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彩―隠し事 305

転生 -10

彩がチキン南蛮を作るのを見ながら健志は豚肉とナスのみそ炒めをフライパン返しで仕上げをする。
「チキン南蛮は甘酢にタルタルソースも加えるでしょう??」
「オレはいらない。タルタルが好きじゃないから」
「ふ~ん、理由は聞かないであげる」

豚肉とナスのみそ炒めは何度もお代わりをしたくなるほど白いご飯との相性が良く食欲をそそり、会話も弾む。
腹がくちくなり食欲が満たされると性欲が頭をもたげて二人の瞳に淫蕩な光が宿り、彩が伸ばした右手を健志の左手が掴んで親指の腹でクチュクチュ撫でて思いを伝えようとしたその時、唐突に鳴り響く救急車のサイレンの音が二人の卑猥な思いに水を差す。

彩はビール、健志はジントニックのグラスを掲げて乾杯し、
「チキン南蛮がビールに合う、美味しい」と、卑猥な思いを忘れたようにとびっきりの笑顔を見せる。
他愛のない話題でも笑顔が絶えることなく、自然な成り行きで健志は太腿を跨がせた彩を背後から抱きしめる。
接する肌を通じて温もりを感じ、鼓動や呼吸が同調し始めると日曜の先にある微かな不安を感じなくなり幸福感に満たされる。

「あっ……彩、見てごらん。流れ星だよ。願い事をしようよ」
「えっ、あれ??あれは……うん、流れ星に願い事をするね。心の中で願い事を三度、唱えるんだよね」
健志が暗い夜に飛ぶ飛行機を流れ星だと言い、願い事をしようと言ったのは二度目。
神妙な表情で何かをブツブツ唱える健志に倣って彩も流れ星に見える飛行機に願い事をする。
「お願い事は秘密にしといた方がいいよね……でも、健志と彩のお願い事は同じでしょう??」
「同じはずだよ。同じでなきゃ困る」
「クククッ、そうだよね。同じはず……キスは今??それとも……もう我慢できない」
「オレも可愛い彩を目の前にしてやせ我慢の限界を超えたようだ」
彩を抱き上げて寝室に向かおうとする健志に、
「ソファでイチャイチャしたい……預けた封筒に入っているDVDを一緒に見よう」
「まさか、ミュージックビデオなんて言わないよな。期待するよ」
ソファに下ろされた彩はクッション封筒を受け取ると、
「封切りだから彩も詳しい内容を知らないの。楽しみというか怖いというか独りじゃ見ることができないビデオ」

封筒を受け取った彩は開けた痕跡のないことに笑みを浮かべ、
「エロイビデオを見たい??」
「見たい。彩が選んだエロDVDだから……クククッ」
「なにを考えているの??いやらしい旦那さま……これだよ」
手渡されたDVDは封を解かれた様子もなく彩が封切りだという言葉に嘘はなさそうだ。
フェイスマスクをつけて膝立ちの女性を取り囲むようにして複数の素っ裸の男性が腰を突き出し、ある者は口腔を犯し、二人の男が猛り狂う怒張を握らせて背後に立つ男が髪に自らのモノを擦り付けているパッケージ写真は扇情的で、“人妻が旦那の前で犯される日、OL英子編”というタイトルもまた健志の股間を刺激する。
「ゴクッ……このDVDは彩の趣味なんだろうけど、パッケージ写真のように……まさかこんなことをしてみたいって言わないよな??」
「ウフフッ、健志の前で複数の男たちに口もオマンコを犯されて、あぶれた男がここにも穴があるだろうってアナルにもぶち込まれること??それともアダルトビデオに出演したいかって聞きたいの??」
「えっ、オレはそんな事を聞きたくないし、聞かれたくもないよ」

DVDはインタビューシーンから始まり、
「今日は新シリーズの一作目“人妻が旦那の前で犯される日、OL英子編”の撮影です。奥さんは顔バレがまずいということでフェイスマスクをしていますが、そんな奥さんの出演を推薦してくれたご主人にお聞きします。マスクで隠した奥さんはすれ違う男たちが思わず振り返るほど魅力的ですが、目の前で他人に抱かれても平気なのですか??」
テーブルを挟んで監督と向かい合う英子は白地に大ぶりな青い花模様のワンピースを着けて清潔感と上品さを強調し、その手はサングラスとマスクで顔を隠す夫と固くつないでいる。
「大切な妻が見ず知らずの男に犯されて身悶える。妻の浮気を知った時、大切な妻を私と同じように愛している男がいると知りました。魅力的な妻をたくさんの男たちと分かち合い、もっともっとたくさんの人たちに知ってもらいたいと思うようになったのです。妻はMッ気が強い女です、乱暴に愛してあげてください」
「分かりました……奥さんを可愛がって差し上げなさい。ご主人が嫉妬に狂うほど精液まみれにしていいよ」

インタビューの終了を告げる監督の声を待っていたかのようにドアの向こうから素っ裸の男五人が英子と名乗る女に群がりワンピースを引き千切る。
夫は壁際のソファに誘導されて愛する妻が凌辱されるのを指先が白くなるほど固く握りしめ、マスク越しにでも唇を噛んで堪えている姿が映される。
許してくださいと哀れを誘う言葉も群がる男たちの獣欲に火を点ける効果はあっても許されるはずがない。
下着姿でしゃがみ込まされた英子の口は猛り狂う剛棒で塞がれて、両手には火傷しそうなほど熱い怒張を握らされる。
「ジュボジュボッ、グチュグチュッ……ウッウッゲ、ゲボッ、ハァハァッ……」
五人の男たちは口を蹂躙しても満足することはなく、ローションの力を借りて英子の秘所を犯して上下の穴に獣の欲情をぶちまける。
オマンコは絶品だ、口マンコも気持ちいいと満足の声を漏らした男たちは満足の証を二つの穴に吐き出しても終わらせてくれず、あろうことかその場で浣腸される。
浣腸液だけを撒き散らして羞恥に苛まれて項垂れる英子の後ろ姿が引きで撮られる場面で、いたたまれない健志は一時停止する。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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