彩
ピロートーク
「うふふっ、腕枕されるのって好き……エッチの後で腕枕してもらうと大切にされているんだなぁって実感できる」
「オレは腕枕で彩を一人占めにするのが好きだよ。腕枕をしている時、彩の身体がオレにピタッと馴染む感触が好い」
「男と女は肌を合わせないと本当の相性が判らないっていう人がいるけど、健志はどう思う??」
「オレは女性を三種類に分ける。デートをしたい人、抱きたい人とどちらでもない人。抱きたいと思う人以外でも気持ちの相性は分かるよ」
「男性にとって都合の良い言葉に聞こえるけど、今日は許してあげる。彩は三つの内、どれなの??」
「昼間の彩はデートをしたい人、夜の彩は、これ以上ないくらいエッチでスケベ、抱きたくて身体が震えちゃうよ……若い女性の真っすぐで堅い感じもいいけど、彩のような大人のしっとり感。肌が馴染むとしか言えないけど好きだよ」
「昼は淑女で夜は娼婦……女性にこんな言葉を言える男性って自分に自信がある証拠だと思うけど、そうなの??」
「フフフッ、冗談に決まっているよ。そこまでの自信家じゃないよ……オレの右腕は彩のもの」
「じゃ、左腕はどんな女が予約しているの??」
「右腕は眠るときの彩のもの。左腕はエッチの時の彩のもの。知らなかった??」
「知っていたよ。確かめただけ……」
右利きの健志が右腕で腕枕すると利き手でない左手でエッチな悪戯がやりにくい。好きな彩がいても悪戯が出来ないからよく眠れる。そういうことだろう。
「夢の中で彩が迷子にならないように腕枕をしてくれているのかと思っていた」
「それもそうだけど……腕枕をする一番の目的は彩の性感帯を刺激するためだよ」
「腕枕で彩の性感帯を刺激できるの??」
「なんだ、気付いてないの??」
「判らない……あっ、もしかして??」
「そう、彩の一番の性感帯は心。眠っている時も彩の心を抱いているんだよ、彩は甘えっ子だから心にも性感帯があるはずだよ」
「ウフフッ、そんな事を言われると、健志の事をもっと好きになっちゃうよ。健志の色に染められて、いつまでもそばに居たい」
「オレが好きになった彩はオレ色になんか染まって欲しくない。着せ替え人形の彩を好きになった訳じゃない。ありのまま、知り合った頃の彩でいて欲しい」
「うん、嬉しい……でも嘘吐きの健志は嫌い」
笑みを浮かべて怒った振りをする彩が可愛い。
「オレは嘘を言ったか??」
「このホテルで待っているって言われた時も、予約したレストランに行こうって誘われた時も彩は期待していたのに裏切られた。それらしいことを口にしても気付かない振りをした」
「クククッ、日付が変わる寸前に用意してもらうように頼んだから、それまでは何があっても、とぼける積りだったよ。彩の怒りに気付いたから途中で不安になったけどね」
「怒って、帰るって言ったらどうしたの??」
こぼれんばかりに嬉しそうな表情になった彩は、健志を困らせようとして可愛く絡むことを止めない。
「その時は、これを渡して許してもらう積りだった」
ナイトテーブルの引き出しから小箱を取り出して、受け取ってくれるねと囁く。
「開けてもいい??……何かな??ドキドキする……ピンキーリング??ありがとう、どの指につけるのが好い??健志がつけてくれる??」
彩からリングを受け取った健志は、右手に手を添えて、
「幸せは右手の小指から入るって聞いたから、オレが彩にとって幸せを運ぶ男であると宣言して右手につけるよ」
右手小指につけたピンキーリングを見つめる彩は、薄明りの中でも輝きを忘れないリングから健志に視線を移して、キスしてと囁く。
軽く唇を合わせて見つめ合い、鼻頭を擦り合わせて互いの身体を擦り合う。
BGMのエンヤ……哀愁を帯びたメロディ、壮大なスケール。行ったことも観たこともないアイルランドの景色が目に浮かぶ。
真っ新なキャンバスに彩と二人で絵を描いてみたいと思う。
「背中を向けてもいい??涙が出ちゃいそうなの」
健志の腕の中から出ることなく背中を向けた彩は、右手小指のピンキーリングを見つめて眼尻を拭い、背中越しに話しかける。
「やっぱり、健志は嘘吐き……右手で腕枕したら彩の心は抱けるけどエッチなことは出来ないって言わなかった??アンッ、気持ちいい」
彩を抱きかかえるようにして横向きになった健志は右手で左乳房を揉み、左手で下腹部を擦りながらさりげなく小指でクリトリスの周囲を刺激する。
「エッチの後で、こんな風にイチャイチャするのが好き。男の人は一度満足すると、もうイイって思うらしいけど、女はねこんな時間を大切にしてくれると性感は冷めることなく徐々に燃え上がっていくんだよ。自分好みの女に育てたいと思えば、セックスの後の時間を大切にすればいいの」
「そうなの??彩の性感を盛り上げて、もう一度したいって言わせればオレから離れられない女になるんだね??」
「他の女性は知らないけどベッドにいる時の彩は子宮で考えるから、性的に満足させてくれる男性になびいちゃうかも……」
「オレ以外の男に抱かれるかもしれないんだね」
「イヤンッ、そんなこと……もう一度してもらうよ、いいの??」
「彩が浮気しないように子宮を満足させなきゃ」
乳房をヤワヤワと揉む手は乳輪をなぞり、先端を摘まんで引っ張ったりコリコリ転がしたりと動きの止むことがない。
健志は上半身を彩の背中にピタリとくっ付けて左足で彩の両足を自在に操り、左手が股間を覆って圧迫し、甘い声を漏らすと手は内腿に移動して擦ったり揉んだりと与える刺激に変化をつけて焦らそうとする。
髪に顔を埋めて温かい息を吹きかけ、胸の膨らみを刺激していた右手が唇をなぞり、彩がその手を口に含もうとすると口腔に侵入して舌を摘まみ、歯茎や上顎を撫でて自在に動き回る。
成熟した女性らしく適度な脂肪を乗せた彩の身体に接する健志は、溶け合って一体になるほどの心地良さに酔いしれる。
尻の割れ目に股間を押し付けると、
「火傷しそうなほど熱い棒が彩をつついている。終わったばかりなのに、こんなに大きくなるって彩の身体じゃ満足できないの??」
「逆だよ、彩の身体に触れるとオレの辞書から満足って言葉が抜け落ちちゃうんだよ」
「クククッ……彩が上になるね」
仰向けに寝転がる健志の顔を跨ぐ格好になった彩は、下半身をプルプルと震わせてクンニリングスを催促し、宙を睨んで猛り狂うペニスが滴らせる先走り汁を亀頭に塗り広げてパクリと咥えこむ。
<<おしまい>>
「うふふっ、腕枕されるのって好き……エッチの後で腕枕してもらうと大切にされているんだなぁって実感できる」
「オレは腕枕で彩を一人占めにするのが好きだよ。腕枕をしている時、彩の身体がオレにピタッと馴染む感触が好い」
「男と女は肌を合わせないと本当の相性が判らないっていう人がいるけど、健志はどう思う??」
「オレは女性を三種類に分ける。デートをしたい人、抱きたい人とどちらでもない人。抱きたいと思う人以外でも気持ちの相性は分かるよ」
「男性にとって都合の良い言葉に聞こえるけど、今日は許してあげる。彩は三つの内、どれなの??」
「昼間の彩はデートをしたい人、夜の彩は、これ以上ないくらいエッチでスケベ、抱きたくて身体が震えちゃうよ……若い女性の真っすぐで堅い感じもいいけど、彩のような大人のしっとり感。肌が馴染むとしか言えないけど好きだよ」
「昼は淑女で夜は娼婦……女性にこんな言葉を言える男性って自分に自信がある証拠だと思うけど、そうなの??」
「フフフッ、冗談に決まっているよ。そこまでの自信家じゃないよ……オレの右腕は彩のもの」
「じゃ、左腕はどんな女が予約しているの??」
「右腕は眠るときの彩のもの。左腕はエッチの時の彩のもの。知らなかった??」
「知っていたよ。確かめただけ……」
右利きの健志が右腕で腕枕すると利き手でない左手でエッチな悪戯がやりにくい。好きな彩がいても悪戯が出来ないからよく眠れる。そういうことだろう。
「夢の中で彩が迷子にならないように腕枕をしてくれているのかと思っていた」
「それもそうだけど……腕枕をする一番の目的は彩の性感帯を刺激するためだよ」
「腕枕で彩の性感帯を刺激できるの??」
「なんだ、気付いてないの??」
「判らない……あっ、もしかして??」
「そう、彩の一番の性感帯は心。眠っている時も彩の心を抱いているんだよ、彩は甘えっ子だから心にも性感帯があるはずだよ」
「ウフフッ、そんな事を言われると、健志の事をもっと好きになっちゃうよ。健志の色に染められて、いつまでもそばに居たい」
「オレが好きになった彩はオレ色になんか染まって欲しくない。着せ替え人形の彩を好きになった訳じゃない。ありのまま、知り合った頃の彩でいて欲しい」
「うん、嬉しい……でも嘘吐きの健志は嫌い」
笑みを浮かべて怒った振りをする彩が可愛い。
「オレは嘘を言ったか??」
「このホテルで待っているって言われた時も、予約したレストランに行こうって誘われた時も彩は期待していたのに裏切られた。それらしいことを口にしても気付かない振りをした」
「クククッ、日付が変わる寸前に用意してもらうように頼んだから、それまでは何があっても、とぼける積りだったよ。彩の怒りに気付いたから途中で不安になったけどね」
「怒って、帰るって言ったらどうしたの??」
こぼれんばかりに嬉しそうな表情になった彩は、健志を困らせようとして可愛く絡むことを止めない。
「その時は、これを渡して許してもらう積りだった」
ナイトテーブルの引き出しから小箱を取り出して、受け取ってくれるねと囁く。
「開けてもいい??……何かな??ドキドキする……ピンキーリング??ありがとう、どの指につけるのが好い??健志がつけてくれる??」
彩からリングを受け取った健志は、右手に手を添えて、
「幸せは右手の小指から入るって聞いたから、オレが彩にとって幸せを運ぶ男であると宣言して右手につけるよ」
右手小指につけたピンキーリングを見つめる彩は、薄明りの中でも輝きを忘れないリングから健志に視線を移して、キスしてと囁く。
軽く唇を合わせて見つめ合い、鼻頭を擦り合わせて互いの身体を擦り合う。
BGMのエンヤ……哀愁を帯びたメロディ、壮大なスケール。行ったことも観たこともないアイルランドの景色が目に浮かぶ。
真っ新なキャンバスに彩と二人で絵を描いてみたいと思う。
「背中を向けてもいい??涙が出ちゃいそうなの」
健志の腕の中から出ることなく背中を向けた彩は、右手小指のピンキーリングを見つめて眼尻を拭い、背中越しに話しかける。
「やっぱり、健志は嘘吐き……右手で腕枕したら彩の心は抱けるけどエッチなことは出来ないって言わなかった??アンッ、気持ちいい」
彩を抱きかかえるようにして横向きになった健志は右手で左乳房を揉み、左手で下腹部を擦りながらさりげなく小指でクリトリスの周囲を刺激する。
「エッチの後で、こんな風にイチャイチャするのが好き。男の人は一度満足すると、もうイイって思うらしいけど、女はねこんな時間を大切にしてくれると性感は冷めることなく徐々に燃え上がっていくんだよ。自分好みの女に育てたいと思えば、セックスの後の時間を大切にすればいいの」
「そうなの??彩の性感を盛り上げて、もう一度したいって言わせればオレから離れられない女になるんだね??」
「他の女性は知らないけどベッドにいる時の彩は子宮で考えるから、性的に満足させてくれる男性になびいちゃうかも……」
「オレ以外の男に抱かれるかもしれないんだね」
「イヤンッ、そんなこと……もう一度してもらうよ、いいの??」
「彩が浮気しないように子宮を満足させなきゃ」
乳房をヤワヤワと揉む手は乳輪をなぞり、先端を摘まんで引っ張ったりコリコリ転がしたりと動きの止むことがない。
健志は上半身を彩の背中にピタリとくっ付けて左足で彩の両足を自在に操り、左手が股間を覆って圧迫し、甘い声を漏らすと手は内腿に移動して擦ったり揉んだりと与える刺激に変化をつけて焦らそうとする。
髪に顔を埋めて温かい息を吹きかけ、胸の膨らみを刺激していた右手が唇をなぞり、彩がその手を口に含もうとすると口腔に侵入して舌を摘まみ、歯茎や上顎を撫でて自在に動き回る。
成熟した女性らしく適度な脂肪を乗せた彩の身体に接する健志は、溶け合って一体になるほどの心地良さに酔いしれる。
尻の割れ目に股間を押し付けると、
「火傷しそうなほど熱い棒が彩をつついている。終わったばかりなのに、こんなに大きくなるって彩の身体じゃ満足できないの??」
「逆だよ、彩の身体に触れるとオレの辞書から満足って言葉が抜け落ちちゃうんだよ」
「クククッ……彩が上になるね」
仰向けに寝転がる健志の顔を跨ぐ格好になった彩は、下半身をプルプルと震わせてクンニリングスを催促し、宙を睨んで猛り狂うペニスが滴らせる先走り汁を亀頭に塗り広げてパクリと咥えこむ。
<<おしまい>>