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彩―隠し事 205

獣欲 -19

視覚を奪われると聴覚や触覚などが鋭敏になり、わずかな物音や空気が肌をくすぐる刺激にさえ反応する。
フゥッ~……健志が吹きかける息さえも性具となって彩の性感を刺激する。
「ヒッ、いやんっ、言ったでしょう、アキラ君のオチンポを受け入れてから彩の身体はおかしいの……息を吹きかけられるだけでドキドキする……ハァハァッ」
「彩は可愛いよ。もっと早く出会っていればオレだけの女にしたのに残念だ」
アンッ、彩の肌には触れずに耳元に近付き言葉で愛撫する積りで囁くとブルッと震えて甘い吐息を漏らす。
「ほんとう??不倫じゃない関係になったかもしれないのに、残念。でも、健志とのセックスは不倫だから楽しいのかもしれない……正式な夫婦になるとどうだろう??」
「そうか、彩の言う通りかもしれない。これが彩とオレの運命なんだろうな……オレが見る夢は何処まで行っても覚めることがないんだね。夢ならそれでもいい」
「いいの、夢でも??」
「現実じゃなく夢の中なら彩をオレの思い通りにできる。一人でいる時のオレが彩に抱く妄想と同じことをするよ」
目隠しの縁をなぞり、チュッと音を立てて唇を合わせた健志はデニムスカートの外れていたフロントボタンを嵌めてリードを引く。
「部屋に戻るからついておいで」

首輪を着けられて目隠しまでされたのにスカートの裾を留められたのを不満に思いながらも足元を気にしてすり足でリードに引かれるままついていくと、椅子に座らされる。
「仕事中の彩が座るようにしてごらん」
姿勢を正して自由な手を机に伸ばし、キーボードに手を伸ばして月曜の朝一番にする予定の仕事を思い出してみる。
「エロイなぁ……スカートがずり上がってムッチリ太腿の中ほどまで見えている。彩が見える位置の男たちは仕事が手につかないだろうな」
「そんな……仕事中はデニムスカートなんて穿かないし、みんな真面目に仕事をしています。健志のようにエッチなことばかり考えていると仕事ができないもん」
「そうか、そうだな。勤めを辞めて時間が経つから当時のことを忘れていたよ……椅子を回転させてオレの方を向いて脚を組んでくれないか」
「いやらしい男。フフフッ、仕事中にそんなことを言ってくれる人がいないのが残念……これでいいの??」
大げさに脚を振り回すように組んだために一瞬とは言え付け根まで見えて健志の股間が反応する。
「どうだった??昂奮した??」
見ていたような彩の言葉に苦笑いする。
「あぁ、ビンビンになっちゃったよ。オレは彩と一緒に仕事はできないな……動いちゃだめだよ」

ボタンをすべて外してデニムスカートを抜き取り無毛の股間に息を吹きかけても彩の抵抗はなく、広げた付け根に顔を埋めてズズズッと音を立てて溢れる花蜜を啜り飲む。
「ウッ、イヤンッ……」
言葉とは裏腹に開かれた脚を閉じようともせずに両手を健志の頭に添えて腰を突き上げる。
「ウッ、苦しいよ。罰を与えなきゃだめだな」
外したリードで両足を椅子の脚に縛り付けた上にTシャツを脱がせて素っ裸にし、両手を背後で縛って動けなくする。
「プラチナチェーン下着だけを着けた彩を椅子に縛って目隠しするのも会えない時の健志が夢の中でしていることなの??」
「そうだよ。夢の中ではどんなことをしても彩は怒らないし、すべて受け入れてくれる。エロイ彩を前にして喉が渇いたな」

バタンッ……冷蔵庫を開ける音がして、「あれっ、ワインがなくなっていたよ」
わざとらしい声に続いて、
「コンビニでシュワシュワを買ってくるから待っていてくれるね」
返事も聞かずに遠ざかり、ドアが開ける気配に、
「待って、こんな格好で置いていかないで」と、叫んでもドアは無情な音を立てて閉まってしまう。
誰も入ってこないと思っても卑猥な下着を着けて素っ裸で椅子に縛られていると思うと心臓は早鐘を打ち、後ろ手に縛られて固く握った手に汗が滲む。
坂道をほんの少し下ったところにコンビニがあった。買い物をして帰ってくるまで5分では無理、10分はどうだろう??素っ裸で椅子に縛った彩を残しているんだから急いで帰ってくれるだろう。
10分我慢すればいいかもしれない。
ゴクッ、ハァハァッ、喉が渇く。ドキドキするのが止まらない。
視覚を奪われるのがこれほど怖いと思ったことがなかった。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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