2ntブログ

ホテル -19

ベッド -7   

再び正常位に戻ったアユの身体は愛する男のペニスを奥深くまで受け入れて絶頂を迎える準備を整えている。
両足の間に入り込んだ男は腰に手を添え、持ち上げるようにして突き入れても子宮口を突く感触がない。
「ウッ、アゥウゥッ~、すごい……クゥッ~」
両手の指先が白くなるほど力を込めてシーツを掴み、十本の足指を深く折り曲げて手足の先から快感が逃げていくのを防ごうとする。

ペニスが子宮の裏に潜り込むような快感で背中が弓のようにせり上がり、乳白色に輝く身体は仰け反って白い喉を見せる。
そんなアユに覆いかぶさる男は髪を撫でて口に含み、ハムハム噛んで引っ張り離れ際にキスをする。
「アンッ、いやんっ、気持ちいぃ……好き」
セックスの最中に女の命と言われる髪を撫でられ、顔を埋めて匂いを嗅がれると大切に思われていると実感することが出来る。
好きな人に与えられる髪への刺激は指先がほんの少し触れるだけでも感じられ、優しくゆっくりと撫でられると性感が昂ぶり、強い刺激が欲しくなる頃に噛んでくれる男に離れがたい魅力を感じる。

心地良さでアユが目を閉じると男は瞼に唇を合わせて舌先でそっと刷く。
「瞼にキスされて舌先でチロチロされるのが好き。穏やかな気持ちになれる……幸せ」
「瞼にキスするのと、これを比較するとどうだ??アユは瞼キスがいいのか??」
ペニスを奥深くまで挿入したまま腰を揺すって突き出し、恥骨をぶつけるように刺激すると笑みを浮かべていた表情が一瞬、苦悶を浮かべ、ウグッ、クゥッ~……と声を漏らして手の甲で口を押えて漏れそうになる声を我慢する。

「ウグッ、グゥッ~、こんな事って……すごい、あなたのモノに内臓を掻きまわされて口から飛び出ちゃいそう……クゥッ~」
両手を添えて腰を引き付け、股間を押し付けると苦悶の表情が一層深くなり男を見上げる瞳に薄っすら涙が滲む。
舌を這わせて涙を舐めとり、
「ごめん、愛おしくて興奮が過ぎた、ゴメン」
「勘違いしないで、嬉しいの。涙は嬉し涙だよ。何度も言うけど時間を気にすることなく、あなたとつながったままで話をしたり激しく突かれたり……こんな日があると思っていなかったんだもん」

二人が住む街では人目が気になるし、男の帰宅時刻を忘れて睦み合うことはできない。
今日は人目も時間も気にする必要がない。
それがアユの気持ちを開放して性感を敏感にする。
髪を撫でて匂いを感じてくれる。
瞼にキスして舌を這わせ、頬を撫でる手の平で体温を感じ、鼻梁に沿って指先を撫でて唇の感触を楽しんでくれる。
以前、男が口にした言葉が蘇る。水商売の女性が高い報酬を得るのは、好きでもない客に距離を売るからだと言った。
普段は好きでもない男が近付いてくると自然と身構えたり、遠ざかったりする。満員電車では、しょうがないから我慢する。
お店で好みではない客が近付いてきても嫌な顔をできないし、店の形態によっては苦痛を隠して笑顔で触らせる必要があるかもしれない。
私は店で出会った、この人が好き。

「抱いて、痛いって言うまで強く抱きしめて」
首に手を回して抱き寄せた男に呟くアユの瞳は真っ赤に燃える。
左手を首に回した男は頬を撫でていた右手で脇腹を擦りながら腰を抱き、
「今日のアユはいつもより可愛いな」
視線を逸らすことなく見つめて強く抱きしめる。
「アンッ、恥骨がゴリゴリする……もっと、もっと強く……幸せ……ウッ、クゥッ~、痛い、もっと強く……ヒィッ~」

ホテル -18

ベッド -6   

正常位に変化した男はアユの腰と背中に手を添えて街の景色が見える場所に移動する。
薄明りの部屋で眩しそうに見つめるアユの視線を避けることなく髪を撫で、
「窓の向こうを見てごらん」と囁く。
夜が更けて輝きが薄れたとはいえ二人の住む街では見ることのできない煌びやかさが残る。
「きれい……華やかな夜景をバックに大好きな男に抱かれる。お姫様になったよう……アンッ、あなたのモノが」
男が尻に力を込めるとペニスがピクッと反応し、予期せぬ刺激にアユは口元を綻ばせて満足の気持ちを伝える。
「ヒルトン、第一ホテル、リッツカールトン、直接見えないけど、ホテル阪神や全日空ホテルも近い。歩くには遠いけどリーガロイヤルホテル」
「えっ、なに??何??……どういう事??」
「ここから見えるホテルと建物の陰で見えないけど近くにあるホテル。灯りが漏れる部屋はアユとオレのように気持ちの好いことをしているのかなぁ??」
「クククッ、私たちの部屋は明かりを消しているよ」
「そうか、暗い部屋でも、やっているのか。今日、大阪にいるのはセックスに飢えた人ばかりなんだ」
「じゃぁ、遠慮する事なくエッチでスケベな私になっても許されるね」

騎乗位でつながる男の首と背中に手を回して抱き寄せ、フグフグッと息を荒げて貪るように唇を合わせる。
舌を躍らせて顔を振り、口の周囲が唾液まみれになるのも構わずにしがみつくアユを愛おしく思う男は肘と膝で身体を支えて抗おうとしない。
「フグフグッ……ハァハァッ、自分を抑えられないの、あなたが悪いんだよ」
やっと落ち着いたアユを見つめて口元を緩め、額に掛かる髪を取り除いて頬を擦り顎にチュッと唇を合わせる。
「オレの腕の中で身悶えるアユは可愛いよ」
「そんなに見ないで、恥ずかしい」
「アユを見ていたいけど、嫌われるのは困るから夜景を見ているよ」

手足と腰を動かすことなく尻に力を入れてアユとつながる股間をピクピク跳ねさせた男は、素知らぬ振りで窓の外に視線を向ける。
「ウッ、いやんっ、そっぽ向いたあなたに気持ち良くされるなんて嫌。私を見てくれなきゃ、イヤッ」
「見るなと言ったかと思うと直ぐに見てくれ。嫌だ、嫌だって言いながら、ここはグショグショにする。わがままだなぁ」
結合部に手を伸ばし、滑りを帯びた指でアユの唇を刷く。
「いやらしい……あなたに会うまでの私は今みたいなことをされたら怒ったかもしれない。フフフッ、あなたと私からにじみ出たエッチ汁が交じり合った滑りが美味しい」

男に抱きついて正常位から前側位に変化したアユは羞恥を滲ませた顔を男の胸に埋めてしがみつく。
顔の前にある髪に顔を埋めて匂いを胸一杯に吸い込み、背中を撫でる。
「私の匂いがする??それともシャンプーの匂い??」
「アユの匂いだよ。シャンプーもアユが使えばアユに馴染んだ香りになるよ」
「フフフッ、いつもは私の部屋でもホテルのエッチでも時間が気になるけど、今日は気にすることないでしょう……すごく幸せ。あなたとつながったまま、お話しできるんだよ。フフフッ、チンチンをピクピクしてほしい」
アユを抱きしめた男は股間を押し付けて尻に力を込め、ペニスをピクピクと躍らせる。
「分かった??」
「うん、ピクピクしたよ。あなたとつながっていることを実感できる……奥で感じたいから足を上げるね」

アユが大股開きで上げた足を男が支え、足の間に片足を入れて股間を突き出すとペニスの挿入が深くなり子宮口を突く。
「アンッ、すごい。奥まで届いた……オッパイをクチュクチュ擦りつけちゃう」
「おっ、ゾクゾクするほど気持ちいいよ。どこでそんな事を覚えたんだ??」
「気持ちいいの??……ウフフッ、30歳を過ぎているんだよ。あなたほどじゃなくても年齢相応の経験をしているよ、わるい??」

互いの想いをぶつけ合うような激しいセックスで気持ちを確かめた二人は落ち着きを取り戻し、一緒に過ごす時間と空間を楽しみ始めている。
身体が求める快感よりも心が求める快感で満足したい。
交わす言葉に愛情と思いやりがこもり、唇を合わせる昂奮で息を荒げて想いをぶつけ合う。
指や舌、吐く息さえもがセックスの小道具となり、見つめ合うだけでも気持ちが昂る。

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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