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彩―隠し事 21

撮影見学-1   

玄関を入ると何人もの撮影スタッフが打ちあわせや機材の準備に追われている。
静かではないものの緊張感が漂う部屋で場違いな二人は、挨拶さえ出来ずに部屋の隅で立ち尽くして顔を見合わす。
打ち合わせが一段落したらしいタイミングで案内してくれた男が挨拶のきっかけを作ってくれる。

「監督、こちらが先日、話した見学希望の二人です」
「ご無理をお願いして申し訳ありません。撮影現場に興味があったものですから見学させてくださいとお願いしていました」
「うん、いいよ。女優さんがOKしてくれたからな、俺たちの仕事は女優がいてこそだから……戸建てのスタジオで撮影はほとんど終わっているんだけど、高層階でエッチする絵が欲しくて急きょここへ来たんだよ」
「へぇ~、途中で台本を変更する事ってよくあるんですか??」
遠慮のない質問をする友人に嫌な顔もせずに監督は答えてくれる。
「ないよ、何しろ予算が限られているからね。変更は余計な出費になるからね……それより、二人ともスカウトしたいな。特にあなた、上品な人妻に見えるけど胸の膨らみからウェストの括れを経て腰の張り具合、色白のムッチリ感は男好きのする身体だと思うよ。ヒップのパンとした処も好いな……ちょっと触ってもいいかな??」
優子の許しも得ず手を伸ばした監督は、肩の肉付きを確かめるように擦り、胸の膨らみに手を添えて軽く揉み、腰から尻を撫でて内腿を撫で下りる。
あっという間の出来事に優子は抗議する暇もなく、抵抗することも忘れて立ち尽くし、あっけに取られていた友人は我に返って、「うそ……」、と意味不明の言葉を漏らす。
「失敬、女優の値踏みをする、いつもの癖が出ちゃったよ。怒らないで聞いて欲しい。ムッチリの君を素っ裸に剥いて縄で縛り、スレンダーボディの君をネチネチと甚振って善がり啼くまで犯し続ける。縛られたままのムッチリ君はマンコをグチョグチョに濡らして抱いて欲しいと啼いてせがむ……そんなのを撮ってみたいな」

「監督、用意が出来ました」
優子を素っ裸で縛り、そばで友人を犯しまくる。それを見た優子が男根を求めて抱いてくれと懇願する。そんな言葉を残した監督は頬を上気させる二人に、「2~3分経ったら来なさい」と言い置いてドアの閉まった部屋に入っていく。

「クククッ、びっくりしただろう。監督はいつもあんな調子で、素人さんをスカウトするんだよ。どう??その気になった??」
「亭主と別れたら考えてみる。今は、その気にならない……優子はどう??」
「ふ~ン、優子さんていうんだ。清楚で優しそうな雰囲気、名は体を表すだね。小柄でムッチリ、監督の好みだよ……監督は人妻を盗み食いするAVが好きなんだよ」
「AVを見るのは好きだけど出演なんて……私にできると思えないし、その気もありません」
「あれ、冗談の欠片もなくピシッと拒否されちゃったな……時間だね、行こうか」
小道具の用意をしながら三人の話に聞き耳を立てていたスタッフの表情に笑みが浮かび、それを見た優子は自らの過剰反応を恥ずかしく思い顔を赤らめる。

監督と同じ部屋に入ると窓越しに夜景が広がり、優子は記憶の中の景色と重ねて動悸が激しくなる。
窓際に置かれた机に座るのは上司でその前に立って頭を下げているのは部下の女性社員という設定なのだろう。

「申し訳ございません。私のミスで課長にご迷惑をおかけしました」
「小股君に任せた私の責任だよ。出来る人に任せたのなら本人の責任、できない部下に任せての失敗は私が悪い……念のため聞いておくが、小股君の得意な事は何だね??」
「正直に言ってもいいですか??」
「あぁ、聞きたいね。今後の参考のために聞いておこう」
「実は……役員面接で披露した得意技をお見せしましょうか??」
「わが社の役員が小股君に何を期待したのか、ぜひ教えてくれたまえ」

しわぶき一つない室内は緊張感と重々しい雰囲気が漂い、すべての人が二人の演技に見入る。
その後の展開が予想できるだけに優子と友人は顔を見合わせて声を漏らすことなく苦笑いを浮かべる。

肘掛け椅子に大股開きで座る課長の前で跪いた小股は、
「課長、失礼いたします……ウフフッ、可愛い……お尻を持ち上げていただけますか??……ありがとうございます」
ズボン越しに股間を擦った小股はピクッと反応したのを感じて頬を緩め、慣れた手付きでベルトを外してファスナーを下げ、課長がわずかに尻を上げると下着もろともズボンを脱がせて下半身を剥き出しにしてしまう。
「よしなさい、残業中だよ」
「どうして??私が役員面接で採用される切っ掛けになった特技を披露するのですよ……それに課長の将来にも……ウフフッ」

言葉とは裏腹に早くも宙を睨むペニスの根元を摘まんだ小股は、そのままパクリと口に含む。
「ウッ、オシッコをしてきたばかりだよ、拭かなくてもいいのか??」
「可愛い、課長のオシッコなら舐めても飲んでも平気ですよ。これからは仲間、長い付き合いになるはずですから……」
ジュルジュルッ、ジュボジュボッ……額に掛かる髪を掻き揚げて上目遣いに見つめる色っぽさに抗うことも出来なくなった課長は、ふと漏らした小股の言葉の真の意味を理解することもなく目を閉じて股間を突き出す。

隠すことも出来なくなった昂奮を露わにする優子は両手を固く結び、乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、ハァハァッと息を荒げて二人の痴態を見つめる。
同じように昂奮する友人の手が伸びて優子の手を掴み、汗ばんだ手に握られた感触で我に返る。
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ちっち

Author:ちっち
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