じっと見つめる。
目隠しで視覚を閉ざされても視線を感じる。詩織の意思に関係なく窄まりがヒクヒクと息をする。
「詩織、お尻の穴がヒクヒクするのが分かる??」
身体が熱い・・・声を出さずにコクンと頷き、アナルが天井を向かんばかりに尻を突き出す。

M 囚われて

囚われて-46

口を膣口に押し付け、ジュルジュルと音を立ててワインを舐め取った忍は、舌を挿入して膣壁を舐めまわす。
「ハァハァッ、きれいになったよ・・・ここに毛が無いっていいね。歯に挟まったりしないもん・・・詩織にもワインを飲ませてあげる」
中腰のままの詩織の股間にワインボトルを押し付け、力を込めると難なく姿を消していく。
「アワワッ・・・入っちゃったの??・・・アンッ、ヤダッ、動かさないで・・・ウッ、ウググッ」
嫌、動かさないでと言いながら、眉間に皺を寄せて唇を噛み、腿に手を置いて身体を上下させる。
「ウッウッ、ウゥゥ~、すごい・・・」

「どんどん、スケベな身体になっちゃう・・・私は、どうなっちゃうんだろう??」
ワインボトルで昇りつめた詩織はソファで丸くなり、シャツのボタンを弄りながら独り言のように言葉を漏らす。
「いやなの??・・・帰っても良いのよ。私も彼も帰りたいって言う詩織の邪魔はしないわよ」
「いじわる。私の心の内を知っていて、そんな事を言うんだから・・・」
忍は手を伸ばして犬用の首輪を取り、詩織の首に巻く。
カチッ・・・首輪のDカンにリードのナスカンを取り付ける。
アッ・・・詩織は驚きの声を漏らす。
シィ~、立てた人差し指を唇に当てた忍は、男を指さして静かにしなさいと注意する。
「静かに、地下室に行こうか??」
自然な流れの中で詩織はコクンッと頷き、立ち上がる。
先に立って歩きなさいと言う意味で顎をしゃくった忍に促されて詩織は歩き始める。
眠ったままに見える男の横を通り過ぎる忍が肩を叩くと、片目を開けて口元を緩め、巧くやれよと口を動かす。

ギィッ~・・・ガシャン・・・地下室の扉が軋み音を立てて開き、二人を導き入れた後は大きな音と共に閉まる。
それは奈落への入り口のようでもあり、まだ見ぬ未知の世界へ誘ってくれる道標のようでもある。

ボタンがすべて外され、はだけたシャツから覗く白い肌が地下室の薄暗い照明のせいで艶めかしく見える。
初めてこの部屋に連れてこられた時の清純さが姿を隠し、バイセクシャルとは言え同性の忍でさえも妖しい魅力に息を飲む。
「怖い・・・この部屋で初めて縛られた時の事を思い出す・・・」
「うん、分かるよ。見えるから思い出しちゃうんだよ・・・目隠しをしようか。見えなければ平気かもしれないよ」
リードを引きたててテーブルに近寄り、黒い布を手に取って目隠しをする。
「イヤンッ、見えない・・・痛い事はしないでね」
「大丈夫。詩織が止めてって言う事はしないから・・・約束する」
詩織を誘導してベッドの縁に座らせ、
「詩織、一人エッチを見せてくれる??出来るでしょう??・・・それとも、した事はないの??」

詩織は言われるまま、片手を乳房に添えて残る手を股間に伸ばす。
「しなきゃダメ??・・・笑わない??恥ずかしいんだよ」
問いかけるような言葉を発しながらも忍の返事を待ちもせずに乳房をヤワヤワと揉み、眉間に皺を寄せる。
「ウッウッ、いやぁ~ン・・・独りで、こんな事・・・気持ち良くなっちゃう・・・私は変になっちゃったみたい・・・」
「好いのよ、気持ち良くなりなさい。見ていてあげる・・・オッパイは悦んでると思うけど、マンちゃんが寂しいって言ってるよ」

股間に伸びた指が淫靡に蠢き始め、ピチャピチャ、クチュクチュと卑猥な音を立て始める。
「ウッウッ、良いの・・・気持ち良くなっちゃう・・・気持ち良くなっても良いの??」
目隠しされた顔を傾け隙間から見ようと必死な詩織に語り掛ける。
「どうしようかな??・・・止めなさい。手を外しなさい」
強い調子の声に股間と乳房から手を外し、どうして??と、声を絞り出す。

ウッ、なに??・・・目隠しをされている上に突然の事で正気を失い、ふざけた時に明らかに忍の力が強かった事もあって両手を背中にねじ上げられて縄で縛られる。
「縛らせてね・・・大人しくしてれば痛い思いをする事はないから・・・そう、それでいいの。動いちゃダメよ」
両手首を背中で縛られ、顔を押し付けられたSMチェアに縄尻を止められ自由を奪われる。
ピシッ・・・「可愛い・・・お尻がプリプリして苛めがいがありそう」
キャァッ、痛いッ・・・手の痕が付くほど尻を打たれて撫で回される詩織は甘えを含んだ声を漏らして下半身をくねらせる。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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