2ntブログ

彩―隠し事 210

獣欲 -24

汗と卑猥な気持ちをシャワーで流し終えた彩と健志は素っ裸のままベッドに上がってヘッドボードに背中を預け、フルートグラスの中で湧いては消え、消えては新たに生まれるスパークリングワインを見つめる。
「スパークリングワインの泡って儚く消えるけど次から次に生まれて、まるで夜の繁華街に集まる人たちの欲望のように思える……ゴクッ、美味しい」
「すげぇ、迷うことなく欲望を飲んじゃった」
「真面目に応えてね……この身体を健志以外の男に見せたり触らせたりするのは嫌なの??」
「ほんとうの彩の友人のご主人には寝取られ趣味があるって聞いたけどオレにはない。だけど、今触れているのが嘘も本当もなくオレの彩……エッチでスケベでセックス好き、牝ウサギのようにいつでも発情するのがオレの知っている彩。オレの思い通りにならない彩に惚れちゃったからしょうがない。主義を曲げてでも彩と別れたくない」
「いつか彩の本当の姿を見せるかもしれないけど今は彩のままでいたい。彩は健志の言う通りエッチでスケベ、本当の姿ではできないことを経験してみたい……ごめんね」
「たぶん、本当の彩を知る人たちは清楚で上品な人妻って思っているんだろうけど、オレが知っているのは人知れず育った隠し事が姿を現してSMショークラブで下着姿になって見ず知らずの人たちの前で縛られた彩。彩の思いを尊重するよ」
「改めて言われると恥ずかしい。詳しく話していないけど性的に奔放な親友がいるって言ったでしょう……ご主人に浮気がばれて最悪の結果も覚悟したんだけど、今は指示に従って隠すことなく浮気を楽しんでいるんだって……羨ましいなって思うこともある」

「……そうか、羨ましいって思うこともあるんだ。彩の気持ちをすべて理解できるとは言わないけど、そうだなぁ、前にも言ったと思うけど食欲については普通の感覚や常識から少々外れても社会全体に認める寛容さがある。性欲についてはいまだに偏見と言うかゴリゴリの道徳を語る人がいる。セックスを種の保存のためだけではなく楽しむってことも神様は認めてくれた。セックスに道具を遣ったり避妊したりってことを認めるなら寛大になってもいいと思う、ゴリゴリの道徳を語る人はオモチャを使ったりしないのかもしれないけどね」
「クククッ……ごめんね、こんな彩で……」
「……昼間の本物の彩が性的な欲求不満で仕事中に狂わないように協力しなきゃいけないな。次に会う時には彩のオマンコが腫れるような準備をしとくよ……希望は??」

彩を抱きかかえて太腿を跨せ、濃厚なキスで息を弾ませ真っ赤に燃える瞳で見つめ合う二人の間を長く伸びた唾液がつなぎ、健志の手が髪を撫でる。
「ハァハァッ……彩はキスが好き。ウフフッ、惚れた男に髪を撫でられると興奮が程よく冷めて気持ちいい。喉が渇いた……」
ねっとり絡む視線に妖しい色気を感じる健志は彩の魅力から逃れようとして視線を外すと、
「彩の視線を受け止められない健志に満足させるような準備ができる??」
「クククッ、分かった。彩はオレだけのモノにしておきたかったけど、浜辺のアキラ君、マッサージ師のアキラよりももっと激しく責める男たちを用意するよ」
「アンッ、複数のオチンポに責められるの??オマンコだけじゃなくオチリの穴も責められちゃうの、ねぇ、そうなの??」
「オマンコと尻の穴だけじゃないよ、食事をしたりオレのチンポをしゃぶったりする口も犯されて喘ぎ声も漏らすことができずに快感や悦びの声は彩の身体の中を駆け巡る……オレはそんな彩をそばで見ているよ」

スパークリングワインを口に含むと彩は顔を傾げて目を閉じ、唇を重ねて流し込むと白い喉を震わせて飲み込み健志の背中に回した手に力がこもる。
「長い間、複数の男の人に嬲られてみたいと妄想しながらオナニーをしたこともあるけど……怖い」
「大丈夫だよ、信用できる男たちを集めるしオレがそばにいる。安心していいよ」
「えっ、そうじゃないの。小説やAVを見て膨らませてきた妄想だよ、一度で満足できるかと思うと怖いの」
「クククッ、大丈夫だよ。昼間頑張っている本当の彩が性的欲求を溜めているんだろう……一度で満足できるかどうかは分からないけどのめり込むことはないと思うよ」
「うん、信じる。やっと夢が叶う……ねぇ、腕枕で眠りたい。いいでしょう??」
健志の右手を枕にして身体を丸め、胸に顔を埋める彩を愛おしく思ううちに睡魔に負けてしまい夢の中の住人になる。

彩―隠し事 209

獣欲 -23

グチョグチョ、ヌチャヌチャッ……ウッウッ、フグフグッ、ウググッ、グゥッ~、苦しそうな息を漏らして目尻に涙を滲ませても彩の頭に添えた手を離すことはなく、口腔の奥深くまで突き入れたペニスを引き抜くこともない。
健志は彩を愛おしく思う気持ちを持て余し、小さな男の子が好きな女の子に素直な気持ちになれずに意地悪をするような行為を続ける。
彩はブログで乳房やオマンコにとどまらずアナルを曝してオナニーを見せつけたことを理解するけど諸手を挙げて賛成するわけではない、彩はオレだけの女で居てほしいと言った健志の言葉を思い出しすと苦しさを堪えることで悦びが深くなる。
大切な人を愛し、愛される悦びは苦痛や障害で拒まれることはなく激しく燃え盛るエネルギーにさえなってしまう。

「ウッ、ウグッ、出ちゃうよ彩、受け止めてくれるね」
「ウグッ、グゥッ~、フグフグッ……」
健志の言葉を聞いても顔を合わせることもなくフェラチオを続けて言葉にならない呻き声にも似た声を漏らし、左手を健志の腰に回して抱き寄せて膣口で戯れていた親指をニュルッと挿入し残る指をアナルプラグに添えてずっしりとした存在感を示す金属に犯される快感に酔いしれる。
「ウッウッ、気持ちいい、出ちゃうよ、クゥッ~、逝っちゃう……ウグッ、クゥッ~、ウッウッ」
両手を頭に添えて腰を突き出した健志は尻を震わせて満足の証を喉の奥めがけて吐き出す。
ウグッ、グゥッ~……迸りを受け止めた彩は動きを止め、二度三度と身体を震わせる。
口を尖らせて頬を膨らませたまま上目遣いに健志を見つめる口元に精液が溢れ出て凄惨な色気を滲ませる。
「ありがとう。オレ以外のチンポを食べたいって言うから心配していたけど安心した」
「ウグッ、ウッ、ゴクッ……ほんとにそんな風に思っているの??悲しくて怒る気にもならない。彩を信用してないんだ……」
視線を外すことなく喉を鳴らして嚥下した彩は飲み込みきれずに残った精液を口元に滲ませ、隠しきれない嬉しさで瞳が優しく輝く。

口元に滲む精液を拭い取った指に舌を絡ませて舐めとり、口に含んで出し入れを繰り返す。
「ウフフッ、いやらしいと思う??」
「彩はスケベでいやらしい。昼間、皆から期待されて仕事をしている姿を想像できない」
「クククッ、、彩には最高の褒め言葉。昼は淑女で夜は娼婦、身をもって体現しているってことでしょう??」
言葉とは裏腹に羞恥を滲ませて口の周りに舌を這わせ、健志の放った残滓を舐めとる。

「花の命は短くて、気持ち好いことのみ多かりき……満開のサクラは華やかで優美、散り際の潔さとはかなさ、美しい花は華麗に散る」
「どうした??聞いたことのあるようなセリフだな」
「健志に貫かれたマッサージ師のサクラが昇りつめる直前のセリフでしょう。忘れちゃったの??薄情な男」
「覚えているよ。サクラとの関係を聞きたいんだろう……彩と知り合う前から溜まった時に抜いてもらっていた。金を介在しての付き合いだから彩と付き合い始めた後も続いている……気にいらないか??」
「いいよ、気にしない。カヲルさんとは個人的な付き合いだったから関係を断った。サクラさんとは金を介在しているから彩との関係に支障がないと思った。ウフフッ、健志は好い人なの、それともズルイ人なの、どっちなの??」
「オレか……自分のことは分からないから彩の判断に任せるよ」
「ふ~ん、ズルイ男。抱いた女は思い通りになると思っているでしょう??」
「そんなことは考えたこともない。離れている時の彩が心配だからこんな下着を着けてもらっているんだよ」
下半身を飾るプラチナチェーンに指を這わせて唇を重ね、全身をまさぐりながら唾液を交換する。
「クククッ、変な匂いがしない??」
「ウ~ン、決して好きな香りじゃない」
「フフフッ、彩は好きだよ、芳しい栗の花の匂い」
「シャワーで汗を流して寝ようか」
「これで終わりなの??サクラさんで満足したから彩が欲しくないの??」
「2回も出しちゃったから疲れたよ。それに彩のオマンコでつながらなくてもそばにいるだけで落ち着くしね」
「ふ~ン、なら許してあげる」
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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