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不倫 ~immorality~

想いを巡らす 24

窓ガラスに映る姿は彩自身も驚くほど色っぽく、焦点の定まらないのを意識しながらベイブリッジに見ていると、あらぬ妄想に取り憑かれる。

夜とは言え屋外で健に抱かれている彩に視線を向ける事もなく、車は通りすぎる。
ねぇ、どうして見てくれないの??彩に魅力を感じないの??
そうじゃないよ。愛する二人が心だけではなく身体を求めるのは自然な事だろう。そんな二人に注意を向ける必要もないだろう。
不倫でも、興味の対象にならないの??
不倫、君たちは不倫なのかい。たとえ不倫の関係でも愛し合っているんだろう。祝福する事はあっても興味本位で覗き見する事はないよ。久しぶりの逢瀬で身体が満足すれば、次には酒でも飲んで心も繋がっている事を確かめるんだろう。

夫の浮気に確信を持っても、自分の不倫を是としない彩がいる。夫が不倫をするから自分もする、それでは夫と同じ過ちを犯す事に他ならない。
好きな男に抱かれて満足すればするほど身体と心の間で葛藤する。
「無茶苦茶にして、他の事は何も考えたくない。健に抱かれて気持ち良くなりたい・・・今はそれだけでいいの」
彩の葛藤を本能で感じる健は不倫と言う言葉が脳裏をよぎり、それを払拭するためにセックスに没頭しようとする。

両足を踏ん張り太腿を震わせて挿入したペニスによる刺激を与え、彩は首に回した両手で貫かれた身体を支えて上半身を蠢かす。
「彩はスゴイよ。昼間の彩しか知らない人はびっくりするだろうな。こんなにセックスに貪婪だとは想像も出来ないだろう」
「いいの、好きな男の前では娼婦のように・・・そうでしょう??いぃ、もっと激しくして」
ヘアゴムが苛める乳首を摘まんでコリコリと刺激し、首筋から耳の裏まで唇を這わせて耳朶を甘噛みする。
耳朶を噛んだまま優しく息を吹きかけ、
「可愛いよ、オレのモノが彩を貫いているのを確かめてごらん」
「彩の指で健のオチンポがアソコに入っているのを確かめるの??そうなの??」
窓ガラスの中の健は、耳に息を吹きかけながら、
「そうだよ、彩の指でつながっているのを確かめるんだよ・・・確かめたら、その指でクリを弄ってごらん。もっと良くなるよ、きっと・・・」
「こうするの??・・・すごい、健のぶっといのが入ってる。アソコがこんなに広がって裂けちゃいそう・・・アンッ、くすぐったい。彩の指でクリを触るとくすぐったい」
「彩、見えるだろう・・・彩の身体は惚れ惚れするほど色っぽい、ムッチリな白い肌がネットリと絡みつく。ウェストの括れから腰を経て腿へと張り出すこの感触が大好きだよ」
「肩幅は??」
「これで良いんだよ。水泳に興じたからなんだろう??水泳をやって、なで肩じゃ真面目にやらなかった証拠だもん、成熟した女性らしく必要な脂肪も要所要所についてるし・・・白くてムッチリの身体はエロっぽいよ。ほんとうは自慢の身体なんだろう??」
「ウフフッ・・・実は、なぁんてね。クチュクチュして、彩が自分で弄るとくすぐったいんだもん」
「クククッ、欲張りだなぁ、彩は」

「彩は此処も可愛いし、此処も好い、彩のすべてがオレの気持ちをくすぐる」
乳房を掬うように愛撫して脇腹を撫で下りた手が腹部を擦り、腰を撫でて太腿の付け根を上下に行き来する。
「アァッ~、気持ちいぃ。健の手が通り過ぎた後が温かく感じる」
彩の手は腿を擦る健の手に重なり、上半身を捩って視線が合うと目を閉じる。
顎に指を掛けた健は唇を合わせて唾液を流し込む。
「ゴクッ・・・ハァハァッ・・・アンッ、クリちゃんが・・・彩の指より健に可愛がられるのが良いって言ってる・・・クゥッ~・・・」
彩の女を貫いたまま跨らせた両足を揺すって刺激を与え、腰から回した手でクリトリスを愛撫する。
どんな潤滑油も必要ないほどしとどに濡れそぼつ蜜で滑りを与えた指でクリを摘まみ、コリコリ弄って先端を指先で叩く。
「アワワッ、すごい・・・オッパイ、オッパイをイジイジしちゃう・・・ヒィッ~、乳首が・・・痛痒くて気持ちいぃ。ゴムで苛められているからイイの」

鏡のような窓ガラスの中の彩は髪を振り乱して身悶え、宙に浮かんだまま床に届く事のない足を揺すって快感を貪る。
全身をわずかに朱に染めて乳房も揉みしだき、勃起して尖る先端を荒々しく摘まんで、もげるほど捩じる。
「ウググッ・・・痛い、この乳首がヘアゴムで苛められているから、こっちを捩ってみたけど痛くて気持ちいぃ」
身悶えると乱れ髪が健の胸を刺激し、我慢の限界に近くなった健は気を紛らわすために臍に指を伸ばす。
「いやんっ、そこを弄られるとお腹が痛くなっちゃう・・・ねぇ、立バックで突いて。もっと良くなりたいの」
腿から下ろされた彩は窓台に手を突いて尻を突き出し、挿入を催促するかのように艶めかしく腰を揺する。
頬ずりしたくなるほどムッチリと張り出した腰を掴んだ健は、そそり立つペニスに指を添えることなく狙いを定めてグイッと突き出す。
「ウググッ、クゥッ~・・・くる、来る、健が入って来る・・・奥まで、もっと奥まで・・・いぃ、スゴイッ、気持ちいぃ」

不倫 ~immorality~

想いを巡らす 23

物足りないと思う愛撫が身体の疼きを刺激して身体も心も敏感になる。
「彩の事が好きなら感じさせて・・・彩の事が好きなら、して欲しい事も分かるでしょう??」
「そうかな??スケベな彩は何もされない事も悦ぶんだろう??」
「焦らしプレイや放置プレイの事??好きだけど今は違う・・・今は、ねっ、分かるでしょう??」
クククッ・・・思わせぶりに笑みを浮かべた健は刷毛を取り、先ほど指が這った跡を追うように背中を刷いていく。
白い首筋を刷き、刷毛の通り過ぎた跡を追うように息を吹きかける。
刷毛の柔らかな感触で起こされた産毛が優しい息でなびき、強い刺激を求めていたはずの彩の肌は、健のペースで妖しいときめきが芽生え始めて股間を熱くする。
背中を自在に這い回った刷毛は腰から腿の裏を撫で、膝の裏で反転して内腿を刷いて尻の割れ目を撫で上がる。腰まで撫でて再び反転し、割れ目を触れるか触れないかの感触で刺激する。
ウッ、ウゥッ~・・・甘い吐息を漏らした彩は唇を噛んでシーツを鷲掴みにし、両足指を曲げたり伸ばしたりしながら足首を蠢かして快感に身を委ねる。
健の手が脹脛を撫でると足指の動きはなくなり弛緩する。
「気持ち良い・・・舐めさせて・・・ねっ」
上気した顔を健に向けて焦点の定まらない視線で見つめた彩は、俯せの身体を起こして覆い被さろうとする。

宙を睨むほどいきり立ったペニスを掴んで二度三度と上下にしごき、滲み出た先走り汁を舐め取ってエラの周囲を舌がなぞる。
「ウフフッ、熱い、手が火傷しそう・・・こんなに硬くなって、我慢出来ないの??」
ウッ、ウッ・・・余裕を見せてペニスを弄る彩も、健の舌が股間に伸びると悦びに顔を歪めて吐息を漏らす。
ズズズッ・・・下になった健は目の前の割れ目に指を添えて大きく開き、溢れるほど滴る花蜜を、音を立てて舐め取る。
小陰唇を口に含んで甘噛みしたまま左右に震わせる。
「アワワッ、ビラビラをそんな事・・・いぃの、もっと・・・ハァハァッ」
ハァハァと荒い息をする彩は目の前でそそり立つペニスの根元を摘まんで、亀頭に舌を這わせて鈴口をつつく。

「ウッ、彩・・・」
ペニスを責められる健は、彩の名前を一言漏らすと同時に親指で膣口を弄り、その勢いのままでズズズッと侵入させる。
「イヤンッ、変な感じ・・・指でしょう??どの指を入れたの??」
親指を膣口に挿入してクリトリスを包み込むように手の平で覆うと、微妙な違和感でブルッと身体を震わせる。
ヌチャヌチャ、クチャクチャッ・・・膣口に侵入させた親指を震わせ、クリトリスに当たる指の付け根を蠢かせて刺激する。
「すごいよ、マン汁がジュルジュル溢れて、指がビチャビチャになっちゃうよ」
「アンッ、いやっ、そんな事をされると・・・ウググッ、クゥッ~・・・チンチンを舐めたいのに・・・」
ペニスの根元を摘まんだままの彩は、舌を這わせる余裕もなくなり突っ伏しそうになっていたものの、やっとの思いで身体を起こして口に含む。
「おっ、温かくて気持ち良いよ。彩の口マンコは最高だよ」
「ウフフッ・・・じゃぁ、邪魔しないで。彩もチンチンを味わうんだから」
フグフグッ、クチャクチャッ・・・根元を摘まんだまま一心不乱に顔を上下する彩を二人の身体の間から見ると愛おしさが募り、邪魔しないでと言われた事を忘れて舌を伸ばしてしまう。
会陰部を舐めて指を挿入した膣口に舌も突き入れると、丸みを帯びた尻を蠢かせて刺激から逃げようとする。
「アンッ、そんな事をされたらナメナメできなくなっちゃう」
「いいよ、オレに任せなよ」
膣口に挿入した親指をそのままにして残る手で腰を掴み、窄まりをベロッと舐めて尖らせた舌で中心をつつく。
「イヤンッ、お尻に舌が入って来る・・・ゾクッとするほど気持ち良いの。もう我慢できない。入れて・・・今日の彩は愛撫よりもチンチンで突かれる方が良いの・・・チンチンを入れてもらうのが久しぶりなんだもん。好いでしょう??」

身体を起こした健はベッドを降りて椅子に座り、
「彩、ここへおいで・・・後ろ向きで跨いで入れちゃおうよ」
「えっ、こうなの・・・これで良いの??」
後ろ手にペニスを摘まんでバギナに擦り付けて馴染ませ、唇を噛んで、ウンッと意を決したように腰を下ろしていく。
ズブズブッ・・・花蜜を滴らせていたバギナはそそり立つペニスを飲み込み、顔を上げた彩は目の前に広がる横浜港の夜景に目を細める。
港を囲むように夜景が広がり、遠くに見えるベイブリッジの明かりが普段の生活と不倫相手の健に抱かれる今をつなぐ架け橋のように思えて心が震える。
彩の心の内を気付かない健は背後から抱きしめて乳房を擦り下腹部を撫で回す。

不倫 ~immorality~

想いを巡らす 22

「彩の股間がオシッコを漏らしたようになっているからオレの腿がヌルヌルになっちゃったよ」
「アンッ、そんなに濡れているの??・・・ほんとう??確かめてみる・・・イヤンッ、本当だ。ヌラヌラ、ネチョネチョになってる」
伸ばした指が股間に接する健の腿に触れて拭い取り、微かな明かりにも反射するほど滑る指で健の唇を撫でる。
「クククッ、美味しいよ。彩の味がする」
指を口に含み、舌を絡ませて滑りを舐め取った健は頬を緩める。
「舐めて・・・彩の味を確かめて欲しい。恥ずかしいくらい濡れてる彩を見て欲しいの」

健の両手は胸から下腹部へと撫で下りて恥丘の辺りを擦る。手の動きに合わせて身体もずり下がり、腿の付け根を凝視して息を吹きかける。
「ウフフッ、くすぐったい・・・ねぇ、どんなになってるの??彩のアソコは、ヌレヌレ、ビチョビチョでしょう??・・・教えて??恥ずかしいくらい濡れてるの??」
「あぁ、すごいよ。お漏らししたみたいにビショビショだよ」
「あぁッ~、恥ずかしい。もっと言って、彩はエッチでスケベな女だと言って」
「彩ほどスケベな女はいないよ。ルームサービスを運んでくれたウェイトレスさんにハダカンボを見せて興奮しようとするんだから・・・」
「そんな事してないもん。健がハダカンボにして、恥ずかしい事をさせようとしたんでしょう。泣きそうになるほど恥ずかしかったんだから」
ウェートレスに気付かれたかもしれないという事を思い出すと、羞恥で動悸が激しくなり自然と涙が滲む。
「どうしたの??」
両足の間に下がって股間を見つめていた健は上目遣いで彩を見つめて声を掛ける。
「どうもしないよ。なんだか分からないけど涙が出ちゃった」

「ごめん・・・」
両手で頬を挟んで滲む涙を舌先で拭い取り、羞恥で閉じた瞳に唇を合わせて舌がなぞる。
「アンッ、瞼にキスされると気持ち良いって健にされるまで知らなかった。性感帯が増えちゃった・・・ウフフッ」
「他にも性感帯が隠れていないか探してみようかな」
会話を交わす間も健の手は彩の肌から離れる事はなく、内腿を擦り鼠蹊部を撫で上がる。
ズズズッ、ジュルジュルッ・・・割れ目を開いて花蜜を溢れさせる源泉に唇を押しあて、音を立てて吸い取る。
「ヒィッ~・・・いやんっ、遊ばれてるのに気持ち良くなっちゃう。もっとして」
健は唇を膣口に押し当てて息を吹き込み、鼻先を蠢かせてクリトリスを刺激する。
彩は狂おしい思いを指先に込めて髪を掴み、健の顔に股間を押し付けて堪えきれない思いを発散しようとする。
髪を掴まれて動くことが出来ない健は膣口に舌を差し入れて出入りさせ、クリトリスまでゾロリと舐め上げる

ウググッ、クゥッ~・・・予期せぬ刺激に襲われた彩は身体を捩って四つん這いになる。
「クククッ、こんな恰好になって、ここを見て欲しいのか??」
両手を尻臀の左右に添えて大きく開き、窄まりにフゥッ~と息を吹きかける。
「ヒィッ~、やだ、恥ずかしい。見ないで・・・恥ずかしいよ」
四つん這いで膝立ちの太腿がフルフルと震え、嫌だ、恥ずかしいと言いながら逃げようとする気配はなく、小刻みに蠢くさまはアナルへの愛撫を待っているように見える。
尻の割れ目に添えた手に力を込めて閉じたり開いたりしながら窄まりに息を吹きかけると、アナルは息をしているかのようにヒクヒクする。
「ヒクヒクしてるけど気持ち良いの、それともくすぐったいだけなの??」
「いやっ、そんな事を聞かないで・・・お尻を突き出して見つめられるって恥ずかしいんだよ。自分で見えないから、どんな風になっているのか分からないし・・・」
尻臀に添えた手に一層力を込め、窄まりの周囲を囲む皺を数えられるほど大きく開く。
「後姿が魅力的なのも好い女の条件だと思うんだけど、彩は凛として恰好いい、お尻の穴の周囲もいいよ。皺は真っすぐきれいに窄まりの中心に向かっているし、穴も締まりが良さそうだ」
「イヤンッ、やめて・・・そんな褒め方って嬉しくない」

尻の割れ目を大きく開いたまま伸ばした舌が会陰部から窄まりの中心に向かって、ベロリと舐め上げる。
窄まりがキュッと締まるのは勿論、健の位置からでもバギナの震えるのが見える。
尖らせた舌で窄まりの中心をつつき、皺を伸ばすようにベロリと舐める。
「いやっ、こんな恰好で舐められるのは恥ずかしい」
膝立ちの四つん這いを崩してペタンと横たわる。
「クククッ、この格好は背中を愛撫しろっていう催促だな。良いよ、分った」
広げた両手で腰から肩に向けてゆっくりと撫で上がり、脇腹を擦りながら出発点の腰に戻る。
二度目は指先だけが触れるか触れないかの感触で円を描くように撫で上がり、脇腹は爪の背で刺激しながら撫で下りる。

不倫 ~immorality~

想いを巡らす 21

抱え上げた彩をベッドに寝かせ、太腿の裏に残る拘束の跡に唇を這わせる。
「縛られた痕があるの??健に付けられた痕なら嬉しいかも・・・正直に言うとね、縛られたいなって妄想する事もあったの。心も身体も好きな男に縛られるって、女の理想かもしれない」
「その時の男はオレだったか??」
「ウフフッ、どうだっただろう・・・教えてあげない。彩の秘密」
ウフフッ・・・と、笑みを残して身体を捩り、ベッドの中央に逃げていく。
追いかけた健が背中に覆い被さると彩は身体を反転させて仰向けになり、悪戯心を含ませた視線で見上げる。
「彩の想像の中で縛ったのが誰か知りたい??彩は教えてあげない。どうしても知りたければ、身体に聞くしかないよ・・・ねぇ、知りたいの??知りたいでしょう??」
「彩の期待通り、身体に聞いてみようか」

彩の手首を掴んで動きを封じ、欲望に燃えた瞳を見つめると静かに目を閉じ、乾いた唇に滑りを与えるために舌が這う。
期待を裏切ることなく顔を近付けた健は唇をついばみ、伸ばした舌が唇を左右に刷く。
「可愛いよ」健は囁き唇を指先がなぞる。
「大好きだ愛しているって言ってくれないね。昔は会うたびに言ってくれたのに・・・ウフフッ、いいの。その言葉は口にしない方がいいの、分かってる。本気になるのが間違いの元。本心は心の奥にしまっとく、私はね・・・健はどうだか分からないけど」
「同じだよ、オレも彩と同じ思いだ・・・今は目の前の可愛い人に夢中になるだけだよ」
「そう、今は二人だけ。他の事は何もかも忘れて健の事だけ」
不倫という不実が二人だけの秘密になり、誰にも知られちゃいけないと言う思いが肉体的にも精神的にも依存する気持ちを強くする。

フグフグッ、クチュクチュッ・・・唇を重ねた二人は、今話したことも忘れようとしているかのように激しく貪り合う。
健の左手は彩を抱きしめて右手が腿から腰を経て胸の膨らみまで擦る。
両足の間に割り込んだ右腿が股間を圧迫しながら刺激すると、襲い来る快感を堪えようとして眉間に皺を寄せる。

記憶の中にいる学生時代の彩は清純可憐な恥ずかしがりやで、時として普段の行いからは想像も出来ない大胆な行動をする事もあった。
その彩が、再会した折にはしっとりした大人の女性に変貌しており、変化にドキッとして込み上げる衝動を抑えるのに苦労した。
記憶の中の大胆な彩が目の前にいて、性的な欲望を隠そうともせずに健の腿に股間を擦り付け、背中に回した両手に力を込めて抱きしめようとする。

フットライトだけが点いた薄暗い部屋で白い肌をわずかに朱に染めて身悶える彩の姿は美しく、神々しくさえ見える。
「脱がせちゃう・・・肌と肌を直接くっつけたい」
健が身に着けたままのナイトシャツのボタンに手を伸ばして、一つ、また一つと外して脱がせてしまう。
しっとりとした二人の肌は隙間もなく密着して、身体だけではなく心も離れがたい気持ちになってくる。
アウッ、いやんっ・・・ヘアゴムで苛められている乳房の先端が健の胸に押し潰されると痛痒い刺激が予期せぬ形で襲い来る。
ウッ・・・健の存在を確かめるために背中に回した両手に力を込めて抱き寄せ、乳首が感じる痛さに幸せを感じる。

彩の腰を撫でていた健の右手が乳房を揉み始めると身体を精一杯伸ばして愛撫を全身で受け止めようとする。
「いぃの、痛痒くて気持ち良い・・・大好き・・・今は言わせて」
「オレもだ、彩の事が大好きだよ」
「ほんとう??本当なのね、信じる・・・抱いて、ギュッと抱いて。彩が健から離れられないくらい、きつく抱いて」
左手を背中に回し、右手で腰を抱いた健は体重を掛けないように横臥位になる。
「離れたくない・・・もっと、きつく。壊れるくらい力一杯抱いて・・・」
愛する人に抱かれると孤独感や不安が霧散して身体も心も温かくなる。

人は誰でも知られたくない秘密を持っている。
今、彩と健は秘密を共有している。
他人に知られては困る愛に心を震わせ、胸がしめつけられる思いに恋心を一層焦がす。
スリルは知らず知らずのうちに性感を刺激する。
「クククッ・・・彩の下腹部を何かがつついてる」
「スケベな彩を見て、二度は出来ないはずのムスコが元気になっちゃいそうだよ」
「ウフフッ、もう一度できるとは思わなかった。今度はゆっくりネッチョリしてくれるんでしょう??」
「もう入れて、これ以上は我慢できないって言うまで舐めまわしちゃうぞ」
彩は抑えきれない気持ちを発散するために健の髪に指を絡ませてクシャクシャにする。その手は背中を撫でて、肩を甘噛みする。
健は彩の乱れ髪を梳かして頬に指を添え、瞳の奥に宿る思いを覗き込もうとする。

不倫 ~immorality~

想いを巡らす 20

挿入したばかりの長いソーセージを左手で操って出し入れを繰り返し、口に咥えたソーセージでクリトリスを愛撫する。
ジュルジュルッ、ジュボジュボッ・・・ウッウッ、ウゥッ~、だめ、気持ちいぃ・・・出し入れを繰り返すうちに彩の表情は柔和になり、ソーセージが与える性的快感に酔っていると感じた健は自然と笑みが浮かぶ。

膣口から溢れ出た蜜が会陰部まで滴り、クリトリスを刺激していたソーセージにそれを擦り付ける。
「彩、彩風味のソーセージを食べてごらん。懐かしい味がすると思うよ」
「イヤンッ、そんなに押し付けたら食べられない・・・ウフフッ、美味しい」
窓ガラスの中にいる自らの痴態を見つめて息を荒げる彩は、視線を外すことなくソーセージにむしゃぶりつき、下半身を蠢かして咥え込んだままのソーセージが与えてくれる快感も貪る。
半分ほど食べたところで残りを健が食べ尽くす。
「美味いな、ソーセージのグリル彩風味。粒マスタードで食べるより美味いと思うけど、彩はどう思う??」
「イヤッ、言葉でからかうのは止めて・・・もっともっと気持ち良くなりたい。舌や唇でクチュクチュしてもらいたいけど、刷毛でも良いし、ソーセージでも良い、気持ち良くして、ねっ」

いつの間に用意していたのか、バスルームにあったはずのヘアゴムを取り出して、これをどう使うか分かるかと彩に問う。
「分かんないよ、どうせエッチな事を考えているんだろうけど見当もつかない。痛い事をしちゃ嫌だよ」
動きを止めていた刷毛が悪戯を再開する。
乳房の麓から頂上目指して撫で上がって乳輪の縁をなぞる。先端を何度も撫でて、
「充分だ、これだけ勃起すれば大丈夫だ」
イヤンッ、優しくして・・・乳房を鷲掴みにして尖りきった先端を摘まみ、ヘアゴムを乳首の根元に取り付ける。
「可愛いな。スケベな彩はエッチな悪戯なら何をしても良く似合う・・・指で弾いたらどうだ??」
ヘアゴム越しに頭を覗かせる乳首の先端を指で弾く。
「痛いッ・・・アンッ、どうして??痛いはずなのにゾクゾクするような変な快感がある・・・彩はへん、変になっちゃった」
健を見上げる瞳は赤く燃えて興奮をあからさまに示し、腹部から胸を上下させて苦しげな息をする。
半開きの口から不規則な息が洩れて好奇と期待が宿る瞳は健に見つめられると、自然と閉じてしまう。
「目を閉じちゃダメだよ。しっかり見てあげないと鏡の中の可愛い彩が寂しいって言っているよ」

閉じた目を開けて鏡のような窓を見ると一瞬とはいえ、あり得ない顔がそこにあった。
紛うことなき夫の顔がそこにあった。
夫の出張に合わせて久しぶりに実家へ帰ると告げ、昔馴染みでネットを通じて再会する事になった健を前に一人の女となって性の悦びに浸って愛液を滴らせている。
夫にプロポーズされた頃を思い出す。
二人で何かをする事が楽しいし生き甲斐でもあった。笑顔を見ているだけで満たされる想いにさせてくれる夫だった。
いつの頃からだろう??そんなに昔の事ではない。夫に浮気の気配を感じ、それとなく注意していると確信に変わるのにそれほどの時間がかかる事はなかった。
別れようとは思わない。それはどうしてだろうと思う。諦めにも似た気持ちもあるが、それでも離婚を口にしようとは思わない。
これから先、年齢を重ねる自分を想像すると荒野をただ一人で彷徨う寂寥感に苛まれる不安もあった。
そんな時、健と再会した。
昔、愛した男と会う事で新たな愛を知り、妻である前に女である事を身体が思い出した。
セックスの快感に溺れ、浮気と言う罪と女の幸せの狭間で身悶える。

「無茶苦茶にして・・・もっと激しくして、何もかも忘れるほど感じさせて・・・」
彩の言葉をどう受け止めたかは分からない。
健は親指を縛ったハンカチを外して、両足の拘束を解く。
「彩・・・彩はオレだけのモノだ。今は彩とオレの他に誰もいない。女になれ、他の人の事は忘れろ」
「うん、今は健が居れば良い。健だけでいいの・・・抱いて、ぎゅっと抱いて」
椅子に座る彩を抱き起した健は左手で首から後頭部を支え、右手は腰を抱く。
ウッ・・・小柄な彩が男の力で胸に抱きかかえられると息をするのも苦しくなる。息苦しいほど抱きしめられる事に彩は幸せを感じる。
愛する男から離れる事も出来なほど抱きしめられる事を幸せだと感じる。
両足を椅子に拘束された時も不快感は無かった。彩のすべて、身体だけではなく意志さえも健に縛られた事が幸せだったのかと今思う。身体を拘束される事で心も健のモノにされたようで嬉しかった。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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