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彩―隠し事 403

温泉-10

ニュルニュル、ヌチャヌチャッ……「恥ずかしい。見つめられるのは苦手だって言っているでしょう??」
「しょうがねぇだろう。いつでも会えるわけじゃないから、可愛い彩を見ていたいし触れていたい……ダメか??」
「言葉で彩を惑わせる悪い男。彩には旦那様もいるし仕事もある。健志が望む時にいつでも会えないのは申し訳ないと思っているから、見つめられて恥ずかしいのを我慢する……イヤンッ、だからって直ぐに見つめるのは意地悪が過ぎる」
「可愛いなぁ……オレがドラえもんならスモールライトで彩をチッチャクしてポケットに入れときたいよ」
「スモールライトを使わなくても彩を攫って知らない土地へ行っちゃえばいいのに……あなたのいる所に私の幸せがあるって言われたことがないの??」
「彩になら言われてみたいな……冗談だよ」
「意気地なし。クククッ、攫ってもいいよ……」
挑戦的な瞳は妖しく輝き、迫力に気圧される健志は言葉では敵わないとばかりに素っ裸の彩を俯せにして背中に舌を這わす。
「意気地なしでもいいから気持ち善くして…イヤァ~ン、気持ちいぃ。全身の毛が逆立つような感じがスゴイ。ウッウゥ~ン、ゾクゾクする」

産毛の感触を味合おうとするかのように乾いた舌先が肌に触れるか触れないかの繊細な動きで腰から肩までゆっくりと舐め上がり、早くも彩の両手がシーツを掴んで唇を噛む。
そんな彩の左手に健志は自らの左手を重ねて包み込む。
「彩が迷子にならないように掴んでいて。束縛されて感じる自由を味わいたい。ねぇ、彩はオレの女だって言って、そうでしょう??」
「彩はオレの女だ。オレ以外の男に惹かれるんじゃないぞ……ハァッ~、フゥッ~……」
包み込んだ左手に力を込めた健志は耳元で囁き、耳から首筋に息を吹きかける。
「ヒィッ~、すごい。ねぇ、鳥肌が立っている??」
「あぁ、染み一つない彩の白い肌が総毛だって肌に粟を生じるってヤツだよ」
「ウフフッ、彩はオレの女だって言葉にゾクゾクした後に息を吹きかけるんだもん。アソコは一瞬にしてグッチョグチョ。彩は健志が好き、違う、大好き。健志は??」
「会えない日は夢の中でデートするほど大切な人だよ」
「クククッ、健志は彩に惚れているんだ……月曜日は健志の部屋から出勤する。嬉しい??」
「良かった。彩を満足させないと自分ちに帰って、セルフプレジャーグッズに慰めてもらった方がいいって言っただろう、気が楽になった」
「ダメだよ、手抜きは許さないよ。彩を満足させてくれないと嫌いになるからね」
「気が楽になったと言ったけど、手抜きするとは言わないよ。彩の悦ぶ顔はこの上なく幸せな気持ちにしてくれる」
「ウフフッ、彩は幸せな女。親友と一緒に楽しく仕事ができて、いつまでも同じ道を歩こうと誓った旦那様は寄り道をしているけど、そのお陰で私も彩と名乗って脇道に入り健志に出会えた……クククッ、これから健志が羽化登仙の境地に誘ってくれるしね」
重ねられた健志の左手の上に右手を添えた彩は愛おしそうに撫でながら振り返り、嫣然と微笑む。
ドキッとするほど艶めかしい笑みを向けられた健志は首筋から耳の裏に舌を這わせて動揺を隠す。
「アンッ、焦らされるような愛撫がいいの。正直に言うね、彩も独り寝の夜は健志を思い出してクチュクチュしているんだよ」

望む時に彩と会えない苛立ちが募るとセックスは荒々しくなり、時と空間を共有することに満足すると過ぎ行く時を惜しむかのように繊細な動きになる。
染み一つなく搗き立ての餅のような白い肌を目の当たりにして健志の動きは止まり、彩は訝しげな声を漏らす。
「ねぇ、どうしたの??……ムッチムチでガッカリしたなんて言わないよね??ヨガだけではなく時には食べたいものを我慢しているんだよ」
「好きだなぁ……成熟した女性らしい美しさをまとった彩の肌。前にも言ったけど、どんなことであれ努力を継続する才能を持つ人は好きだよ」
「ウフフッ、努力を継続した人に負けた経験があるような気がするけど、間違えている??」
「間違えていないよ。その友人との違いを考えると努力を継続する才能の差で負けたと思っているし尊い才能だと思う」
「その人には彩のような女はいないでしょう??だから健志の勝ち…そうでしょう??」
「そうだな、最後にオレは勝った……手を伸ばせば彩がいるもんな」
「クククッ、本当にそう思うなら気持ち善くしてくれるでしょう??」

彩の背中から視線を外して遠くを見つめ、記憶の中の古い友人を想い出した健志は目を閉じてブルッと首を振り現実に戻る。
震い付きたくなる気持ちを解き放った健志は彩の背中に胸を押し付けて吸い付くような感触に酔いしれる。
「重いよ……」
「ゴメン。彩の肌に吸い寄せられちゃった」
支えた両手に力を込めて身体を起こそうとすると、
「イヤッ、このままがいい。健志を感じていたい」
「好い女に我がままは良く似合う……可愛いな、大好きだよ」
耳元で囁くと彩はブルッと震えて、
「もう一度言って。彩は可愛い、大好きだよって……言葉の愛撫が欲しい。彩は我がままな女だから」
「彩と過ごす時間はかけがえのないほど大切だし、独りでいる時は彩との時間を想像して楽しいよ。オレはいつも彩と一緒にいると感じている。大好きだよ」
言い終えた健志は髪に顔を埋めてフゥッ~と息を吹きかけ、首筋から肩を経て背中の彼方此方にチュッ、チュッと音を立てて唇を合わせる。

唇の動きに合わせて指先が脇腹から腰まで撫で下り、鼻頭が背中を撫でる。
「アンッ、唇や舌と息、指先と鼻がクチュクチュしてくれるから気持ちいい。アソコを触ってみて……グチョグチョになっているでしょう??」
首筋に息を吹きかけながら、
「もっともっと、気持ち善くなるんだよ」と、囁く。

首筋から背中に指の腹がフェザータッチで撫で下り、わき腹を爪先が撫で上がる。
白い肌がヒクヒクと震え、ウッウッ、アァ~ンと吐息が漏れる。
そんな反応に気を好くした健志は、彩の両脚をわずかに開かせて内腿をサワサワと刺激する。
うつ伏せのまま内腿を撫でる指先は鼠径部や会陰部に触れても女の急所に伸びることはなく、焦燥感に苛まれる彩は無意識のうちに腰を突き上げ股間を開いて強い刺激も求める。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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