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偽者 ~PRETENDER~ -7

美香 -2

「来てくれてありがとう。似合っているよ、すごく可愛い。白いシャツワンピースのストライプが美香ちゃんの清潔感とフェミニンな魅力を際立たせている」
「褒められると恥ずかしい。跡をつけたり、さおりさんの部屋を見張ったり、ヤバイ女だって思う??」
「ヤバいな。何が動機か知らないけど、普通そんな事はしないだろう。美香ちゃんの印象が変わっちゃうな」
「イヤンッ、そんな事を言わないで。私は一途なだけ……ヤバイ女じゃない。危ない女じゃないから安心して」
「こんなに可愛い美香ちゃんと二人きりになるとキスしたくなっちゃうよ」
「えっ、いやっ……そんな事を言われても、はい、お願いしますなんて言えない」
「そうだよな、ごめん……美香ちゃんが可愛いから、いつものオレじゃいられないよ」

「アンッ、いやん、内藤さんが…………こんな人だったなんて……強引な内藤さんも素敵、もう一度……」
美香の両手を掴んで壁に押し付け、無防備な顔に近付いて唇を合わせると美香の全身から力が抜けて目を閉じる。
上唇に舌を這わせて下唇を甘噛みしただけで離れると美香は抗議の言葉を口にして真っ赤に燃える瞳を再び閉じる。
壁に押し付けた両手を解放して頬に手を添え、舌先が閉じた唇の境目をつつくとハァハァッと荒い吐息を漏らす唇がしどけなく開く。
内藤の舌は唇をつついたりゾロッと舐めたりを繰り返すだけで侵入するはなく、焦れた美香は舌を伸ばして口の外で絡ませる。
舌を重ねて擦りあったり周囲を踊るようにクルリ一周したりと自由自在に動き回り、最後は絡めたままで内藤の口腔に引きずり込まれる。
ギュッと吸い込まれたり軽く噛まれたりと変幻自在な動きで美香は翻弄され、息をするのも忘れるほど刺激し合った後は股間にジュンと蜜が滴るのを意識する。
「ハァハァッ、ダメ……立っているのが辛い。身体中の力を吸い取られたみたい……」
「オレが美香ちゃんの力を吸い取ったって??それは申し訳ない事をしちゃったね」
美香の顎に指をかけて視線を合わせ、再び唇を合わせようと顔を近付けるとそっと目を閉じる。

「どう??元気を注入したつもりだけど効果は??」
「ウフフッ、大好きなキスで力が戻った。キスで力が抜けて二度目のキスで元気になった……私は内藤さんが思うがままに動く女になる入口に立っている気がする」
「美香ちゃんのように可愛い人を思う通りに操れたら楽しいだろうな……食事に行こうか??」
「戻ったら続きをしてくれる??」
「戻ったらなんて言わないで食事中もエッチな事をしたいって思わないか??」
「ルームサービスって事??それとも……」
「それとも……の方だよ。無理しなくていいよ」
「思う通りに操られるって怖いけど内藤さんのことを、す……信じているから出来る」
好きと言いかけた美香は後に続く言葉を飲み込んで俯き、信じているからと健気に言い直す。

部屋の奥に進む内藤の後に続くとダブルベッドが目に入り、想像できたこととはいえ熱い血潮が全身を駆け巡り窓の外の景色が眩い光で隠されたように見えなくなる。
「おいで……」
窓際に移動して椅子に座った内藤は声をかけて呼び寄せ、目の前に立たせてワンピース越しに値踏みでもするように手を這わせる。
胸の膨らみにも容赦することなく掌を這わせて腰を擦り、尻を撫でるように感触を確かめて太腿から膝まで撫で下りる。
満足そうに笑みを浮かべて美香の手を引いて膝に座らせる。
「怖い……内藤さんって優しい人だと思っていたのに……」
「帰りたくなった??」
「……そんな事は思わない。私はどうすればいいの??」
「そうだな、まず、何を食べたいか決める……出来る??」
「決める必要なんかないもん。ここから、この部屋から一番近いレストランがいい」
館内ガイドを手に取り、中華料理だけど好いのと聞かれてコクンと頷く。
ルームサービスを頼んで二人っきりで食事を摂るのは恥ずかしいし、拍動だけではなく内藤の手や言葉に反応して子宮が疼き始めているのを意識するだけに、性的悪戯を堪えるために歩く時間は短くしたい。

「ちょうど好い時刻だし行こうか??」
「えっ、何か悪戯をされるんでしょう??違うの??」
「クククッ、可愛い美香ちゃんを困らせると思うか??」
「えっ、フゥッ~、なんだ……」
美香の頬にチュッとキスをした内藤は、行くよと声をかけて手を握る。

狭いエレベーター内で二人きりになっても、店で見る美香ちゃんよりも可愛いとは言っても悪戯を仕掛ける様子もなく、すっかり安堵して気持ちの緊張を解く。
中華料理は詳しくないから任せますと言うと、それじゃコース料理の方が好いねと応え、紹興酒と美香はビールをオーダー―する。

中華料理の醍醐味を堪能しながら内藤との会話も楽しく弾み、ビールの酔いも手伝って美香は禁断の言葉を口にする。
「内藤さんのキスでメロメロになった私が、食事を終わって部屋に戻ったら続きをしてくれるって言ったら、食事中もエッチな事をしたいと思わないかって言ったでしょう……どんな事をさせようと思ったの??」
「聞きたい??」
「聞きたい」
「聞いたら、後戻りできなくなるよ……それでも聞きたい??」
箸をおいてビールを飲み、居住まいを正した美香は、聞きたいという。

「美香ちゃん、下着を脱ぎなさい……今、すぐに。テーブルクロスで隠れるから見られることはないよ」
「えっ??どうしても??しなきゃダメなの??」
「二度とは言わないし、可愛い美香ちゃんに嫌われるかもしれないと覚悟しているんだよ」
夕食時のレストランは満席に近く、周りを見渡した美香は一瞬の躊躇の後、両手をテーブルクロスの下に潜らせて下着を脱ぎ、どうするのと言葉にせずに口の動きで内藤に尋ねる。
「丸めてもいいからテーブルの上でオレに渡しなさい」
ピンクのショーツを受け取った内藤はポケットに入れて、頑張ったね、えらいよと美香をねぎらう。


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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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