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堕ちる

幸子の悲劇-2

瑞樹を抱きかかえる新田の右手が胸の膨らみを覆って大きさを確かめるような動きをする。
「やっぱり嫌な男。大きくないって言いたいの??」
「瑞樹のオッパイに惚れたわけでもないし容姿だけに惹かれたわけでもない。一目惚れだから容姿は関係ないとは言わないけどね」
「好いものを見せてあげようか??」
「うん、見たい」
立ち上がった瑞樹は新田の頬を挟んでチュッと音を立ててキスをする。

アロマライトの熱で揮発したイランイランベースのオイルの妖艶な香りが部屋を満たし、その香りが瑞樹と新田の欲情を刺激する。
デニムショートパンツと新田のシャツを着けた瑞樹は薄明りの中でエロチックに身体をくねらせる。
アロマライトの灯りに照らされて踊る姿態は壁に映って妖艶さを増し、見つめる新田はゴクリと唾を飲み本物の瑞樹を通り越して影絵の動きに目を奪われる。
スクリーン代わりの壁のなかで瑞樹はゆらゆら身体を蠢かして髪をかきあげ視線は新田をとらえて離れず、唾を飲み呆けたように自分の分身を見つめる姿に満足する。
「私の影で満足するの??本当の本物の私を見ないで満足できるの??」
「影で満足したとは言ってないよ。影さえも魅力的な瑞樹に改めて惚れ直している最中だよ、邪魔されちゃったなぁ」
「そうだったんだ。邪魔しちゃって、ごめんなさい・・・ほんとうの私を見せてあげる。それで許して・・・ちゃんと見てよ」

嫣然と微笑んだ瑞樹は背を向けて壁に映る自らの姿態に見入り、艶めかしく腰を振って髪をかき上げる。
「音楽が必要だね、用意するよ」
艶のあるテナーサックスの音色が響き、肩越しに振り返って新田を見つめた瑞樹は挑発するように腰を中心にして身体を揺する。
「エロいよ。見るだけでもオレのモノが痛いくらいに昂奮する」
「クククッ・・・いいよ、エロイ私を見ながらチンチンを自分でしごいても。見てあげる。貴男の独りエッチを見てみたい・・・ウフフッ」
正面を向いて新田の股間に目を凝らす瑞樹は、
「見せてくれないの??がっかり・・・もっと昂奮させてあげる、我慢できるかな??」
腿の付け根に手を添えてゆっくり腰を下ろし、膝の辺りまで撫でまわして舌先が滑りを与えるために唇を一周する。
薄明りの中でも滑りを与えられた唇はグロスを塗ったように艶めかしく輝き、見つめる新田は喉の渇きを癒すためにワインを口にする。

再び背を向けて尻をプリンと振って注意を惹き、デニムのショートパンツを下ろしていく。
後ろ向きのまま右足を振ってショートパンツを新田めがけて飛ばす。
受け取った新田は股間部分を顔に近づけて大きく息を吸いこむ。
「何してるの??いやらしい・・・スケベ、エッチな男は好きだよ」
尻を突き出すと青いシャツの下から真っ赤なショーツが顔を覗かせる。
「瑞樹の白い肌を真っ赤な紐パンとオレの青いシャツが守る。中を見たいような、隠したままの清潔な色気を楽しみたいような贅沢な悩みを感じてる」
「そうなの??じゃぁ、もう少しサービスしてあげようか??」
後ろ姿を見せたままでボタンを一つ、また一つと外してシャツを左右に開く。
壁に映るシャツを左右に大きく開いた姿は身体のラインをはっきりと見せると同時に、クジャクが美しさを誇示するようなあでやかさを感じさせて新田の欲情を刺激する。
見たい??・・・肩越しに振り返って蠱惑的な笑みを新田に向ける。
「見たいよ。瑞樹のオッパイときれいな鎖骨のくぼみを見たい」
「鎖骨のくぼみを見たいの??変な人??・・・まだダメ、見せてあげない。見せてくださいってお願いされるまで見せないって決めてるの」

「瑞樹の美しさとエロさが同居する身体を見たい・・・見せてください、お願いします」
おどけたような新田の言葉に応えて、少しだけ見せてあげると告げて前を向く。
シャツを掴んだ両手を交差して白い肌は勿論、乳房も鎖骨のくぼみも隠してしまう。
喉の渇きを覚えた新田はワインで癒し、気持ちに余裕が生まれると瑞樹の姿態を眺めて楽しむ余裕が生まれる。
「フゥッ~・・・このオイルの香りはエロイよな。嗅覚を刺激して瑞樹のエロイ身体で視覚が目覚める。瑞樹の身体に手を伸ばして触覚を刺激し、喘ぎ声は聴覚、滲み出る蜜を啜って味覚を満たす・・・瑞樹はオレの五感を刺激してやむことがない」
「わたしは、そんな言葉に騙されて大好きな仕事を辞めた。今は貴男に愛されて幸せだけど、これからも続く??」
「オレは瑞樹に惚れてるよ・・・おいで、瑞樹のすべてを見せてくれるね??」

薄明りでもはっきり分かるほど羞恥で頬を染めた瑞樹はシャツの前を掻き合わせて新田の前に進む。
「優しくしてね。貴男が好き・・・何があっても貴男についていく」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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