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彩―隠し事 4

羞恥心

会員制SMクラブで彩と仮名で登録した優子は、意識しないまま心の奥に封じ込めていた積年の思いを満たそうとしている。
両手首を縛られて吊り上げられた格好で前開きワンピースのボタンをすべて外され、暗い客席に向かって下着姿を晒す。
人の動く気配さえ見えなかった客席も自分を照らすスポットライトに慣れると、人影が動いているのがわずかながら感じられるようになる。
下着を着けたままとはいえ結婚後、男性と言えば夫にしか見せたことのない肌を見ず知らずの人たちに見られていると思うと喉が渇き、全身をドクドク流れる血液の熱ささえも感じられて意識が遠のくような羞恥心に襲われる。

おぼろげだった想い出が消せない記憶となってありありと蘇る。
あれは高校生だった夏のある日の事、クラブ活動を終えて帰宅後、二階の自室で制服から私服に着替えようと下着姿で汗をぬぐっていると隣家の二階のカーテンが不自然に揺れていた。
優子の一歳下で小学校低学年までは一緒に遊び宿題もしていた男子がカーテンに隠れるようにして覗いているようだった。
女子高だったせいもあり、男子に対する注意が足りなかったと後で思うこともあったが、その時は覗き見されているという事にゾクゾクするような気持ちよさを感じて隠れようという気はまるで浮かばなかったような記憶がある。
一緒に遊んでいた頃は彼が年下という事もあって、何かとお姉さん風を吹かせていた記憶があるが、そんなことも影響していたかもしれない。
女子高の猥談やセックスに関する話は後で思うと、えげつないほどあけすけなもので、そんな経験が普段はおとなしい優子を大胆にして、その夏は何度か着替えをわざと覗かれるようなことをして年下の彼をからかってみた。
やがて秋になると窓を開け放ったまま着替えをすることもなくなり、覗き見されてゾクゾクした思いは心の奥深くに隠していた。
オナニーで得る快感や、そのころ付き合っていた彼とのセックスの快感とは違う心の奥にある性感帯を刺激されるような気持ちよさに背徳感があり、意識して記憶を封印したのかもしれない。
覗き見をした彼と偶然、通りで会っても優子は気付かぬ振りで普段と同じ挨拶をし、彼は悪い事をしたという思いがあるのかよそよそしい態度になったのがおかしかった。
最近、女性週刊誌や女性主催のブログ、友人との話などで露出癖や恥ずかしい姿を見られると昂奮する女性がいると聞いて何かモヤモヤする懐かしさを感じていたが、今、その正体を理解して自分にも棲みついていたのだとはっきり自覚する。

そんな回想はカヲルの声で現実に引き戻される。
「うっとりした表情だけど、見ず知らずの人に恥ずかしい姿を見られて昂奮する女性なんだよね・・・これじゃぁ物足りないでしょう。オッパイも見てもらいたいでしょう」
いうが早いかカヲルはブラジャーのホックを外してたっぷりとした乳房を剥き出しにする。
「ウッ、いやぁ~ン・・・恥ずかしい」
ブラジャーをだらしなくぶら下げて客席に顔を向けまいとして俯くさまが色っぽく、男女を問わず乳白色に輝く膨らみを凝視する。
そんな反応に満足するカヲルは、
「お客様は、このオッパイに満足したようよ。せっかく丸出しにしたんだから縄化粧をしてみようか、きっちり縛ってあげる」
「あぁ~ン、やめて・・・縛られたくなんかない。オッパイを見られるだけでも恥ずかしいのに、そんな事を言わないで」
ここまでは二人で話し合った手順通りで乳房の上下を縛られた後は、SMショーを目の当たりにした経験がないので優子ならぬ彩の反応を見ながらカヲルに任せる事になっている。
吊り上げられた両手の戒めを解かれると同時にワンピースとブラジャーを剥がされてTバックショーツ姿で後ろ手に縛られ、乳房の上下を縄が這い股縄を通される。
ギシギシッ・・・縄がこすれ合う音が心地いい。
両手は決して動かしようがないほどきつく縛られているのに痛いと感じることがなく、身動きできない事に精神的な自由を感じ始める自分がいる。

後ろ手に縛った縄尻を再び天井から下がるフックに止められ、手の自由を制御される。
「ここにいる人たちはすべて、この身体を見ているんだよ。昂奮させてあげなさい」
カヲルの手が彩の身体を這い、客席で息を凝らす人たちに魅力を再確認させる。
「シャギーを入れた髪は知的な雰囲気によく似合う。この肩は、そうね、水泳でもしているのかな・・・淑やかさだけが魅力ではなくアクティブな雰囲気も作る、素晴らしいわ。オッパイ、Eはありそうね、全体の雰囲気に似合っているから大きすぎず、小さすぎずでバランスがいい。鍛えた身体は油断すると、ついついって様子が感じられるけどウェストの括れから腰に至るラインを見ると節制しているのが判る。このあたりのムッチリ感は男好きしそうだね、抱きたくなるような魅力があると思う・・・女の私も触れると吸いこまれそうな、この身体に涎が出そうになる」

ピシッ・・・ヒィッ~、痛い・・・ヒィッ~、ざわざわっ・・・カヲルの手が尻を打つと小気味いい音が響き彩の口から悲鳴がほとばしると同時に客席からも同調する女性の声が響く。
ペニスをオシャブリしなくても、勃起したソレをアソコに挿入されなくても
身体の奥からジーンと痺れるような快感が湧き上がり、こんな恥ずかしい事をされながらどうしてと思うと混乱で何も考えられなくなる。
「股間に縄で作ったコブが当たっているのが分かるでしょう??この縄をクイクイッって引くとどんな感じ??」
「アンッ、いやっ、そんな事をされたら、アソコが変になっちゃう」
「アソコじゃ分からないでしょう。はっきり言いなさい」
「そんな事を恥ずかしい・・・オマンコ、オマンコがこすれて気持ちよくなっちゃう」
「そうなの、じゃぁ、もっと気持ちよくしてあげる」
抗ったり暴れたりする間もなく両方の足首に足枷を巻かれ、それを床の埋め込みフックに止められて両手だけではなく両足の自由も奪われてしまう。

「海やプール以外で男性を前にして下着姿になったことがある??」
「そんなこと・・・ありません」
「そうだよね、街中で下着姿になっちゃ変態だよね。ここでは平気、下着姿でこんな風にバイブで嬲られても何もおかしくないんだよ」
アウッ、ハァハァッ・・・左手に持ったローターが股間に押し付けられて右手のバイブが首を撫で、しどけなく開いて甘い吐息を漏らす唇を刷く。
彩を見つめていたカヲルの瞳が徐々に下がって乳房でくぎ付けになると、新たな刺激を予想する下半身が妖しく蠢き、昂奮で乾いた唇に滑りを与えようとして赤い舌を這わせるのさえ艶めかしい。
「どうしたの??両足をモジモジさせて・・・オシッコをしたいわけじゃないんでしょう??どうしたの、答えなさい」
「熱いの、嬲られているのに気持ちいいの・・・アソコが熱いの。私はスケベな女、こんな事をされて気持ちよくなっちゃうの」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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