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彩―隠し事 94 

期待 -7    

バスタブの縁に腰を下ろした栞はキッチンのテーブルに四肢を縛られた処までを一気に話し終え、予想だにしない話にゴクッと唾を飲んだ優子はバシャバシャと音を立てて顔を洗う。
「フゥッ~、話を聞いた私がドキドキする。学生時代から親しく付き合ってきたけどハラハラさせられっぱなし」
「冷静な優子が親友で良かった、ウフフッ……アンッ、話している私は旦那様に責められた時の事を思い出して濡れてきちゃった。確かめてもいいよ」

成熟した魅力に溢れて要所々々がムッチリと感じさせる優子と違って栞の白い肌はカモシカのようにすらっとしている。
お湯が水玉となって滑り落ちるほど健康的に見える栞は外見と違ってスポーツが苦手でマリンスポーツに興じる優子とは似た処よりも違いを探す方が簡単な二人だ。
そんな二人は互いを理解し合って親友でいるが、優子の中には栞だけではなく本人さえも知らなかったもう一人の淫蕩な女がいる。
それは健志と会って生まれたものではなく、いずれ姿を現したに違いないことは優子自身気付いている。
記憶の引き出しの奥に隠した高校時代の想い出。隣家の男の子に着替えるところを覗かれて股間を濡らした秘密。健志に会って以降、折に触れて蘇る。

ピシッ……優子が栞の腿を打ち、水に濡れたそれは狭いバスルームということもあり驚くような音を立てる。
「栞、グチョグチョに濡らしたオマンコを見て欲しいでしょう。股を開きなさい、指を添えて私に見せなさい」
「怖い、いつもの優子と違う」
「男を欲しがるオマンコをご主人に代わって反省させるって言ったでしょう。それには、どれほどスケベなのか観察しないとダメでしょう??さぁ、開きなさい」
ピシッ……「アンッ、痛いけど気持ちいい。見てね、スケベで男を欲しがるオマンコを見て」
割れ目に指を添えて開くと、蜜にまみれた真っ赤な花弁の全容が現れて優子は思わず舌を伸ばしてベロリと舐める。
「ヒィッ~、気持ちいいけど、恥ずかしい。優子に舐めてもらえるなんて思ってなかったもん……そんな、指でオマンコを、ウッ、クゥッ~……ヒィッ~、だめ、気持ちいぃ」

濡れそぼつバギナに指を伸ばした優子はクリトリスの辺りを何度か押し込み、そのまま撫で下りて膣口の周囲を弄り、栞の口から艶めかしい吐息が漏れると指先に力を込めてグイッと根元まで押し込んでしまう。
「こんなに感度の好いオマンコを持っているんだから浮気をしてもしょうがないか……ご主人が可哀そう」
「イヤ、そんな事をされたら気持ち善いのは当たり前だし、優子は誤解している。最後まで聞いて、おねがい」
「分かった、言い訳を聞いてあげる。目の前でオマンコを見せられると触りたくなっちゃうから私の胸に寄りかかるようにして話しなさい」
互いの長所も短所も承知したうえで親しい付き合いを続ける優子と栞は、この状況を楽しみ芝居じみた科白や行為に熱中する。

背中を預けてリラックスした様子の栞を背後から抱きかかえる優子の手は自然と乳房に伸び、健志に抱きかかえられた自分を思い出して頬を緩める。
「優しいご主人がいるのに他人棒を欲しがる悪い子だね、栞は。さぁ、続きを話しなさい」
「うん、聞いて……夫を裏切る悪い奥さんじゃないって分かってもらえるはずだから」


テーブルの足に四肢を縛られて自由を奪われ、ブラジャーを包丁で切られて乳房を剥き出しにされた栞は股間を守るショーツだけを残されて目を閉じる。
「栞が僕を愛してくれているのは知っているよ。僕は気持ちと身体は常に一体となっているけど栞は違うだろう??気持ちが僕に向いている時は健気で可愛い奥様。ところが僕の存在を忘れた時の栞は身体も気持ちも一切の束縛を解き放って自由に振舞う。僕はそんな栞も好きだよ……楽しそうにしている栞が好きだからね。そこで質問するんだけど、自由を得た栞の身体は他人を受け入れないと断言できるか??どうなんだ??」
包丁を十分に倒して刃先で胸の膨らみを撫でて先端の突起をつつく。
「続けると怪我をするかもしれないよ」
「ヒィッ~、怖い。やめて、言います。本当のことを言うから止めてください」
「話すのが先だよ。正直に話せば止める、約束する」

ゆっくりと包丁の傾きを小さくして金属の板が膨らみを撫でる感触から刃先が触れていることを実感させると、ヒィッ~と悲鳴を漏らすと同時にピュッと液体が飛び散る。
「早く言いなさい。可愛い栞の胸に傷を残したくないし、恐怖で小便を漏らすところなど見たくもない、分かるね」
「はい、怒らないでね……怒らないって約束して、ねぇ、大切なあなたに嫌われたくないの」
「あぁ、約束する。惚れて一緒になった栞だから、なにがあっても怒らない。約束する」

「あなたがもう少し年を取ったらこんな男性になるんだろうなって思う素敵な人がいたの。あなたの将来を重ね合わせてカッコイイなって思っていたんだけど、ある日誘われちゃったんだよね。食事だけの積りで応じたんだけど、未来のあなたと食事している積りになって……つい…ごめんなさい。もう二度としません。許してください。私はあなたが好きなの、愛しているの」
「ハァハァッ……それで抱かれたのか??気持ち善かったのか??その男のチンポを咥えてベロベロオシャブリしたのか??美味かったか??僕のよりも大きかったのか??」
包丁を持ったまま覗き込む夫の目は真っ赤に染まり、今にも噛みつかんばかりに早口になり声が上ずる。

ここまでくると本で読んだ夫のいわゆる寝取られ願望は疑いもなく栞は精神的に余裕をもって対応することが出来る。とはいえ、その正体が明らかになるまで悪い事をしたという自責の念を忘れないようにしようと心に決める。

「栞、口を開けなさい」
言われたとおりに口を開くと包丁の先を侵入させて、
「怪我をしないように注意して包丁を噛みなさい……そう、それでいい。僕の手が怒りで震えて栞に怪我をさせたくないからしっかり噛んでいるんだよ。分かったら頷きなさい」
コクンと頷くと、
「もう一度聞くよ、その男のチンポをオシャブリしたのなら頷きなさい。正直に答えないと怪我をするかもしれないよ、分かるね」
栞がカッと目を見開いて、二度三度と頷くと、
「そうか、分かった。僕がこんなに栞を愛しているのに裏切ったんだね。残念だよ」
夫の言葉を聞くうちに栞の瞳は赤く染まり、自然と涙が滲み出る。
「栞の涙で騙されないよ。他人のチンポをオシャブリした口から出る言葉は信用できないから、これから先はもう一つの口に聞いてみることにする」
もう一本、包丁を用意した夫はショーツを切り捨てて股間をあからさまに晒す。

彩―隠し事 93 

期待 -6    

「終わったぁ……さぁ帰ろう。約束だよ、今日は優子んちでお泊りするんだからね」
「うん、いいよ。約束だから……」
いつもは尽きることのない会話を楽しめる栞と過ごす夜だけど今日は棘の様なモノがどこかに突き刺さっている。
「栞君、ちょっといいかな??」
「はい……直ぐに済むと思うから待っていてね」
何かの書類を指差して説明する課長と栞の様子に性的な匂いを感じることはなく、出来る男は公私の区別、セックスと仕事を混同することはないのだと改めて思う。
詳しく聞いたことはないが、健志は会社勤めを自ら辞して、今はいわゆるディトレーダーとして身過ぎ世過ぎしていると言っていた。自嘲するように口にした言葉の意味を今度、詳しく聞いてみようと決める。
「お待ちどうさま。今日の仕事はすべておしまい。優子んちに帰ろう」

途中で買い物を済ませて帰宅後は二人並んでキッチンに立つ。
「ねぇ、優子、ご主人の浮気は続いているの??」
「そのようね。出張は土日や休日を挟んでってことが多いから、切れてないと思う」
「ふ~ん、私なら絶対に許さない。優子はえらいと言うのかバカなのか、私には理解できない」
「栞がそんな事を言う……それこそ私には理解できない」
「クククッ、それが、そうじゃないの。後で話すから聞いてね。誰かに話したいんだけど信用できる人じゃなきゃね。優子様、クククッ」
「なんだかわからないけど、ご主人に代わってとっちめてあげるから覚悟して」
夕食の準備が終わった時間に合わせたように夫が帰宅する。

「あっ、あなた、おかえりなさい。今日は栞が泊まるからね」
「こんにちは、お邪魔しています。今日は泊めてもらいます」
「いらっしゃい。いつも優子がお世話になっているようで、ありがとうございます」
「とんでもないです。優子のお陰で仕事も楽しいし、私の方が世話になりっぱなしです」

挨拶を終えた三人は、それぞれの隠し事を胸の奥に隠して食事を始める。
三者三様の隠し事のせいで、よそよそしく始まった食事と会話も美味い料理を食べれば気持ちも和らぎ、笑顔と共に食べ終えることが出来た。
「あなた、急かす積りもないし直ぐにとは言わないけど早めにお風呂に入ってくれる??……あれっ、急かしているか、ごめんなさい」
「分かった、少し休憩したら入るよ」

入浴後、先に休ませてもらうよと言う夫にお休みの挨拶をした優子と栞は顔を見合わせて、どうする、一緒に入ろうかと視線で確かめ合う。

「どうしたの??縄の痕じゃないの??」
二人で楽に入るほどには大きくないバスタブに身体を接するようにして浸かり、いつものように優子の肌を擦る栞の胸に残る模様を指差す。
「分かる??分かるよね。亭主に縛られちゃったの……浮気がばれたってことは言ったでしょう」
「うん、聞いた。聞いたけど、それで縛られちゃったの??許してくれたの??」
「優子、落ち着いてよ。許してくれなきゃ離婚でしょう??浮気がばれたせいで仲が良くなったって言うとどうする??」
「うそ、そんな事はないでしょう??浮気の罰で縛られちゃったんでしょう。正直、話を聞くだけで混乱する」
「落ち着いて聞いてね。ダメ、昂奮してきた。思い出すだけで濡れちゃう……確かめてくれる??いい??立つよ」
バスルームの温度でのぼせたわけではなく、浮気がばれたことで夫に甚振られたことを思い出した栞は頬を上気させて股間を濡らす。

優子の目の前で立ち上がった栞の股間は飾り毛が無くなり太腿にも縄模様が残っている。
「どうしたの??ご主人に剃られちゃったの??その表情は違うの??栞の事なのに、すごく混乱している。何が何だか全然わからない、どうしたの??」
「優子に褒めてもらえるとは思ってないけど、私はどちらかと言うと性的に奔放なタイプ。でも、旦那様が大好きだから浮気はそんなに経験がなかったのは知っているでしょう??」
「うん、エッチなお店に何度か連れて行ってもらったけど、それなりに身持ちが固いのは知っている」
「そうなんだけど、課長に抱かれちゃったでしょう。旦那様に言われちゃったの……他の男に抱かれただろう??感じ方が変わった、スケベ女の性感を誰かに開発されただろうって……それでね」


栞をキッチンの床に押し倒した夫は、浮気をしただろう。僕以外の男に抱かれて気持ち善かったのかと責める。
「浮気なんてしていない。あなたの事を心から愛しているって知っているでしょう」
「栞の気持ちが僕を愛してくれているのは知っている。他の誰にもなびかないのは分かっているよ……身体はどうだ??栞の身体が他の誰も受け入れないって言いきれるのか??どうだ??」
「そんな事を言われても私には証明する方法がないよ」
「そうだな、身体に聞いてみよう」
体重をかけないように気遣いながら仰向け倒した栞に馬乗りになり、左手で両手を掴んで動きを封じて衣服を引き千切らんばかりに脱がせて下着だけにする。

「覚悟しろよ。栞の事が好きだから、このまま何もなかったことにして納得するわけにはいかない。分かるね??」
「あなたに疑われるのは不本意だけど、納得してもらうためなら何をされても我慢する」

椅子を退けたテーブルの下に栞を移動させて四本の足に手足を縛り、大股開きで万歳の恰好に拘束する。
「栞……僕以外のチンポをオシャブリしたことがあるかどうか答えなさい」
「あなた、信じてください。私はあなたを愛しています。心から愛しています、本当です」
「それは信じているよ。僕が聞きたいのは他人のチンポを咥えたかどうかってことだよ……しょうがないな、正直に答えない栞が悪い。覚悟しなさい」
夫は包丁を手にして峰で腹部を擦り、鳩尾から胸の谷間へ滑らせてブラジャーを切り裂いてしまう。刃先でブラジャーを右と左に分けて膨らみを剥き出しにする。
「いやっ、許して。怖いの、今日のあなたはいつもと違う。いつものあなたはもっと優しいのに……」
包丁を手にしても凶器として使うはずがないと信じている栞は言葉とは裏腹に恐怖を感じることなく、性的遊戯の小道具として蜜を溢れさせる。
何かの本で読んだ時、愛する夫には寝取られ願望があるのではと思ったことがあったけど、それを強く意識する。
そんな考えに至ると課長に抱かれたことを匂わせつつ否定することが夫の性感を刺激する事だという思いにたどり着く。

「ねぇ、それでどうなったの??最後は許してもらえたの??」
優子の問いに、
「焦んないでよ。整理しながら順に話すから」


彩―隠し事 92 

期待 -5    

自室に戻った優子は翌日の仕事の確認や準備を済ませてベッドに入る。
特に意識することなく自然に胸の膨らみに手が伸びてヤワヤワ揉みしだき、アンッと甘い吐息が漏れる頃には優子が彩に変身している。
ドアの向こうに夫がいると言うのに瞼の裏に浮かぶのは優しく微笑む健志の笑顔。

不倫と言う言葉は好きではなかった。
ましてや永遠の愛を誓った夫が私以外の女性と愛し合うとは思ったこともなかった。夫の不倫を知って悶々と過ごしていた時、学生時代からの親友である栞に連れられて会員制SMショークラブに行った。
後日改めて、そのクラブに一人で行くと優子の顔を覚えていてくれたのですぐに会員になることが出来て彩と名乗った。その日のうちに下着一枚になってSMショーのモデルとなって縛られた。
その時、客として彩の痴態を見ていた健志と後日、偶然出会う機会があり、付き合うことになった。
健志との付き合いが始まった今、男と女、あるいは夫と彩である私との違いを実感している。

過去を振り返ってみると夫は不倫を始めた頃、私との関係が疎遠になり、ベッドを共にすることが無くなった。
その後、これは想像だが、不倫相手と安定した関係になると私への後ろめたさで言葉や態度が優しくなり、プレゼントを用意することが多くなった。
私自身を省みると、夫の不倫に対する腹いせで私もと思ったこともあったが、戸籍上とはいえ妻であることで不倫を否定してきた。
夫や夫婦と言う事に思い悩んでいたものの、健志と関係が出来てからは罪悪感に苛まれることもなく、夫のように下手な言い訳をする事もなく健志との時間を楽しんでいる。
自分でも不思議に思うほど夫に優しくできるし、見え透いた嘘で不倫相手に会うと分かっていても優しく送り出すこともできる。それは、健志と会うことが出来るからかもしれないが……

元々、人見知りする質で控えめに振舞うことが多い優子だが、何かのタイミングでスイッチが入ると自分だけではなく周囲の人も驚くほど大胆になる事がある。
不倫に走るまで思い悩んだものの、一旦、吹っ切ると健志との付き合いを後悔することもなく大胆に振舞うことが出来るのは、優子の元々の性格なのか、それとも男と女の違いなのかと不敵な笑みを浮かべる。

そんな事を考えていると股間が熱くなり乳房に添えた手が自然と股間に伸びる。
「ダメ、今日はオナニーをしない」と、天井に向かって呟く。
他人に肌を見られるかもしれないというスリルを味わいたい思うこともあったし、屋外で逞しい男に貫かれると言う妄想に耽ったこともある。
昔、まだ高校生だった頃、隣家の男の子に着替えを見られて昂奮したこともある。SMクラブで衆人環視の中、下着一枚残して縛られて股間が濡れるほど昂奮したし、健志とも屋外でスリルを楽しんだこともある。

今日は、路地の奥で健志に貫かれた。
分別あるはずの大人が性的欲望を抑えることなく、場所を弁えずに貪り合っただけかもしれないが彩にとっては大切な時間であり想い出だ。
そんな記憶を大切にしたい。オナニーで快感に飲み込まれると忘れてしまうような気がする。
走馬灯のように脳裏を巡る記憶を追っている内に睡魔に誘われたようで我に返った時は朝になっていた。

「おはよう……朝早くからありがとう」
「あっ。おはよう。直ぐに用意できるから新聞でも見ていて」
テーブルに着いた夫はテレビを点けて新聞に目を通す。
「優子、新規プロジェクトの進捗状況はどうなの??」
「予定を上回るペースで進行している。メンバーが頑張ってくれているお陰ね」
「そうかもしれないけど、それも優子の人徳ってヤツだよ。力にはなれないけど頑張れよ」
「えっ、そんなことを改めて言われるとびっくりしちゃうよ。そんなことより、朝食の用意が出来たよ、食べて」
「いただきます……こんな時に申し訳ないけど、来週末、出張の予定が入っちゃったんだ」
「しょうがないよ。大変ね、ご苦労様としか言えないけど」
残業の結果を確認してまとめなきゃいけないので早めに行くよと言う夫を見送り、後片付けをするうちに自然と笑みが浮かぶ。
「来週か、再来週だと思っていたから得した気分。ウフフッ……昨日、久しぶりに刺激的なデートをしたから丁度いいかもしれない」
独り言を漏らし、片付けのペースが自然と早くなる。


「おはよう、栞。早いわね」
「あっ、優子、おはよう。今は仕事が楽しくて、優子のお陰だね」
「そんな事はないよ。私こそ栞には直接、間接に色々と世話になっているのに……挫けそうになったときは愚痴を聞いてくれて、アドバイスをしてくれた。ありがとう」

「おはよう、早いね。君たちのお陰で私の評価も上々らしいよ……常務に報告することがあるから席を外すよ」
「おはようございます、課長。優子と二人で課長の留守をしっかり守ります」
「アハハッ、頼むよ、栞君」

「栞、課長とはその後どうなの??」
「ウフフッ、順調だよ。課長が元気過ぎて私は自分の身体を心配するくらいだよ……ねぇ、優子んちに泊めてよ。課長とのことを教えてあげる」
「うっ、うん……いつ??……えっ、今日??構わないけど、ご主人は大丈夫なの??」

近くに人がいないのを確かめた栞は声を潜めて、
「それがね、私の浮気に気付いたようなの。私が意地悪くしたり、遊びで命令したりすると喜んでいるかもしれないって言ったことがあるでしょう??」
「うん、聞いたような気がする。それで……」
「一か月くらい前なんだけど、他の男に抱かれただろうって突然言われたの」
「えっ、それで……それで、どうしたの??」
「気持ち善かったか、僕に抱かれるのとどっちが好いんだって……その場で、キッチンの床に押し倒されて素っ裸に剥かれてアソコの匂いをクンクン嗅がれて、指で中を確かめられた」
「そんな事をされて、ご主人との仲は大丈夫なの??」

「おはようございます」
「おはようございます」
「さぁ、仕事をしなきゃ。続きは夜ね、夫の反応は私でさえびっくりしたんだから、優子もびっくりするよ、ウフフッ」

彩―隠し事 91 

期待 -4    

「逝っちゃいそうだ、気持ち善くて我慢できない」
「彩も気持ちいぃ、逝っちゃう。逝くときは一緒だよ、クゥッ~」
「ウッ、逝くよ、出ちゃう。彩、気持ち善い、受け止めてくれ」
「クゥッ~、頂戴、熱いのを一杯かけて、彩の子宮に向けて吐き出して……」
ウッという声と共に彩の尻を掴む手に力を込めた健志は腰を突き出して満足の証を子宮に向けて吐き出し、熱い迸りを受け止めた彩もまた下半身を押し付けて、ハァッ~と安堵と共に悦びを滲ませた声を漏らす。
「まだ抜いちゃダメ。しばらくこのままで居て……」
尻に添えた手の力を抜いて背中に覆いかぶさり、耳に息を吹きかけながら、
「外でつながるのもスリルがあって好いな。彩の魅力はどんな場所でも損なわれることがない」
「ここに連れ込んだのは健志だよ。楽しんだのは健志だけ……こんな処でぼろ布のように犯された可哀そうな美しい女性は誰でしょう??クククッ」
「犯されて可哀そうは、どうかと思うけど、美しくて要所々々がムッチリと美味しそうな女性は彩で間違いない」
「ウフフッ、気持ち善かった。熱い精液が彩の奥にドピュッと発射されたのを感じた。見られたらどうしようってスリルも味わったし、癖になっちゃいそう……これもピロートークって言うのかな??」
「屋外の立ちバックの後でも、オレの腕をピロー代わりにすればピロートークだろ……クククッ、可愛いよ」
枕とは思えないものの首に回された手に自らの手を添えた彩は気持ち良さそうに目を閉じる。

「イヤンッ、健志のモノが抜け出ちゃう」
立ちバックでペニスを飲み込んだまま事後の会話を楽しんでいた彩は、自分の中で小さくなっていく健志のモノを感じてしゃがみ込み、身体の向きを変える。
「クククッ、こんなに萎れちゃって、男の人は可哀そう。女はね続けて何度でも満足することが出来るんだよ、相手次第だけどね……アンッ、ドロッと出てきちゃった、ウフフッ」
溢れ出た精液が地面に染みを作り、栗の花に似た匂いが漂う。
「好い匂いだ。彩とオレの満足の証が交じり合うと栗の花に似る、マロングラッセを好きな理由が分かったよ」
だらしなく萎れて陰毛の中に姿を隠そうとするペニスを口に含み、竿の根元に指を添えて僅かに残る精液を絞り出してゴクッと飲み込む。
「美味しい。健志の本当の味がする」
「おいで、彩の顔を見せておくれ」
「まだ、ダメ。彩のオチンポをきれいにしてからでなきゃダメなの。皴々になっちゃったから大変」
何かに取りつかれたかのように皺を伸ばして汚れを舐めとっていく。
「ありがとう。これでパンツを上げても平気だな」
「美味しい。だらしない健志のモノを舐めるのも昂奮する……それより、ねぇ、今何時??……えっ、そんな時刻になっちゃったの、帰らなきゃ」
「ごめん、少しくらいなら遅くなってもいいって言うのを聞いて調子に乗っちゃった」
「うん、大丈夫。彩も久しぶりに健志にあって我慢できなかったの……再来週辺り夫の出張がありそうだから、その時はちゃんと抱いてもらうよ。エッチな事をいっぱいしてね」
「そんな事を言われるとチンポが大きくなっちゃうよ」
「クククッ、今度、会うのが楽しみ」
会話を楽しみながら身支度を整えた二人は手をつないで駅を目指して歩く。

広い通りに出ると、
「彩、ノーパン、ノーブラだろ。エロイ匂いをプンプンさせた彩が電車に乗るのは心配だからタクシーで帰ってくれよ」
言い終わるや否やタクシーを止めて彩を押し込み、その手に1万円札を握らせる。
「連絡を待っているよ。今日はありがとう」
「彩からも、ありがとう。食事もカクテルも美味しかったよ、連絡するね。バイバイ」

運転手に行先を告げた彩はティッシュで拭いただけの股間から匂いが漂うような気がして不安になる。
「運転手さん、ほんの少し窓を開けさせてもらいます。お酒を飲み過ぎたようなので、ごめんなさい」
「構いませんよ、どうぞ」
わずかな隙間から入り込む風が心地よく目を閉じると走馬灯のように脳裏をよぎるのは、路地の奥で健志とつながり迸りをバギナの奥深くで受け止めた事。
自然と顔が火照り身体が熱くなる。

「アッ……」
「お客さま、どうかしましたか??」
「えっ、いえ、仕事のミスを思い出したモノですから、ごめんなさい」
バギナの奥に残っていた健志の吐き出したモノがズルッと溢れ出そうで思わず声を漏らしてしまう。
運転手に気付かれないようにハンカチを折り畳んで股間にあて、退社する前に脱いでバッグに入れてあったショーツを着ける。
「ふぅっ~、その信号の先で結構です」

タクシーを降りてマンションに向かう彩は誰も見ていないかと左右を確かめる。
今は人目をはばかるような事は何もないのにと苦笑いを浮かべ、胸を張って普段と同じように歩こうとすると残滓がドロッと流れ出し、自然と俯き加減で歩幅が小さくなる。
ドアを開けて、ただいまと言っても夫は帰宅しておらず迎えてくれる人はいない。
自室でスカートスーツに汚れがない事を確かめてハンガーに掛け、下着を脱いで股間にあてたハンカチを外して一瞬の躊躇の後、顔に近付けて匂いを嗅ぐ。
スゥッ~と健志の匂いを吸いこんで居るはずもない誰かが見ていないかと周囲を確かめる。
ローズの香りのバスソルトで入浴の準備を終わると下着などを洗濯機に入れて肩まで浸かる。
ローズの香りに包まれて全身をバスタブに沈め、目を閉じると人通りがほとんどないとはいえ街の片隅でお月さまに見られながら健志に貫かれた記憶が鮮明に甦る。

こんな処でと思いながら、覗き見されるかもしれないというスリルが快感に火を点け、立ちバックで責められることを望んだ。
新たな身体の疼きを鎮めるためにシャワーを浴び、バスローブに身体を包んで髪を拭きながらリビングに戻るとタイミングを合わせたように夫が帰宅する。
「おかえりなさい。こんな格好でごめんなさい」
「ただいま。気にすることはないよ。優子も仕事をしているんだし、お互いの時間を共有するする部分と区別する部分、それを確かめ合ったんだからね」
「サンドイッチならできるよ。お茶を淹れようか??」
「先に寝て好いよ。直ぐに風呂に入ってビールを飲んで寝ることにするから」
「それじゃぁ、先に休ませてもらうね。飲み過ぎないように。おやすみなさい」
「おやすみなさい」

彩―隠し事 90 

期待 -3    

ラブホに入るカップル以外は通りそうもない薄暗い路地の奥にある木の陰とはいえ、壁を背にしてペニスを突き入れられた彩は喘ぎ声を漏らすまいとして口を押えた手の甲を噛んで目を閉じる。
ヌチャヌチャ、グチャグチャッ……賑やかな街の喧騒も届かない路地の奥でバギナから溢れる愛液とペニスが漏らす先走り汁が交じり合って卑猥な音を奏でる。
「ウッウッ、ウググッ……いやっ、気持ちいい。ヒィッ~、だめ、ダメなの、許して、もっと突いて、奥まで、ウグッ

口を押えていた手が健志の背中に回り、遮るもののなくなった口から間断なく喘ぎ声が漏れ始める。
彩が漏らす悦びの声が気になり背後を振り返った健志は誰もいない事を確かめて抱え上げた左足を持つ手に力を込める。
「ヒィッ~、アウッアワワッ……すごいっ、健志のモノが奥まで届く」
左足を抱え込まれて片足立ちの彩は、健志の右手の動きや腰のひねり次第でペニスに与えられる刺激が予期せぬ変化をし、壁を背にした屋外でつながっていることを忘れるほど昂奮する。

腿に添えた右手の力を抜くことなく腰とペニスで彩の身体を壁に押し付けて自由を奪い、左手で鷲掴みした乳房を揉みしだく。
「ウグッ、クゥッ~、気持ちいい……」
任された仕事は不安がない事を不安に思うほど順調であり、それが精神的な余裕を生んで久しぶりに会った健志と人通りがないとはいえ街角でつながる背徳感で欲情は頂点に達する。

食事やカクテルを飲んでいる彩を見ても欲情に駆られることはなく、立ち居振る舞いなど清楚で上品な美しさに見惚れていた健志は、路地の薄暗さと妖しい雰囲気の中で悪魔の囁きを聞いて獣欲を滾らせた。
ムッチリとして肌に触れると吸い込まれて蕩けそうなほど心地良く、離れがたい思いにとらわれて突き上げる勢いが激しくなる。
グチャグチャ、ヌチャヌチャ……周囲を憚る気持ちを投げ捨てて彩の身体に夢中になり、股間を突き上げて唇を奪い、唾液を交換するような濃厚なキスをする。

「スゴイ、激しい健志も好き……満天の星を見ながら抱かれたら、もっと気持ち好いかもしれない」
彩の言葉でビルの谷間から空を見上げた健志は、人々の欲望を満たすために夜の街を明るく照らす灯りのせいもあって星を見ることが出来ない。
「今度、満天の星たちに彩のエロイ身体を見せてあげよう。街の片隅に隠れてつながるんじゃなく白い砂浜をベッドにして彩を抱くって決めた」
「いやぁ~ン。砂浜で健志に組み敷かれている姿を想像したら立っているのが辛くなるほどドキドキする」
彩の言葉で昂奮を新たにした健志がじっと見つめると乾いた唇に滑りを与え、甘美な欲望を露わにする。
「ウグッ、ウゥッ~、気持ちいぃ、ねぇ、後ろからついて……顔の見えない健志に苛められたい」

ペニスを引き抜き抱え上げていた左足を自由にして、つながりを解いた健志は
彩の肩に添えた手に力を込めて跪くことを強要する。
跪いた彩は目の前で屹立するペニスに目を見張り、
「覗かれるかもしれないこんな場所で、こんなに……」
竿の付け根から亀頭に向かって指を這わせて滑りを拭い取り、パクッと口に含んで顔を前後する。
「ウッ、気持ちいぃよ、出ちゃいそうだよ」
「えっ、ダメ、お口になんか出しちゃダメ。彩はまだ満足してないもん」
跪いたまま上目遣いに見つめて抗議する口元にはペニスにまとわりついていた愛液と唾液の混じり合った滑りが滴り、妖艶な姿に昂奮したペニスは宙を睨む姿から腹を撃たんばかりに一層、力強さを増す。
「彩、立ちなさい」

立ち上がらせた彩を誘導して壁に手をつかせ、ピシッと音を立てて尻を打つ。
「彩、ムッチリと美味そうな尻を突き出しなさい。それじゃ、入らないだろう」
「いやっ、やっぱり恥ずかしい。外なんだもん、覗いている人はいないよね??」
ピシッ……再び指の痕が残るほど健志の手が尻を打つと両足を開いて尻を突き出して足を踏ん張り、目を閉じる。
ペニスに指を添えることなく前屈みになったり上半身を反らしたりして膣口を探り十分に馴染ませて、
「入れるよ。バックスタイルで犯されるのが好きなんだろう」
ウググッ、グゥッ~……健志がグイッと腰を突き出すとペニスは彩の女に姿を消していき、それに合わせて表情が苦し気に変化する。
「ウグッ、温かくて気持ちいい。彩のマンコがオレのモノをクイクイ飲み込んでいく、たまんないよ」
「ウソ、彩は何もしてないもん。クイクイなんてしてない、健志がグリグリ押し込んでいるんでしょう??……誰も見ていないよね??壊れるくらい激しく突いて」

クニュクニュ、ヌチャヌチャ……アウッ、いやぁ~ン……腰を掴んで押し付けた下半身を蠢かし、膣壁を擦るように刺激すると下半身を艶めかしく揺すり甘い吐息を漏らす。
彩が漏らす声に挑発された健志は愛液が滴るペニスの全容が見えるほど引き抜き、直ぐに完全に埋没して姿を消すまでズブリと押し込む。
「ヒィッ~、ウッ、クゥッ~……すごい、ぶっとくて熱い棒ががゴリゴリと入ってくる、いいの、もっと、もっと激しくして」
姿を隠したペニスは快感の源を探して膣内を暴れまわり、入り口を押し広げられる刺激と場所を変え角度に変化をつけて与えられる快感で彩は場所を憚ることなく悦びの声を漏らし始める。
「ウァッ、ウググッ、すごい、たまんない……クゥッ~、ンッンッヒィッ~……」
赤みを帯びた身体を震わせて快感を貪る彩を見つめる健志は、ペニスが感じる気持ち善さだけではなく心が熱くなって背後の通りを確かめる余裕もなくなり、むしゃぶりつくように背中に覆いかぶさり乳房に手を伸ばす。

「ねぇ、ここは外だよね。誰かが通ると見られちゃうよね……」
「あぁ、見られちゃうよ。チンポを咥えこんでジュルジュルに濡れているオマンコを見られちゃうだろうな。男なら俺もやりたいって、むしゃぶりつくだろうな」
「いや、知らない男の汚いチンポになんか犯されたくない……ヒィッ~、気持ちいい」
自らの言葉に酔う彩は新たな愛液をダラダラと滴らせ、それは健志の下半身をも濡らす。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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