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偽者 ~PRETENDER~ -30

佐緒里と内藤 -2

ノーブラの上半身はブラウスが守り、ローターを挿入したままショーツを穿いてラップスカートを整え終えたタイミングで駅近くの駐車場に入る。
「何が好い??」
「セックスのエネルギー補給と美容を兼ねて豚肉……トンカツにしようかな」

駅南口で4階まで直通のエスカレーターに乗り、そこから乗り継いで7階にある京都が本店の店に入る。
本店のある京都は勿論、伊丹空港や大阪、神戸のほか関東にも何店舗かある。
上海にも出店しているらしいので、現地に行く機会があれば日本食好きの友人を誘って行ってみようと思っている。
12時をわずかに過ぎた時刻の店内は満席のようにも見えたが入り口から見えない場所に空席があり、二人は待つことなく案内された。
ヒレカツ定食を佐緒里は120g、内藤は160g、別に160gのロースカツをオーダーする。
お代わりしたキャベツと、お櫃で用意してくれる麦ごはんを一粒残さず食べた二人は顔を見合わせて満足の笑みを浮かべる。
「さっくり揚がって美味しかったけど、食欲が性欲を駆逐しちゃった」
「そうか……時間がたっぷりあるのに、それは困るな」

ポケットから取り出したリモコンをテーブルに置くと周囲を見回した佐緒里は、
「本当に嫌な男、私を苛めて楽しい??」
顔が上気して声が震え、見開いた瞳はリモコンに吸い寄せられるように見つめて両手で股間を押さえる。
「佐緒里、そんな不自然な恰好をすると気付かれるよ……それじゃ、期待に応えなきゃいけないな」
大人のオモチャ然とした色や形ではなく、一見してスイッチらしいものもないリモコンはさりげなくテーブルに置いても違和感がなく自然な風で存在する。
手を伸ばせば届くはずのリモコンを見つめるばかりで掴もうとせず、内藤に向ける視線は妖しく揺れて被虐心を募らせる。
内藤の手が伸びてリモコンのスイッチを入れると佐緒里の眉間に皴が刻まれて唇を噛み、テーブルに隠れて見えない場所でスカート越しに股間を押さえて太腿を擦り合わせる。
ウックゥッ~……上目遣いに見つめる佐緒里の視線に媚びが浮かび、嫌がっているように感じられないどころか他の客や店員を気にして快感を滾らせる。
「佐緒里、感想は……オレは意地悪で嫌な男だからね」
「声が大きいよ……ヒッ、すごい」
テーブルに置いたままのリモコンを操り、バイブレーションを変化させて佐緒里の反応を楽しむ内藤に通りかかった店員が声をかける。

「お連れ様はお身体の調子が悪いのですか??上気して熱があるように見えますが??」
「夏風邪気味なんだけど、このお店のトンカツを食べれば元気になるだろうってことで来たんだけど、ご心配をおかけしちゃって申し訳ないです……佐緒里、帰ろうか??」
「はい……ごめんなさいね、美味しいトンカツを食べて元気を取り戻せます。ウッ、アンッ……大丈夫です、ごめんなさい」
内藤の手の中でリモコンが意地悪く作動して振動を強め、ブルッと身体を震わせた佐緒里は真っ赤な顔で唇を噛みテーブルに手をついて崩れ落ちそうになる身体を支える。
「大丈夫かい??……申し訳ないけど、これでお会計をお願いします」
明細書と紙幣を受け取った店員がレジに向かうと、佐緒里の腰に手を添えて後を追うように歩き始める。

「ありがとうございました。お大事になさってください」
「ありがとう。美味しかったです」
7階から下への移動でエレベーターに乗ると内藤は佐緒里の頬を両手で挟んで唇を合わせる。
ヌチャヌチャッ……ハァハァッ……性的興奮や羞恥心、背徳感で自分を抑えきれない佐緒里は内藤にしがみついて唇を貪り、荒い息を漏らす。
「どうして??私はどうしちゃったのかなぁ……昂奮しているのか怖いのか分からない。まるで自分じゃないみたい」
チンッ……手をつないで乗り込んできたカップルは妖しい空気を感じたのか、手を離すことなく二人に背を向けてドアに向かって並んで立つ。

ヴィ~ンヴィ~ン……ウッウグッ……「佐緒里、大丈夫??もうすぐ着くからね」
予期せぬタイミングで始まったバイブの振動を堪えられるはずもなく、明らかに妖しい声を漏らして両手で股間を押さえる。
振り向いたカップルは心配そうなそうな表情で顔を歪める佐緒里を見つめ、
{大丈夫ですか??}
「ご心配をおかけして申し訳ない。スッポンポンで寝たせいで身体が冷えちゃったようなんです」
「アハハッ、夜も暑いですもんね」
チンッ……「心配していただいてありがとう」、「お大事に……」
改札口につながるフロアーに出た佐緒里は唇を噛んでバイブの悪戯を堪え、平静を装うものの自然と前かがみになり、内腿にまで花蜜が溢れるのを意識してショーツに守られているバイブの落下を防ごうとして内またになってしまう。

ムギュ……ウグッ、ヒィッ~……前触れもなくコンコースの壁に押し付けられてブラウス越しにブラジャーを外した胸の膨らみを掴まれると、自然と悦びの声を漏らしてしがみつく。
「離婚後は理想のセックスを求めて妄想を膨らませていたけど、あなたに会えてよかった」
「クククッ、それも盗み食いのスリルが溜まんないんだろう??悪い女だ」
「そうなの、妹分の美香ちゃんと付き合っているあなただから昂奮する。私は悪い女」
「好い女の条件は見た目や雰囲気だけじゃなく謎と男の鼻面を引きずり回す悪女でもある事。佐緒里は好い女だよ」

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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